「やってられるか……」
グラント「さては採取ゲーは苦手だなオメー」
ハルキ「状況がさっぱりなんだが」
アスナ「キリト君、今日も釣れないなんて、使えない子……?」
グラント「えっ」
ハルキ「えっ」
「だからって、歌舞いちゃダメだろおめぇ……」
「なんだよ、伝統的な日本の踊りだぞ」
先日の彼女の奇行を嗜めているのは、いつぞやに共にズムフトの街角でデュエルをした野武士男、クラインである。
「まあまあ、ハルキだって色々と大変だったんだから、その辺にしといてやれ。
しかもそれで満足せず、こうして街の人々の面倒まで見てやってるなんて、なかなかできる事じゃないぞ」
「油断させようったってそうはいかないぞ。日本舞踊は正義だ」
そのクラインを嗜めたのは、彼の隣にいるエギルである。せっかく彼も褒めてくれたってのに、ハルくん頑固すぎる。別にそんな深い意味ないだろ。
はじまりの街が軍の支配から解放されて、数日が経った。これからの施政について試行錯誤しているシンカーや北海いくらとは対照的に、ハルキはもっと直接的に、自らの足を動かして現地のプレイヤーとの結束を固くする為の奉仕活動を行なっていた。そんな彼女の陣中見舞いにやって来たのが、今彼女の隣にいるクラインとエギルである。
三人は、あのレジスタンスの隠れ家だった秘密の酒場のカウンターに座って近況報告をしているのであった。そして彼女らの前では、移動可能オブジェクトであったテーブルや椅子を端に動かして作ったスペースで、目算ニ、三十人近くのプレイヤーが自分の武器を振り回している。
「まあ、これでようやく俺もお前さん達のギルドとよしなに出来るってもんだ。こんな格安で武器を売り捌いてる商人プレイヤーなんぞ、滅多にいるもんじゃねぇからな?」
とはエギルの言葉である。彼、実は最前線のプレイヤーには利益を優先した阿漕な商売をふっかけておいて、中層、低層プレイヤーに利益の殆どを育成支援の為に注ぐ極めて献身的なプレイヤーなのである。
そんな彼が、はじまりの街の人々のレベルの底上げを行うべく得意先のハルキから援助を頼まれた日には……こりゃもう行かない訳には行かないという事で、意気揚々とやって来たのだった。
「それにしても、ハル公もよく考えたもんだぜ。確かにこれならソードスキルを教える以前の、何つーか……この世界での戦い方みてえのを教えられるよなぁ」
「まあ、俺自身がソードスキル使えないからな。その辺りはあいつとか、ホッカ飯倉に任せる事にしてるよ……あ、悪い、すぐ戻る」
話を唐突に途切らせたハルキはクラインとエギルの元から離れると、視界の先で自分の持っているショートソードに足を引っかけて、すっころんでしまった小さな男の子のもとへと駆け寄った。ちなみに、まだ北海いくらの名前間違えてるのね。
今現在彼女が行っているのは、いわゆる道場で開かれるような、武器の取り扱い訓練である。そう言うと手堅い印象を受けるかもしれないが、その実態はかなりゆるーいもので。
要はハルくん、元々彼女の実家が道場であった為か教え方の上手さが評判となり、また子供の間でも絶大な人気を得てしまって。そうして、圏外に出て戦ってみたいと考えるプレイヤーに対して子供も大人も問わずに、最低限の戦い方を教えているのだった。
「ほら、男の子だろ。泣かない泣かない、やればできるんだから」
膝を曲げて視線を合わせながら話すその彼女の声音に、その場で成り行きを見守っていた男二人は奇妙な気持ちになるのだった。先程までのざっくばらんな口調からそんなに変化はないとはいえ、そこには確かに目の前の児童に対するいたわりの心が感じられて、とても包容感がある。思わず泣きそうになっていた男の子もコクコク頷くと、再び剣を持って構えをとりはじめた。
