童顔系潜入捜査官   作:くりっぷ

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また君に会える日を
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虫の息だったおれを掬い上げたのは、なんと烏間さんだった。オスプレイを発見したというメールをみて駆けつけたらしい。

 

 

俺は治療所でベッドに横たわり、頭に包帯を巻いている。アルコールの消毒の臭いが鼻につんとする。

 

 

「......まさか、また()()に命を拾われるなんて......」

 

 

自嘲気味に呟くと、烏間さんはピクリと眉を寄せた。

 

 

()()()()()()()()()()()()だからな」

 

実は根に持っているな烏間さん。おれは頬をかいて誤魔化した。

 

「これからどうするつもりだ?」

 

「......おそらくおれは死亡扱いになっています。ことが終わるまで丁度いいのでこのまま潜伏しようかと......」

 

布団を畳み、身支度を整える。烏間さんは深いため息をつき、「......殺せんせー(ヤツ)がある意味で問題児だと懸念したのはこれか......」と嘆いていた。

 

 

「ちゃんと託してあるので。あいつらならきっと()()()()()()()

 

 

ニッコリ飛鳥スマイルを披露すれば、呆れたような反応を返された。

 

 

***

 

 

みりん時代にお世話になった修理先に居候することになった。【びっくりドッキリバズーカ砲】の開発者の阿笠博士である。この恰幅のいい博士は、対せんせー弾やナイフの開発に携わっていたらしい。「せめて目の届く範囲にいろ」と烏間さんから御達しがあったので、ここが潜伏先に決まった。

 

 

正直、二つ返事で了承した阿笠さんはお人好しすぎて心配になった。その点を烏間さんに指摘すれば、「騙されて悪用されないように、監視してくれ......」と疲れたような声で頼まれた。発想はさすが科学者というべきか着眼点がズレている。でも技術力があるのは確か。

 

......なるほど。おれも厄介者同士というわけか。

 

阿笠さんの助手兼ハウスキーパーとして日常が始まった。そして、久々に【飛鳥 進】と名乗った。

 

しかし、恐るべし米花町。町を歩けば事件にあたる。慣用句になりそうだ。市民の対応が慣れてしまってるのがツラい......これが噂の探偵飽和社会......日本一の犯罪都市......

 

 

 

***

 

 

 

お隣に住む工藤君をおちょくり、彼をからかうのがルーティンになってきたころ......

 

 

工藤君が外出に誘ってきた。

 

「一緒に行く子はいないのか?」

 

「バーロー!俺じゃなくて、飛鳥さんこそ外に出るべきだろ!」

 

「......しょうがないな。君がどうしてもというなら」

 

「なんで俺が我が儘言って、飛鳥さんを困らせた風になってんだよ!」

 

 

クスクス笑えば、プンスカ反応して面白い。この感覚は零を相手にしているときと似ている。

 

 

 

人をおちょくりすぎた罰が下ったのだろうか......

 

 

 

出掛け先で事件に巻き込まれ、工藤君に茶々を入れている様子をバッチリ知り合いに目撃され、潜伏先に突撃されるとは......

 

 

これもまた年貢の納め時なのだろう。

 

 

 

 

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