俺の可愛い妹が不良だった件について   作:ゼロ少佐

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1話

本来兄妹というものは、仲が良くても仲が悪くても それなりの距離というものがある訳で、喧嘩してもこれ以上はしないという線引きがある訳だ

 

だけどうちは違う…何が違うかって?うちの妹はバリバリの不良で…そういう人に対しての物言いや気遣いが全くなっていないのだ…

 

昔は「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」と後ろをついてきて可愛げがあって好きだったのだが…中学に上がる頃には……

 

 

 

「おい、クソ兄貴何ボソボソ言ってんだよ キメーから部屋戻れよ」

 

こんな風になってしまった

どうしてこうなってしまったのかは分からない…

気がついた時にはもう手遅れであったのだ

 

一応こんなのだが、俺の妹の加瀬 彩花(かせ あやか)

高校1年生で俺と同じ学校に通っている

成績は優秀、容姿端麗…だけれど性格に難アリ

 

「はぁ…ったく兄貴に対する口の利き方かよ…それが」

 

深くため息をつきながら はいはいと返事をし部屋に戻った…元々飲み物が欲しくてリビングに来たわけで、別にお前にどうこう言われる筋合いはねーんだよ

 

 

 

そう心の中で思いながらも、こんなんでもやはり俺にとっては可愛い妹であって…守るべき家族あであるのだ

 

そんな事を柄にもなく思う俺は 加瀬 智洋(かせ ともひろ)16歳高校2年生

 

通っている学校はよくある公立の進学校だ

成績は上の下か中の上くらい、性格も悪くない…顔は……まぁ悪くないと思う。イケメンとは思わないが、整った顔たちだし…まぁ目付きは悪いとよく言われるけど 至って普通の高校生だ

 

「おい、ここの数学の公式教えろ…担当の先生がザル過ぎて よく聞いてなかったんだ」

 

ザルって……寝てたのかこいつ?

 

まぁ…家ではこうして勉強したり本を読んだりと普通の女子高校生なんだけどな…

どうして性格だけは治らないかな

 

「わーったよ、ちょっと待て お前もコーヒー飲むだろ?」

 

彩花の方を向き、質問をすると睨まれていた

俺何かしたか?…そんな目で見るなよ

 

「紅茶がいい…兄貴が淹れる紅茶は美味いから」

 

これだ……たまに見せるデレでは無いのだが こうやって俺の事をしっかり見てくれている気がする。

 

こういうのを感じてしまうから彩花の事を見捨てられない。いい所もあるんだと言いたくなってしまう

 

両親は完全に彩花を放置している

その代わり彩花は良い成績を取ることを

義務付けられているが…そんなのは彩花にとっては朝飯前であった

 

「ほらよ、紅茶 砂糖はこれくらいでいいんだよな?」

 

自分のコーヒーと紅茶を手に持ち、彩花が座る机の上に置いた

 

「サンキュ、これなんだがなー」

 

「ふんふん、これはなこっちの公式を応用させて……」

 

「ここは、前に習ったここをだな……」

 

「あーもう!数学は苦手だ!」

 

頭を掻きむしりながら大声を上げた

その声に思わず俺はビクッとしてしまった

 

「そう言わずに頑張れよ…なんやかんや言いながら 毎回成績上位取ってんだから」

 

「うるせぇ、もう分かったから部屋戻っていいぞ」

 

こうして、邪魔者の俺はシッシッと部屋を追い出されてしまった

 

たまに頼ってきたと思えばこうだ

自分が理解したら 要らない子同然に

捨てられる……なんて悲しい兄なんだろう

 

そんな事を思いながらもコーヒーを片手に部屋に戻って行った

 

 

 

部屋に戻っても…とくにやることも無いので

俺は布団に潜り…眠る事にした

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