「しっかし、あんのハル公がまさか女だったなんて、驚きだぜ……んま、ああやってんのを見てるとそんな気もしてくるけどよ」
「そうだな。いつかはその時が来るとは思っていたが……あいつ自身が、俺が想像していたよりも思い切っていたみたいで安心したぜ」
「……エギル? おめぇのその言い方だと……」
「ん、ああ、もちろん気付いてたぜ。伊達に歳を重ねてねぇよ」
まじっすかエギル先輩、やっぱり妻帯者は違うね。しかもその上で黙ってたんだから大人だなぁ。
「まあ今日まで色々あったが、いまやあいつはSAO史上最悪の殺人プレイヤーを打倒して、名声ともにトッププレイヤーになったんだからな。近々攻略組を目指すって言ってたし、キリト達と肩を並べる日も近いんじゃないか?」
「お、おらぁ、気付いてたぜ。ハル公がいつかは大物になるってな。これでも人を見る目はあンだぜ」
「嘘つけ」
クライン、必死の抵抗である。大人の癖に微妙に大人でない辺り流石クラインである。瞬殺されてるけど。
だが、そんな下らない掛け合いにいつまでも付き合っているエギルでもない。そういや、と何かを思いついたかのように呟くと。
「クライン、お前はそういや、ラフコフの討伐戦に参加してたんだったな」
「ああ。ありゃ酷いモンだったぜ、未だにあんまり思い出したくねぇくらいだ……。
でもあの時、オレたちがちゃんとPoHの野郎を捕まえておけば、こんな事にはならなかったんだよな……」
「無理もないさ。ベータテスト時代から最強の殺し屋って恐れられてたプレイヤーだ、おいそれと捕まるわけもないだろうよ」
「ちょっと待てよ、エギル何でおめぇ、PoHがベータテスターだって知ってるんだよ」
「ん? 聞いた事ないか?
ベータテスト最悪の、虐殺事件の話」
眉を挟めるクラインに、エギルは目の前にいるハルキを含めた多くのプレイヤーに聞こえないように声のトーンを落とす。
「こっちの業界じゃあ結構有名な話だぞ。何でも、ベータテストの最終日に、当時の最前線だった第十層で一つのレイドの構成員が全員……たった一人のプレイヤーに殺されたって話だ」
「レイドが壊滅って……ひとパーティーが六人で、それが八つだろ? じゃあそいつ、って言うかPoHは四十八人ものプレイヤーを一人で殺したって言うのか?」
「そういう事だ。まあ、実際にそのプレイヤーは兜か何かを装備していて、その顔と名前を見たものはいなかったそうだが……正規サービスが始まって、まさにその正体としてうってつけのプレイヤーが現れたもんだからな」
「なるほどなぁ……それで、あの野郎がベータテスターか」
「まあ、その時のPoHのプレイヤーネームは分かってなくて、絶対にそうだとは言い切れないんだがな。
だがここだけの話、知り合いのベータテスト上がりの商人プレイヤーによるとだな」
さらに声を殺して、エギルは続けた。
「あの男はベータテストの時、まるで現実で殺人を犯す様な凄い気迫でプレイヤーを殺していたらしいぜ。剣で斬りつけて出来たダメージエフェクトの中に手を突っ込んで首ごともぎ取ったり、両手両足を切断してダルマにして一方的に切り刻んだり……そりゃもう酷い有様だったらしいな。
その余りに残虐で狂った戦い方と、それが起こった十層のダンジョンに置かれていた像のオブジェクトから、あいつはそれからSAO開始日までの間、一部の情報サイトで、こう呼ばれていたそうだ」
酒場のカウンターでひそひそと話す男二人を、自分の教え子である多くのプレイヤーに手取り足取り武器の扱い方を教えながら、ハルキは不思議そうに見つめていた。なんだか、二人とも妙に真剣そうな表情をしていたのだ。
だが、その片割れであるエギルが最後に言った単語を口の動きで読み取るには……彼女は二人から離れ過ぎていた。
「『阿修羅』ってな」
