「剣と踊るだなんて、あの子も変わってるわねえ」
取り巻きの男子生徒たちからしばし離れて軽食をとりながら、キュルケは会場の一隅を眺めてそうひとりごちた。
彼女の視線の先では、桃色の髪の少女……ルイズと、錆びたような色合いの混じった黒い髪の少年……デルフリンガーが、ペアを組んで踊っている。
もちろん二人のダンスには、色っぽさもロマンチックな雰囲気もあったものではない。
元々が剣で人型になったばかりのデルフは、ダンスがどうのという以前に、体を動かすこと自体まだまだぎこちなかった。
絨毯の上を歩いているだけで滑って転びそうになったり、パートナーの足はおろか自分の足さえ踏んづけてしまいそうになったり、踊っている最中に脚をもつれさせたり。
ルイズはその度にがみがみと文句を言い、ああしろこうしろと口やかましく指導している。
デルフはぶつくさ言いながら、やる気なさげにそれに付き合っていた。
「まったく。どうせならあなたと踊った方が、よっぽど見栄えがしたでしょうに」
キュルケは、自分と同じく一休みしながらダンスの様子を眺めている瑠螺の方に目をやった。
「おや。あれは、男女で踊るものではないのかえ?」
「別に、そんな決まりはないわよ」
まあ、男女で踊るのが一般的だというのは、その通りなのだが。
「パーティですもの。楽しみ方は自由、人それぞれだわ」
少なくとも、しょっちゅうステップを踏み間違えているあのどんくさくて野暮ったい少年、もとい剣よりは、ダンスもうまいだろうし。
彼女は長身だから、男役として男女の組に混じっても見劣りはするまい。
世の中には何を想像してるのだか知らないが、女同士でちょっと寄り添ったり踊ったりしてるというだけで熱っぽい視線を注ぐ連中も多いようだから、注目も集められたことだろう。
「そうなのかえ? ……でも、それならばあの子たちだって、十分に楽しんでいるのではないかのう?」
「……ま。そうかもね」
キュルケは、そう言って肩をすくめる。
確かに一見険悪そうで、この上なく幸福そうなリン・レンのペアとは対照的に見える。
だが、しっかりと観察してみれば、二人とも本気で嫌がっているという様子ではないのがわかった。
ルイズはあれこれと手ほどきをしたり世話を焼いたりと普段できないようなことをしているためか、どこか活き活きとしているし。
デルフの方も、少しずつ上達してくるにつれて興味も湧いてきたのか、文句をいいながらもがんばっているのだ。
(別に、あたしがどうこう言うほどのこともないか)
キュルケはそう結論して気持ちを切り替えると、今度は別の方に目をやった。
その視線の先では、彼女の親友が淡々と料理を口に運んでいる。
パーティが始まってから、ずっとこの調子だ。
「ちょっと、タバサ。あなた、踊らないの?」
タバサは親友の方を見ようともせずに、もくもくと小さく口を動かしながらこくりと頷いた。
「おお、よい食べっぷりじゃな。……これでも飲まぬか、わらわの故郷の酒なのじゃが」
そう言って、タバサにも『成酒瓢』を勧める瑠螺をよそに、キュルケは腰に手を当てて溜息を吐いた。
「もう!」
確かに、彼女の百四十サントあまりの身長は十五歳という年齢にしては低すぎるし、黒いパーティドレスに包まれた体もその背丈に相応の、薄い子供っぽいものだ。
ダンスのパートナーや恋の駆け引きの相手としては、それは大きな減点要素には違いない。
しかし、短くまとめられた鮮やかな青髪と透き通るような碧眼に彩られた顔立ちは、文句なく美人と呼べる整ったものである。
本来ならば、それなりに相手を求める男が集まってきそうなものだ。
なのに誰一人として声をかける者がいないのは、あまりにも無口で不愛想、話しかけられても反応を返そうともしないというその性格が、広く知れ渡っているからに違いなかった。
挨拶しても誘いをかけても無視されるとなれば、それは貴族ならずとも不快で屈辱的に感じるだろう。
いくら美人でも誰も寄ってこないのは、無理もないことだ。
「今日の主役は、フーケを捕まえたあたしたちなのよ? 楽しまないでどうするの。たまには、パーティを満喫しなさい」
「楽しんでる」
「食事だけじゃないの。これはビュッフェじゃないの、舞踏会よ、舞踏会!」
キュルケは返事も最低限にしてひたすらもきゅもきゅと料理を食んでいる親友の態度に気を悪くするでもなく、肩に腕を回して熱心に掻き口説いた。
瑠螺はそんな彼女らの様子を見つめながら、面白そうに頬を緩める。
先ほどはパーティの楽しみ方は自由だ、人それだなどと言っていた割に、キュルケとしては親友の食い気一辺倒な宴席での過ごし方を認める気はないらしい。
もっとも、それは心から友人を慮る気持ちゆえであろうから、不快な印象はない。
