今回でやっと序章の最初に入りました。
ラストまではなんとか書ききるつもりではいます。
カルデアに来てから具体的に1週間程経った。あの後マリーさんこと所長から、
『非常に不本意ですけど、これから貴方にはAチームのサポートをしてもらいます。サポートと言っても、基本的には現地に一緒に赴いてもらうだけです。非常時以外は何もしないこと。いいわね?』
という説明を受けた。とりあえずはAチームの人たちに会いに行ったんだけど、皆個性が強い人ばかりだった。
「カドック・ゼムルプス」
特に目立った能力がなく他の人に比べ平凡が目立つマスター。レイシフト(簡単に過去に行くこと)の適性が他のメンバーより高いことがわかっている。意外とゲーム好きで周りの人に気を配れる優しい人だ。召喚予定サーヴァントはキャスター。低い魔力量を考えてのことらしい。
「オフェリア・ファムルソローネ」
降霊科の秀才で右目に魔眼と呼ばれるものを持っている極めて珍しいマスター。チームAのある人のことを様付けで呼ぶほど慕っている。ちなみに性格はしっかりもので、知り合ってからは何かと注意されている。召喚予定のサーヴァントはセイバー。何でも契約するサーヴァントには拘りがあるそうな。
「芥ヒナコ」
メンバーの中で、唯一感じが入っているマスター。ちなみに出身は日本ではないらしい。
「スカンジナビア・ぺペロンチーノ」
どう見ても偽名を使っている感じの人。国籍が不明らしい。話してみた感じ、とても気さくでいつもジョークを言っていて、とても面白い人だ。見た目的にはヨーロッパ系の人だが、なぜか日本文化、特に仏教に関して詳しかった。
召喚予定サーヴァントはアーチャー。特に拘りはないそうだった。
「ベリル・ガット」
ぺぺさんと同じくジョークが好きな近所のお兄さんみたいな人だ。自分やカドックをまるで弟のように接してくるが、たまに沖田さんと同じような冷たい雰囲気を纏うことがある。この人に関しては、本人を含め誰も素性や目的を教えてくれない。
「デイビット・ゼム・ヴォイド」
あのダヴィンチちゃんが天才と認めるほどの人物。魔術協会で
「キリシュタリア・ヴォーダイム」
天体科の首席にして、チームAのリーダー。家柄も魔術回路も千年単位の歴史をもつ名門中の名門ヴォーダイム家の当主様だ。そしてマリー所長よりもロードの後継者らしいと噂されたマリスビリー前所長の一番弟子。対面し手見た感じ、まるで王者の風格と言うような、今まで味わったことのないもので苦手だ。ただ、あちらは自分に興味があるのか会う度に茶会をしないか誘ってくる。
召喚予定サーヴァントはランサー。魔術師としての総合力が一番らしく、期待されているそうだ。
ほとんどダヴィンチちゃんが説明してくれたものだが、Aチームについてはこんな感じだろう。皆個性的だけど楽しい人たちだった。もう少ししたらAチームの人達と一緒に過去に行くこととなる。不思議と緊張はしない。今まで通りなるようになるだろうと考えている。沖田さんもいることだし。
「マスター!、疲れましたー!」
噂をすれば、沖田さん部屋に帰ってきた。いつも通りお茶とお菓子を用意し始める。そういえばここ数日ダヴィンチちゃんの部屋に行ってるみたいだけど、何してるんだろうか。
「ずずず...あむ。...いえ、実は体と言いますか霊基のほうを調べてもらっていたんです。」
お菓子を頬張りながら沖田さんが言う。どこか調子が悪いのだろうか?一緒にいるけどそんな感じはしなかったのだが。
「この黒い刀のこともありましまして、ダヴィンチさんを頼ってみたんです。そうしたら、私の霊基には他の霊基が混ざっている状態、言うならば「複合サーヴァント」とでも言うような感じになってたみたいです。」
複数の霊基が混ざり合っている状態ということは、2重人格の様に何かの拍子に入れ替わるみたいなことがあるのかな?
「もしかしたらなるかもしれませんね。どの英霊の霊基なのか、原因は何かも結局わからずじまいでした。」
でも今のところそれで困ってるわけではないんでしょ?
