早朝の眩しい太陽が照らす空と海の間を、私たちを乗せたCフォースの軍用ヘリコプターが飛んでいる。
ケープタウン大学での辛く苦しい作戦を終えてから、敵が乗ってきた機体を一機頂戴することで、ようやく私たちは脱出を果たすことが出来たのだった。
今このヘリコプターが向かっている場所は、南アフリカとナミビアとの国境沿いにある「アレクサンダー・ベイ」という入江なんだそうだ。
私も見たことがある、あの雄大で美しい「オレンジ川」が流れに流れ着いた先、大西洋へと抜け出る出口となっている場所らしい。
後方待機組のみんながそこで待ってくれている。
喜望峰で私たちと別れた彼らは、数隻の船で大西洋を北上し、何事もなければ今頃はそこに到着しているはずだ。
作戦を終えた私たちがまずやるべきことは、彼らと合流することだ。
ヒグラシ所長もケープペンギンも、みんな無事でいてくれるといいのだけれど。
私たちを待っているのは彼らだけじゃない。
Cフォースとの決戦に備えて、アフリカ大陸中に散らばるパークの友軍たちが南アフリカの地に集まりつつあるという話だが、早速そんな中のひとつが駆け付けてくれているらしい。
たしか「モザンビークの長老」と呼ばれるヒトが率いる部隊が、ナミビア国土側から南アフリカへと南下し、私たちと合流する手筈だと聞かされている。
モザンビークの長老・・・・・・何回か聞いたことがある名前だ。
パークにはカコさんを含めて、リーダーと呼ばれるヒトが4人いる。広大なアフリカ大陸を東西南北に分けて、各エリアの指導者としてパークの活動を仕切っているという話だった。
まず南エリアの代表が私たちのカコさんだ。あんまり呼ばれることはないけど「南アフリカの新星」という異名もある。
西のリーダーが「リベリアの将軍」で、北には「エジプトの聖母」がいると聞く。
そして、この後アレクサンダー・ベイにて私たちと合流しようとしているのが、東を統べる「モザンビークの長老」だ。
彼らの姿は、前に立体映像でチラっとだけ見た事があるけど、本当に一瞬のことだったからよく覚えてない。
いっこくも早く味方と合流したいところだけど、残念なことに時間はまだまだかかる。
ここケープタウン近海からアレクサンダー・ベイまでは、およそ600キロメートルほども離れているそうだ。
このヘリコプターでは、燃料をギリギリ使い切って行けるか行けないかぐらいの、実に微妙な距離だという。
予備の燃料は確保しているが、給油するためには一旦どこかに着陸しなくてはいけない。そうなると私たちはかなりの足止めを食らうことになる。
それを避けるためには、一回の飛行で出来る限り長距離を移動する必要がある。そのために、荷物はギリギリまで軽くしなくてはいけない。
余計な人員や荷物を乗せる余裕はないため、ケープタウン大学での戦闘で捕虜にした敵兵士たちは、あのガスマスクの指揮官も含めて、全員メディカルタワーの入り口であるドーム内に縛り付けたまま放置することになった。
あの指揮官を人質に連れていく考えもカコさん達にはあったようだが、味方にも切り捨てられるような立場の男は、大した人質にもならないだろう、と捨て置かれることになったようだ。
そんな中で、ただ1人の例外がメガバットだった。
たとえ一命を取り留めた所で、彼女はもうCフォースに戻ることは出来ない。
失態を演じただけの他の兵士と違って、明確に組織を裏切ってしまったのだから。
フレンズを保護して自由に生きられるようにするパークの理念により、カコさん以外のメンバーもメガバットを連れていくのには異論がないようだった。
ヘリを操縦できるのはメンバーの中でカコさんだけ。
したがって今も彼女がコクピットにいる。傷ついた腕で操縦桿を握りしめるために、彼女は再び無茶な応急処置を体に施すことになった。
彼女がコクピットに乗り込む直前に、副官にして衛生兵でもあるシガニーは、彼女の手首に止血消毒して包帯を巻くと、最後に注射を打っていた。その注射は「モルヒネ」とか言って、痛みを感じにくくする効果がある劇薬らしい。だが感じにくくしただけで、傷を治す効果があるわけじゃない。体には相も変わらずに負担がかかっているそうだ。
代えの効かないリーダーであるカコさんは、いつだって当たり前のように自分の体を酷使している。部下のみんなも黙ってそれに従っている。どうやらそれが彼らにとっては当たり前らしい。
いまや私だってカコさんを尊敬も信頼もしているけど、こういう部分だけは理解できない。
いつだって部下のことを労わっていて、命令する時もお願い口調だというのに、自分自身に対する扱いがそれと真逆なのはどういうわけなんだろうか。
まるでわざと自分を痛めつけているようにさえ思える。
ヘリの機内には重苦しい空気が漂っていた。
操縦を担当するカコさんだけではなく、生き残ったチームジョーカーのメンバーには全員それぞれやることが残っている。
