央華封神・異界伝~はるけぎにあ~   作:ローレンシウ

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第十八話 女人一行訪王都

 

 タバサの任務を終えて学院へ戻ってからしばらくの間は、瑠螺は概ね大事のない平穏な生活を送ることができた。

 

 学院におけるごく平凡な彼女の一日は、概ね以下のような感じである。

 

 まず、朝食の少し前くらいの時間になると、ルイズを起こすために彼女の部屋へ赴く。

 央華では時間を一日よりも短い単位で測ることはあまりないのだが、学院の各所に置かれた時計の読み方は教わった。

 そうして彼女を起こしてから、服の着替えや洗顔などを手伝ってやるのだ。

 もちろん雑用くらいはタバサと出かけた際に彼女に貸し出していた『土偶使』任せでも十分なのだが、そんな手抜きをするとルイズが不機嫌になる。

 瑠螺に限らず仙人たるものはすべからく、何年も何十年も、ことによると何百年も続く道士時代に、師匠の下足番だの水くみだの炊事洗濯だの乗騎の世話だのといった雑務はひととおりこなしているものであるから、別に大した苦労でもない。

 

 そうした雑務が済んでゆるゆると食事をいただいた後、ルイズが授業を受けている間にすることは日によって異なるが、概ねは彼女に付いて自分も魔法の講義を拝聴させてもらうことにしていた。

 なにせまだまだ知らぬことばかりなので、大体どのような授業でも大いに勉強になるのだ。

 特に興味深い内容についてはメモを取ったりしているが、仙宝である『無限紙帳』を持っているので、書く紙に困ることはない。

 

 その後、昼食を経て放課後になると、後はその日の気分や都合次第で、色々なことをした。

 自室へ戻って仙宝づくりなどに取り組むこともあれば、ルイズの部屋で雑用をしてやるかたわらに、あれこれと教わったりすることもある。

 あるいは他の使い魔たちや、シエスタ、キュルケなどの友人と歓談することもある。

 

 タバサの部屋や図書館(あまりの書物の多さに、最初は目を丸くしたものだ)へ赴き、字の読み書きを教わったり、有用そうな本を紹介してもらったりすることもあった。

 もちろんそのお返しとして、自分の方も故郷の話や仙術についてなど、何かしら彼女が興味を持った事柄について聞かせてやるのだ。

 吸血鬼騒動の時に彼女が見かけたというワルキューレとやらについても何度か聞かれたが、瑠螺はこの世界の女神だか冥官だかのことなどタバサ以上には何も知らないのだから答えようがなかった。

 とはいえ、彼女がその姿を実際に見たらしいので、この世界にもやはり天界や冥界があるということがはっきりとわかったという点で、瑠螺自身にとっては収穫があったが。

 機会があればそのワルキューレとやらに話を聞くとかして、一度それらの場所へ行ってみたいものだと思った。

 瑠螺は、ある程度以上の力量を身につけた仙人にとっては別に珍しくもないことだが、央華世界での天界や冥界へは実際に足を運んだ経験があるのだ。

 

 夕食をいただいたのちに夜になり、皆が寝静まってしまうと、瑠螺は学院外の散策に赴く。

 

 色々な土地を見て回ることで、この世界についてより詳しく知ったり、仙宝や仙丹の材料として使えそうなものを探し求めたりするためだ。

 この世界の空には大きな二つの月が上るために夜でもそれなりの明るさがあるが、そうでなくても狐の生まれである瑠螺は夜目が効くから、行動に支障はない。

 

 時には、図書館で借りた地図を頼りに、かなりの遠出をすることもあった。

 熟達した仙人である瑠螺にはほとんど睡眠をとる必要はないから時間はたっぷりとあるし、学院に麗麗虫を置いておきさえすれば帰る場所を見失う心配もない。

 学院の生徒の多くが足を運んだことのないトリステイン以外の国々や、人の住まぬ深い森、峻厳な山岳地帯などを、瑠螺は空から眺めて回った。

 

