師は死に向かい、弟子は飛躍する。
太陽が汚れた海の中から顔を出してからいくらかの時間が経ったというのに、私はゲンシ師匠と一緒に、日が登る前と同じ姿勢のまま微動だにせず向かい合っている。
私たち2人は、利き足を踏み込ませながらも、重心は反対側の足に乗せる “後屈立ち”で立っていた。師匠との組手はいつもこの立ち方からはじまる。踏み込んだ足腰とは対照的に、両腕はただ力を抜いてぶら下げているだけで何の構えも取っていない。
ゲンシ師匠は言った。空手の構えは相手を映す鏡だ。構えを取る前に、相手のことを見ろ。しっかりと立って、息をして、己を研ぎ澄ませて相手の動きを感じろ。
相手の動きを読み切った後に、はじめて正しく構えることが出来る。
やがて太陽が海の上に登り切って、完全な球体を空の上に現した。
朝陽に照らされて輪郭をあらわにするゲンシ師匠の姿は、登ってくる太陽と同じくらい静かで、おごそかなように思えた。
私は逆光に目を細めながら一心に師匠を見つめ続ける。
「行くぞ」
「はい・・・」
_______ビシィッッ! カッッ!
光のような速さで打ち込まれる師匠のこぶしを、私は同じ速さで受ける。今度は私が打って、師匠が受ける。
実体と影がくっ付くように、互いの攻撃と受けが完全なタイミングで重なっていた。
相手の“意”を前もって読み取ることで、はじめて出来る芸当だ。
“意”を読み取るには、心を研ぎ澄ませて周囲の空気を感じることだ。
空気の流れがわかれば、相手から放たれる“揺らぎ”がわかる。空気の流れを感じるには、生きることの根幹となる動き・・・すなわち、立つことと息をすることを極めなければならない。
攻撃することも受けることも、根幹の動きが出来ていなければ身に着けることはできない。
正拳、掌底、手刀、猿臂・・・。
掛け受け、払い落とし、小手受け、回し受け・・・。
多用な打撃技と、それと同じだけの受け技を教わった。
打撃と受けはふたつでひとつ。打てない技は、受けられない。受けられない技は、打てない。空手というのは、何もかも理屈が通っていて、完璧な調和の中にある技術なんだとしみじみ思う。
_______パンッッ!
間合の外から伸びてきた師匠の回し蹴りを、私はとっさに腕を下ろして払い受けた。だが回し蹴りを手で受けたのは間違いだった。
師匠は蹴り足が打ち落とされた反動を活かして素早く前進している。私には師匠の次の動きに対応する時間も間合も残されていない。
次の瞬間には、がら空きになった顔面に師匠の拳が打ち込まれた。
完全に重なっていた攻防のタイミングも、わずかなズレによってあっけなく崩れてしまう。師匠に近づけていると思っても、実際はまだまだ遠く及ばない。
「まいりました!」
私の顎を打ち抜いたとばかり思っていた師匠の拳は、首元で寸止めされていた。
当たるイメージがあまりにも鮮明で、実際に打たれたに等しいような衝撃が体に走っている。
師匠と私は互いに相手の目を見ながら会釈し、再びまっすぐに向かい合った。それが終わりの合図だ。
「今の蹴りは足で受けるべきだったぜ。なぜ手で受けた?」
「・・・手のほうがしっかりと受けられると思って」
「なんでもかんでも手技に頼っちまうのは、足技がおろそかになってるせいだ」
「す、すいません」
「おめぇは手技のスジが良い。それは確かだ。だが、せっかくの長所を、短所をかばうのに使ったンじゃもったいねぇ・・・逆だ。長所を活かすために、短所を磨くンだ。精進せェ」
瓦礫に埋もれた島で、めくるめく凄まじい稽古の数々が待ち受けていた。
二十四時間ずっと体が悲鳴をあげていた。
ある時は組み手をやって、師匠との実力差を思い知らされた。
ある時は攻撃や防御の流れがいくつも内包されている型の稽古を、目をつぶっていても頭に浮かんでくるぐらいに繰り返した。
ある時は、打撃に耐えられる体を作るために、じっと立ち尽くしたまま師匠の突きや蹴りの滅多打ちに何時間も耐え続けた。
そして夜が来れば、汚れた海の波打ちぎわで、座禅を組んで眠るのだ。
「師匠、明日は何を教えてくれるんですか?」
