私はあの日、人であることを捨てた。   作:水戸 遥

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絶望した狂人様、評価、感想ありがとうございます。
これから先お気に召すか分かりませんが、頑張りますので、応援よろしくお願い致します。


憎らしきフェリド・バートリー *Side茜*

「優ちゃんこんなとこいた〜」

「あ?なんだよ茜か……」

「あれ?ミカは一緒じゃないの?」

「あんな奴知るかよ!」

「何怒ってんの?」

「向こう行ってろよ!」

「はぁ、まぁいいや。ご飯、作っとくから今日は一緒に食べようね」

「……あぁ(茜なんか雰囲気違ったな。まぁいいか)」

 

そして私が家に帰ると、玄関先にたくさんの食材と、置き手紙があった。

「これでカレー作って欲しい…ねぇ。ま、作っておきますか」

 

 

 

#

 

カチャッ─……

「優ちゃん!」

「優兄ちゃん遅いよ!俺もうお腹へった〜」

「うぜーからわらわら集まんなよ」

「優兄優兄ぃー、今日カレーを茜が作ってくれるって!」

「は?カレーなんて作れねぇだろ。吸血鬼の寄越す配給ってほぼ残飯みてぇなのだし」

「あー優ちゃんもそうなるよね。なんかミカが裏のルートで見つけてくれたみたい」

「裏のルート?」

「まぁ、上手く作れるかわかんないけど頑張って作るよ!」

 

そこから女の子だけで、何とかカレーを作ってミカ以外で食べた。

そして皆で片付けて、寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「や、帰ったよ。優ちゃん」

「あっそ」

2人で何か話してるみたいだけど、最初以外は何故か微睡みに溺れ、聞き取れなくなって行った。

しばらくそのままいると、いきなり優ちゃんの怒鳴った声が聞こえた。

「なんの話してるの?」

「よし、茜ちゃん。みんなを起こして!」

「な…なに?」

「この世界から逃げるぞ!」

 

「…と、緊張してみたはいいけど…あっさり門に着いたぞ?本当ににここが出口なのか?」

「うん。地図だとそう言うふうになってるね」

「まぁいいか……さぁ、行こうぜ!」

コッ…

「あはぁ〜」

誰かが姿を現す。

「待ってたよ哀れな子羊くんたち」

みんながその言葉に絶望の表情を形作る。私はそれに合わせる。

「そうその顔が面白くて辞めれないんだよね。このあそびは」

「遊びってまさか罠…」

その言葉が終わる前にフェリドは優ちゃんとミカの間を一緒にいた子の一人を掴みながら通り抜けて喉に噛み付く。

「…あ」

「一気に吸ったら死んじゃったぁ」

「くっ……そおおおおお!」

その言葉と同時に優ちゃんは銃を撃つが、フェリドには簡単に避けられた。

「ふむ、1個だけ希望をあげよう。その地図は本物なんだ。すぐ後ろから逃げれる。だけど……その希望と絶望の狭間で君たちはどう鳴くのかなぁ?」

「に、逃げろ!」

その言葉と同時に優ちゃん、ミカの2人だけ残して出口へと走る。

「言ったでしょ?僕は絶望の顔が見たいって」

そうフェリドが言って、次々と体が刻まれたりして、死んでいく。私は背中を切られ、血を出しながら倒れる。

すると2人は怒りの表情になり、そのままフェリドに攻撃を仕掛ける。

だがそれも一瞬のうちに終わり、ミカは死にかけている。

「ミ、ミカ……」

「に、逃げて、優ちゃん、だけでも」

「だ、だけど」

「お願い、だから……」

「俺の、初めての家族なのに」

「早く行けよバカ優!」

「くっ、うわぁぁあ!」

どうやらフェリドは倒したが、ミカが深手の傷を負ってるみたいだ。

そして優ちゃんは逃げていった。

 

 

「あ、あれは……どういう事だ!フェリド様が撃たれてるぞ!!おのれ家畜共が……殺してやる!」

「やめなさい。その人間は私のものです。」

「じょ、女王陛下、あなたが何故ここに」

「あらあら、これじゃ死ぬわねぇ」

そしてクルル様は床に零れたミカの血を舐める。

「で?これについて説明してもらえる?フェリド・バートリー」

「これはこれは我らが女王、クルル・ツェペシ。お久しぶりだけど君はいつも綺麗だ」

「あら?一人死んでない子が居るわね」

「え?」

その言葉にフェリドは驚いたようだ。

「……なるほど。ルミアね。と言うかそこにいるんでしょ?」

「お姉ちゃんにはバレるかぁ。まぁこうなる感じがしてね。1人だけ、吸血鬼化させたんだよ」

「……とりあえずフェリド。あなたには後で話があるわ。だけど、今は去りなさい」

「はいはい、分かりましたよ」

「おいそこの人間の状態は?」

「呼吸が止まろうとしてます」

「そうか、おい人間私ならお前に永遠とも言える命をやれるぞ?」

「要らない……」

「拒否するか、だけどお前に拒否権はない。私の血を飲みお前は……人間をやめろ」

そう言うとクルル様は自身の口を噛み、そこから出た血をミカに飲ませた。

ミカは苦痛に顔を歪め、そのまま気絶してしまった。

「で、ルミア?」

「はいはい、言わなくてもわかってるよ。茜」

私はルミア様に呼ばれたので、素直に立ち上がる。

「百夜茜です。ルミア様の血を貰い、吸血鬼となりました」

そして私はお辞儀をする。

「ルミア。あなたが決めたことなら、私は何も言わないわ」

「ありがとう、お姉ちゃん。それじゃ茜。行こっか」

「はい、ルミア様」

そしてルミア様と一緒にクルル様から離れていく。

 

 

 

 

 

 

「ルミア様、今日から私はどうすればよろしいでしょうか?」

「あなたの事はクルル以外の上位始祖会に報告したんだけど、第15位始祖として、登録されたわ」

「?!」

「あと、住むのは私の部屋の隣よ」

「分かりました」

「で、今後は私の部下として、働いてもらったりすることになるから、頑張ってね」

「は、はい!精一杯頑張ります!」

「うん。それじゃ、よろしくね」

私は、こうしてルミア様の配下として生きていく事になった。

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