瑠螺としても確かに、せっかくの主役なのだからもう少しいろいろとやってみた方が楽しかろうに、とは思った。
「いいこと? これは親友としての命令よ。とにかく、あなたもたまには舞踏会に参加しなさい。待ってるから相手が来ないんだわ。あなたが自分からちょっと甘い言葉をかけてやりさえすれば、断る男なんていやしないわよ」
「待ってないし、興味ない」
「ああ、もう! ……なら、あたしが相手を見繕ってきてあげるわ!」
「別にいらない」
「まあまあ、そう無理強いするのも良くなかろう」
どこまでも気のないタバサに、キュルケがやきもきした様子でさらに何か言おうとしたところへ、瑠螺が割って入った。
「……とはいえ、タバサや。キュルケがせっかく気を使ってくれておることだし、ここはひとつ、お言葉に甘えてみてはどうじゃ? 存外、あの二人のように楽しめるやもしれぬであろ?」
そう言って、ルイズとデルフの方を示してみせる。
「……」
確かに、最初のうちは頼まれていやいや始めたという様子の二人だったが、今では(カップルというような意味合いではないにせよ)なかなか楽しげにダンスをしていた。
タバサは食事の手を止めて瑠螺の方を見上げると、困ったように黙り込む。
「よし、決まりね。じゃあ、相手を探してくるから」
キュルケはしたり顔でそう言うと、親友の頬にキスをして彼女から離れ、いそいそと人ごみの中へ消えていった。
去り際に、瑠螺の頬にも軽く唇を落として、ありがとうと囁いていく。
こういう時に、自分のいうことは聞かないくせにリュウラの言葉なら聞くのかなどとあらぬ嫉妬をしたりはせず、純粋に感謝できるのが彼女の良いところである。
「え、あ? ……う、うむ……?」
日常的な接吻によるスキンシップなどの風習がない央華世界からきた瑠螺は、いささか面食らってぴょこんと狐の耳を飛び出させながらどぎまぎしていたが。
ややあって気を取り直すと、タバサの方に向き直った。
そのタバサはといえば、相変わらず困ったような、少しばかり恨めしげなような顔をしたまま、サラダをもきゅもきゅと……もとい、黙々と食んでいる。
「……そんなに、見知らぬ男と踊るのが嫌なのかえ?」
そんな瑠螺の問いかけにもタバサは押し黙ったままで、先ほど彼女から受け取った『成酒瓢』にちびちびと口をつけると、今度は肉の皿に手を伸ばした。
確かに、本来は王族である彼女は、貞節に関する観念はそれなりに強い。
必要に迫られれば自分のプライドを捨てられるだけの覚悟はあるのだが、何ら特別な理由のない場面で、好きでもない軽薄な異性と手をつないでダンスの相手をするなどということは、あまり気が進まなかった。
もちろんダンスの練習自体は王族の身分を剥奪される以前の少女時代に十分積んでいるのだが、実際に踊るとなると相手は選びたい。
それ以前に、何かと事情のある身ゆえに、できる限り他人とは不必要に関わり合いになりたくなかった。
その方が、お互いのためだから。
「むむ……」
瑠螺にはもちろんタバサの内心はわからないものの、そんな彼女の様子を見て、これはかえって悪いことをしたかと、少し居心地の悪い思いをした。
少し考えて、手を差し出す。
「……何?」
「では、ここはひとつ、わらわと踊ってはいただけまいかの。『じぇんとるまん』……ではなくて、『れでぃー』……いや、『まどもあぜる』……で、あったかな?」
瑠螺は他の教師生徒らの作法を思い出しながらたどたどしくそう言って、見様見真似で頭を下げた。
キュルケによれば、別に男女でなくてはならぬという決まりはないらしいし。
タバサの気が進まなさそうな様子からすると、まずはある程度気心の知れた相手と踊った方が気が楽かもしれない、と考えたのである。
「……」
タバサは、そんな瑠螺の顔をじっと見つめて、少し酔いの回ってきた頭で考え込んだ。
自分は相手が誰であれ、特に今、踊りたい気分なわけではない。
しかし、ダンスの誘いをかける時の作法もろくに知らない瑠螺がそう申し出てくれたのは、自分のことを気遣ってのことだというのはわかる。
キュルケの申し出に関しては、いちいち付き合っていたらきりがないし無視して受け流してもあの友人は大して気にもしないとわかっているからいいのだが、瑠螺のそれを同じように無視するわけにもいくまい。
それに何よりも、一度も口を聞いたこともないような男子と踊るくらいなら、確かにそのほうが……。
そう結論を下して皿を置くと、ドレスの裾を軽く持ち上げて一礼した。
「よろこんで、マドモアゼル」
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「おまたせー。候補を見繕ってきたから、好きなのを選んで……って、あれ?」
