ブラック・ブレット【蒼き閃光】   作:ウィキッド

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駄文です!伊熊のキャラ崩壊中!
それでもよろしければお願いいたします


一件落着

結論から言うと里見達はステージⅤを撃破した。

そして、今俺と桃はというと聖天子がいる聖居にいた。

 

「式典に呼ばれるのなんて久しぶりだな」

「兄さんは昔から社長の付き添いで何回か参加してますからいいですけど私は初めてですよ」

 

ステージⅤを倒し東京エリアを守った里見達のお祝いの式典についていくことになったのだ。

 

「あら、結局制服できたのね」

「サラがいろいろ選んでくれたけど一番落ち着くのがこれだからね」

 

「ふふっ。あなたらしいわね」

 

そういって笑う凛ちゃんはドレスを着ていた。

汚れ一つない白いドレスは凛ちゃんの金髪をいつもより目立たせている気がする。……うん綺麗だ

 

「よう」

「あれ、伊熊? それに夏世。どうしたんだこんなところで」

 

話しかけてきたのはいつものタンクスーツに身を包んだ伊熊とフリルのついた服を着ていつもよりおしゃれな格好をしている夏世だった。

 

「私が呼んだのよ」

 

「凛ちゃんが?」

 

凛ちゃんは将監に近づき話しかけた。

 

「伊熊将監。単刀直入に言うわ。あなた、うちで働かない?」

 

「は?」

 

「三ヶ島影似が殺されたということはご存知よね?」

 

「……ああ。会社が大騒ぎだ」

 

「これからどうするのかしら」

 

「あん?」

 

「三ヶ島社の中であなたは強い方。でもあなたを鍛えてくれるような人はいないんじゃないかしら?」

 

「……」

 

「今回の戦いで身に染みたでしょ? あなたは弱い」

 

確かに今回の戦いで伊熊は影胤に傷一つ与えられなかった。伊熊自身そのことを悩んでいるだろう。

 

「うちにはあなたより強いものがたくさんいるわ。あなたさえ望めば鍛えることもできる」

 

凛ちゃんは詰め寄る

 

「扱いは平等。給料もしっかり出す。ただし、訓練中の命の保証はしない」

 

更に詰め寄る

 

「この条件でもう一度問うわ。伊熊将監、あなた家で働かない?」

 

そして最後に伊熊の目を覗きこみながら問いかけた。

 

「……いくつか追加してほしい条件がある」

「言ってみなさい」

 

伊熊は俺の方を指さす

 

「一つ、あいつより強くなるようにしてくれ」

 

……俺より?

 

「あなたの努力次第だけど。いいわ」

「二つ、社長を殺した犯人を見つけたら俺にやらせてくれ」

 

まぁこれは納得がいった。なんやかんやで社長と仲良かったらしいからね

 

「いいわ、見つけたら真っ先にあなたに伝える」

「最後に、……せてくれ……」

「? 聞こえないわ」

 

伊熊が俯きながら小さな声でぼそぼそとつぶやく。

 

「……やってくれ」

「声が小さいわ。もっと大きな声で――――」

 

「夏世に! 学校に行かせてやってくれ!!」

 

 

周りの人たちに聞こえるぐらいの声で叫ぶ伊熊。うん、普通にうるせぇ。

 

「今度はデカすぎるのよ! あなたは声のボリュームを最小か最大にしか調節できないの!?」

 

 

「え? 将監さん?」

 

夏世がポカーンとした顔で伊熊を見上げる。

 

「理由を聞いてもいいかしら」

「そこのガキに説教されてな。」

 

俺の右隣、桃を指さす。

 

「説教したのか?」

「年上に、しかもほぼ初対面の人に説教できませんよ。……まぁ質問はしましたけど」

「どんな?」

 

「”夏世さんの可能性を、自分の可能性を自分自身で潰していることに気が付いてますか? ” だとよ」

 

桃が答える前に伊熊が先に答えた。

 

「むかつくが、確かにそいつの言うとうりだ。俺はあいつの存在を正当化できるのが戦いだけだと考えていた」

 

伊熊はいつもの様子からは考えられないような弱弱しい声で語る。

 