 一晩かけてあちこちを見て回った後は、まだ人々が起き出してこないうちに学院へと戻ってきて……。

 そうしてまた、朝食の前にルイズを起こすのである。

 

 

 

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「明日、日中に時間はとれる?」

 

 そのようにして穏やかながらも新鮮で充実した日々を送りながら、召喚されてから十日あまりが経とうとしていた、ある日のこと。

 いつものように図書館で出会ったタバサが、そう尋ねてきた。

 

「明日? 確か『虚無の曜日』とかいう、おぬしらの休養日であったのう」

「そう」

 

 もちろん、使い魔や仙人にとっては、休日などはあまり関係のないことだが。

 正確なところはルイズに尋ねてみないとわからないものの、おそらく大丈夫だろうと瑠螺は答えた。

 

「なら、外出に付き合ってほしい」

「また何か、荒事の話が舞い込んできたのかえ?」

「違う。買い物」

 

 ああ、と瑠螺はひとりごちた。

 そういえば、シルフィードを助け出した折に、礼金が入ったら何か贈り物をしようと言われていたのだったか。

 

「わかった。ただ、ひとつ頼みがあるのじゃが」

「何?」

「ひとつ、ルイズも一緒に連れて行ってもらうというわけにはいかぬかのう?」

 

 先日任務の手伝いを終えて返ってきたときも、彼女ははっきりと口にはしなかったものの不服そうにしていた。

 この上また休日に主人を放ってタバサと出かけるなどといえば、きっと拗ねるに違いないから。

 

 

 そして、次の日の朝……。

 

「なんで、あんたまでついてくるのよ!」

「あら。休日にお友だちと出かけちゃいけないの?」

 

 不機嫌そうなルイズに対して、キュルケは涼しげな顔で、わざとらしく肩をすくめてみせた。

 どこからどう話を聞きつけたものか、キュルケもまた街まで同行したいということで昨夜のうちにタバサの了解を取り付けていたらしく、待ち合わせの時間に中庭に姿を現したのである。

 

「聞いたところによると、あなただって特に用もないのに、タバサとリュウラのお買い物についていくそうじゃないの。あなたがよくて、あたしが駄目だって理由があるのかしら」

 

 そう言って、見せつけるように豊満な胸を張ってみせる。

 

「ぐっ……」

 

 ルイズとしては当然ながら仇敵ツェルプストー家の娘である彼女とお出かけなどしたくないのであるが、乗せていってもらう予定のシルフィードはタバサの使い魔である。

 その主人が同行を許可しているというのに、来るななどという権利はなかった。

 かといって、自分の方が残るなどというのも、もちろん嫌だし……。

 

「よいではないか、ご主人。大勢で行く方が楽しかろう」

 

 そう言われたこともあって、ルイズは結局、しぶしぶながら一緒に行くことに同意した。

 建前としては、使い魔の進言を聞き入れてやったという形になる。

 

 瑠螺はそんな彼女の様子を見ながら、おほほほ、と楽しげに笑った。

 

「どれ、せっかく若い者たちとお出かけをすることであるし。わらわも、もう少し気持ちを若返らせるとしようか」

 

 ついでにそんな気まぐれを起こして、『変幻衣』に命じて着衣の外観を昔、道士として飛翔らと旅をしていた頃の装いに変える。

 

「へっ?」

 

 同行者たちの反応は、まず一様に目を丸くするというものだった。

 タバサは、『変幻衣』自体については知っていたものの、この姿を見るのは初めてだったから。

 

「どうかのう?」

 

 瑠螺はちょっとばかり得意げに、必要以上に胸をぐっと張ってみせた。

 そんな仕草は、確かにいささか気持ちが若返っている証左であるようにも思える。

 

「あら。これはまた……」

 

 艶やかな黒髪を腰よりも長く伸ばし、体の線をあらわにした服の上に、それを中途半端に覆い隠す羽衣のような布地を身に付けた姿。

 垣間見える姿態は、成熟した豊満美と瑞々しい清楚美とをあわせもっている。

 