誰一人として作戦の成功を喜ぶこともなく、言葉を発さないまま、自分にあてがわれた役目に一心に打ち込んでいた。
手持ち無沙汰になったのは私とパンサーだけだ。
私たちに出来るのは、疲れた体を静寂の中で休めることだけだった。
互いに言葉を交わす余裕はなく、だからと言って黙っていると、いっそう自分の中の嫌な気持ちに向き合わなければならなくなる。
「・・・・・・なんで」
突如、私の隣のシートに座っているパンサーが呟いた。
動かないメガバットを見つめながら、乾いた返り血をいまだに拭えていない体を丸くうずめている。今の言葉は誰かに向けて発せられたものではなく、独り言のようだった。
「コイツは敵だったのに、どうして?」
本当ならパンサーがそんな風に落ち込む理由なんてないはずだった。
だけど私たちがタワーの地下から出てきて、メガバットの無惨な姿を見て、事の顛末を知らされた時から、彼女はひどく動揺していた。
敵として憎んでいた相手が、自分たちの危機を命がけで救ってくれた事実は、彼女にとって信じられないほど衝撃的な出来事だったんだと思う。
パンサーにも色々思う所があるんだろうけど・・・・・・今の私には、彼女を慮って言葉をかける気分にはなれなかった。
私の気持ちはメディカルタワーから出た時のままだ。わずかな時間が過ぎただけで変わるはずもない。どす黒い怒りの感情が、炎になって体から吹き出すんじゃないかと思うぐらいに煮えたぎっている。
______キシッ・・・・・・!
気持ちを静めるために、あらんかぎりの力で拳を握りしめると、手のひらの骨だけが甲高く音を鳴らした。
「woo~foo~foo」
ウィザードが変な鼻歌を歌いながら、しかめっ面でノートパソコンを操作し続けている。
彼は今、この戦闘ヘリに搭載された「識別信号」というものを書き換える作業をしているとのことだ。
私たちがヘリを奪って逃げたことは遠からずCフォースに伝わるだろうから、この機体から発せられるCフォースの識別信号を辿られれば、追跡を受ける可能性があるという。
識別信号をそのままにしていては、仲間のもとへ向かうことさえ出来ない。
さすがのウィザードも今はおふざけをする気にもならないようで、今やそのレゲエミュージシャンみたいな恰好だけが浮いてしまっている。
そしてシガニーは額に汗しながらメガバットの手当てをしている。
彼女の黒い顔と、ピクリとも動かないメガバットの青白い顔が非現実的なコントラストを形作っている。
この場ではただ1人、本格的な治療技術を持っているシガニーだったが、彼女はスプリングボックの手当てを後回しにすることに決めたようだ。明らかに予断を許さない状況のメガバットへの処置が優先されるからだという。
メガバットに付きっきりのシガニーの代わりに、バズ・チャラがスプリングボックを看ることになった。その丸太のような腕で手早くスプリングボックの全身の傷口を止血消毒し、包帯を巻いている。
彼も兵士として簡単な手当ての心得はあるようだ。本職のシガニーと違って傷口を縫ったりすることは出来ないが、何もしないよりマシなのは言うまでもない。
彼は一見手当てに集中しているように見えたが、その無表情の瞳が赤く腫れているのがわかる。戦いの緊迫感から解き放たれたことで、弟を昨晩の戦闘で失った悲しみが本格的にやってきているのだろう。
一方で、シガニーの手によるメガバットへの処置は、スプリングボックのように消毒したり包帯を巻いたりといった常識的な内容とはかけ離れたものだった。
シガニーが手に持っているのは、手のひらに収まるサイズの赤い円柱形の物体・・・・・・ショットガンの弾薬だった。
彼女はナイフで弾頭に切り込みを入れ、円柱形の弾頭の上部を丁寧に切り取ると、それを逆さまにひっくり返して、水筒の中の水と混ぜ合わせていた。
弾頭の中に入っていた物体は、セルリアンが放つそれのような虹色の光を放つ砂粒だった・・・・・・そう、弾薬は普通の物ではなく、対セルリアン用の”SSアモ”だったのだ。
何個かの弾薬の中身を水に混ぜ終えると、次に彼女はガーゼを取り出し、SSアモの中身が混ざった水をそれに染み込ませた。
そしてメガバットの欠損した四肢の断面に、消毒をするかのようにピンセットを使って丁寧にガーゼを押し当てていた。
「・・・・・・あの、何をしているんですか?」
「このコのタイナイからサンドスターがウシナわれるのを、フセいでいる」
たまらず気になって声をかけた私に、シガニーは処置を続けたまま気にもせずに答える。先ほどから私がじっと見ている気配に気付いていたのだろう。
そういえば、このヒトと直接口を利くのはこれが初めてかもしれない。いくつもの国の言葉を話せるって話だけど、日本語もやや片言気味ながら問題なく話せるみたいだ。
シガニーは言う。
