救えなかった少年 作:ニック
「ふぁ〜。眠。」
俺は眠そうな顔で学校に登校する
三門第三中学校に通っている普段は冴えない中学生だ
友達どころか俺のことを知っている人はいない人が多い。
そうやってぼっちライフを楽しんでいると
「おはよう〜!!加藤くん。」
「うぉっと。」
急に後ろから衝撃が加えられ後ろを見ると絢辻が背中に乗っかってくる
「なんだ。綾辻か。おはようさん。」
「うん。ってあれ?元気ない?」
「学校始めで今日から防衛任務俺3連勤だぞ。」
「あっ。そういえばB級昇級おめでとう。」
「このタイミングで言うのか。まぁ、あんがと。そっちも嵐山隊入隊及びA級昇格おめでとうさん。」
と歩き始める
「てか生徒会は?」
「今日は休みだよ。元々あまりうちの生徒会は大変じゃないから。」
「まぁ確かに生徒会はあまり仕事はないな。仕事があるのは風紀委員会の方か。」
というのも理由がある
俺たちの学校は進学校として三門市内では有名なんだが
「吉井。また女子の制服を着よって。」
「違うんです。また姉さんが勝手に。」
「あちゃーまたやっているよ。」
校門付近で吉井が風紀委員の先生に怒られていた。もう俺たちの学校では見慣れた風景だ。
吉井の女子の制服での登校は入学式からあったことで相変わらずのシスコンぷりを見せる始末
まぁ、吉井の姉さんは学校以外では常識知らないしな。
ここは関わりたくないので俺はスルーをすることを決め込みこっそり玄関へ向かい綾辻と別れる
そして下駄箱に上履きを取り出すと
「お、おはよう。加藤くん」
俺は後ろを見ると三上が登校してきたらしい
「おう。」
といい上履きを履き教室へ向かう
そして俺は教室に入るとざわざわした声が聞こえてくる
体を伸ばし俺はあくびをする
そしてしばらくした後に三上が何かショックを受けたように入ってくるとそれを見た宇佐美と何かを話している
はぁあいつを誘うのか
俺は少しため息を吐くそういやこれも提出しないといけないんだ
そしてしばらくすると
「みなさん。席についてね。出席取るわよ。」
「あっ。先生ちょっと。」
「あら?えっと。加藤くんどうしたの?」
俺はポケットに入れていたシフト表を先生に見せ
「防衛任務のシフト表を学校にださないといけないらしいんで。なるべく授業の時間は外したんですけど。」
「あら。このクラス初めてのボーダー隊員ね。分かったわ。これ少し預かっていてもいいかしら。」
「放課後までに返してくれるのなら大丈夫です。」
「あら。とりあえずB級昇格おめでとう。」
「うす。」
といって席に戻ると俺はあくびをする
あんまり反応ないし多分ボーダーってそんなに珍しいことじゃないんだろうな
とそう思いながら俺は朝のホームルームに入っていった
「ねぇねぇ。ボーダーに嵐山さんいた?」
「ボーダーって基地の中どうなっているの?」
朝のホームルームの時の俺を殴りたい
あれから休み時間の間質問ぜめにあっている
ボーダーの認知度は高く特に嵐山さんはものすごい人気らしい
主に女子に
サイドエフェクトで見たのはこれかよ。
人付き合いが苦手な俺にとって
「あの、ごめん少し飯食べさせて。」
俺は未だに弁当を食えずにいた
てか吉井遅すぎ。あいつ何しているんだよ。あのバカ
とイライラしていると
「失礼します。巧いる?」
のほほんと話しているバカがいた。もちろん風紀委員に着替えさせられたのであろう男子の制服をきて
「遅えぞバカ。」
「仕方ないじゃん。鉄人に何もしてないのに追いかけられたんだから。」
「お前がまた掃除当番サボったりしたからだろうが。」
俺はため息を吐くとりあえず。揃ったと言いたいが
もうこのタイミングかな
「三上そういやいる?」
「えっ?」
「ちょっと話したいことあるんだけど。それと嵐山隊については綾辻に聞いた方がいいぞ。嵐山隊のオペレーターやるらしいから。」
これで女子の気は綾辻に向いただろう
まぁボーダー支給のスマホで嵐山さんのメアドを知っていることだけは絶対に誓ったけど
「あれ?加藤君歌歩ちゃんに何か用があるの?」
宇佐美が首を傾げる
「まぁな。」
「へぇ〜。もしかして告白?」
「そんなわけねーだろ。吉井も関係あるから呼んでいるんだろうが。」
「まぁそうだよねー。」
やっぱり知っていたのか少し苦笑してしまう
「吉井とりあえず座れ。てか飯は?」
「ボクはまだだけど。お弁当だから。」
「ならいいけど。三上も悪いけど付き合ってもらっていいか?宇佐美も聞いててもいいし。」
「うん。私はいいけど。」
すると机を引き寄せグループを作る
そして俺は弁当箱を開けいつも通りのもやし炒めを食べ始める
「あれ?加藤君の弁当ってそれだけ?」
「これだけだけど。」
「あれ?昔お弁当普通だったけど。」
「……金がないから仕方ないだろうが。俺の家大侵攻で両親二人とも行方不明なんだよ。」
「「「……」」」
全員が黙りこむ
「ごめん。」
「別に。正隊員になれたから金稼げるし。大学の奨学金もボーダーの忍田さんが保証人になってくれるらしいから。」