「さーてさて。クラインやエギルさんがこの街に来てるってのは知ってたけどなぁ。まさか」
舞台を移して、ここははじまりの街のとある建物の中である。
数日前の市民戦争によって軍が正式に解散してから、暫定的に黒鉄宮はシンカーや北海いくらに統制権が与えられる事になり、良くも悪くもズムフトの田舎根性の抜けないグラント帝国のみんなはこのしがないNPC民家を取り敢えずの住処としているのだった。
だからこそ、そんなはじまりの街の中でも掃き溜めの様なこの場所に、その男がやって来たというのはまさに驚天動地の出来事であり、もしその場にグラント以外のプレイヤーが居たものならたちまち街中にそれが知れ渡っていただろう一大事なのだった。
「まさか、攻略しか頭になさそうなあんたが、このアインクラッドの最下層にやってくるとはねぇ」
現在、その建物の二階の一室にいるのはグラントと、その男のみであった。暗赤色のローブを纏ったそのプレイヤーは、しかしその内側に真紅の鎧を身に付けており、その実が極めて高レベルのトッププレイヤーである事を隠し切れていない。
「ふむ、それは心外だな。私だってアインクラッドで起きている出来事の情報はそれなりに集めているつもりさ。
今回、この第一層にてSAO史上最大の圏内戦闘が行われたと聞いてね。その立役者に一目、御目通りを願いたいと思ったのだよ」
それもそのはず。その正体は、最前線のプレイヤーの間でも攻略組筆頭と称えられるSAOプレイヤーの希望、ヒースクリフその人なのだから。
しかし、そんな生ける伝説とも呼ばれる男を前にしても、グラントはまるで態度を変えることはなかった。いつもと同じようにヘラヘラと薄ら笑いを浮かべながら、この盾男は椅子に座り目の前のテーブルに両足を乗っけて自分の髪を指にくるくると巻きつけていた。そういうのは綺麗な女の子がやるから絵になるんだよね。
ちなみに、もう特に変装とかする必要はないのでグラント、またいつもの落武者ロングヘアースタイルに逆戻りである。とことん残念な男である。
「御目通りとか、それっぽい事言っちゃって。
あんたの腹積りはお見通しだぜ〜? 血盟騎士団の団長様は、プレイヤー間の痴情のもつれにはまるで関心がないって、副団長様から情報は仕入れ済みなんだぜ?」
「……アスナ君には復帰後に忠告せねばならないようだね。しかし流石は私の見込んだプレイヤーであるとも言うべきかな。
その通りだよ、グラント君。ここに来た理由は一つ。君たちグラント帝国を、血盟騎士団に吸収させる為だ」
「ほほう、ド直球だねぇ」
グラントと反対側の椅子に腰掛けながら、さらりと本題を切り出して来たヒースクリフに、しかしその落武者男も負けじと即座に強がってみせる。
「先日、キリト君とアスナ君が攻略組を一時脱退した事はグラント君も聞き及んでいるだろう。彼らのように、最近はアインクラッドの攻略よりも、ひと時の平安を求めるプレイヤーが増えてきているのだよ。無論、これまで戦い詰めであった事を考えると致し方ない事は承知しているが……それによって攻略のペースが遅れてしまっては本末転倒だ」
「やっぱ攻略バカじゃねーか」
攻略の鬼と呼ばれたアスナも真っ青である。つまり、ヒースクリフは欠員補充の為にグラント達をスカウトしようとしているのである。
「聞くところによると、君と『純傑』のハルキというプレイヤーは、このデスゲームの初期に攻略組になろうとした経緯があるそうではないか。
これは私からの贈り物だと思ってもらって構わないよ。他ならぬ私の推薦によって最前線に送り出されるのだ。前回とは違って、君達は間違いなくトッププレイヤーですら一目置く、そんなアインクラッドの『勇者』になる事が出来るのだからね」