「はっ・・・大したガキだ。まだしごかれ足りねェか」
私は日々磨かれて、強くしてもらっている。
そう思うと心地よいとすら思える情熱が全身を駆け巡っていくのがわかる。今この瞬間に自分のすべての想いが注がれている。
他のことは何も考えられない、何も考えなくていい。そんな気持ちがずっと続いてほしいとすら思う。
まるで“あの夜”に戻ったみたいだ。
「アムールトラよ、そろそろ東京に帰れ」
「今、なんて?」
穏やかに微笑んでいた師匠の口から、想像だにしないような一言が聞こえた。
私は思わず組んでいた足を解いて立ち上がり、隣で坐禅を組んでいたゲンシ師匠の姿を見下ろして問い詰めた。
師匠は静寂そのものの姿をぴくりとも動かすことなく座っている。うっすら目を開けて日が落ちた海の向こうを見つめている。
「もう卒業だ。明日ドクターハザマに話して、東京に戻れるように話を付けてやる」
「どうして? 突然じゃないですか」
「おめぇには空手の“根っこ”を教えた。根っこがしっかりしてりゃ、後はてめぇの力で育つことが出来る」
「・・・もっと師匠に教わりたいです!」
「ダメだ。ここから先は俺の空手だ。おめぇに俺の空手を教えるつもりはねェ。最初からそう決めていた」
師匠から突然に告げられた拒絶の言葉によって、目に見えないへだたりが私たち2人の前に現れる。私が師匠を尊敬しているのと同じように、師匠は私のことを受け入れてくれたと思っていたのに、なんでそんなことを言うのだろう。
「私の何がダメなんですか? もっと頑張ります」
「おめぇの問題じゃねェ。俺の問題だ・・・俺は本当なら空手を続ける資格なんてねぇ人間なンだ」
ゲンシ師匠の坐禅から、静けさが消えた。
見かけはまったく変わらないけど、何かにうろたえて、心を乱されている様がはっきりと感じられる。
「俺の空手はてめぇの命と一緒に消えるべきなンだ。ましてや誰かに継がせるなんて許される事じゃねェ」
落ち着かない師匠は、ついに坐禅を解いて立ち上がり、波打ち際とは反対側に歩きだして私から離れていった・・・・・・まるでそれ以上何か話すことから逃げるように。
「師匠、どこへ!? 話はまだ・・・」
「小便だ。付いてくンな」
「は・・・はい」
一人取り残された私は、坐禅を組みなおして、心を研ぎ澄ませて周囲の様子に注意を向かわせた。
夕方から夜に向かおうとする空が、夕陽に照らされた雲を闇に染めていく。潮風が、無数のゴミが漂う海の上から鼻に突くにおいを瓦礫の砂浜に運んでいる。
私の心は空の中に溶けている。私の体は潮風が通り抜けるだけの空っぽな入れ物になっている。
住めば都とは良く言ったものだ。
放射能に汚染された、この世の地獄みたいな砂浜と海も、今や大切な修行の場だ。空手の言葉を借りるなら、ここが私の道場だ。
でもその道場には、今は弟子の私しかいない。辺りがすっかり夜になっても、ゲンシ師匠はまだ戻らない。
私はたまらず立ち上がって、師匠を探しに歩き始めた。
本当ならこんなことをするのは失礼なんだけど・・・いくらなんでも帰りが遅すぎる。なんだか様子がいつもと違う感じがしたし、心配になってしまう。
「師匠・・・いますか?」と呼びかけながら、海岸沿いの地下駐車場に入って室内の電気を付ける。この砂浜以外で私たちが行く場所なんて、食料が置いてある地下駐車場ぐらいのものだ。
頼りない電球の明かりに室内の様子が照らし出される。
穴を掘っただけのゴミ箱にはハエやウジがうごめいている。埃まみれのゴザに古びた机とイス。壁一面に積み重ねられた段ボールなど、その様子は普段見知った地下駐車場と変わりない。
外の風景よりも閑散とした空気が漂っているだけだった。
_______・・・ビチャ・・・
だが、どこからか一点、水が繰り返し滴り落ちるような音が聞こえた。
この地下駐車場には、確かに水洗トイレがある。
放射能に汚染された水が流れるから、手を洗ったりするにはペットボトルの持参が必要だったけど、普段の用を足す場所として私と師匠が使っている場所が、駐車場の隅の積み重なった段ボールの向こうにあるのだ。
