ブラック・ブレット【蒼き閃光】   作:ウィキッド

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もう、駄文です。
次回蓮太郎でます、木更、聖天子でます。



黒の銃弾と蒼き閃光
十年後の始まり


俺が金蜂家にすみ始めてから10年。俺は菫さんに呼び出され、病院に来ていた。

いったい何の用だろう?

 

「菫さーん。来ましたよー?」

 

菫さんは病院の霊安室を拡張して自分の部屋を作っている。これっていいのかなぁ。

 

「扉のデザインもなんか不気味だし…」

 

扉を開くとそこには……

 

マッチョの男の死体がこちらを見ていた。

 

「うぇお!?」

 

死体の後ろから笑い声が聞こえた。

 

「ファハアッハハハ!!相変わらず君は驚かし甲斐がある。」

 

菫は死体の後ろから顔を出していった。

 

「ようこそ。蒼矢君、私の、私による、私のための楽園へ。」

「…心臓が止まるかと思いましたよ、菫さん…。」

 

昔はここに来るとよく気絶していたなぁ。今じゃ慣れてしまったけど。

 

「で、今日は何の用ですか?早く帰らないと学校の宿題が出来ません」

 

微積とか意味わからんし余裕をもって始めたいのだ。

菫は死体を置いて、こちらに顔を向ける。

 

「ふむ、用件は3つだ。まず、君の妹の桃ちゃん。調子はどうだい?」

「…元気ですよ。かなり冷静な子ですけど…。」

 

俺の妹、水木桃は『呪われた子供たち』だった。でも母も兄も、凛さんも、みんな優しく扱ってくれた。そのおかげで彼女はまともな状態で暮らしている。

浸食率も低い状態を維持しており、今は学校で遊んでいる。

 

「ふむ、ならいい。では二つ目だ、君の調子はどうだ。義足、義眼どちらも支障はないか?」

「大丈夫ですよ、あまり使いたくありませんが戦闘時での動きもいつもと同じです。」

「ならいい…最後に、君に近いうち会ってもらいたい人物がいる。」

 

会ってもらいたい人物?

 

「珍しいですね、死体大好きなあなたが生きている人とかかわりを持つなんて。」

「きみも結構毒舌になってきてるね。事実だけど。…君と同じく私が手術を行った人間だ。」

「会って、どうすればいいんですか?」

 

菫はこちらにコーヒーを渡しながら言う。

 

「彼はね、不幸顔で、ヘタレで、ロリコンな変態さんだ。君との接点が多いから一度会わせてみるのもいいかと思ってな。あぁそうだ君は不幸顔ではないね、女顔だ女装してみないか?」

「ヘタレなのは認めてもいいかもしれませんがそれ以外は違います!あと女顔言わないでください。」

 

凛さんも「真顔で性転換してみたら?」とかいうしそんなに女顔かなぁ?

 

「まぁ、冗談は置いといて本当に会ってほしいんだ。彼は「力」を使うのを恐れているようだしね。君と話せば何か変わるかもしれない。」

「まぁ今日でなければいいですよ。桃も呼びます?」

「やめときたまえ、襲われるぞ彼は幼女趣味だからな」

 

…会いたくなくなってきたなぁ。

 

「で、彼の名前はなんですか?」

「彼は「里見蓮太郎」。君と同じ『民警』の一人で君と同じ勾田高校に通学している」

 

驚いた……、まさか同じ高校だとは思わなかった、しかも同じ民警。共通点結構あるなぁ、確かに。

 

「わかりました、では明日声かけてみます。コーヒー御馳走様でした」

 

菫は微笑み、「また来てくれよ」といった。

 

 

金蜂の家に帰ると、サラちゃんと珍しく凛さんが出迎えに来てくれた。

 

「ただいま。凛さん珍しいねお出迎えなんて」

 

凛さんはいつもどうりの不機嫌そうな顔で

 

「おかえり。伝えることがあるから仕方なくよ。明日の放課後私と一緒に防衛省まで来て」

 

防衛省?またなんで?

疑問が顔に出ていたのか、凛さんはすぐに理由を教えてくれた。

 

「天子ちゃんからのお呼び出しよ、私とあなた、そしてケイの三人がね」

「隊長も!?なにがあるの?隊長が呼ばれるなんてよっぽどの事じゃない?」

 

あの人素手でガストレアふき飛ばせる人だよ?

 

「内容は聞いてないけど、面倒なことには違いないわ。そこで明日の放課後私の護衛もかねてついてきなさい」

「了解。でも行く前に会いたい人がいるんだけど」

 

凛さんの眉がピクッと動いた気がする

 

「…会いたい人?」

「同じ学校の里見って子。菫さんに会ってほしいって頼まれて」

 

凛さんは少し考えてこう言った。

 

「私も行くわ。その”智美”って子を見てみたいわ。」

 

なんで、そんなに不機嫌そうなんだろ?