確かにその提案は、最前線にてアインクラッドを切り開かんとするプレイヤーにとってはこの上なく魅力的な提案である。何せ自分の弛まぬ努力によって勝ち取るしか方法のない攻略組としての信用の担保を、ヒースクリフのお墨付きというだけで獲得出来てしまうのだ。
昨日、グラントは相棒のハルキから一つの提案を受けていた。それはこの街でのシンカーや北海いくらによる治政にある程度落ち着きが見られたら、本格的にアインクラッド攻略に参加してみないかというものだった。グラントは取り敢えずその答えを保留にして置いたのだが、そこに目の前の聖騎士からのお誘いである。タイミングとしてはまさに絶好の条件なのである。
だがグラントである。しかしグラントである。そう、グラントである。
「だが断る」
「ほう?」
やっちゃったZE☆。せっかくのまたとない機会を、ギルメンにも相談せずに一刀両断である。横暴である。グラント自重しろ。
「……理由を聞かせてくれるかな。これでもかなり譲歩しているのだが」
「理由も何も、お前さんには俺たちのギルドの名前が読めないのかい?」
軽く身体を後ろに引き、ため息混じりに尋ねるヒースクリフに、しかしグラントも両足をテーブルから下ろして、気持ち悪いウインクをかます。
「天上天下唯我独尊、アルティメットグラント『帝国』だぜ? 帝国ってのは、どえらーい皇帝が居ないと成り立たないってもんよ。
その皇帝様を差し置いてKoBごときに指図されるなんざ、まっぴらごめんだね」
「ふむ」
なるほど、なんともグラントらしい理屈である。ここまで来ると横暴を通り越して清々しい。一方、自身のギルドを「ごとき」呼ばわりされたヒースクリフだったが、しかしこちらも伊達に多くのプレイヤーと渡り合っただけはあり、それに対して眉一つ動かさずに言葉を返す。
「このデスゲームの世界では、強さこそが全てだ。現実世界とは違ってここでのルールは、人間が勝手に決めたものではなく、ゲームマスターである茅場晶彦によって定められた絶対則なのだからね。
だからこそ、君達のように攻略組に入る事の出来るほどのステータスを持ったプレイヤーは、その力を最大限に生かしてさらなる世界を探求する義務が与えられる。……私はそう思っているのだがね」
ヒースクリフはつまり、ノブレスオブリージュを遵行しろと言いたいのだろう。大きな力を持つ人間はそれに伴う責任を全うしろという事である。確かに、彼の指摘する通りこのアインクラッドにおいてはステータスの高低が生存率や強さの維持に大きく関わってくる、それはある意味で強いプレイヤーにはさらなる上層に登る資格が与えられるという法則の成り立ちを意味しているのだろう。
だが、そんなアインクラッド随一の聖騎士の言葉を、この落武者男は一笑に伏した。この男、たまにこのように妙に大物然とするから困る。
「まず、攻略に関わらないとは言ってねーよね。あくまでKoBの傘下には入らないって話だぜ。
攻略組に入るなら、『グラント帝国』として、俺たちは俺たちなりのやり方でやらせてもらうって事、お分かり??」
おお、これは上手い切り返しである。しっかりと本質を見抜いているグラント、さすがギルドリーダーである。攻略組に加入する事とKoB入団は、副次的な効果を除いたら別物だもんね。これにはヒースクリフも思わず口角を上げる。
「つまり君達は、攻略の効率よりも自分達のやり方を優先するという事でいいのかな? それはアインクラッドに生きる全てのプレイヤーに対して、失礼だとは思わないかな?」
そしてこの台詞である。自分のギルドが最強である事を信じて疑わないヒースクリフの自尊心が全面に押し出された、いわばぶっちゃけである。確かにその方がお互いの腹の読み合いをせずに済んで手っ取り早いかもしれない。