出血したりするだけの尋常な負傷なら、フレンズもヒトと同じように処置をすればいいし、そもそも体内にサンドスターを宿すフレンズは、脳や心臓などの重要器官を破壊されるなどの致命傷を負わない限り、時間さえあれば自己治癒能力で大概の傷を癒してしまえるという。
しかし今のメガバットのように体からサンドスターが漏れ出ている状態は、フレンズが持つ自己治癒能力が失われている証拠だから、非常に危険な状態であると。
サンドスターの流出が止まらなければ、遠からず確実に死に至る。そして流出を止めるための応急処置が、彼女が今ガーゼから傷口に塗り込んでいる「SSアモパウダー混合水」だというのだ。
SSアモの成分は、火薬で撃ち出して体内に炸裂させれば、小型のセルリアンならば体内のサンドスターの流れを完全に停滞させて活動を止めることが出来る。フレンズに向けて撃ったとして、セルリアンと違って動物の肉体という外皮を持っているフレンズが簡単に死ぬことはないが、一時的に完全に動きを止められるほどの効果は現れる。
しかしこうやって水と混ぜて傷口に塗り込めば、成分がゆっくりと浸透し、傷口付近のサンドスターの流れだけを止めることが出来るのだと。
メガバットのもぎ取れた四肢の断面を見てみると、ついさっきまで絶えずそこから立ち上っていた虹色の煙がピタリと止まっている。シガニーの処置が適切である証拠だ。
「た、助かりそうですか?」
「セイゾンカクリツは・・・・・・よくてゴブゴブ。おそらくはそれイカ」
そもそもメガバットの肉体は損傷がひどすぎる、とシガニーは溜息交じりに語る。
自己治癒能力が失われた状態で、ここまで重傷を負った肉体がいつまで持つかわからないと。死にはしなくても、このまま植物状態と化して目を覚まさない可能性も大きいというのだ。
「せめてサンドスターチョウセイソウでもあればイノチはタスけられるのだけれど」
シガニーの口から出た「サンドスター調整槽」という設備のことは私も知っている。
Cフォースの研究所などの大型の施設にはほぼ備え付けられていて、それに浸かることが出来れば、外部から供給されるサンドスターによってフレンズの自己治癒能力を最大限に引き出すことが出来る。フレンズにとっては最上の治療設備だ。
でもパークの世話になりだしてからは、ついぞ目にしたことはなかった。
屋外でのゲリラ生活ばかりだったから、そんな物があるとすれば、それなりのパークの拠点ということなるんだろう。
私たちがこれから向かう先に調整槽があるのだろうか? それまでメガバットの体は持つのだろうか?
「ホイ、おしまい」
ウィザードが小用でも済ますようにエンターキーを押した。ヘリの識別信号とやらの偽装が終わったのだろう。
「ウィザード、さっそく仲間と連絡を取ってください」
「その前に機器のセッティングをしたいんだけド、良いかいボス?」
「・・・・・・機器とは?」
「ヘヘヘっ、まあまあ」
ウィザードはもったい付けるように言葉を濁しながら足元にあるリュックを開いた。
驚いたことにその中からは、表面にいくつもの焦げ跡や傷を付けたナビゲーションユニットが出てくるのだった。
てっきり昨晩の戦闘で失われてしまったものだと思っていたけど、いつの間にか回収されていたんだな・・・・・・おそらくは私がメガバットと時計塔の中で戦っていた時か。
彼にとっては大事な持ち物だもんな。
「コイツを起動させとけばフレンズたちの言葉の問題はなくなるゼ。アムールトラやパンサーの耳の中の通信機はコイツとリンクさせてるからナ。誰が何語で喋っても話がわかる・・・・・・そっちの方が不便を感じさせないで済むだロ?」
「ありがとうウィザード。むしろ私が配慮すべき点でした。あなたがいてくれて助かるわ。本当に頼りになる」
カコさんにベタ褒めされたウィザードが、照れくさそうに頭を掻きながら、ユニットの背中から引っ張り出したコードをノートパソコンに繋げ、それからキーボードを何回か叩いた。
「実はちょっと前からアッチの方から通信が来てるんだヨ。ご丁寧にビデオ通話サ。機内のモニターとリンクさせるヨ」
するとコクピットの上面に取り付けられた画面に光が灯り、どこかの映像が映し出された。その場にいる誰もが、各々がやっている作業をしたまま、モニターへと視線を向けるのだった。
≪おお、みんな・・・・・・!≫
≪おーい! おーい! ウチの声聞こえとるんね!?≫
画面の向こう側から、ヒグラシ所長が心配そうにこちらを覗き込んでいた。そのすぐ後ろでケープペンギンが飛び跳ねながら存在をアピールしている。
その他にも見知った顔の兵士たちが何人もいて、私たちを見ながら手を振ったりガッツポーズを取ったりして歓喜していた。彼らにとっては、自分たちの大将であるカコさんが無事に帰ってくることが何より嬉しいのだろう。
(・・・・・・良かった、本当に良かった)
後方待機組のみんなが無事でいる姿が見られたことで、ひとまず胸の奥のつっかえが取れて、ついさっきまでの嫌な気持ちが脇に押しやられていった。