「そうですね。むしろ前よりも体が軽いし、沖田さんずっと絶好調って感じです!今のところ喀血もありませんですし、もしかして沖田さん完全体になってしまったんですかね?」
それは単純に無理してないからでは?まあ多少は気になるものの、問題ないならそれでよし。
『えーと、聞こえてるかな?おーい!』
突然、ベットの近くにあるモニターから声が聞こえた。ドクターから通信が入ったみたいだ。聞こえてますよー。
『所長がカルデアのスタッフを呼び集めてるよ。気づいてた?」
あれ、そんなの聞いてなかった気がする。。少し、いやかなりめんどくさい。ただマリー所長
が関係してるなら行くしかない。だって後が怖いし。
「何か忙しくなりそうですね。もう少しマスターとゆっくりできると思ったのですが...」
まあまあ、終わったらまたゆっくりすればいいじゃん。沖田さんもついてくるの?
「むぅ...まあやることがないですし、ついていきますよ。」
『話はまとまったかな?なら、第一集会室に来てくれ。くれぐれも遅刻しないようにね!』
とのこと。あまり気乗りはしないため、少し足取りが重い。ところで、第一集会室ってどこ?
「いや~、カドックさんでしたか?道を知ってる人に会えてよかったです。」
ほんとにね。もうカルデアのスタッフみんな集まり終えてるみたいで、館内に人の姿は見られなかった。どうしようかと悩んでいたところ、少し急いでいたカドックに出会って一緒に連れてってもらうことにした。
「まったく...僕がここを通らなかったらどうするつもりだったんだ?確実に所長から雷が落ちるところだったぞ?」
いやほんと、感謝しているよ。でもカドック結構急いでいたね?まさかゲームしてたりしてた?
「別にしてないぞ。全く...お前と一緒にするな。色々俺もやることがあるんだよ。...よし、間に合ったな」
時間ギリギリで部屋に入ると、さっそく所長が大きい声をだした。
「ちょっと!今入ってきた三人、意識が低過ぎるのではなくて?もっと早くに来ること!」
「...お前のせいで俺も怒られたじゃないか。まったく...」
いやいや、今回は別に自分のせいではないんじゃ?
「冗談だよ、また後で。」
軽い冗談を交わし、カドックと別れる。しばらくすると、所長が演説を始めた。
明日、さらに魔術師を呼んで異常を検知した過去へと赴きそれを正す作戦「グランド・オーダー」を発令するとのこと。
いよいよ始まるみたいだ。どんな感じになるのか、全く予想がつかないがまあ何とかなるだろう。思えばここまで来るまでにあまり時間は経っていなはずだが、とても長く感じる。色々なことが起こりすぎたからだろうか?
思いを馳せるのもほどほどに、ここに集まったのは、明日発令される作戦「グランド・オーダー」に向けた事前会議のようなものらしく各チームの目的や注意点について確認するらしい。流石に今回は真面目に聞かないとダメそうだ。集中、集中...
『――――――――――――。―――――――――――....』
これは...夢?誰かが話している。
『―――――なりま―――――――――――!』
『あきら―――、――――――』
「―――――――――――日だ。――――――様にでも―――――――――――』
耳を澄ますが、所々ノイズの様なものが聞こえて上手く聞き取れない。
『どうか、どうか―――――――、―――――――――――....!』
『―――――――――――をお救い―――――――――――...』
誰かが泣いている。雰囲気からして女性だ。
『―――ター――――?マス―――――――。マ――ター?』
誰かが自分を呼んでいる?
「起きてくださいよ、マスター!」
目を開けると、目の前には沖田さんの顔が近くにあって少し驚いた。まさか自分寝てた?
「ええ、それはもうぐっすりと。所長さん、呆れかえって怒る気にもなれなかったみたいですよ?」
そんなぐっすりだったのか。今日は流石に寝ないと思ってたんだけどな。無念。それにしても何か夢を見ていたような?なんだかぼんやりして思い出せない。
「ほらほら、退屈な話が終わったことですし、部屋に戻ってお茶会の続きでもしましょうよ!」
やけに気分がいい沖田さんに背中を押され、部屋を後にする。
数日後、起きるとすでに廊下には見慣れない人が多くいた。もう魔術師が集まり始めているみたいだ。
沖田さんは一足先に行ってしまったのだろうか、姿が見えない。
覚えてる限りでは、全員集まったら所長から今回の作戦説明があるはずだ。ひとまずは指定された部屋に行くことにする。不思議と緊張はしていなく、気分的には普段と近い状態だ。
少し歩くと、マシュと白いカルデアの制服を着た女の子が話していた。
見た目は自分と同じくらいの年で、髪は珍しい赤とも橙色ともとれるような色をしてる。日本人っぽい空気が感じられるけども...