グラントもこれには少し考える時間が必要だった。このかえって開き直ってしまった傲慢な男をどうすれば撃退できるかの策を練っていたというものもあるのだが。
実は、彼にはもう一つ、それまでの間、秘めた思惑があったのだった。
「なぁ、ヒースクリフさんよ」
グラントは立ち上がって一つ伸びをすると、そばにあった大窓を一気に開け放った。本日のアインクラッド第一層の気象設定は快晴であり、暖かい光と圏外からやって来たのか仄かに草の香りのする風が部屋に吹き込んでくる。
「お前さんはさ、茅場晶彦はどうして、この世界を作ったんだと思う?」
その唐突な問いに、ヒースクリフはものも言わず目の前の男の次の言葉を待っていた。
「みんなとにかく、自分がこの世界に閉じ込められたことに必死で、そんな疑問を考える暇なんて無かっただろうけどさ。
俺は思うわけよ。きっと茅場は……このSAOって言うゲームの中に、本物の異世界を作ろうとしたんだってね」
「……本物の、異世界か」
聖騎士の視界の先で、窓からの光に逆光で翳るそのしがない中級ギルドマスターは続ける。
「要は、アインクラッドの神になろうとしたんだよね。あるいは自分の創った世界で……自分自身も、プレイヤーとして生きるために」
「つまり、君はこの世界にいるプレイヤーの誰かが、茅場晶彦だと思っているのかな」
「まあねぇ。というか実のところさ。
誰が茅場晶彦か、粗方見当はついてるんだよねぇ」
「ほう」
一瞬の静寂の後に、ヒースクリフはそう、一言だけ口にした。
「んま、証拠もないし、違ったら俺の立場ないし、言う気はないんだけど。そういう探り合いは、あの黒んぼキリトに任せるとするよ。
だけど、一つ言うならさ。俺は、茅場晶彦なんぞは紛い物の神だと思ってるわけよ」
「紛い物の神というのはどういう事かな? SAOを作ったのは間違いなく彼なのだろう?」
「まあ、そうなんだけどね。
本物の神だったら、この世界に露骨な悪意を混ぜたりはしない。俺たちが元いた世界じゃ、いつだって悪い事ってのは人間の専売特許だったでしょ?
だけどこの世界は、神がプレイヤーを殺そうとしている。殺人を起こしやすい武器や状況を意図的に作ってみたり、トラップエリアを作ってプレイヤーを引っ掛けたり。この世界がただのゲームなら、そういう事も仕方がないとは思うけどさ。
デスゲームにした時点で、茅場はこの世界から自分の産み落とした悪意を取り除くべきだったと俺は思うね。たかがプレイヤーごときにシコシコとギミックを仕掛けるなんて、神のする事じゃない。
だからさ。だったら俺が、この世界を本物の異世界にしてやろうって、思ってるわけ」
「何?」
グラントの最後の言葉に、ヒースクリフは初めてあからさまに目を見開いた。ようやく光に慣れて来た視界に、グラントの表情がぼんやりと映ってくる。
彼は笑っていた。それも悪巧みをするかのように、大きく口を歪ませて。
「俺はね、初めから『勇者』になんぞ、なる気は毛頭なかったんだよね。そんなもんは、あのキリトやアスナ達が勝手にやれば良いさ」
「……グラント君、君は一体、何をしようというのかな。
君の狙いは、どこにある?」
そう、それこそが、数日前にミーシェのあの酒場で、グラントがマソップに対して言おうとしていたものであり。彼が今まで行って来たギルクエ……その仮初の名称を外すならば、この世界における様々な仕様の調査のゆく最終的な、到達点の事である。
それをグラントは、目の前のアインクラッド最強の男にして、SAO事件の元凶……茅場晶彦という正体を持つヒースクリフに向かって、言い放った。
「俺の目的は、『魔王』たる茅場晶彦に代わって、このアインクラッドの『王』となる事。
この世界の支配権を乗っ取って、神……つまり、ゲームマスターになる事だぜ」