学園都市 非公式組織(笑) 【シンボル】 作:幹線道路
「行くぞ、起きろ」
とあるアパート(マンションにあらず)の一部屋。
深夜である今、街の光は少ない。それに加え遮光性の高いカーテンに遮られ部屋の中ではほとんど何も見えないが、少年はとなりのベットで寝ていた少女を叩き起こす。
暗闇の中的確に少女の方を叩いた少年。それはなんの超能力でも無く、この部屋で暮らすことに慣れ夜目と言われる暗闇を見通す力を得たのみである。
「・・・」
起き上がった少女は乱雑な起こし方に異議を唱えることも無く、無言のまま外出の支度を始めた。
彼の名は【新庄 紅葉(しんじょう もみじ)】
彼女の名は【新庄 楓(しんじょう かえで)】
彼等は学園都市の最高レベルの機密である非公式組織の1つ【シンボル】
を、自称する厨二病の子供達である。
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「くっ!奴らの追手か!楓、俺を置いて逃げろっ!!」
「・・・
「いいんだ!行けよ!」
緊迫の面持ちで叫び散らす少年と、対照的に無表情でボソボソと喋る少女の2人が路地裏を走っていた。これ迄に相当走っているくせに息も切らさない2人。中々に鍛えているようだ。
『回れ!道塞いで追い詰めんだよ!』
彼らを追い掛けているのは【スキルアウト】と呼ばれる連中だ。学生全員が何らかの超能力を持っているこの《学園都市》の中で実用に耐えうる能力を持っていない【無能力者】の称号を押し付けられた少年少女の集団。
彼等は法律なんぞクソ喰らえと言わんばかりに様々な悪事に手を染めている。
そんな彼らに何故この2人が追いかけられているのか?
それは兄である紅葉が、彼らからとある物品を強奪して来たからである。
いつもの様に路地裏を散策していた二人は、しかしいつもと違い刺激的な取引現場に遭遇していた。
「見ろ楓!ホンモノだぞコレ、モノホンの拳銃だ!・・・ゴホン。こんな物を奴らに使わせる訳には行かない。楓はこれを持って逃げろ。俺が奴らを引きつける」
「・・・兄、危ない。それに本当に使わせたくないなら兄は壊せるはず」
「・・・むっ!?な、なんだ!俺の力が使えなくなっているッ!?」
・・・一応、命の危機と言っても差し支えのない状況である。しかし、演技を抜きにすると彼等の身に危険が迫っているとは思えなかった。
行く先々に不良達が立ち塞がり、2人は
やがて、
「よーやく、はぁはぁっ。ゴホッゴホッ!お、追い詰めたぜ・・・」
テンプレよろしく、袋小路に追い込まれた2人を2桁を優に超える少年達が囲んだ。
「ふぅ・・・さぁ、その手に持ってる物を寄越しな。ついでに、その女もな」
1度追い詰めたら、もう逆転の目は無いだろうと踏んだのか尊大な態度で少年は要求した。
「抵抗しても無駄だぜ。お前らがなんの能力者かは知らねぇが逃げる時に使ってなかったってことはどうせ大したことねぇんだろ?それに」
ジャキッ!
「まだ銃はあんだよ。無駄な事はすんじゃねぇぞ」
少年と他1人が拳銃を取り出した。
「随分とデカい音がしたぞ、構えた時に音が出る銃は精度の悪い出来損ないの銃だ。その点俺のモノは音がしないから、まだマシなものらしいな」
「・・・そうかよ。だが、直ぐにお前の物じゃなくなるぜ」
紅葉の言動がカンに障ったのか、少年は2人の元へと歩いて行った。そして、余裕の表情で紅葉の顔に拳銃を押し当てる。少年は銃を手放せと指示を出した。
仕方ないな、と言うような表情で紅葉は銃を落とした。
この期に及んで汗の1つも流さない紅葉を気味が悪く思った少年。
しかし銃というそこら辺の能力者では太刀打ちできない強力な力を持っている彼は深くは考えなかった。
それは目の前にいる能力者に対しては甘過ぎたのだが。
カカカカッ!
聞きなれない音が夜の街に響いた。
「はぁっ!?」
ついで、少年の驚きの声も。
驚くのも無理はないのだ、手に持っていた銃が瞬きの間に分解されていたのだから。
主人公の能力はなんでしょう
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身体操作(硬化・治癒など)
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時間操作(止めたり戻ったり自由自在)
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時間移動(進むか戻るかだけ)
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原子操作(原子を自由自在に動かす)
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その他