もし主人公が普通だったら。 作:駄目ですよ氷川さん無駄に力入れちゃ
それはそうとムーンキャンサー欲しいですね。
今回はグロ描写多目です、気をつけてください。あと、型月作品のセリフを改変して入れてます。
わかる人いるかな?
・・・っは!気がつけば時間が過ぎていた。ドクターの魔術講座を聞いてると今までの常識が・・・とりあえずここらでやめて欲しい。
「と言うことでこれが魔術の基本さ。とりあえず魔術回路は開いたし、一応は教えたことができると思う。でもそんなすぐには出来ないだろうから・・・はい、これ。」
ドクターから服を貰った。いやなんで?
「これは魔術礼装といって要はサポートする為の道具だと思って欲しい。君が今着ているのも礼装だけど初心者にはこっちの方がいいだろう。セットしてあるのは強化、回復、回避の三つだ。」
なるほど、これなら俺でも魔術が使えるのか。いそいそと着替える。
「うんよく似合っている。それじゃあ次はここの歴史について・・・」
ピピピピピ!!!
「おっと、ごめんね。通話が入ったようだ。いったい誰だろう?」
ドクターが通話を始めた。それまで着替えていよう。・・・というかこのベルトみたいなのどうすればいいんだ?
「もしもし・・・ああレフか、一体どうしたんだい?」
「ああ、Bチームの候補者の何名かがメンタルに異常があってな。ちょっと来て欲しい。医務室からだと2分でつくだろう。では、よろしく頼む。」
「ちょっと待って!・・・電話きれちゃった。ああ、ここ医務室じゃないのに・・・」
まあここは俺の部屋だしな。ここからだと5分はかかると思う。
「まあ、Bチームは後の方だし・・・時間はあるからゆっくりしていこっと!そういえばいいお菓子を持ってきたんだ。君も食べるかい?」
・・・医療班のトップがこれじゃあ所長も怒るわ。でもお菓子には罪はない、喜んで食べよう。」
お菓子を貰いにドクターの方に行くと・・・
ブツンーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
急に明かりが消えた。
そして、
ズドドドドドドドドドドド!!!!
地面が揺れた。
っつ、なんだこの揺れは!?地震とは違うぞ!
「大丈夫かい!?藤丸くん!怪我とかはない!?」
とりあえず外傷はない。どうなってんだこの状況?
『緊急事態発生。中央発電所ならびに中央管理室で火災発生。』
『中央区画は90秒後に隔離されます。職員は退避してください。』
「今のは爆発!?いったいどうなってるんだ!モニター管理室に繋いでくれ!」
ドクターがモニターを操作する。普通に考えてこれはまずいだろう。
モニターが繋がった、そこには。
真っ赤に燃えている管理室が見えた。
「なんてことだ・・・藤丸くんは急いで避難してくれ!」
避難って・・・ドクターはどうするんだ!?
「僕は・・・地下発電室に行く。カルデアスの灯を消すわけにはいかないからね。大丈夫すぐ避難するから!」
・・・わかった、ドクターまた後で。そう言うと通路に出た、すると何人かの職員が通路を走っていた。俺もそれに続こう。
その時ふと思った。
”そういえばマシュはこの後どうするの?”
『私ですか?Aチームですからこの後のミッションに行きますよ。』
・・・そうだった、マシュはあそこにいるんだ。でもあの状況を見る限り生きている可能性は低いだろう。それでも可能性があるなら俺は助けたい!
そう決めた俺は避難する職員に逆らって管理室を目指した。
***
管理室に着くとそこは火の海だった。柱は崩れ、真ん中にあるよく分からないものは真っ赤に染まっていた。はやくマシュを見つけないと・・・そういって探索を始めると。
人の死体があちこちにあった。
うおぇ・・・!俺は無様にも吐いてしまった。それもそうだ、人が死んでいるのなんて見たことがない。肉の焦げる匂いな我慢しどうにかマシュを探す。すると・・・
「・・・先輩?どうしてこんな所に?」
見つけた、マシュだ。近づくと、足が柱の下敷きになっていた。どうにか動かしてみるが重くて動かなかった。くそっ!どうすればいいんだ!・・・そういえばドクターから学んだ魔術に『強化』と言うものがあった。これしかない!
『set!』
しかし何も起きない、もう一度やってみる。
『set!』
途中で失敗する。それはそうだ、いくら素質があってもいきなりできるはずがない。それでも諦めずに試していると・・・
『カルデアスの状態が変化しました。近未来百年まで人類の生存及び未来が確認されません。』
「先輩もういいです。早く先輩だけでも避難してください。早くしないと扉がロックします。」
そんなこと言われて避難する奴がいるか!待ってろ、今どかしてやるからな。すると・・・
『中央管理室封鎖しました。洗浄開始まで後180秒。』
・・・間に合わなかったか。いつもこうだ、必要な時役立たずで間に合わない・・・それが俺だ。
「・・・扉閉まっちゃいましたね。・・・先輩少しいいですか?」
どうした?後輩の頼みだ、なんでもしよう。
「手を・・・繋いでいて欲しいんです。」
そんなことか・・・いいよ、ずっと繋いであげる。
「ありがとうございます・・・」
そういうと俺たちは手を繋いだ。なんだか俺も疲れた・・・
『レイシフト定員に達していません。該当マスター捜索中・・・発見、候補者48番 藤丸六花を設定いたします。
アナウンスが聞こえる、でもそんなのもうどうだっていい。そうして・・・
『アンサモンプログラムスタート。西暦2004年 1月 30日 日本 冬木にレイシフトを行います。』
『3、2、1、ファーストオーダー実行します。
俺は目を閉じた。
なんか主人公が普通じゃない気がしてきた・・・
型月作品の中では普通の方だと思うので寛大な目を持ってお願いします。