 キュルケは対抗心を刺激されたのか、にやっと挑戦的な笑みを浮かべると、自分も膨らみを強調するように胸の下で腕を組んでみせた。

 

「……似合うと思う」

 

 タバサは軽く首を傾げると、ぽつりとそう言った。

 

「な、なな……」

 

 一方ルイズはといえば、何やらふるふると震えながら、瑠螺の体のある一点を凝視していた。

 

「む。どうしたのじゃ、ご主人?」

 

 瑠螺が怪訝そうにしながら近寄ってきたため、その一点がなおさら大きく目に飛び込んでくる。

 

 これまでの、豪奢な衣を二重三重にまとう装いのときでも、プロポーションの良さははっきりとわかるくらいだったが。

 こうして体の線があらわになったのを見ると、予想以上にくびれがものすごかった。

 全体的には大柄でたくましげな体つきなのに、腰はえらく細い。

 

 それでいて、胸がおもいきり出っ張っている。

 胸が。

 

「……!」

 

 なんだこれは。

 キュルケといいこいつといい、自分に対する嫌がらせか。

 

 ルイズは発作的にむかあっときて、出し抜けにそのばかでかい胸をがしっと掴んだ。

 

「きゃうっ!?」

 

 外見にそぐわぬ、子狐めいた悲鳴が上がる。

 

「こ、ここ。この胸っぽい何かは何よ、胸っぽい何かは!」

 

 そんなわけのわからぬことをいいながら、感情のままにがしがしともみしだいた。

 キュルケとタバサの二人は、ルイズのそんな奇異な振る舞いを白い目で見ている。

 

「いい、いい加減にしなさいよ、あんた。トリステインでこんなものをぶらさげて歩いてた日にゃ死刑よ、死刑!」

「……な、なな……」

 

 狐の耳が、ぴょこんと瑠螺の頭の上から飛び出す。

 顔の横にも依然として人間の耳があるあたりは、いささか奇妙であるが。

 

「……いきなりなにをいたすか、この不埒者がっ!」

「ぎゃんっ!?」

 

 はたかれて、ルイズが地面に転がった。

 

「ええい! おぬし、召喚とやらをされた日のことといい、女色の気でもあるのかや!?」

 

 いらいらした様子でそう言う瑠螺の尻から狐の尻尾が飛び出して、ぱしぃんと地面を叩いた。

 

「え……。何よ、あれ?」

「……しっぽ?」

 

 二人は白い目でルイズを見ていたのも忘れて、まじまじと瑠螺の姿を凝視した。

 

 その瑠螺の方はと言えば、かっとなって人形が維持できなくなっていることやその姿を見られていることに気づいていないのか、それとも気付いていても気にしていないのか。

 いずれにせよ彼女らの方には見向きもせず、青筋を立てて引きつった剣呑そうな笑みを浮かべながらルイズを見下ろしていた。

 

「ほほほ……。おぬし、もしや高林道人が変装でもしておるのではあるまいな?」

 

 そんなことを言いながら、ぐりぐりとルイズを踏みつける。

 

「あいたたた!? あ、あんた、ご主人様に何を……」

「え、そうであろう? ほれ師兄、さっさと正体をあらわさぬか」

「や、やめて! ち、ちょっと、どこ踏んで……。わ、悪かった、悪かったから!!」

 

 タバサはじいっとそんな二人の姿を見つめながら、『降臨同人』とか『私刑』とかいうのは一体何のことだろう、などとぼんやりと考えていた。

 その傍らでは、キュルケが苦笑している。

 

「まったく、何をやってるのかしらねえ。あの二人は……」

 

 タバサはこくりと頷いて、それから一言、ぽつりと呟いた。

 

「うらやましい、……かも」

「え?」

 

 もちろん、タバサは仲の良さそうな二人のじゃれ合い? について、そうコメントしたのであるが。

 げしげしと踏まれているルイズを見ながらそんなことを言ったものだから、キュルケは「この子、やっぱりちょっと変わった趣味でもあるんじゃないかしら」などと、また疑い始めていた。

