俺の可愛い妹が不良だった件について   作:ゼロ少佐

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2話

私は小さい頃…いじめられっ子だった。同じクラスの子から何を言われても、言い返しきらない弱い子だった。

 

兄はそんな私をいつも庇ってくれていた

彩花を虐めるなと男子に殴り掛かっていた事もあった

 

 

 

だけれど、現実はそう上手くは行かなかった

 

いじめっ子の親は歳上の兄が殴るのはおかしいだとか こちらは怪我させてないから悪くないだとか言ってきたり、先生は先生で、私を守るために体を張った兄の事を責めていた。

 

 

私はどうしてもそれが許せなかった

私を守る為に必死になってくれた兄を貶されたから、この世界が理不尽だから…

 

 

 

それから私は変わってしまった

今までいじめをしてきたヤツらに報復をし、兄を責めた先生の言うことも聞かなくなった

そんなやつの授業なんて受けたくなかったから

 

私は私なりに…自分を守るために強くなった

 

 

だけど方法を間違えてしまった……親に見限られ、私の事を見てくれるのは兄だけになってしまった。だけど、私は兄さえ居ればいい…そう思うようになった

 

でも、その兄も変わってしまった

優しかった兄は健在だけど、昔みたいに遊んでくれなくなった…私の事を1番に考えてくれる兄は居なくなってしまった

 

 

 

「はぁ…久しぶりに嫌な夢見たな」

 

朝目を覚まし、さっきまで見ていた夢の内容を思い出していた

 

過去は振り返らない…そう決めたのに

度々こうして夢として 過去の内容が出てくる

 

まるで私に逃げるなというように

 

コンコン

 

「朝ごはん作ってるから、後でチンして食べろよー」

 

部屋の外から兄の声が聞こえ、朝飯食べろと言われた

 

今日は学校は休みだし…わざわさ私の分まで作らなくてもいいのに……

 

両親共働きのうちにとって、家事などの仕事は基本兄が行っている。私も出来ないことはないけど、兄には及ばない

 

「分かった」

 

短く返事をすると 足音がまたし始め、部屋から遠ざかって行った

 

 

 

最後に兄が自分の部屋に入ったのは何年前だろうか…

 

ふとそんな事を思ってしまった

 

 

昔は仲がよかったのに…もう私には構ってくれない。その事実が私には酷く辛く感じた

 

 

 

リビングに行くと野菜に味噌汁、ベーコンに目玉焼き、鯖が並べられていた

 

朝から豪勢な料理をまた…

 

おかず自体は温め直すほど冷めてなかったので、ご飯を茶碗によそい、ご飯を食べ始めた

 

健康に気をつけているのか、味は少し薄味でくどくないように作られていた

 

「美味しい……」

 

パクパクと口の中に食べ物を放り、黙々と食べ続けた

 

「ご馳走さま」

 

夢中になって食べているといつの間にか食べ終わってしまった

 

いくらグレてしまった私でも

人に感謝すること位ある

 

それを直接伝えるのは恥ずかしいから

こうしてかならず手を合わせ 感謝を込めて

いただきますをする

 

「お兄ちゃんいつもありがと…」

 

そう私は呟いた

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