救えなかった少年   作:ニック

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速水凛花①

30分くらい話をした後連絡先を交換すると俺は病室からでて受付へと向かう

「絢辻。悪い。」

「あれ?早かったね。」

「元々お前のお詫びなんだし、さすがに早めに切り上げるさ。まぁ元気そうだったからよかったけど。」

お見舞いは連絡先の交換が目的だったし

「それに一度会えばまた会えるからな。案外簡単に許してはもらえたし。」

結局帰りしなに二度とあぁいうことをしないって約束して別れた

まぁ今度はボーダーの友達を紹介することも約束したしな

「そういえば、ちょうどいいからプラネタリウム見に行かないか?この辺り市立のプラネタリウムあるだろ?」

「プラネタリウム?」

「そう。久しぶりに見に行きたくてな。星座って変わらないから好きなんだよ。」

いつの未来を見ても星空は変わらない

周期など色々あるのだがそれでも同じ季節に同じ景色を映し出す

とプラネタリウムに向かおうとしたところで

蹲った見覚えがある女子がいた

「……あれ?速水じゃん。」

「あっ本当だ。」

「何しているんだろう?」

俺はこっそり近づくと

「な〜。」

手に抱えている猫に話している速水の姿だった

……

なんだろ。これ。いつもクールな小学生ってイメージがついていたし、あまり気にしないと思っていた

しかし今の速水は違いどこか優しげで本当に幸せそうな顔で猫を見ていた。

……これは反則だろ

さすがに俺も顔を背けてしまう

なんだろギャップ萌えというのか知らないけどこれはマジで反則

綾辻もさすがに顔を真っ赤にしているし

すると子猫の方を見るとそして歩いてくる

「あっ。」

「な〜。」

すると俺の足元にくると速水も自然と俺たちの方を見るので

「……なっ。」

やっぱりというか当然のように俺たちに気づく

「お、おう。久しぶり。」

「こ、こんにちわ。凛ちゃん。」

すると急に顔を真っ赤にする速水に俺たちはただ苦笑いをするしかなかった

 

「あの、本当にいいの?」

「別に。どうせ綾辻に奢る予定だったんだし一人も二人も変わらんだろ。」

俺たちは速水を連れてケーキバイキング店に来ていた

「てか俺は一応B級だけど結構上層部の仕事を手伝ったり色々案をいったり会議にも参加しているからA級並みに給料もらってさらに災害手当まであるんだ。貯金も趣味のお金もほとんど使わないから。金が溜まっているんだよ。」

「加藤くん仮入隊に来てからボーダーに行くのが癖になって。毎日ボーダーに来ていたらしいの。」

「毎日って。バカなの?」

小学生から言われるって少し来るものがあるけど

「仕方ないだろ。そうしないと朝から晩までもやし生活に逆戻りだぞ。」

「……いや、歌歩ちゃんにお弁当作ってもらっているんでしょ?」

「うん。断れないタイミングで弁当渡してきたから。仕方なくって感じだけど。おかげでもやし炒めばっかりの毎日は避けられているし貯金も50万ちょいはあるから余裕はあるかな。」

「何でそんなにすぐに溜まるのよ。」

「ボーダーに入り浸って風呂もボーダーのシャワー室に切り替えたからじゃないか?暑くてゆっくり風呂入るって気分じゃないし。最近水道代も電気代も格段に減っているからな。」

「ボーダーの隊室って便利だよね。そう考えると。」

「ただ三上も最近土日は泊まるからな。明久も姉から逃げるの必死らしくて。」

「……姉から逃げるって。」

「弟に女装を強要したりグーでピンタをする姉に慈悲はいらないと思うけどな。」

俺は注文したコーヒーを飲みながらため息を吐く

「……三上の家や嵐山さんみたいに兄弟仲がいいところだったら別に何も言わないけどさ、さすがに関節技で全関節を外したって聞いたときは本当に明久の生命力がなければ死んでるぞ。」

「さすがに嘘でしょ。」

「「……」」

速水は知らないが俺と綾辻。いや俺たちの中学校では有名だ。

チーム結成した一週間後ボロ雑巾のように学校にきた吉井はもう本当にひどい姿で鉄人こと西村先生という生徒指導室の先生がさすがに保健室に行って治療を進めるというありえない自体になった

