ダ・カーポ~繰り返される桜物語   作:みっくん

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このお話は私から皆さんへのチョコ代わりです

ー注意!-
このお話は清隆が風見学園(Ⅱの世界の)に在籍していた頃のです



Valentine's day記念

時刻は2月12日の放課後

 

「なぁなぁ、清隆」

 

学園の帰り道、義之と渉と帰っていたら渉が声を掛けてきた

 

「ん?どうした?」

 

「明後日はバレンタインだな」

 

「みたいだな。俺には関係なさそうだけどな」

 

「……」

 

「何で黙るんだよ」

 

「お前は俺みたいな奴の気持ちが分かるわけ無いよな。これがモテル奴とモテナイ奴の差か……」

 

急に渉が小声でブツブツ言い始めた

 

「清隆。そっとしておいてやれ」

 

義之が俺の肩に手を置きながら言う

 

「???取り敢えず分かった」

 

 

 

 

 

その後もくだらない会話をしながら帰ってるとT字路に出る

 

「じゃあ、俺の家はこっちだから。また明日な!」

 

渉が声をあげて俺たちとは反対側のほうへ行く

 

「ああ。また明日」「気をつけてな」

 

二人で渉を見送ると再び会話をしながら帰る

 

 

 

芳乃家と隣の朝倉家が見えてきた

 

「あれ?由夢ちゃん?」

 

「本当だ。どうしたんだ由夢」

 

俺達は急ぎ足で家へ向かう

 

「あ、兄さんに清隆さん」

 

「何かあったの?」

 

「えっとですね。暫くの間、朝倉家は兄さんと清隆さんは立ち入り禁止だと言うように伝えられたので」

 

「え?なんで?」

 

「そこは秘密です」

 

「はぁ」

 

そう言うと由夢ちゃんは朝倉家へと帰っていった

 

俺たちは顔を見合わせて、疑問を胸に抱きながら芳乃家に入る

 

「「ただいまぁ」」

 

「あ、清隆君に義之君。おかえりー」

 

さくらさんが俺達を出迎えてくれた

 

「あれ?さくらさんが俺達よりも早いなんて珍しいですね」

 

「にゃはは。今日はちょっと早く仕事が終わったからね~」

 

俺達は靴を脱いで、部屋に鞄を置くと居間へと戻る

 

「そういえば、さくらさん」

 

「ん~、どうしたの?」

 

「朝倉家に俺と清隆が立ち入り禁止って言われたんですけど……」

 

「それは自分達で考えないといけない問題だよぉ」

 

「「え?」」

 

義之と声を揃える

 

「ボクが言えるのはそれだけだよ」

 

そう言うとさくらさんは見ていたテレビへと集中を向けた

 

「俺達が……」

 

「考える事……」

 

俺達は悩みながらも次の日を迎える

 

2月13日

 

「皆、おはよ~」

 

「おはよ」

 

俺達は自分の席に鞄を置きながら何時もの面子に声を掛ける

 

「おっ、清隆に義之じゃないか。おはよ」

 

「あら、義之に清隆じゃない。おはよう」

 

渉と杏が気付いたようで反応してくれた

 

「何を話してたんだ?」

 

「おっと、それは話せないんだな」

 

「そうね。特に二人には内緒の話よ」

 

渉と杏のコンビネーションに俺達の疑問はより増す

 

「おまえらも俺達に隠し事かよ」

 

「“おまえらも”ってことは他の人にも言われたの?」

 

「ああ、由夢とさくらさんに」

 

「じゃあ、より言えないわね」

 

「えーーキーンコーンカーンコーン

 

俺が喋ろうと口を開くと同時にチャイムが鳴った

 

俺は仕方なく自分の席へと座った

 

隣の渡るに質問でもしてみるか

 

「なあ、渉。隠し事ってなんだよ」

 

「……ヒントは昨日俺が言った事だ。二度と言わせるんじゃねぇぞ」

 

俺を目尻に涙を溜め睨みながら渉が言う

 

「渉が言った事?」

 

…………何だ?

 

昨日は何時も通りの会話をしていたと思うが、重要な事を話したか?

