連載小説として投稿しましたが、続くかどうかは未定です。
この世界には魔術と呼ばれるものが存在する。魔術とはいわゆる魔法や神話にあるような神秘的な事象を人の手で再現することだ。魔法と聞くとどんな願いでも叶うとイメージしがちだが、実際にはそこまで万能なものではない。魔術は有から有を作り出すことはできるが、無から有を作り出すことはできない。あくまで再現しかできないのだ。 また、魔術や魔法の行使には対価として「魔力」を消費する。この「魔力」は人によって保有する量に違いがあり、当然自分の魔力量を超える魔術は行使できない。正直いって魔術って意外と現実的なものなんだなと
とりあえず、なぜこんな解説をしたのかまず説明しないと。
俺はどこにでもいる普通の男子だった。今年から大学生になったばかりの18才。本来なら、大学生活を送りつつ就職活動をして、社会にでて定年まで頑張る、みたいな感じで人生設計を考えていたのだが...
「やあやあ、元気してる?」
俺の目の前にいる女性「
今から3日ほど前、いつもの道を通ってバイトから帰っていたんだ。明日はどんな授業があるのか、夕飯は何食べよう、なんてことを考えつつ足を進めていたら、何やら周りに黒服を従えた女性が誰かと電話をしていたんだ。今時黒服の従えてる人なんてほとんど見たことなかったから観察していたら電話している女性がこっちに気づいた様子で見つめてきた。そうしたら何か驚いたような顔をしたと思ったら周りの黒服の人と一緒にこちらに歩いてきて、程なくして俺は囲まれたてしまった。
どうかしました?と周りの黒服さんに少し怖がりつつ話してみると
「この男性で間違いないですか?」
「ええ、間違いない。」
「しかし、この者が本当に?」
なんて会話をしていた。頭に?を浮かべながら黙ってると女性が話しかけてきた。
「少しだけ私たちに付き合って欲しいんだけど、大丈夫?」
本当は帰りたかったのだが、周りの黒服さんの威圧じみた雰囲気で俺は頷くことしか出来なかった。この時はすぐ家に帰れるだろうと考えていたのだが...
そのあと、何故か目隠しをされながら車に乗らされ、気がついたら何処か研究所のような場所に連れてこられた。
「少しの間、ここで生活しても貰うよ」
と言われた。少しだけって話だったはずなんだけどなぁと思いつつ、何故自分がここに連れてこられたか聞いてみると
「少し君に協力して貰いたくてね。もしかしたら少しじゃないかもだけど」
「とりあえず1週間はかからないだろうけど、ここで検査をしてもらうよ。別に危ないことはしないから安心してね。」
という感じで説明を受け、何やら身体中にセンサーのような物付けられたりしながらここでの生活が始まったわけだが...
「ここにきてからもう4日になるわけだけど、ここでの生活は慣れた?」
まだ1週間も経ってないんですけどね?とりあえずそれなりにはですけど、と当たり障りない返答をしとく。
また今日も検査みたいのをするのかな?
「今日は検査じゃなくてね、ある実験をしようかなと」
実験?もしや拘束されて薬でも打たれるのか?
「とりあえず、投薬とかの実験じゃないから安心していいよ。」
若干呆れられた顔で言われてしまった。そんなにわかりやすい顔してたのか、俺?
それなら、どんな実験をするんだろうか。
「聖杯戦争については軽く説明したよね?」
「聖杯戦争」 どんな願いでもかなえてくれる金色の杯『聖杯』、その聖杯の所有権をめぐる争いの総称。
確かこんな感じたはず。
「その聖杯戦争では、あらゆる時代の英雄、『サーヴァント』を使い魔として召喚するんだけど...」
「君には、その召喚をやってみてほしいの!」
...つまり私に聖杯戦争をしろとおっしゃいますわけで?