 

「あと蒼矢あとで私の部屋に来なさい。チェスでもしましょ」

 

昨日もやったんだよね…チェス。俺の勝ちだったけど。

 

「ソーヤ、負けないでね、執事長と賭けてるんだから…」

「勝手に賭けないでくれるかな!?サラ!?」

 

というよりロンさんも賭け事するんだな。

 

「サラ…あなた主に賭けないなんていい度胸してるわね?」

 

後ろに般若が見えてるよ。凛さん。

 

サラが凛に連れて行かれるのを見届け、自分の部屋に入ると妹の桃がいた。

俺のベッドの下を覗き込んでいる状態で…

 

「…何やってんの?桃」

 

すると桃は紫色の髪を揺らしながらこちら見て、焦りもせずにこう言った。

 

「兄さんは、大人の本を持ってないんですか?」

「なに言ってんの!?何言ってんの!?」

 

本当に何言ってんの!?

 

「いえ、煉兄さんに『蒼矢のタイプを知りたいならベットの下を探れ、そこに大人の本がある。その中身の女がタイプだ!』と電話で教えてもらったので確かめてました」

 

…何教えてんだあのバカ兄…!

 

「桃…お前にはそういうのを見るのは早いし、おれは持ってないよ」

 

桃が驚いたように目を見開き

 

「兄さんにはタイプな人がいないのですか!?なんでもいいんですか!?」

 

と迫ってきた。怖い

おとなしくてやさしいひとがタイプだといって何とかごまかしたけど…後で兄貴を殴りに行こう。

 

夕食後、凛さんの部屋に向かう時にケイ隊長に会って、「頑張れよ!」と言われた。ものっすごい笑顔で。

 

「嫌な予感しかしねぇ…」

 

だって部屋の中から

 

『おとなしく…やさしい…私はおとなしくてやさしい…!』

 

って声が聞こえるもん。隊長に何か吹き込まれたのか?

 

「入るよー凛さん。」

 

許可をもらって部屋に入ると。ピンクのパジャマを着た凛がいた。

 

「あら…早いわね。待ってていまクッキーでも用意するから。」

 

「飲み物は紅茶でいい?それともジュース?」

 

うん。確定

 

「大丈夫?眠いのだったら今日はチェスはやめましょうか?」

「凛さん、隊長に何か吹き込まれたろ?」

 

凛はビクッと震え。こちらを向いた。

 

「…ナンノコトカシラ、ワタシニハワカラナイワ」

 

カタコトで言われても信憑性ないよ。冷や汗も出てるし。

 

「なにを言われたかわからないけど、いつもの凛さんに戻ってくれたらうれしいよ。そっちのほうが好きだし。」

 

凛は少し驚き、顔を赤く染めながらうなずいた。

 

「そうね。やっぱいつものままがいちばんね。…あと蒼矢、凛ちゃんでいいわ。」

「…わかったよ凛ちゃん。…照れるね、やっぱ」

「昔は何ともなかったんだから慣れなさい。」

 

そういって凛さんはチェスの準備をし始めた。

 

「明日の放課後、教室の前に向かいに行くから待ってなさいね。」

「ああ、そのあと『里見』さんに会いに行くんだね」

「…ええそうよ、『智美』さんに会いに行くのよ…!」

 

なんかチェスの駒からひびが入るような嫌な音が聞こえるんですけど…

 

「…もう十年なのね、あなたが来てから。」

 

凛は昔を思い出してるように話しかける。

 

「そうだね、いろいろあった気がする。」

 

桃が生まれ、母さんが死に、兄貴が金蜂家を出て民警の事務所を立ち上げたり、ハロウィンパーティやクリスマスパーティも行った。

貴族のパーティにもつれられ聖天子様とも知り合ったり、サラちゃんの秘密を聞いたり、ロンさんに料理を教えてもらったり、隊長に風俗みたいなところに連れてかれかけたりもした。

…ほんとにいろいろだなぁ。

結局なんでおれの手術のためにお金をかけたのかはいまだに聞けてない。…ヘタレだなぁ俺。

 

「この十年はとても楽しかった。これからも続くといいわね。」

 

彼女は微笑みながら言った。

その笑顔がとてもきれいだと俺は感じた。

 

 

「はい、チェックメイト」

「…あなた強いわね。やっぱ」

 

チェスの勝負は俺の大勝利でした。悪いね、ロンさん。




アドバイス、感想あればお願いします、駄文ですが。
桃のガストレアモデルはもう少し後で出します。
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