積まれた段ボールの間を縫うようにして歩き。トイレのドアの前にたどり着き、ノックを繰り返した。
ドアノブを回すが、向こう側からカギがかけられてしまっている。ゲンシ師匠がトイレの中にいることは確かだ。
「師匠! 返事をしてください!」
ドアを叩き、ドアノブを繰り返しまわそうとするが、何の返事もなく、液体が断続的に滴り落ちる音だけが返ってくる。
ドアの向こうから得体の知れない圧力がのしかかってくる。何かひどいことが起こっている気がする。
_______ガキンッッ!
意を決した私はドアノブを握りしめて、あらん限りの力を込めて押し回した。
甲高い金属音と共に、かかったカギが破壊され、ドアノブは力なくポロリと下を向いた。つかえのなくなったドアがゆっくり開かれた。
ごふっ・・・ごふっ・・・
便座に顔を突っ込むようにしてうずくまっている師匠がそこにいた。師匠は体を振るわせてせき込み続けている。
そして、恐ろしい光景が目の前に飛び込んでくる。
師匠が体をあずける便座も、トイレの水たまりの中も、真っ赤な血しぶきで染まっていた。
彼がせき込むたびに、口から血が噴き出している。
「・・・ゲンシ師匠っっ!!」
頭の中が空っぽになって、胸の奥に冷たくて重たい鉄の塊があらわれて、何も考えたり動いたりできなくなった。
大切なヒトが目の前で倒れているのに、私には何も出来なくて、ただうろたえて・・・最後には大切なヒトが私の目の前からいなくなってしまうのだ。
こういうことは、私の人生の中で二度目だった。サツキおばあちゃんが倒れてしまったあの夜と同じだ。
でも、ひとつだけ決定的に違うことがある。あの夜、サツキおばあちゃんは何の前触れもなく病気になってしまった。それまで普通に生きていたおばあちゃんがあんなことになるなんて、きっと誰にもわからなかった。
今度は違う。ゲンシ師匠の体が病んでいるのは、前もって知らされていたことだ。
死刑囚である彼は、汚染された大地の放射能にさらされて、少しずつ死に近づいていったんだ。ここはそういう場所なんだ。
私はそのことを知っていたのにも関わらず、師匠の健康に気を遣うことがなかった。
いつかこんな日がくることは、考えればわかるはずなのに、無意識に考えないようにしてしまっていた。
修行を積んで強くなりたいという己の都合だけ優先して、師匠のことを考えられていなかった。
「しっかりしてください!」
「・・・う・・・がはっ!」
私は師匠の前へと回り込み、背中に彼を担ぎあげながら呼びかける。返事はなくうめき声しか返ってこないが、かろうじて意識はあるようだ。
外に出ようと、師匠を背負いながら地下駐車場の入り口の坂を上ろうとした瞬間、坂の終点の暗闇から突如まぶしい光が差し込んできた。
光を発していたのは、球体の上に円柱を括り付けたような奇妙な出で立ちのガードロボットだ。
さいわいなことに、拘置所の職員が早くも私たちを見つけてくれたようだ。
「彼をこちらへ、早く」と、ガードロボットごしに聞き覚えのある女のヒトの声がした。私がここに来た時に初めて聞いた声だ。
師匠の話にもたびたび上がっていた、ここの責任者のドクターハザマだ。
彼女の案内を受けて、師匠を背負いながら地下駐車場の外に出ると、すぐ目の前に、全身真っ白な大きなトラックが止まっていた。
ヒトが数百人は入れそうなぐらいの大きさの車体は、薄汚れた瓦礫の野原の中でくっきりと浮き上がるようだった。車体の真ん中には赤い十字が描かれている。
車体の後部がスライドして、平らな坂道が地面に向かって伸びてきた。
「そこに彼を乗せて」とドクターハザマが私に指示した。
よく見ると、トラックから伸びる金属の坂道の上には、布で出来たヒトの背丈ほどの担架が備え付けられている。
言われた通りに担架の上にゲンシ師匠を横たえた。
すると師匠を乗せた担架が坂道を滑り上がり、トラックに飲み込まれるように消えていった。
「あなたはここで待ちなさい」
あわてて師匠の後を追おうとした私に向かって、ドクターハザマの冷淡な声がピシャリと浴びせられた。
私はあえなく立ち止まり、トラックの外でゲンシ師匠の安否を待つことになった。
・・・・・・
ゲンシ師匠が運ばれていった白い医療トラックの外で、彼を待ち続けていくらかの時間が過ぎた。空が少しずつ白み始めて、瓦礫の砂漠が光に当てられて面影を露わにしていく。
私は移り変わっていく風景に目もくれず、頭を伏せて師匠のことだけを考えていた。
無事に戻って来てくれるだろうか? また話せるだろうか? もしこのまま二度と会えなかったから・・・
「お聞きなさい。アムールトラ」と、トラックを降りてきたガードロボットごしに、くぐもった声でドクターハザマが話しかけてきた。
「あなたの先生はまだ生きているわ」
「ほ、本当ですか! 良かった!」
「でも・・・もう長くはないでしょう」
彼女は、ロクな学もない私に理解できるように、専門的な言葉とかを色々と噛み砕きながらゲンシ師匠の容態を話してくれた。
師匠の体には“放射線障害”と呼ばれる、放射能に体中を侵され続けた生き物に特有の症状が現れているのだという。
