前作品から読んで下さっている方がいると感謝です
それでは記念すべき第1話どうぞ!
「……ごめん。ボク、自分のことすら思い出せないんだ」
「えっ?」
今、さくらさんは自分のことを思い出せないって言った?
ていうことは……記憶喪失って奴か……
「り、立夏さん。どうします?」
「うーん……取り合えず、さくらさんをリズに預けてみるしか無いわね」
「って訳だから、今は一緒に来てくれるかな?」
「……うん」
俺と立夏さんはさくらさんの手を取ると時計台へと向かった
因みに立夏さんの言う、“リズ”は風見鶏学園の学園長“エリザベス”先生の事を指すのだ
立夏さんの記憶である『リッカ・グリーンウッド』とは昔からの親友らしい
時計台から地下へと続くエレベータに乗る
さて、さくらさんを預けたあと、皆を探すにしても何処にいるのだろうか……
「立夏さん。俺、先に皆を探してきます。さくらさんの事は任せました」
俺はそう言うと、リゾート島へと向かった
リゾート島へは専用のボートを使っていくことが出来る
専用のボートは学園に入学した時に貰えるので、学園の生徒なら誰でも持っているものだ
リゾート島は人が多いとは言えないが少ないとも言い切ることが出来ないぐらいの人数の人達が居た
この中で仲間を探すのは難しいな……だが、俺しかいないんだ探そう
俺は一つ一つの店の中を確認しながら歩いていく
歩き続けて数分
見慣れたピンク色のリボンをしている女の人を見つけた
「音姫さん!!」
俺はその人に向けて声を出した
「清隆君!?良かったぁ。姫乃ちゃんも一緒だよー」
俺の声に反応して後ろに振り向いてくれた
「兄さん!」
姫乃は俺に抱きついてきた
「姫乃?……」
俺と立夏さんは過去の『記憶』があるが、この様子だと姫乃には無いようだな
「姫乃は此処が何処だか分かるか?」
「分かったら苦労はしません」
……やっぱり。姫乃はまだ『記憶』が戻っていないのだろう
俺の“葛城清隆”としての記憶だと姫乃もこの時代の人間だが、音姫さんは記憶に無いので外部すなわち俺達と一緒に何かの力に巻き込まれてこの世界に来てしまった
俺は姫乃にこの時代での“葛城姫乃”の事を教えてあげた
「……思い出した。此処を前に夢で見た事があったけど……まさか、本当に来ちゃうなんて」
俺には姫乃の言っている事が分からなかったが記憶は取り戻す事が出来たようだ
「姫乃。音姫さんを学園長に会わせてくれないか?他に見つけた仲間もそこに集合させているから。見つけ次第、俺も向かう」
「分かった」
姫乃は音姫さんと共に風見鶏学園のほうへと足を向けた
俺はその後リゾート島をくまなく探したが、姫乃達以外の仲間を見つけることは出来なかった
俺は学園長室へ向かう為風見鶏学園へと向かう事にした
風見鶏学園に着くと、俺の中の『記憶』が懐かしさを感じさせた
此処では俺は“芳乃”ではなく“葛城”と名乗っていたほうが自然だろうな
そんな事を考えながら学園長室へと向かう
「清隆君?」
「清隆じゃん」
歩いている俺を止めるかのように俺の名を呼ぶ人達が居た
「って、義之とななかじゃん」
俺は二人の下へと駆け足で向かった
「よっ、清隆。元気にしてたか」
桜を枯らした事により世界から弾き出されたはずの義之が元気そうに挨拶をしてきた
「お前……本当に義之か?」
「何で疑うんだよ!?」
「だって、桜を枯らしたし……」
「それは俺もその場に居たから知っている。でも、何故か俺はこの場所にななかと居たんだよ」
嘘を付いている様子は無いので本物の義之のようだ
「ななかは大丈夫か?」
「うん。でも、ここは何処?」
俺は『記憶』にあることを説明した
ここが1950年の時代だという事
ロンドンの地下にある王立魔法学園“風見鶏学園”だという事
この時代では魔法は存在していたという事
「清隆?お前何か悪いものでも食べたか?」
義之に心配されるほどぶっ飛んだ事を言ったが、これは全て事実だ
「……清隆君が嘘を付く理由が無いもんね」
ななかはどうやら納得してくれたようだ
「俺は今から、学園長室へと向かうけど二人も一緒に行かないか?」
「どうせ、俺はこの時代の事を知らないから付いていくぜ」
「桜内君の意見に賛成!」
本日、12月25日は世間一般的にはクリスマスですが、私の中ではシャルル・マロース及び芳乃しゃるるの誕生日で盛り上がっています
この日に投稿出来てよかったぁ
てことで、私の作品の中での初の続編物です
未だに可笑しな部分が見当たりますが、指摘などをしていただければ嬉しいです
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