画面に映るその場所は、でこぼこに隆起する黒っぽい岩棚に、荒波が打ち寄せる海岸だった。あそこがアレクサンダー・ベイなのだろう。
そこにいるのは後方待機組のみんなだけではないようだった。
モザンビークの長老が率いる部隊が、すでに彼らと合流を果たしているようだ。画面に映っているだけでもかなりの数の兵士がいて、武装も申し分ない。
画面の奥の方には、迷彩が施された厳つい軍用車両が何両も立ち並んでいる・・・・・・中でも目を引くのは、戦車と船が合体したような異形の車だ。Cフォースにいた頃にも見たけど、あれはたしか水陸両用車とか言うやつだよな。
(すごい・・・・・・大軍団じゃないか)
彼らが仲間になってくれるなら、こんなに心強いことは無い。つい昨晩までたったの数人で戦っていた心細さが嘘みたいだ。
そう思っていたのは私だけじゃないようで、カコさんもパンサーも、その場にいる全員が静かに溜息をつくのが見て取れた。
≪アムールトラ、よく無事でいてくれたよ≫
ヒグラシ所長が、画面の中にいる無数のヒトの中でただ一人、私とだけ確かに目を合わせようとしているのが見える。
彼のハの字型の眉毛がふわりと持ち上がって剽軽そうに緩んでいる。
見慣れた親しさを感じさせるその顔を見ていると、私は自分の中にある嫌な気持ちを、洗いざらい所長に話してしまいたい気持ちに駆られた。
そしてグレン・ヴェスパーのことも聞きたい。何年もあの男の下で働いていた所長だもの、私がメガバットの記憶の中で知り得なかった情報も、彼なら良く知っているはずだ。
≪だ、大丈夫か? ずいぶん元気がないようだが≫
「平気だよ。所長・・・・・・それより後で話がしたいんだ」
私の様子を見て不安に思った彼が口元を強張らせたが、すぐさま平静を装うように微笑みなおし、わかった、と相槌を打ってくれた。
≪ともかく早く戻っておいで≫
「うん」
安堵の溜息を付きながら、先ほどまで握りしめていた拳を緩めて膝の上に置いた。
ひとまず戦いは終わった。所長が待っている所に帰れる。今はそれだけでいい。メガバットのことは心配だけれど、それ以外の余計な感情はようやく捨てておくことが出来そうだ。
しばらくして、画面に映っている兵士たちに動きがあった。
それまではてんでんばらばらに佇んだり、集まって談笑したりして適当に時間を潰していた彼らが、突如弾かれたように動き出した。
小走りで左右にさっと別れ、手に持った銃を肩に掛けて直立不動で整列を始めたのだ。
長老の部下であろう兵士たちに混じって、カコさんの部下である見慣れた後方待機組の仲間達も同じようにしている。
所長やケープペンギンも見様見真似で彼らと同じポーズを取っている。
映像の向こう側に、あっという間に重苦しい緊張感が立ち込めはじめた。
「見ろヨ、東の大将のお出ましだゼ」
ウィザードがそれを見ながら解説するように呟いた。
なんだかあっちの部隊は、カコさんの所とは空気感がまるで違うな・・・・・・規律や上下関係を重視する、古典的な軍隊その物って感じだ。
この集団を指揮するモザンビークの長老っていうのはどういう人物なんだろう。
「ヒュー・・・・・・モンのすげえ。ありゃ”バイオハザード”のコスプレか?」
岩棚に打ち寄せる波の音だけが聴こえる静寂の中、整列する兵士たちの間から、その男は歩いてきた。
周りの兵士たちよりも、頭ふたつ分ぐらい背が高い禿頭には無数の傷跡が走っている。数多の戦場を渡り歩いた生々しい証だ。その腕や脚は、野戦服の上からはっきりとわかるぐらい肥大した筋肉が詰まっているようだった。
フレンズに混じって素手でセルリアンと戦えるんじゃないかって思ってしまうぐらいの怪物的な見た目の老人。それがモザンビークの長老だった。
周りを威圧するようにのそりのそりと歩き、やがて映像越しに私たちの目の前に立って、カメラを間近で覗き込むためにその巨体を折りたたむと、いよいよ圧迫感は極まる形となるのだった。
≪カコよ、そなたが敵に襲われたと聞いて、私は気が気ではなかったぞ。無事な顔をもっとよく見せておくれ≫
しかし長老が口を開くと、その怪物じみた印象は途端に薄れた。画面越しにカコさんに呼びかけるその顔には、親愛と慈しみを込めた柔和さがあった。それはまるで、ヒグラシ所長が私を見ている時のような表情だ。
「長老、心配は無用です。私は宿願を果たすまでは死ぬつもりはありません」
≪やはり血は争えんな。さすがはあの男の一人娘だ。彼奴にかわって、そなたのことは命に代えても守ってみせるぞ・・・・・・とは言え昨晩のことは、本当に申し訳なかった≫
「とんでもありません、予定通り私の仲間を受け入れてくださって感謝しています」
カコさんと長老が画面越しに、互いのことをねぎらい合うように話している。おそらくはアフリカの言葉による会話なのだろうけれど、私にも問題なく理解できる。