明久は何でそうなったのか理由を聞くと俺らの隊に女子がいるからという理不尽な理由でどこかのクトゥルフ神話のような姿をして来たとなったわけだ

すると笑っていない俺と綾辻を見てさすがに嘘を言っていないと思ったらしく

「……えっ本当なの。」

と聞き直してくる

「マジ。吉井ってうにとたわしが間違えられた料理に出てきてもなぜか生きているし。加古炒飯の外れをけろりと堤先輩の分完食した猛者だぞ。」

あのときカスタードいくら炒飯を堤先輩の分まで完食した明久は堤先輩から神と崇められるほどだった。

なお明久曰く

「姉さんの料理に比べたら全然美味しいよ。」

お前の姉さんと比べたらサルミアッキやシュールストレミングでも美味しいだろうよ

なお、俺も明久の姉の料理を何回か食べたことがあったので、耐性はできていたらしく三上の分をきっちり完食したんだが、まずいものは不味く後から胃もたれと甘ったるさが口の中に浸透していたほど。

なお、俺が明久の姉さんの料理を食べた記憶では、痛いと辛いとしょっぱいなど不味いと呼ばれる要素を全部付き合わせた味で一口食べたらあの世が見れるほどの腕前だ。

でも加古先輩の笑顔を見るに断れないからな。

なお、翌日のお弁当は三上が腕をふるってかなり豪華な弁当になったしな。さすがに涙目で食べる三上はさすがにダメだし。

「……それはすごいですね。」

「速水も食べたことあるのか?」

「うん。生クリームごぼう炒飯を一度。」

「……あの人何で炒飯に甘いものを入れたがるんだ?」

ショートケーキを食べながら俺は呆れたようにしてしまう

「そういや聞いてみたいことあったけど、速水って部隊解散したらどこかのチーム入ることって考えているか?」

「私?うん。今の所大沢さんと諏訪さん、後二宮先輩から誘われているけど。」

「……うわぁ。やっぱり二宮さんはいるか。」

二宮さんも来季で部隊解散することは決まっているのでチームを作ろうとするにはちょうどいいか

「どうしたの?」

「いや、チーム困っていたんだったら俺たちのチームに入ってくれないかと思ってな。」

「……えっ?」

「元々近距離主体の俺と明久だけどちょっと対策が取られてきて来季から2人入れたいんだよ。お互いに点取り屋だからな。となるとサポーターが必要なんだよ。んでお互いにスカウトしているんだけど。チームの特徴に今はアタッカー重視の機動力部隊なんだけど、そのスタイルを崩したくない。でも俺のスピードについていけるスナイパーがいなくてな。それに防衛任務である程度の連携は取れるし俺が落ちても得点を取れるような奴が欲しかったんだよ。」

実際俺のスピードできちんとサポートできる奴は今の所速水か東さんくらいだろう。

「……まぁ、あまりオススメはしないけど。俺ら戦術言ったところで理解できないバカが一人いるし。」

「吉井くんだよね?」

「あぁ、あいつ駒としては使い用はあるけど、基本戦術伝えたところで違うことをするのが見に見えてるし、あいつは自由に動かした方が生きる駒だ。あいつが戦略を使う時は俺たちに選択権があるときだけど。多分もうないだろうな。事実2位と4得点差離れているし余程のことがない限り一位通過だろ。」

事実対応を取ろうとしても動体視力は強すぎる

「前期はほとんど完封ペースだったからね。」

「まぁA級上がっても今のままじゃ通用しないってことはわかりきっているからな。だから速水を誘おうと思ったんだけど。」

BとAではかなりの差があり、そして俺じゃ今はまだ叶わないのが事実だ

「凛ちゃんはどこに入ろうとしているの?」

「私は特に考えてません。けど友達と一緒のところに入ろうと思います。」

「……友達?」

「はい。ゲーム費を稼ぐ為にボーダーに入ったらしいんですけど。その子が先週B級に上がったのでチームを作るかと話していたんですけど。オペレーターが見つからなくて。」

「あぁ、そういやオペ足りてないって言っていたな。」

そういや宇佐美は俺が頼んだんだけどこれ以上はさすがに上層部が公平でないと判断されたので宇佐美に話したところ自分で受けるって言っていた。

「……綾辻。」

「ごめん。今中央オペレーターもかなり大変なの。私も今できる限りは入るようにしているし。」

「……新人が入るのを待つしかないか。」

俺はため息を吐く

ふとボーダー支給のスマホにメッセが入っているのが見える

「ごめん。メッセ入った。」

「あっ。私もメッセージ来てる。」

二件が那須。そして後一件は明久からだった

とりあえず明久の方を見ると女子のデータが一つ入っている

……神崎有希子?