 

俺は自分の中でひたすら昨日の事を思い出そうとしているが、ちっとも分からない

 

「このヒントをやっても分からないとは……このラブルジョワ野郎が!」

 

怒らせてしまった

 

渉を怒らせるような事……

 

義之に聞いてみたが、義之も分からないようだ

 

 

時間は放課後まで流れていく

 

 

Side 朝倉家にいる方々

 

放課後になると、女子が朝倉家に集まってくる

 

「さて、これで全員揃ったわね」

 

立夏の言葉に皆が頷く

 

ここに居る面子を紹介させてもらうと

 

立夏、音姫、姫乃、ななか、小恋、由夢、杏、茜の計8人だ

 

杏と茜以外はきっちりとした考えの下此処に来ているが、この二人は小恋をからかう為に遊びに来ている

 

「じゃあ、作り始めますか」

 

朝倉家の台所を使って女子を思い思いのチョコを作り始める

 

「ねえ、小恋は誰に渡すの?」

 

「私も気になるなぁ~」

 

早速、二人が彼女をからかい始めた

 

「え、誰だっていいじゃんってか二人には関係なし」

 

少し顔を赤らめながら言う

 

「それが関係あるのよね。茜が渡す人と被ってる可能性があるから」

 

「え!?」

 

「そうだよ小恋ちゃん。私の渡す人と被るかもしれないから予め教えて。小恋ちゃんが相手なら私、諦めるから」

 

「あ、茜は誰に渡すの?」

 

「私は……小恋ちゃんが教えてくれたら言う」

 

「ぅぅぅ……ってか二人とも分かって言ってるよね?」

 

「あら?どうしてもそう思うのかしら?」

 

「何時もそうやって弄ってくるもん」

 

「良く分かってるねぇ」

 

3人は3人で盛り上がり?ながらチョコを作っている

 

「ゆ、由夢ちゃん!?それはチョコには使わないからね」

 

「え?そうなんですか?」

 

音姫は由夢に作り方を教えながら自分の分も作っていく

 

残った3人は仲良く会話をしながらテキパキと作っていく

 

元々、料理を作れる3人なのでその作業は他のと比べると段違いだ

 

Side Out

 

芳乃家

 

「なぁ、清隆。結局隠し事ってなんだろうな」

 

「さあな。考えると頭が痛くなりそうだから、この話題は止めようぜ」

 

義之とお茶を飲みながらテレビを見る

 

「ただいまー」

 

さくらさんが帰ってきたようだ

 

「おかえりなさい、さくらさん」

 

「おかえりなさい」

 

「ただいまだ」

 

さくらさんに続いて先輩も帰ってきた

 

「先輩もおかえりなさい」

 

「ああ」

 

先輩は部屋に鞄を置いてくると居間にやって来た

 

「そう言えば、お前ら明日が何の日か分かってるのか?」

 

「明日?」

 

「……ふむ。その様子じゃ分からないようだな。これは森園嬢達も流石に可哀想だ。よし、俺からヒントをやろう。明日の日付は?」

 

「2月の14日だけど」

 

「その日にはイベントがある。これで分かっただろう?」

 

「イベント……あっ!バレンタインか……」

 

「だから、渉はあんなにそわそわしていたのか」

 

「……前途多難だな」

 

先輩が小声で何やら言ってたが上手く聞き取れる事が出来なかった

 

 

 

2月14日

 

「よぉ、義之に清隆」

 

朝、教室に入るとげっそりとした渉が声を掛けてきた

 

「ど、どうした?」

 

「今日が何の日か分かってるか?」

 

「ああ。バレンタインだろ?」

 

「そうだ……お前らはいいよなぁ」

 

「そうか?本命を貰った事なんて一回もないし」

 

「……このラブルジョワ野朗が!おまえらは家に帰れば無条件でチョコがももらえるもんな!俺にも分けて欲しいぜ!」

 

渉の叫びが俺達しか居ない教室に響き渡る

 

「落ち着けって渉」

 

「これが落ち着けられるか!」

 