フレンズにも理解できるように、ユニット内部の言語変換回路が私の耳にある通信機に作用しているからだ。彼らが話すたびに、パソコンに繋げられたユニットの、目のような二つのセンサーがチカチカと発光している。
カコさんと長老はどうやら昔からの知り合いのようだった。
私の知らない、パークという組織の勃興から今に至るまでの、苦難に満ちていたであろう歴史を一緒に生き伸びてきた戦友・・・・・・たぶんそんな感じだ。
そんなヒトが指揮する部隊と合流出来るなら、私たちは安心して休むことが出来るだろう。
「では一旦通信を切ります。私たちがそちらに着くのはまだ2,3時間ほどかかります。Cフォースが攻めて来るかも知れないし、確率は低いでしょうがセルリアンと遭遇する危険もある。十分に気を付けてください」
≪案ずるな。見ての通り備えは万全だ≫
長老はそう言うなり振り返って、周囲で直立している部下たちに「休め」と手で合図する。
≪・・・・・・新しき友よ≫
それを見た兵士たちが姿勢を崩してリラックスする中、長老は画面の隅で所在なさそうにしていたヒグラシ所長に歩み寄り、親密そうに背中から手をまわして肩を掴んだ。
巨大な腕に自身の肩周りを丸ごと抱きとめられたヒグラシ所長が照れくさそうに微笑んでいる。
≪そなた達が来るまでは、彼と積もる話でもするとしよう。今までの出来事と、これから成すべきことを≫
≪長老さんはとても親切な方だ。知り合えてよかったよ・・・・・・最初は少し怖かったが≫
______ズルリッ・・・・・・
見るだに安心感をもたらすような光景を最後に通信が終わろうとしていた時、それは突如として起こった。
「・・・・・・な、なあ、なんか変じゃネーか? その、2人の身長が?」
ウィザードが自分でも理解が追いついていないような素っ頓狂な感想を漏らした。
つられて画面を凝視してみる。
確かに彼の言う通り、固定された視点でカメラ越しに映っているヒグラシ所長と長老の姿が、妙に小さくなっているような気がした。
さっきまでは突き抜けるように大きかった長老の巨躯が、今は周りの兵士たちと変わらない背丈にまで縮んでいる。そして普通ぐらいの背丈だった所長は、子供と見まがうくらいに小さくなってしまっていた。
2人の背丈は尚も小さくなりつづけ、足から腰、その次はお腹と、下から順番に画面から見切れていった。
その時ようやく理解するのだった。彼らの体が小さくなっているのではなく、地面に向かって沈んでいるのだということを・・・・・・
「長老ッ!! ヒグラシ博士!」
「ファック! いったい何が起きてるってんだヨ!」
自身に起きた異変に気付いた2人が、底なし沼と化した地面から這い上がろうと必死に両手をばたつかせるが、そんな抵抗もむなしく、なおも体は地面に飲み込まれ続けていった。
彼らを引き上げようと駆け寄った数名の兵士たちも、同じように巻き込まれて沈んでいるのが見える。
慌てふためく兵士たちの阿鼻叫喚の叫びが響き渡るなか、やがて2人の肉体は完全にその場から消え去ってしまった。
少し遅れてその場に到着した兵士たちが突っ伏して、地面の下に姿を消した長老たちに呼びかけるように下を向いて叫んでいる。
さらにはナイフを突き立てたりして地面を掘り返そうともしていたが、地面はすでに底なし沼ではなく、元の硬くゴツゴツした岩棚に戻っており、まったく無駄な徒労に終わっていた。
彼らももはや自分たちにはどうしようもないことを悟ったようで、次の瞬間には絶望を自覚するかのような嗚咽の声がそこらじゅうから上がるのだった。
「いったい何が? 新種のセルリアンでも現れたというの?」
突然に起こった謎の異変に、その場にいる兵士たちも、それを離れた所で見ていたカコさん達も言葉を失い途方にくれていた。
しかし私には心当たりがあった。
地面に飲み込まれていくヒグラシ所長たちの姿を見て、それと同じ光景をかつて目の当りにし、それどころか自分自身でも体験した記憶がありありと蘇るのだった。
私の記憶違いじゃなければ、あんなことが出来るのは世界中にたった1人しかいない。
「・・・・・・スパイダー、まさか君なのか?」
在りし日の記憶と照らし合わせれば、目の前の出来事すべてに辻褄が合ってしまう。
そんな事実に突き当たるのが恐ろしかった。メガバットの次はあの子が相手だなんて・・・・・・かつての友が、またしても私に立ちはだかってくる。過酷な現実がどこまでも私の喉元に迫ってくる予感に体が震えた。
「アムールトラ、心当たりがあるの?」
「はい・・・・・・きっと、私の昔の仲間がやったことです」
「・・・・・・! ということは、長老とヒグラシ博士は、Cフォースの手に落ちてしまったのね」
カコさんは今までにないぐらい意気消沈してしまい、ヘリの操縦桿を握ったまま黙りこくってしまった。
