SAO (シールドアート・オンライン)   作:ニモ船長

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 『プレイヤー諸君はこの作品の文章が今一つ拙く、いい加減である事に気付くと思う。しかしページの不具合ではない。
  繰り返す。これは不具合ではなく、この作品本来の仕様である』
 


プロローグ

 

 

 2022年10月。

 五感全てにアクセスし、使用者の脳に任意の情報を伝えるヘッドギア状のマシン「ナーヴギア」によって、人類は完全な意味での仮想現実環境の生成を実現させた。

 そして、そのナーヴギアをハードにしたオンラインゲーム、VRMMORPGなるゲームジャンルを冠した「ソードアート・オンライン」通称SAOのベータテストがこの日、いよいよ終わろうとしていた。

 

 

 だがゲームの舞台となる、全百層の巨大な浮遊城アインクラッドの第十層に存在する迷宮区「千蛇城」の中を、テスト終了数分前というその時でさえ、とあるプレイヤー二人がさらに上層へと昇るために闊歩していた。

 

 

 この二人は全ベータテスターの中でも最も上層に、つまり前線で戦っていた。残念ながらこの時点では二人に面識はなかったのだが、いずれにせよこのベータテスターとしての経験は、彼らのVR……仮想現実への向き合い方や適性に大きく関わる事となる。色々な意味で。

 

 

 一人目はプレイヤーネームを「Kirito」……キリトといった。

 彼は文句なしのフロントランナーであり、ダンジョン内にリポップするモンスターの繰り出す攻撃のアルゴリズムを覚えて、最後のその瞬間までその敵たちと剣を交え前人未踏の道を切り開いていた。

 だが今回の話は彼の話ではない。彼の物語を知りたければ今すぐSAO本編を読むなり見るなりしよう。というか先にそっちを見てください。

 

 

 

 

 これはもう一人のプレイヤーの話。

 強制ログアウトの瞬間まで、全ベータテスターの最前線をひた走るキリトのちょっと後ろ、千蛇城に入ってすぐのところでモンスターと戦っていたプレイヤーの話。

 

 

 

 いや、「彼」もまた、キリトに負けず劣らずのプレイヤースキルの持ち主だったのだ。

 モンスターの振るう刀を紙一重でかわし、生じたわずかな隙に剣の舞……ソードスキルを叩きこむその様は紛れもなく熟練のそれであったし、彼自身のレベルもテスター全体で言えばほぼトップと言っていい程に高かった。

 そのアドバンテージをいかんなく発揮し、周囲を囲んでいた人型モンスター、所謂オロチを一気に蹴散らしたその瞬間までは、彼も一人の真っ当なSAOのプレイヤーだった。

 

 

 

 

 

 ……だが。

 やがてベータテスト終了のアナウンスがアインクラッド全体に響き渡り、そこを尋ねた千人のベータテスター達のログアウトが始まったその瞬間に。

 彼は自身の持っている片手直剣をぼんやり眺めながら、呟いてしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 「……なんかちがう。これ」

 

 

 

 

 

 

 この瞬間から、彼の暴走は始まったのだった。

 

 

 

 

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