……アニメに間に合いませんでしたね。すいません
※修正しました
火をおこし遭遇した里見達と共に情報を交換し合う
「それにしても、お互いよく無事だったな」
「ああ、誰かが爆発物を使ったおかげでひどい目にあったぜ」
ビクッと夏世の体が震えるのを見えた。それを見てため息をつく。
(気にしなくていいのに……はぁ)
「あ〜悪い、それ俺だわ」
夏世がこちらを見るが気にしない。
「……なんでそんなことしたんだ?」
「見たこともないガストレアがいて焦ったんだ。スマン」
「どんなのだ?」
里見にあの時の様子を伝える。すると里見は少し考えるように俯く。
「たぶんそいつは蛍のガストレアだな」
「蛍?」
「ああ、しかも植物種と混ざった特殊タイプだな」
「さすが菫先生お墨付きの虫オタクの里見だな」
「虫オタク言うな虫オタクって」
一応は褒めてるんだぞ? 一応
「それにしてもこれからどうします?」
どうするか4人で考えていると夏世の通信機が鳴り、伊熊の声が聞こえた。
どうやら影胤に奇襲をかけるらしい。
「聞こえた通り将監さんたちが奇襲をかけるそうです」
「そうか、なら俺たちも合流するとしようか。里見達はどうする?」
「お前たちがいいなら俺もついてくぜ」
4人そろって影胤の所に向かおうとすると突然延寿が立ち上がり、叫ぶ
「なにかくるぞ! 蓮太郎」
延珠のその言葉で警戒を強くする。
「……何も来ないぞ?」
「む? 気のせいだったか?」
いや、ちゃんと来ている。ほかの人には見えていないだろうが。
「レン? どうした?」
「あなたの場合は義眼の力でですが、さすがにこうも見破られると自信がなくなりますぅ」
しょんぼりした様子で黒髪の少女、レンが現れる。顔だけだが。
それを見た延珠は幽霊でも見たかのように驚き、里見にしがみつく。
「どういうことなのだ蓮太郎!この女突然出てきたぞ!。しかもあ、頭だけ!!」
「落ち着け延寿。俺の予想だと多分彼女のガストレアは----」
「ええ。蓮太郎さんの考えてる通り私は”カメレオン”のガストレアモデルです。……頭だけなのは能力の性質上全裸でいないとだめなので。それより、蒼矢さん。桃さんから連絡です」
レンがこちらに近づき、内緒話をするように小声で話しかける
「”AGVを使わないでほしい”とのことです」
「……ああ、わかった」
「では私は桃さんのサポートに向かいます」
レンは姿を消した。……一緒に行動すればいいのに、どこか抜けてるよね。
気を取り直して俺たちも向かおうとすると銃声が聞こえた。
「始まったようですね」
「よし、行こう」
「すみませんが、私は残ります」
夏世の言葉に驚く
「なんで!?」
「聞こえませんか?」
夏世に言われ耳を澄ますとどこからかガストレアの雄叫びが聞こえる。
「誰かが残らないといけないんです」
「別にお前が残る必要はないだろ? 俺と桃が残る」
「私が里見さんたちと一緒に影胤達と戦う場合3対2。私がここに残り、水木さんと桃さんが里見さん達と共に戦う場合は4対2。……どちらが勝率が高いかわかりますよね?」
どうやっても引く気はない、夏世の顔はそう語っている
「……危なくなったら必ず逃げなよ?」
「大丈夫です、ある程度時間稼ぎをしたら隙を見て逃げ出しますから……将監さんのこと、お願いします」
夏世と別れ、ある程度進み、俺は足を止める。
「悪い、里見。頼みがある」
俺の顔を見て考えていることが伝わったらしく里見は何も言わずにただうなずいた。
「死ぬなよ?」
「お互いにね」
そうして里見と延珠は森の奥へ、俺と桃は今来た道を走り出した。
「よし、セーフ」
俺の登場に驚き、固まっていた夏世だったがすぐに状況を理解し俺に怒鳴る
「あなたはバカなんですかッ!? 私の方よりも里見さんたちの方の援護に行った方がいいのはわかるでしょう!?今からならまだ間に合います、里見さんたちの方に向かってください!」
夏世が俺に向かって叫ぶ。今まで一番真剣な顔だ。
「里見達だったら大丈夫だろ。第一お前、隙を見て逃げるっていうのあれ、うそだろ? おまえは最後まで逃げずに戦いきる」
「何を根拠に?」
「根拠なんてないさ。ただ、俺だったらそうする」
ため息を吐きながら夏世はつぶやく
「あなたと私は違います」
「かもな。まぁ一番の理由はほかにあるんだ」
「なんです?」
「自分の力で助けることができる人を助けたい、守れる人を守りたい、ただそれだけだよ。くだらないかもしれないけど俺が戦う理由はそれなんだ」
夏世はあっけにとられたような顔をし、そして小さな声でつぶやいた
「……くだらなくはないですよ」
「……ありがとな」
「仕方ありません。二人で全力を出してここを守り抜きますよ」
夏世は雄叫びの聞こえる方にグレネードランチャーを構える。
それにならって俺も戦闘の準備をしようとするが、後ろの方から聞きなれた声が聞こえた。
「兄さん!」
桃が誰かを背負ってこちらに向かってきた。……あれは
「将監さん!!」
血まみれの伊熊将監だった
「……こいつはひでぇな」
体中に穴が空き、血があふれている。正直生きているのかどうかわからない。
脈を測ろうと伊熊をおろすと伊熊が消え入りそうな声で言う。
「夏世か……?」
「残念俺だ」
俺の顔を見て伊熊は顔をしかめる。
「単刀直入にいう。このままだとお前は死ぬ」
「んな……ことはわかってる」
「そこで一つ。バカなギャンブルをしてみないか?」
俺は懐から三本の注射器を取り出す。
「ここにAGV試験薬というお前の体を治す薬がある」
夏世と伊熊が驚いた顔をする。
「しかしこいつは20%でガストレア化する。それを三本だ。これの意味わかるな」
伊熊に注射器を握らせる
「人間のまま確実に死ぬか、化物になる可能性が高いが生き残るか。どっちを選ぶ?」
伊熊は少し迷い、そして
「いい選択だ」
注射器を三本すべて同時に突き刺した。
「ゴッ!があっ!」
注射器を差した伊熊は白目になりながらのたうち回る。しかしあふれ出ていた血は止まり、傷はふさがっている。
ガストレアにはならなかったようだが、細胞の再生による痛みで暴れているのだろう。
やがて動きが止まり、伊熊は倒れる。痛みで気絶しているだけのようだ
「将監さん!」
「今は目覚めるのを信じて待つしかない。それよりあいつ等を何とかしないと」
奥の方にガストレアの赤い目が見える。伊熊が目覚めない今、こいつをかばいながら戦わないといけない。
覚悟を決めて前方をにらみつける。
「アイ、戦闘準備」
『了解いたしましたー!』
軽やかな声と共に両脚から大きな棘、両膝からも鋭い棘が飛び出る。
「ガストレアに言葉が通じるかはわからないけど名乗らせてもらう」
義眼が戦闘モードに変わり思考が加速される。
「陸上自衛隊東部方面隊第七八七機械化特殊部隊『新人類創造計画』。水木蒼矢。……守らせてもらう」
次回は三人称になるかもしれません。
誤字等あったら報告お願いします。
あと、戦闘シーンでは技名言った方がいいですかね?