その場に気まずい沈黙が流れる。ヘリの機内は張り付いたような静寂に満ち、外で回転するローターの音だけが甲高く鳴っている。
「・・・・・・ボス、アンタが気落ちしている場合ではないだろ!」
副官であるシガニーが、今や片言ではない流暢な言葉でカコさんに苦言を呈した。女のヒトらしからぬ荒っぽいべらんめえ口調だ。彼女がこういう話し方をする人物だったことは、ナビゲーションユニットの翻訳回路ごしに初めてわかる事実だった。
「長老がさらわれた今、あいつらに指示を下せるのはアンタだけなんだよ!?」
「そうですね」と、カコさんは虚空に泳がせていた瞳をしばたたかせながら答える。
次の瞬間には普段と変わらぬ強く冷徹な意志を目の中に湛えながら、次の瞬間に大声を出すために空気を吸い込むのが見えた。
「・・・・・・モザンビークの長老旗下全軍に通達します!」
カコさんは画面の向こうの兵士たちに向けて高らかに宣言した。
長老はCフォースの手の者によって拉致されたということを。実行犯がまだ近くに潜んでいる可能性があり、引き続き敵の襲来を警戒してほしいということを。
そして最後に、現時点をもって部隊の指揮権は長老に代わって自分が引き継ぐことを。
「私が到着ししだい、部隊を再編成し、拉致された長老たちの奪還作戦を実行し・・・・・・!」
______待ちたまえ。
突如、見知らぬ男の声が割って入りカコさんの言葉を押しとどめた。熱のこもったカコさんとは打って変わって、落ち着き払った様子の冷たい声だった。
それと同時に、いまだ混迷を極めるアレクサンダー・ベイとは別の映像がコクピット正面のモニターに映し出された。
どこかの薄暗い室内の中に男が一人佇んでいる。ヒグラシ所長でもない、モザンビークの長老でもない、私の知らないヒトだった。
「あ、あなたは・・・・・・」
≪ミセス・ノヴァ。その命令は不適切だ、考え直したほうがいい≫
この男のヒトは誰なんだ?
彼の顔を見るなり、周囲の空気が妙に刺々しくなっていくのがわかる。ウィザードなんかあからさまに嫌そうな顔をしている。
「・・・・・・将軍、私たちの会話を盗聴していたのですか?」と、カコさんが眉間にしわを寄せながら尋ねた。
どうやら彼は、パークの西エリアのリーダー”リベリアの将軍”であるようだ。
間違いなく味方であるはずなんだけど、皆の反応を見る限り、あんまり評判のいいヒトではないのかな。
リベリアの将軍・・・・・・年齢はカコさんやウィザードに近い青年で、将軍という異名には似つかわしくないと思うような線の細い男だった。見た目だけならば、あの長老の方がよっぽど「将軍」っぽいだろう。
肌の色は他の黒人よりも少し黒みが薄く、髪の毛は金色であり、目鼻立ちも白人の特徴がある。白人と黒人のハーフみたいな感じだった。
高そうなスーツを皺ひとつなく着込み、金色の髪をオールバックにしてまとめている・・・・・・およそ汗臭さとは無縁の装いは、荒野で戦い続けているパークのメンバーには似つかわしくないと思えるほどだ。
≪ノヴァ、僕は今回の作戦の一部始終をモニターしていたんだよ≫
あくまで訳知り顔の将軍が、カコさんの疑念を鼻で笑うように答える。
≪おかしなことなど何もないだろう? そこにいる胡散臭い男を雇い入れ、君の下に送りこんだのは僕だ≫
将軍はそう言ってウィザードへと視線を向ける。そしてウィザードはバツが悪そうにそっぽを向いた。
≪その男が掛けている滑稽の極みみたいなサングラスから、すべての情報が送られてきたよ。僕がそうするように命令していた≫
「うるせー・・・・・・アンタはいちいち嫌味なんだヨ」
≪ウィザード、僕には君を見張る義務がある。依頼が正当に遂行されているかどうかをね・・・・・・何せ君の本職は、ハッカーではなく詐欺師だ。まともに信用してもらえるなどとは思わぬことだ≫
どうやら将軍とウィザードが裏で繋がっていたのは事実のようだった。
チームジョーカーのうち、シガニーやチャラ兄弟はカコさんの元々からの部下だけど、ウィザードと、そして今は亡きカイルは外部から雇われたヒトであることは、私も前々から聞かされていたことだった。
≪今回、僕はこの無謀極まりない作戦を成功させるために八方手を尽くして人材を探した。そしてようやく裏社会屈指のハッカーと、最強の狙撃手を雇うことに成功し、君たちの下へと派遣することが出来た。しかし、カイルは死んだのか・・・・・・あれほどの男が命を落とすとは残念だよ≫
将軍は涼し気な表情のまま瞳を閉じ、過ぎ去った凄惨な夜への想いを馳せているようだった。よく見ると目にはクマが出来ていて、本当に私たちの様子を傍で見続けていたことをうかがわせた。
≪さて、それよりも今後のことだが≫
しかし無念そうな顔も一瞬のこと、将軍はふたたび鉄のように冷たい眼差しで私たちを見据えるのだった。
クールそうで内側は熱いカコさんと違って、この将軍というヒトは根っからクールそうな感じだ。そんな彼の口からどれほど冷たい一言が放たれるのか、否が応でも覚悟しなければならないような気持ちになった。