十人ばかりの男子生徒を連れてテーブルに戻ってきたキュルケは、親友の姿が見えないことに気づいた。
「タバサー、どこ?」
キュルケは、そう呼びかけながらきょろきょろとあたりを見回して……。
いつの間にやら、ホールで手を取り合って踊っている瑠螺とタバサの姿を見つけて、目を丸くした。
「へっ?」
いや、まあ。
ただ踊ってるだけなら、ああ、暇だから先に始めてたのねってくらいで、別になんてこともないのだが……。
なんというか、タバサの様子が尋常でなかった。
普段は白い頬がほの赤く上気して、目は熱っぽく潤んでいる。
しかも、緊張して足元がおぼついていないのか、あるいはわざとか、ダンスの振り付けの必要以上にパートナーに身を寄せて、もたれかかって体を預けるようにしながら踊っていた。
瑠螺のほうは、こちらはいつもどおりの穏やかな笑みを浮かべながら、そんなタバサが甘えるに任せているようだ。
(……ほへー……)
『リュウラお姉さまの言いつけなら、わたし、どんな殿方の相手でもいたしますわ。でも、どうか。初めての相手だけは、お姉さまにーー』
親友が自分のいない間に目をうるうるさせてそんなことを訴えながら、一心に“お姉さま”にしがみついている様子なぞを妄想して、キュルケはにやにやと頬を緩めた。
(あたしが離れてる間に……いえ、きっと、うまいこと言って離れさせた隙に、二人だけの世界に突入するだなんて……)
どうやらあの子は、まだ生身の男の相手をするよりも、そんな耽美な世界に浸っていたい“お年頃”だったらしい。
もちろん、恋の情熱を至上のものとして、幼い頃から男を狩る術を学んできたキュルケ自身には、そんな時期などなかったし。
思春期によくあるふわふわした同性愛嗜好などというものは所詮、性に臆病なヴァージンの耽美趣味でしかないと考えて、普段は鼻で笑って見下しているのだが、それはそれ、これはこれ。
タバサは親友だし、なんといってもかわいいから、話が別なのである。
彼女の意外な姿に釘付けになったのは、もちろんキュルケだけではなかった。
女性同士で踊っているという珍しさもあってか、いつの間にやらホールでも注目を集めているペアのひとつになっていて。
キュルケに頼まれたから来たというだけでまるで乗り気ではなかった男たちも、にわかに沸き立つ。
「よ、よーし! 次は僕が、ミス・タバサに申し込むぞ!」
「待てよ、俺が先だ!」
キュルケは、そんな軽薄な男たちに(自分で頼んで連れてきたにもかかわらず)白けたような目を向けると、ひらひらと追い払うように手を振った。
「あなたたちは引っ込んでなさいな」
男らは当然、話が違うじゃないかと不満がったが、キュルケは元より興味と用の無くなった男たちに対しては冷ややかで、取り付く島もない。
彼女はそれから、何やら不敵な笑みを浮かべつつ、視線を踊り続ける二人の方に戻す。
その視線の先では、ちょうど瑠螺がタバサの頬に、そっと接吻でもするかのように顔を寄せているところだった。
「……なかなかやってくれるじゃないの。でも、こと情熱で、このツェルプストーが遅れをとるわけにはいかなくてよ!」
そういう趣向なら、次は自分があの冷ややかな親友と踊って、彼女を熱くさせる番だ。
キュルケはそう決意を固めて、瑠螺に対するある種の挑戦心のようなものをめらめらと燃やしていた。
・
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「大丈夫かや?」
そんないわれのない対抗意識を抱かれていることなどつゆ知らず。
瑠螺は踊りながらタバサの耳元にそっと口を寄せて、小声で心配げにそう尋ねた。
「平気。……少し、酔っただけ。気分は悪くない」
そう答える彼女の頬が紅潮して目がとろんと潤んでいたり、足元がおぼつかないためにたびたび瑠螺にもたれかかるようにしながら踊っていたりするのは、もちろん恋がどうのとかではなくて。
先ほどからちびちびと口をつけていた『成酒瓢』の中の茅台酒のせいである。
かなり香りの強い酒で、それゆえにルイズは口にする前から自分には強すぎると気付いて避けたのだが、タバサはむしろその刺激の強い匂いと味が気に入ったらしい。
一度口にすれば、クセはあるものの飲みやすい酒で、しかも強い香りが口内をリフレッシュさせるために脂っこい料理をぱくぱくと平らげているときにはうってつけということもあって、知らず知らずのうちに結構な量を摂取してしまっていたのだ。
普段はせいぜい軽めのカクテルやスパークリング・ワインくらいしか飲まない十五歳の少女が、いきなりアルコール度数が50度を超える蒸留酒を口にしたのだから、こうなるのも無理はない。
先ほどまでは瑠螺もタバサ自身もそんなに酔ってはいないと感じていたのだが、ダンスで体を動かしたためか、急速に酒が身体に回ってきたようだった。