「あ、先輩。こんにちは。今から中央管制室にいかれるのですか?」
こちらに気づいたマシュが近づいてくる。女の子もこちらに気づいたようで、互いに会釈する。
「こちらの方は
「えと、初めまして先輩さん?藤丸立香です。もしかしなくても、日本出身で?」
おお、やっぱり日本人だった。こちらも自己紹介をし、一緒に隣を歩く。
マシュによると、なんでも廊下で寝ていたところをフォウさんに見つけられたとのこと。もしかして立香って床でしか寝られないタイプ?
「実はそうなんだ。畳とか硬い床じゃないと、ちょっと...」
「ジャパニーズカーペットですね。噂には聞いていました。なるほど...なるほど。」
「いや、実際はカルデアに入るときにシミュレート?したんだけど、そのあとから記憶がなくて...気が付いたらって感じで。」
どうやら立香は気さくな感じみたいだ。一緒に居て楽しい人が増えてくれて正直うれしい。話を聞く限り、どうやら自分と同じく魔術に縁のない一般人だそうで。
「今回、数合わせの名目で一般枠があるみたいで。立香さんはその一人だと思われます。」
なるほど。しかし数合わせで呼ばれるのはなんだかなぁ...あんまりいい感じはしない。
「んぅ...ふわぁ...眠い。」
なにやら特大の欠伸をした立香さん。まだ寝足りないのかな
「もしかすると、先ほど言われてたシミュレートの後遺症か何かではないでしょうか?すぐにでも医務室にお連れしたいのですが...」
そろそろ時間的に余裕が無いため連れていくことができないのだろう。あの人、遅刻したら相当怒るからなぁ...
「心配してくれてありがとう。まあ何とか寝ないで頑張ってみるよ。」
「何かあったらすぐに知らせてください。できるだけなんとかします。それに先輩もついているので安心して下さい。...ここが中央管制室です。」
中に入ると、既に始まっているようで、とても静かだった。皆の視線が刺さってとても痛いです。
「時間通りとはいきませんでしたが、全員揃ったようですね。」
「特務機関カルデアにようこそ。所長のオルガマリー・アニムスフィアです。」
場の空気が少し張り詰めた感じになった。いよいよ始まる。
「貴方たちは各国から選抜、あるいは発見された稀有な―――――――――――」
挨拶をしてる最中、なにやらこちらを見るな否や、かなりの大声で注意してきた。
「ちょっと!そこで居眠りをしているのは誰ですか!」
突然、いま自分がいるところあたりを指さしてきたマリー所長。いや、今回は寝るに寝れない状況だから自分ではないはず。だとすると...
「え、えっと...起きてください、立香さん」
やはり立香だった。先ほどから妙に静かだと思ってたけども...
マシュが賢明に起こそうとするものの一向に起きる気配がしない。
所長が鬼の形相でこちらに駆け寄ってくる。一応これまでの経緯を説明して落ち着かせようとするが...
「関係ないわ!どんな理由があれど、このような大事な場面で居眠りなんて魔術師としての意識が足りなさすぎです!」
と怒鳴り散らして、気持ちよく寝ている立香の頬に平手打ちのフルスイング。パチーン!とかなりの音が響き、立香は倒れた。いや今ので起きないの貴方?
「この方はファーストミッションから外れてもらいます。マシュ!貴方が部屋まで連れて行ってください。あと貴方もよ!お知り合いの様ですし、責任をもって一緒に行動すること。作戦の詳細は後で連絡しますから。」
なんてことがあり、仲良く追い出されてしまった。
「ぅ~ん...」
どうやら眠り姫がお目覚めになった様だ。
「大丈夫ですか立香さん?」
「...もしかして寝ちゃった?」
そりゃぐっすりと。しかも平手打ちされても起きないって凄いのやら鈍感やら。
「そこは先輩も似たようなものですよ。立香さんはファーストミッションを外されてしまいましたし、ひとまずは割り当てられた部屋に行きましょう。」
さらっと言われたことに驚きつつも一緒について行く。他の人から見ると自分っていつも立香みたいな感じなのだろうか?
途中で急に現れたフォウさんの体当たりを避けつつ、何事もなく立香が割り当てられた部屋に着いた。
「ここまでありがとうね、二人とも。何か迷惑かけちゃったね?」
「なんの。立香さんの頼みでしたら、昼食をおごる程度なら承りますとも。」
「キュー...キュ!」
何やら今日であったばかりのはずの二人が凄く仲良くなってる。少し負けた気分だ。そしてフォウさんは何を考えたか立香の方の上に乗り始めた。
もしや、これから一緒に行動する感じなのか?