 

 

 

 その後、一行はやっとシルフィードの背に乗って、王都に向けて出発した。

 

 途上、瑠螺はキュルケとタバサから先ほど飛び出した耳と尻尾の件について尋ねられたが、元より強いて隠そうなどと言う気もない彼女はあっさりと自分の正体を明かした。

 ルイズは自分の使い魔の正体を他人と、それも宿敵ツェルプストー家の娘と共有することにはあまり気が進まなかったのだが、先ほどの一件もあってこれ以上瑠螺の機嫌を損ねたくなかったので、しぶしぶながら認めることにして、無理に口を挟もうとはしなかった。

 ただ、万が一にも街中で耳や尻尾を見られて騒ぎになったりしては困るからということで、王都を歩く間は以前の任務でもそうしたように『仮想容姿』の術で自分自身の姿の幻覚を身にまとっておくのがいいだろう、ということになったが。

 

 それで一応そちらの話はまとまったのだが、そうなると黙っていられなかったのがシルフィードである。

 彼女が出し抜けに、「なんでお姉さまは正体を知られてもよくて、わたしは駄目なのね!?」などと騒ぎだしたので、タバサが杖でぽかぽか殴って黙らせるも当然手遅れで、結局彼女の正体についてもキュルケとルイズの知るところとなった。

 二人ともタバサと瑠螺が頼み込むと、決して他言はしないと約束してくれたが。

 

 

 

 そんなこんなで道中でも一悶着あった後に、一行はようやくのことで王都トリスタニアに到着した。

 

 どうせ正体も知られてしまったのだから自分も一緒に行って美味しいものが食べたいとわめいたので、シルフィードも同行させている。

 服を持ってきていなかったのもあって、吸血鬼騒動の時に化けた子狐の姿でだが。

 

「やはり、賑やかなところじゃのう」

 

 先日賊どもを捕縛した折に訪れて以来だが、休日ということもあってか、前よりも一層人が多く活気にあふれているように思えた。

 

「そりゃそうよ、王都だもの」

「ま。大きさは、ゲルマニアのヴィンドボナほどじゃないけどね」

 

 ルイズが少しばかり得意げに言ったことに、キュルケが口を挟む。

 タバサはそんな二人をよそに、瑠螺の顔を見上げた。

 

「何が欲しい?」

 

 贈り物をする約束だが、とはいえどういったものが喜ばれそうかわからないので、本人に直接尋ねてみたのだ。

 

「そうじゃな。まあ、皆で食事などいただければ」

 

 しかし、タバサは首を横に振る。

 

「食事代はもちろん払う。それ以外で、何か」

 

 衛視たちによると、捕縛した賊どもが観念して白状した隠れ家から、彼らがこれまでに不正な手段で貯め込んできた結構な量の金品が回収されたらしい。

 彼らが届けてくれた礼金にはその分の感謝料も含まれていて、予想した以上の額であった。

 食事を奢るだけで済ませるなどというわけにはいかない。

 

「さてさて……。とは言われても、わらわには何があるやらわからぬでなあ……」

 

 瑠螺はそう言って、首を傾げた。

 

「それなら、歩きながら適当に見て回ればいいんじゃない? それでリュウラの気に入ったものを、なんでも買ってもらえば」

 

 キュルケがそう提案すると、ルイズも珍しく彼女に同意する。

 

「そうね、まずはブルドンネ街に行きましょう。あのあたりには、お店がたくさんあるわ」

 

 

 

 トリステインの宮殿へ通じるブルドンネ街は、王都でも最も大きな通りであった。

 道幅は五メイル近くもあるが、道端には露店が溢れているし、大勢の人が行き交っているので、かなり混雑していた。

 

 瑠螺の艶やかな姿に目を止める男も多かったが、おおよそは同行しているのが貴族だと気付くと、非礼を咎められてはたまらないとあわてて視線を外し、そそくさと立ち去っていった。