俺のことはボーダーでも有名で奨学金も何かと融通をきかせてくれるらしい。
とりあえず未来は二つ変えたことによって結構余裕ができたのでよかったのだろう
「とりあえず俺の弁当の件はいいから本題に入るぞ。三上ボーダーに入って俺たちの隊のオペレーターやってくれないか?」
「えっ?」
「今吉井と隊を作るつもりなんだけど。」
「吉井君もボーダー隊員なの?」
「僕はまだ訓練生なんだけどね。でも何で訓練生の仮入隊してないボクをスカウトしたの?」
「学校の3階から生身で無傷で飛び降りたりお前の姉貴の関節技で関節全部外されても死なないお前が正隊員なれないはずないだろ。」
「ちょっと待って明らかにそれおかしいから。」
宇佐美が突っ込む
「ん?小学生の時は仲よかったからいうけどこいつの家庭結構おかしいんだよ。こいつのボーダーに入った理由も姉さんから逃げ出したいから一人暮らしがしたいって理由だし。」
「うん。母さんよりマシだけど。」
「ついでにこいつが女装して学校に来ているのも大体はこいつの姉貴のせい。小学生なんか週三で女物の服来てたし。」
「……あの、吉井君のお姉さんって吉井君のことが嫌いなの?」
すると宇佐美がそんなことを言い出す
「いや。俺が聞いたところ好きらしいけど。」
「えっ?そうなの?」
すると吉井が驚いている。まぁ普段の態度からだったらそんなことは思いもしないだろう
「むしろ愛しているらしいぞ。」
すると恥ずかしそうにしている明久だが
「一人の異性として。」
「ちょっと待って冗談だよね。」
俺の一言によって急に焦り始める
「……冗談だったらよかったのになぁ。多分本気で言っているぞ。あの人。」
俺が吉井の姉貴を忘れられない理由はそこだ。
すると結構ガチ目に落ち込み始める
「まぁ、こいつの家庭の話は置いといて。本題に戻すぞ。」
「ちょっと待って置いとかないで。」
「えっと……あぁ。私が加藤君の隊のオペレーターに入って欲しいって。」
「うん。俺から振っておいて衝撃すぎたからな。」
「うん。いいよ。」
俺はぼかんと口を開けてしまう
「……えっ?」
「私の家も家族多いから少しでも家計のためになれば嬉しいし。それに加藤君最近楽しそうだったから。」
「いや、簡単にいうけどお前両親の許可おりるのか?」
「う〜ん。大丈夫じゃないかな?歌歩ちゃんしっかりしているから。基本放任主義なんだよね。私も入ろうかな。」
「オペレーターは人足りてないらしいし両親と相談してってところじゃないか?」
俺はくすりと笑い
「吉井。お前五月中に正隊員なれるか?」
「えっ?うん。一応いまのペースなら。」
「スコアは?」
「今は1500くらいかな。」
「1500?早くねーか?」
ペース的に一日500とか無茶すぎるんだけど
「3500点オーバーの人と戦っていたらね。」
「あ〜。武器は」
「スコーピオンだけど。」
ランクの高い相手と戦えば戦うほどポイントは多くもらえるからな
「ただ出水って人には負けたよ。」
「あぁ。あいつはきつい。俺も勝率6割程度。」
「それでも勝ち越しているんだ。」
「伊達に今期仮訓練最高成績収めてないしな。」
それでも副トリガー含めると勝てるかどうか分からないしな
「それじゃあ後は学校終わったら話すわ。とりあえずこれスカウト専用の書類。本部長がくれた。時間が決まったら俺がボーダー基地まで案内するから。」
「…それでいつからランク戦参加するつもりなの?」
「六月から。とりあえず三上が正式にオペレーターに認定されたらすぐチーム組む予定。とりあえず今は連携やオペレーターの操作になれていないから最初は個人技やってって感じ。人数も最初は二人で三上が慣れたら3人目を入れるってことで。」
「オペレーターって難しいのかな?」
「綾辻に聞いたところオペレーターは多くの物事を伝えられる状況と支援、サポート能力が大切らしい。三上なら俺は機械操作に慣れたら普通にできると思うぞ。」
純粋に三上は状況判断能力も普通に優れているしそれにまとめることもできる
まぁ、少し心配点も数カ所あるけど。そこは俺がカバーすればいいか。
「ねぇ。それって私も入れないかな?」
宇佐美ももう入る気でいるらしい。まぁ俺は別にいいんだが
「一応聞いてみる。けど断られても恨むなよ。」
「分かったよ。」
「それじゃあ一旦これでボーダーの話は終える。三上は一応ちゃんと両親に報告たのむな。」
そして飯を食べ始める。とりあえずこれで一歩進み出したってことでいいのかな?
……余談だけど綾辻を売った件に関しては俺は綾辻に散々怒られた後、初任給が出た時にケーキをおごることになったことを記載しておく
ここでクラス配置を言います
A組 吉井 綾辻 担任 西村
B組 加藤 三上 宇佐美
一応これが今まで出たメンバーです。一応バカテスメンバーはもうCクラスに1人、Dクラスに2人用意していますが一人は風間隊のオペレーターにする予定です。
なお氷見さんと奈良坂も同じ学校です。