渉はそう叫ぶと教室から走って出て行く

 

「どうしたんだ、アイツ」

 

「さあ?」

 

俺達が席に座って駄弁ってると次々、教室にクラスメイトが入ってくる

 

「おはよう、清隆に義之」

 

「おはよう、杏」「おはよう」

 

「はい、二人とも」

 

杏はそういうとバックからラッピングされたチョコを取り出す

 

「お、サンキュー」

 

「ありがとう」

 

俺達は礼を言って受け取る

 

「おはよ~清隆君に義之君」

 

茜も元気に教室に入ってきた

 

「はい、お二人に」

 

茜も丁寧にラッピングされたチョコを渡してくれた

 

「あれ?渉君は?」

 

「渉なら、先程叫びながら教室を出て行ったぞ」

 

「……哀れね」

 

「皆、おはよう」

 

遠慮がちに皆に挨拶をしながら、小恋が教室に入ってきた

 

「おはよう、小恋」

 

「お、おはよう、義之」

 

小恋が何やら顔を赤くしている

 

「こ、これ義之にあげる」

 

そう言いながらおずおずと背中に背負っている鞄からラッピングされたチョコを取り出す

 

俺の見た感じだが、先程貰った二つとは違い何かしら気合が入ってるようだ

 

「お、ありがとう小恋」

 

「う、うん」

 

何故か、見てるこちらが恥ずかしくなってくる

 

「良かったねぇ、小恋ちゃん」

 

「頑張ったわね、小恋」

 

杏と茜が小恋に向かって激励をしていた

 

「良かったな、義之。チョコが貰えて」

 

「ん?あ、ああ」

 

俺と義之が話しているとチャイムが鳴り出す

 

さて、今日も一日頑張りますか

 

 

 

あっという間に時間が経ち放課後

 

今日は部活があるんだっけな

 

俺は教室で掃除当番の義之と渉に先に行くと告げて部室へと向かう

 

「こんちわー」

 

「やっと来たわね、清隆」

 

「兄さん遅いですよ」

 

「あ、清隆君だ~」

 

部室に入ると、立夏さんと姫乃、ななかに出迎えられた

 

「遅いって、まだ放課後になったばかりですよ?」

 

「遅いもんは遅いの」

 

「は、はぁ……」

 

「って、そんなことよりもコレ。清隆に、今年のは何時に無く自信作よ」

 

立夏さんが可愛くラッピングされたチョコを渡してきた

 

「ありがとうございます」

 

「兄さん、私からも」

 

「ありがとう」

 

姫乃からもチョコを手渡された

 

「あたしもあげる」

 

「ななかもありがとう」

 

「あ、清隆。お礼、期待してるわよ」

 

「そうですね。3人が頑張ってくれた分、俺も頑張りますよ」

 

「あたしも期待してるねー」

 

「わ、わたしも」

 

姫乃が少し顔が赤くなっているのが気になったが、直ぐに部活の打ち合わせが始まった

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、今日も疲れた」

 

部活が終わって校舎から出ると空はほんのりと赤みがかっていた

 

義之は渉がどこかに連れて行ってしまい、行方知らず

 

立夏さん達は部室の鍵をさくらさんに返しに行ったので、今日は俺一人で下校となる

 

空を見ながら歩いていると後ろから声を掛けられた

 

「あ、清隆君」

 

「音姫さん、こんばんわ」

 

「こんばんわ……あ、コレ清隆君に」

 

音姫さんが鞄からチョコを取り出して、渡してくる

 

「あ、ありがとうございます」

 

「今年は清隆君たちにあげる為に、何時も以上に頑張りました」

 

少し誇らしげに、胸を前へ突き出す音姫さん

 

「ははは。お返しのほう、期待しててください。貰った分以上に頑張りますよ」

 

「本当!?楽しみだなー」

 

音姫さんと楽しくお喋りをしながら帰宅した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後が安定の終わりかたですが、書きたかった内容は全部かけた!

しかし、清隆モテまくりですね。羨ましい

今回は少し息抜きもかねて書かせていただきました

誤字・脱字等ありましたらご連絡ください

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