ポジションはガンナーでアステロイド4030

「……なんだ?あいつデータだけ送ってきて。」

「えっ?」

「速水どうした?」

「えっと友達がスカウト受けたって。私がよければそこに入りたいって。」

「へぇ〜。それじゃあこれ食い終わったらボーダー行くか。俺もなんか明久から連絡来た。」

多分スカウトだろうなこれ。

「というより話しすぎだな。時間ギリギリだな。」

時間はすでに50分を経過しているのでお代わりはもう無理だろう。

 

食べ終わって会計が終わったあとしばらく全員でボーダーへ向かっていたんだけど

「綾辻はどうする?防衛任務ないんだろ?」

と俺は思い出すと綾辻に声をかける

「私は今日はここで帰ろうかな。」

「悪いな。俺の都合にも付き合ってもらって。」

「いいよ。今度また奢ってもらうから。」

「……ちゃっかりしてるな。また連絡してくれ。」

「うん。また遊びに行こうね。」

と言って綾辻は手を振りながら去っていった。

「……綾辻先輩とデートしていたの?」

すると速水が聞いてくる

「いや、お詫びってことでケーキ奢る約束してたんだよ。クラスメイトに売ったから。」

するとジト目で見られる。ボーダーは何かと憧れが強いらしく注目を浴びることが多い

だから綾辻を売ったって言えばどういうことなのか分かるだろう

「まぁ、でもまんざらではないんだろうよ。元々生徒会に一年生の秋から副会長やっているんだし。」

「へぇ〜。」

「お前興味ないだろ。」

俺はため息を吐く。

「てか一応黙っておいてくれないか?出水や明久に知られたらかなり面倒くさいから。」

「別にいいけど。」

「……助かる。」

俺は苦笑してしまう。もしバレたのならからかわれるのはわかりきっているしな。

そうしながらボーダーへ向かう。

そして速水と別れ俺は隊室へと向かう。

「うっす。」

「巧どこ行っていたの?」

「少し用事と那須のところ。」

「玲ちゃん?えっ玲ちゃんとあってきたの?」

驚いたようにしている。そういや明久は連絡先知らないんだったな

「あぁ。連絡先は卒業アルバムに残していたあったからな。」

「卒業アルバムって。でも元気そうだった?」

「一応な。てかそっちは?」

「うん。一応許可はもらえたよ。」

「いや、そっちじゃなくて。」

「あっうん。神崎さんのこと?一応見てもらった方が早いんだけど。」

「あっ。アポ取っているんだ。」

「アポ?」

「……アポイントメントの略だよ。」

「アポイントメント?」

……あっ。こいつ分からないのか

「面会とかの約束を取り付けるって意味だ。」

「あ〜でも友達に聞いてからだって。友達もよかったらって。」

「お前はなんでそんなことを。俺がスカウト成功していた時のこと考えろや。」

俺は思いっきり明久の頭を掴み力を入れる。最近ランク戦以外でも体を動かしているので

「痛い痛い。ギブ。ギブ!!」

アイアンクローの威力は少し上がっているのでかなり痛いだろう

しばらくして離すと頭を撫りながら明久涙目になっていたが気にせずに続ける

「たく。まぁ俺はダメだったぽいけどな。スナイパーのつてが友達次第っていっていたし。」

「そうなの?」

「あぁ。明久がスカウトした方優先にするか。三上にも報告してっと。とりあえず会うか。」

「うん。友達にも連絡するって言っていたからもう来ると思うよ。」

するとコンコンという声とノックの叩く音が聞こえる

多分こちらから行くべきだろうよ。まぁいいや。

「明久。出て。お茶請け出すから。」

「了解。」

俺はそうやってキッチンの方へ向かう。

そういえば速水も友達次第って言っていたけど

……まさかな

そして適当にお茶とお茶請けにいいとこのどら焼きを用意する

「……用意できたぞ。ってやっぱか。」

「あっ。」

俺は客間に出るとさっきまで一緒にいた少女と、あとは如何にも清楚に見える女子がそこには座っていた

暗殺教室もしくはバカテスのキャラを増やして欲しいか

  • 両方
  • バカテスのみ
  • 暗殺教室のみ
  • なし
  • 他作品もほしい
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