放射能は外側ではなく、内側から生き物を傷つけていく。
師匠の体の内側、胃や腸には、すでに末期レベルのガンが見つかっているのだという。大量に血を吐いたのは、内臓が傷ついて出血しているからだ。
そして、放射能によって一番傷付けられるのは、内臓ではなく骨だという。
骨の役割は、体を支えることの他にもうひとつある。“血を作る”ことだ。ゲンシ師匠の骨は、もうまともに血を作ることが出来ない。
正常な働きを失った血が作られ続け、体中を巡っている。これは“白血病”と呼ばれる血液のガンなのだという。
白血病になると、生き物が本来持っている傷を治す力が失われてしまう。体がどんどん弱っていって、他の病気が進行していき、やがて・・・
ドクターハザマの言葉を、半ば絶望的な気持ちで聞き続けた。
ゲンシ師匠の体は、もはや元通りに治すことはできない。そして、治すことはこの拘置所の目的ではない。彼は死刑囚なのだから。
「彼は本来なら、終末期病棟に入るべき状態だわ。でも彼は前々からそれを拒否している。何の治療もいらないってね」
「じゃあ・・・じゃあ、どうするんですか?」
「彼が拒否することを、私たちは強要できないわ」
ガードロボットごしに聞こえるドクターハザマの返事は、事務的で冷淡だった。でもその中に堪えようがない苦悩やくやしさが混じっていることがわかる。
彼女は私を見据えていたメインカメラを180度回転させて、トラックを視界に見据えた。
「開けなさい」と、彼女の命令を待つや否や、トラックの後端が開かれた。先ほどと同じく地面に向かって金属の坂道が走っていく。
トラックの後端に現れた入口には、応急処置を終えたゲンシ師匠が、車いすに乗せられながら佇んでいた。
「・・・迷惑かけたな、女王サマよ」と、これまで聞いたこともないぐらい弱った師匠の声がした。
「あんたもだいぶ疲れてンだろうに、すまなかった」
「いいから早く帰りなさい」
「・・・帰るって?」
2人の間にはすでに何か了解が得られたような空気が流れていることに釈然としなかった私は、たまらず呆けた質問を返した。
「あなた達の家に帰るのよ」
私とゲンシ師匠は地下駐車場に戻ることになった。彼はガードロボットに車いすを押されながら、地下駐車場まで戻って来ていた。
師匠の体がゴザの上に丁重に横たえられた。
彼の体には、栄養や抗生物質を流す点滴とか、よくわからない管がつなげられている。
ドクターハザマは、数日は安静にして置くようにと師匠に告げた。
大量に血を吐いた直後に動き回ったりしたら、多臓器不全とかいう怖い病気になって、突然死してしまうかもしれないから、それだけは避けるべきだと言った。
でも体調が落ち着いたら、後は自由にしていいとの言葉も残していた。
ガードロボットたちが駐車場の外へと出て行ってしまうと、また師匠と私の2人だけになった。
私は師匠のそばで正座をして黙って座っていた。師匠と話したいことが山ほどあるのに、今は何の言葉も出てこなかった。
師匠のやつれた顔は静かにコンクリートの薄暗い天井を見つめている。
「アムールトラよ・・・」
いくらかの沈黙が過ぎると、師匠がかすれた声でポツリと話かけてきた。私は思わず身を乗り出して「はい!」と返事をした。
「俺の体のことはドクターハザマから聞いただろ?」
「その、はい・・・」
「俺は近いうちに死ぬが、おめぇはどうすンだ?」
「もう稽古はいいです。でもまだ東京に帰りたくないです。師匠のそばにいたいです」
あふれ出しそうな言葉の中から、師匠に一番言いたかったことを選び出した瞬間、私は頭を地面にこすり付けて土下座をしていた。
「俺を“看取りたい”ってか・・・・・・そンなことして何になる?」
「お願いします! そばにいさせてください!」
「トラっていうのは皆、おめぇみたいに頑固でしつこいのか?」
「たぶん違います。私は兄弟と上手くやれなくて、ひとりぼっちでした」
「・・・・・・なら俺と似たようなモンだ」
昔、サーカスで一緒に過ごしたトラの兄弟たちよりも、師匠はよっぽど私に近い存在に思える。
サツキおばあちゃんのように、優しい愛で私を包んでくれるわけでもない。
厳しくて容赦がないけど、進むべき目標を示してくれるヒトだ。
彼は私の新しい居場所だった。でもその居場所ももうすぐ消えてしまう。
to be continued・・・
_______________Cast________________
哺乳綱・ネコ目・ネコ科・ヒョウ属トラ亜種
「アムールトラ」
_______________Human cast ________________
「朔 原始(さくつきげんし)」
年齢:74歳 性別:男 職業:福島第1特級拘置所 受刑者番号S-6805番
「羽佐間葉子(はざまようこ)」
年齢:36歳 性別:女 職業:福島第1特級拘置所総監、また施設内専任医師
_______________Story inspired by________________
“けものフレンズ” “けものフレンズ2”
byけものフレンズプロジェクト
“けものフレンズR”
by呪詛兄貴