≪ノヴァ、仲間との合流はひとまずあきらめたまえ。長老を連れ去った敵がまだアレクサンダー・ベイに潜んでいるとしたら? 君までもが拉致される可能性があるぞ? せっかく犠牲を払ってまでCフォースの最高機密を手に入れたというのに、台無しにするつもりか?≫
「し、しかし、前のアジトはもう引き払っているんです。私たちに他に行く場所はありません」
≪・・・・・・そこで、だ。僕の所に君たちをお迎えしたいのだが≫
将軍からの意外すぎる申し出に、カコさんが返答に詰まった。
彼の考えとしては、長老がさらわれたとは言え、部隊の大部分が健在なのだから、次の作戦まで各自避難させ、待機させておけばいいと言うのだ。カコさんが直接その場に赴く必要はなく、遠くから指示を飛ばしてさえいればいい。
それよりも優先されるのは、今の状況に対して早急に善後策を考えることだ。そのためにいっこくも早く合流したいと。
確かに将軍の言うことにも一理あった。
スパイダーは一切の無駄もなく、長老とヒグラシ所長だけを拉致していった。ターゲットを完全にしぼり、その動きを読んでいたからこそ出来ることだ。
カコさんが到着することまで読まれているとしたら・・・・・・
「おっしゃることは尤もですが、将軍。あなたと合流しようにも、居場所がわかりません」
将軍の申し出を受け入れざるを得ないことを悟ったカコさんは、深いため息を付いて、当然とも言える問いを投げかけた。
「もっともそれがあなたの常ですが・・・・・・何せあなたは、仲間からも身を隠して、どこかから指示だけを飛ばしてくる謎の人物なのだから」
そしてカコさんらしくない皮肉めいた物言いで将軍を批判した。
何が何でも部下と一緒に戦おうとする現場主義のカコさんと、この秘密主義者の将軍とは、反りが合わない間柄なのであろうことは、今のやり取りだけでも薄々察することが出来た。
≪今回ばかりは居所を明かすとしよう。ケープタウン西岸から約60キロ沖・・・・・・どうだ、君たちからかなり近いだろう? より正確な位置は後でシグナルを送るので解析してくれたまえ≫
「・・・・・・沖? あなたはいったい何を言って」
≪君たちがCフォースに襲撃されたのを知り、作戦の成否に関わらずすぐに適切な対処が出来るようにと、一晩かけて大西洋を南下してきていたのだよ≫
将軍の所在について、ある程度の予測が付いたらしいカコさんが黙りこくる。そして後ろを振り返り、横たわったままピクリとも動かないメガバットの体へと視線を落とした。
「最後に質問なのですが、あなたのアジトに重傷者の治療設備はありますか? 人間ではなく、フレンズの・・・・・・」
≪当然だ。僕の部下にはフレンズもいるのだから≫
「わかりました。将軍、あなたの所にお世話になることにしましょう」
将軍との通信が終了し、モニターが完全にブラックアウトすると、カコさんは外を見ながら操縦桿をゆっくりと横に倒した。ヘリコプターの機体がぐるりと方向転換し、今まで飛んでいた方向とはまったく違う方へと進みだした。
私は黙りこくったままカコさんの操縦を茫然と眺めていた。
(なんで、なんでこんなことに・・・・・・)
心臓が早鐘のように鳴っている。手足がぶるぶると震えている。短い間に色々なことが起こり過ぎたのに耐えられなくて、私は過呼吸気味になって狼狽えていた。こんなことは初めてだ。自分で思っているより精神的に限界が近いのかもしれない。
だって、嫌だよ。このうえ所長までいなくなってしまったりしたら・・・・・・
「アムールトラっ! ねえ! ねえったら!」
隣に座っていたパンサーが、私の体の震えを抑えるように肩に手を置いて呼びかけている。思えば撤収を始めてから、彼女と視線を合わせるのはこれが初めてだった。
お互いに何となく気まずさがあったからだ。
「・・・・・・きっと大丈夫だよ。みんな頑張ってるんだから、アンタなんか、一番頑張ったじゃない。だから、大丈夫」
パンサーが何とか私をなぐさめようとしてくれている気持ちは伝わってきたけれど、私はそれに返す言葉を持たずにただ黙っていた。私の気持ちを変えられないことを悟った彼女は、私の肩に手を置いたまま、やがて窓の外に視線を向けるのだった。
しばらくぼんやりと外を見ていたパンサーが、やがて海の向こうの一点を見つめながら「何あれ」と呟いた。
つられて同じ方を見てみる。
風にたゆたう紺碧の海がどこまでも広がっている。
そんな中に一か所だけ、水面を勢いよく掻き分けながら浮上する物体を見つけた。その大部分は海の中に沈んでいるけど、海面ごしに見える黒いシルエットから察するにかなりの大きさだ。
あれはもしかして「クジラ」かな? 地球上で一番体が大きい動物だって聞いたことがあるけど・・・・・・いくら何でも大きすぎるんじゃないか?