「ただ、それだと『夏世』としてではなく、『道具』としての存在を正当化していることに気づいた。……そいつに言われてな」

 

「恥ずかしいことに俺はこいつのことを全然知らねぇ。どうすればいいのかもわからねぇ。ただ」

 

真っすぐな目、しっかりと芯を持っているような声で凛ちゃんに言う。

 

「俺はこいつにいろいろな世界を見せてやりたい、いろいろな可能性を見せてやりたい。そう思ったんだよ。あの死の淵で」

 

 

「……将監さん、あなたも世間のこと全然知らないじゃないですか」

「うっ!」

 

夏世の辛辣なコメントに唸る伊熊

 

「それにあなたらしくないです。脳筋な将監さんらしくないです」

 

「てめ「でも、とてもうれしいです。ありがとうございます」……」

 

夏世は伊熊にお礼を言った。

その笑顔に今までのような冷たさはなく、年相応のたいような笑みを浮かべて

伊熊は照れ臭そうに頬を掻いて目線を夏世からそらしている

 

「んで? 条件を呑んでくれんのか?」

「OKよ、でも学校は指定させてもらうわ」

 

その言葉に伊熊は不信感を抱くがすぐに凛ちゃんが説明をする

 

「ああ、安心して桃ちゃんも通ってるような普通の学校だから。知り合いがいたほうが夏世ちゃんにもいいでしょ?」

 

それを聞くと伊熊はうなずいた。……こいつ親ばかになるんじゃね?

 

「ほら、始まるわよ」

 

「しっかし、里見が千番台かぁ……なんか置いてかれた気分」

「一応私たちと伊熊さん達も上がりましたけどね」

 

「ん? なんか騒がしいな」

「どういうことだよ!なんで父さんと母さんの名前がここで出てくんだ!」

 

 

騒ぎの中心を見てみると里見が聖天子につかみかかろうとしていた。

瞬間。

息の根が止まりそうなほどの強さ殺気を感じた。殺気の出現元は……隣からだ

 

「凛ちゃん。落ち着いて」

「落ち着いてるわ、ただあの里見(バカ)が天使ちゃんに触れたら首と体を分けるけどね」

 

凛ちゃんの殺気に気づいたのか里見は聖天子に触れることはなかった。

 

「おまえ……」

「社長と呼びなさいな」

「社長……あんたなにもんだ?」

 

伊熊の問いに凛ちゃんは当たり前のように答える

 

「私は金蜂家の当主。それだけよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと家に帰る途中。ケイさんの運転する車に乗る俺と凛ちゃんと桃。

伊熊と夏世は今までの荷物まとめてくるので別行動だ。

 

「そういえばまだ言ってなかったわね。お疲れ様、蒼矢」

 

凛ちゃんが思い出したようにお礼を言った。

 

「はは、死ぬかと思ったよ」

 

「大丈夫、あなたは死なないわ」

「理由聞いてもいい?」

「私が一番信頼しているからよ」

「……ありがとう」

 

理由になってないよ、と突っ込みたいけど突っ込んだら怒られそうなのでやめておく

 

「今日新人二人の歓迎会があるからサラとロンの手伝いをしてあげてくれる?」

 

「うん、わかった」

「私も少し休んだら手伝うからお願いね」

 

そうして凛ちゃんは自分の部屋の方に向かった。しかし思い出したように振り返り挑戦するようにこちらを指さした。

 

「あ。あとでチェス勝負よ! ここ数日忙しくて勝負できなかったんだから」

 

……またロンさんとサラが賭けをしてるのかな? まぁいいや

 

「全力で相手させてもらうよ」

 

こうして、いろいろあった数日間は終わりを告げ、またいつもの日常に戻る。

いや、二人新しく入ったから少し騒がしくなるかな?

俺はこれからの日々を想像し、口が緩むのを感じた。

 




これで一巻の内容は終了です。
後二つおまけを入れたら二巻の内容に入ります。
……蓮太郎、木更との絡みをもっと増やせるようにしたいです


アクセス数5000突破誠に感謝感激です!
これからもよろしくお願いいたします。
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