 

「ふうむ……」

 

 そんな視線など気にも留めずに、瑠螺はそこに並んでいる露店や、通りの両脇に軒を連ねている店の品揃えを、ざっと見て歩いたが……。

 

 故郷のそれとはまったく違う技術で作られたらしい、色鮮やかで洗練されたつくりの衣服の数々には、心惹かれるものがあった。

 とはいえ、自分が今身にまとっている着衣は単に着慣れているというだけではなく、有益な効果のある仙宝なのである。

 何の効果もないそこらの服をそれと取り換えて普段から着ておくというわけにはいかないし、そもそも変幻衣の効果をもってすれば外見を同じように変えることができるわけだから、わざわざ買うまでもないだろう。

 

 あちこちの店に、見たこともないような変わった道具がいろいろと並んでいる。

 使い方を知っていればきっと、役立つものがたくさんあるのだろう。

 だが、今の自分では見てもまだよくわからないし、いちいち説明してもらって選んでいたのでは日が暮れそうだ。

 

 本は間違いなく有益だろうが、学院には読み尽くせそうもないほどたくさんの本があるのだから、市販の本に手を出すこともあるまい。

 タバサほど熱心に四六時中本を開いている者なら、また別なのだろうが。

 

 きらびやかな宝飾品の類もあるが、まあ、いまさら何の効果もない、単なる宝石の身飾りなどつけていても……。

 

(……ううむ)

 

 いざ選ぶとなると、なかなか難しいものである。

 そもそも仙人には市販の品になど大して用がないところを、強いて選ぼうというのだから当然と言えば当然なのだが。

 

 しばし考えた後に、瑠螺はこの間人攫いどもを捕縛したときに、彼らの装備が央華における類似の賊では考えられないほどよいものであることに気が付いたのを思い出した。

 

 そうはいっても自分が普通の人間が作る市販の武器をそのまま使うことはまずないだろうとは思うが、もしかすると新たな仙宝作成の手がかりにはなるかもしれない。

 仙人は滅多に子供を作らないが、その代わりに自分が育てた弟子や自分の手で作り上げた仙宝に、誇りをもって愛情を注ぐものである。

 とりあえず、一度見てみたい。

 

「ふむ、そうじゃな。どうやらこのあたりにはないようじゃが、どこかに武器や防具を置いてある店はないものかえ?」

 





無限紙帳(むげんしちょう):
 帳面の形をした仙宝の一種で、破り取るたびに新しい紙が生じて尽きることがなく、いくらでも使うことができるというもの。
本来は『厭魅・厭勝』の洞統に属するある仙人の開発した独自仙宝なのであるが、あまり高度な物というわけでもないらしく、9か月の洞奉仕で授かることができる。
また、公式設定で瑠螺の趣味は『紙細工』であるとされているため、本作での彼女は普通の紙だけでなくさまざまな色紙なども織り込まれているこれのカスタム版を所有しているという扱いにしている。

高林道人(こうりんどうじん):
 瑠螺公主と幾度も旅を共にしたことのある仲間で、厭魅・厭勝の洞統に属する仙人。
外見は腹の出っ張った中年の男で、酒と女と駄洒落が大好きな、星晶曰く「コロコロ体型駄洒落中年」。
よく女性の胸や尻を凝視したり、触ったり、覗きをしたりしており、瑠螺も幾度となくその被害を受けている。
遙飛翔と共に太上準天美麗貴公主と名乗っていた頃の瑠螺を退治した男でもあるため、時折その名前を持ち出して彼女をからかうこともある。
しかし、仙人になる以前には妻帯者だったこともあって、人生経験の豊かな大人でいざという時には頼りになり、外見に似合わぬ剣の達人でもある。
 なお、兄の高論道人も仙人であるが、弟とは違って生真面目な性格である。
彼は召鬼の洞統に属する高仙で、弟よりも先に仙人の道に進んでおり、実力でも勝っている。

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