「ありゃア、原子力潜水艦だヨ」
ウィザードがあっけに取られている私たちに説明してくれた。将軍との繋がりが明かされたせいなのか、若干気まずそうな態度だった。
「あの船は数か月に一度ぐらいしか姿を現さねエ・・・・・・あの引きこもりファック野郎にピッタリのアジトってわけサ」
「アンタ、自分の雇い主をそんな風に言っていいのかい?」
「・・・・・・シガニーさんはミーへのアタリがキツイってばヨ」
メガバットの体に虹色の薬液を塗る手当てを続けながら、シガニーがウィザードに突っ込みを入れている。
「アタシも将軍は好かないけれど、今は渡りに船って感じさね。アムールトラもそう思うだろ?」
「・・・・・・え、シガニーさん、それはどういうこと?」
「わかるだろ、あの潜水艦に降りれば、ようやくこの子にちゃんとした治療が受けさせられるんだ。予定の通りにアレクサンダー・ベイに向かうよりも全然早かったよ」
そうか。フレンズの治療設備。つまりサンドスター調整槽があることをリベリアの将軍は断言していた。
だからこそカコさんも将軍の提案に乗ったんだものな。それはこのどうしようもない状況下で、唯一の朗報かもしれなかった。
「5分後に着艦します。各自荷物をまとめてください」
カコさんが凛とした声でそう宣言すると、次なる目的地、リベリアの将軍が待つ原子力潜水艦を眼下に見据えて、ヘリコプターの機首をガクリと傾けた。
to be continued・・・
_______________Cast________________
哺乳網・ネコ目・ネコ科・ヒョウ属トラ亜種
「アムールトラ」
哺乳綱・コウモリ目・オオコウモリ科・オオコウモリ属
「インドオオコウモリ(俗称メガバット)」
哺乳綱・ネコ目・ネコ科・ヒョウ属
「パンサー」
哺乳綱・鯨偶蹄目・ウシ科・スプリングボック属
「スプリングボック」
鳥綱・ペンギン目・ペンギン科・ケープペンギン属
「ケープペンギン」
_______________Human cast ________________
「久留生 果子(くりゅうかこ)通称”南アフリカの新星”」
年齢:26歳 性別:女 職業:国際的非政府組織「PARK」構成員 南アフリカ事業所代表
「日暮 啓(ひぐらしけい)」
年齢:52歳 性別:男 職業:元Cフォース日本支部研究所 所長
「ウィザード(本名不明)」
年齢:30代半ば 性別:男 職業:フリーランス・ブラックハッカー
「シガニー・スティッケル(Sigourney Stickell)」
年齢:41歳 性別:女 職業:国際的非政府組織「PARK」構成員 南アフリカ事業所副代表
「バズ・チャラ・カーター(Baz Challa Carter)」
年齢:29歳 性別:男 職業:国際的非政府組織「PARK」構成員 南アフリカ事業所職員
「リクタス・エレクタス・ヒルズ(Rictus Erectus Hills)通称”リベリアの将軍”」
年齢:30歳 性別:男 職業:国際的非政府組織「PARK」構成員 リベリア・ギニア事業所代表
「イブン・エダ・カルナヴァル (Ibn Edd Carnaval)通称”モザンビークの長老”」
年齢:67歳 性別:男 職業:国際的非政府組織「PARK」構成員 モザンビーク事業所代表
______________Story inspired by________________
“けものフレンズ” “けものフレンズ2”
byけものフレンズプロジェクト
“けものフレンズR”
by呪詛兄貴