「違う違う!別に聖杯戦争をする気はないよ。」
目的は別にあると。だとしても急すぎるのでは?召喚って一種の儀式みたいなもので簡単に一般人ができるものなんだろうか。
「心配しなくても召喚自体は誰でもできるのよ。問題は魔術に適性があるかどうかなの。その点も既に解決済みだから大丈夫。」
なるほど。今までの検査はその魔術の適正があるかどうか調べてたのか。でも化学の力で魔術の適正は調べられることなんだろうか。
「とにかく、詳しいは後にするから、まずは付いてきて。」
そう言って案内されたのは、周りが薄暗くすこし青みかかった部屋だった。中央には何やら手のひらサイズの地球儀のような物がプカプカ浮いている。
入室した俺達に気が付き、いかにも貴族で意識高い系の銀髪の女性が近づいてきた。
「お久しぶりね、南雲博士。」
「マリーじゃない!貴女がこっちに来るなんて一言も言ってなかったよね?」
「私だって本当はカルデアにいる予定だったのよ。それが、カルデア以外でサーヴァントの召喚に成功するかもしれないから見てきてくれるかってレフに言われて仕方なくこっちに来たのよ。」
うーん、どうにもめんどくさそうな人だなぁ。正直苦手な苦手な人かも。
とか考えていたら、マリーと呼ばれた人がこちらに顔を向けてきた
「それで、こんなバカみたいな奴が本当に成功させれるのかしら。聞けばただの一般人らしいじゃない。」
おっしゃるとおりで。何で一般人自分がここにいるのかさっぱりわからないんだけど。
あとこの人他人を見下し過ぎでは?
「まあやってみないことにはわからないよ。けど、けど私の考えがただしければ...」
「それじゃあ、あそこに行って合図があったらこの紙に書かれていることを声に出して詠みながら、手を伸ばしてね」
と言われて、何やら長い文章が書いてある一枚の紙を渡された。本当に自分に召喚なんてできるのだろうか。とりあえず言われた通り中央の所まで歩いていく。
地球儀のような球体の近くに来ると、何やら球体の中に刀の鍔のようなものが入っているのが見えた。
これを使って召喚をする感じみたいだ。
少し待機していると、アナウンスがはいった。
「貴方には微塵も期待していません。精々恥をかくがいいわ。」
「マリーの言ってることはあんまり気にしないでね。それじゃあ始めてちょうだい。」
ほんと辛辣すぎませんか?マリーさん。
えぇっと、これを声に出して読めめばいいんだっけか。大分長いけどはたして噛まず喋れるのか...?
―――素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
―――降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
「ねえ南雲博士。これって...?」
「うん、これなら多分成功するよ。そして召喚されるサーヴァントは多分...!」
何か手に赤い模様が出てきたり魔法陣が足元にできたりしてるけど、このまま続けていいんだよな?
――
繰り返すつどに五度。
―――――――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
―――誓いを此処に。
我は常世総ての善となる者、
我は常世総ての悪を敷く者
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!――――――
読み終えると同時に目の前が光輝いた。突然のことで、尻餅をついてしまった。情けない。
少しすると、光が収まり、自分の目の前に一人、同年代くらいの少女が手を差し出してくれた。
少女の風貌は、桃色の着物を身に着けており、銀かブロンドっぽい髪色をしている。
片手には刀を一本、背中にも太刀のようなものを背負っていた。
「大丈夫ですか?サーヴァントセイバー。召喚に応じ参上しちゃいました!」
一見すると、過去に生きた英雄というよりかは、どこにでもいる普通の人という印象があった。
ていういかこれ、ちゃっかり召喚成功しちゃってませんか?
「ちょっと、何であんな一般人がカルデアスなしで、しかもセイバーを召喚しちゃってるわけ!?」
「やった!私の計算は間違ってなかったみたい!」
後ろの方では喜んだり怒ったり、自分よりも興奮してる人たちが役2名いる。召喚された英雄―――セイバーと呼ばれる少女―――もあっちの方たちの様子を見てほほ笑んでいた。
「とにもかくにも、これからよろしくお願いしますね、マスター!」
こんな感じで続くかもしれないです。
もしこれを見て興味を持ってくださいましたら、お気に入りや評価して気長に待っていてくださると光栄です。
そうしていたただけると作者が喜びます。そして次書くときのモチベーションが爆上がりします。