「そうか。もし気分が悪くなったら、すぐにお言い。酔いを醒ましてやるからのう」
自分で勧めただけに、瑠螺も申し訳なさそうにしている。
「ありがとう……」
タバサはいつになく素直にそう礼を言いながら、ぼんやりとした頭でとりとめもなく考えを巡らせた。
やっぱり、この人は優しい。
この人なら、もしかしてわたしの望みをかなえてくれるだろうか、と。
もちろん、そこまで甘えて迷惑をかけるべきではないのではないか……という気持ちも、ないではない。
しかし、この人は人助けを望んでいるというし、それに自分の義姉で、そして女神で……。
「……」
いつのまにか、ぼうっとして、足が止まっていた。
「……タバサ? どうしたのじゃ、やはり気分が悪いのかえ?」
瑠螺も足をとめて身を屈めると、タバサの顔を覗き込む。
タバサは首を横に振ると、酔った勢いも手伝って、意を決して切り出した。
「話がある。ダンスが終わったら、わたしと外へ」
「何? ……しかし、キュルケの連れてきた相手はどうするのじゃ?」
「そんなの、どうでもいいから」
瑠螺は、困惑したような顔をして目をしばたたかせた。
「いや、どうでもって。本当に、それでいいものなのかや?」
「いい。本気でわたしと踊りたい男子はいない、キュルケに頼まれて来ただけ。彼女も、大して気にしない。いつものこと」
あっさりとそう言い切ったタバサに、瑠螺は肩をすくめる。
「いつもって。……そうかのう。まあ、おぬしがそう言うのであれば……」
あまり納得はできないが、かわいい妹にこう熱心に頼まれたのでは致し方あるまい。
キュルケと男子生徒たちには、後で自分の方から謝っておくことにしよう。
瑠螺はそう結論すると、タバサの小柄な体をひょいと、お姫様抱っこで抱え上げる。
ちょうど、ダンスの曲も終わるところだった。
「では、何の話かは知らぬが……。行くとするかの」
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「……まさか、踊る間も与えずに攫って行くだなんて……」
キュルケは親友と、彼女を抱え上げてバルコニーから外の闇の中に飛び出すとそのまま消えて行った瑠螺の後ろ姿を、成す術もなく見送る。
瑠螺の踊る姿に興奮や憧れの眼差しを注ぎ、次は自分が申し込もうと待ち構えていた、男女問わず結構な数の生徒や教職員も同様であった。
「さっき囁き合ってたのは、『やっぱり、他の人となんて嫌です。どうか、わたしを連れて逃げてください!』ってこと? タバサ……」
呆然とそう呟き、敗北感にがっくりと膝をつきながら、ハンカチを噛み締める。
よもや、ここまで大胆な行動に出るとは予想外だった。
ツェルプストー家の自分が、こと情熱において、完敗を喫しようなどとは……。
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瑠螺は、タバサを抱えたまま、彼女と共に学院から少し離れた場所まで移動していた。
喧騒から遠く離れて、あたりに人気はない。
「このあたりでよいかの?」
タバサがこくりと頷いたのを確認して、彼女を下ろした。
「それで……。話とは、何かのう?」
その質問に対して、タバサが口を開こうとした、ちょうどその時。
一羽の伝書フクロウが、夜空から姿をあらわした。
灰色のフクロウは滑るように飛んで、まっすぐにタバサの元へ降りてくると、その肩にとまる。
「……!」
タバサの表情が、わずかに硬くなった。
フクロウの足に結ばれていた書簡を取り上げると、案の定、そこには短く『出頭せよ』とだけ書かれている。
「それは……。もしや、また任務とやらかえ?」
瑠螺の問いに、タバサは小さくこくりと頷く。
「そうか。では、ご主人に出掛ける旨を伝えて来るゆえ。ちょっと待っていておくれ」
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その後、会場で瑠螺から出掛ける旨を伝えられたルイズは、当然ながらこんなおめでたい日なのにと文句を言ったが。
そのおめでたい日の主役の一人であるタバサの大事な用で、彼女を手伝いに行くのだと言われれば、強いて駄目だというわけにもいかない。
とはいえルイズは、それなら自分も行きたいと申し出たのであるが。
自分はタバサから許可を得たが、貴族であるルイズはあまり別の国の問題には関わらない方がよいのではないか、と瑠螺から難色を示され。
さらには、生暖かい笑みを浮かべたキュルケからも「二人の愛の逃避行を邪魔するもんじゃないわよ」とか(何やら妙な勘違いをしているらしい)諭しを受けたので、今回もしぶしぶ居残ることになったのだった。