「それでは私はこれで。先輩も一度自室に戻られてはいかかでしょうか。もしかすると、何か連絡が来ているかもしれないですし。」
それもそうだね。流石はマシュ。他人の気遣いがうますぎる。ここで二人と別れる。立香が部屋に入った瞬間、中にドクターの姿が見えた気がするが、多分気のせいだろう。
「あ、お帰りなさい、マスター。」
自室に戻ると、先に沖田さんが戻ってきていた。今までどこに行ってたんだろうか。
「ダヴィンチちゃんの所でこれからのことに関して軽く説明をうけてまして。私たちはどんな感じで動くとかですね。」
なるほど、沖田さんは沖田さんでやる事やってたのか。連絡は来てないし見たいだし、来るまでは待機かなぁ。
「なら、お茶でも用意しますね?マスターは座っててください。」
お茶を啜りながら沖田さんと談笑していると、突然部屋の明かりが消えた。なんだなんだと驚いていると、すぐに明かりが着いた。耳を
『緊急事態発生。緊急事態発生。中央発電所、及び中央管制室で火災が発生しました。』
『中央区画の障壁は役90秒後に閉鎖されます。職員は速やかに第二ゲートから避難してください。』
『繰り返します。――――――――――』
...今中央管制室って聞こえた。あそこにはチームAのみんながまだいるはず...沖田さん!
「わかってます。急ぎましょう!」
こちらの意図をくみ取ってくれて、とても心強い。脳裏に浮かぶもしもの光景を振り払いつつ、中央管制室まで向かう。
走る。走る。走る。悲鳴や怒鳴り声を無視してひたすら走る。
息を切らして全力で走る。他に何も考えない。早く行かなければ。
管制室の扉は爆発にでもあったのか、粉々になっていた。
中に入ると、あたり一面炎の海が広がっており、とても人がいそうにいない。
「...何人か中にいるみたいですよ!この気配は...!こっちです!」
沖田さんには何か感じとれるみたいだ。今はそれを信じてついて行く。すると瓦礫の下敷きになっているマシュと、マシュを助けようとしている立香がいた。
「あ...先輩も来て...しまったんですね...」
「...君もバカだね?こんなところに来るなんてね。」
マシュは安堵と悲壮が混ざったような、立香は呆れた顔をしていた。
バカなのはお互い様ってことで。二人でなら瓦礫ぐらい何とか出来るはずだ。
「急いでください!もうあまり時間は...」
『観測スタッフに警告。カルデアスの状態が変化しました。』
『シバによる近未来観測データを書き換えます。
近未来百年までの地球において人類の痕跡は
「...え?」
『人類の生存は
人類の未来は
「カルデアスが....真っ赤に、なっちゃいました....いえ、そんな、コト、より――――――――」
『中央隔壁 閉鎖します。
館内洗浄まで あと 180秒です』
.....どうやら間に合わなかったみたいだ。
「...隔壁、しまっちゃい、ました。...もう外には...」
「そうだね。...まあなんとかなるよ。きっと。」
立香はマシュに慰めるようにして話しかけている。沖田さん、何か策は?
「...隔壁ぐらいなら私の力で何とか突破できると思いますが、火災が広がってしまう恐れがあります。」
有効な策はない...何かほかに手は...
焦りだけが自分を支配する。どうしようもできない事実に体が固まってしまう。
『コフィン内のマスターのバイタル、基準値に 達していません。』
『レイシフト 定員に 達していません。
該当マスターを検索中....発見しました。』
適応番号48 藤丸立香 を マスターとして 再認定 します。』
マスター...再認定?もしかして、この状況でレイシフトをさせる感じ?
『アンサモンプログラム スタート。
霊子変換を開始 します。』
これってかなりやばいやつでは?でも確かレイシフトって過去にタイムスリップするような感じらしいし、もしかしたら助かるかも?
「.......あの、せん..ぱい、りつか..さん。」
かなり弱弱しいこえでマシュが自分と立香を呼んだ。
「手を...手を、握って...もらっても...いいですか...?」
立香と互いに顔を見合い、二人で一緒にマシュと手をつなぐ。こうなれば一か八かだ。
『レイシフト開始まで あと3、2、1』
『全行程
ファーストオーダー 実証を 開始 します。」
そのアナウンス聞いた直後、自分は気を失った。
気が付くと自分は空を見上げるようにして倒れており、すぐそばで沖田さんが自分を呼んでいた
ちなみに沖田さんのステータスはこんな感じになってます。
原作
筋力:C 耐久:E 敏捷:A+ 魔力:E 幸運:D 宝具:C
本作
筋力:C+ 耐久:D 敏捷:A++ 魔力:E 幸運:D 宝具:C
とりあえず、何か少し強くなってる程度ってことにしておいてください。
今後は週一以上の投稿を目指していくので、よろしくお願いします。