輝き。それは"ポケモンマスター" 作:ルビィちゃんキャンディー
全身びしょ濡れになったので、当分はあのトラック…忘れません
さてさて、3話目ですが、未だに千歌ちゃんと曜ちゃんがバトルしていない…果たして大丈夫なのか???
前回のポケライブ!
幼馴染の果南に別れを告げ、ついに旅に出た千歌と曜。向かう先は「ホシウラシティ」。これから千歌達には様々な物語が待ち構えているのである!!!!
ー ホシウラシティ ー
『ホシウラシティはスクスタ地方で二番目に大きな街です。発電所、商業地、市街地、公共施設で栄える、スクスタ地方を支えている街とも言えます』
曜「だって!千歌ちゃん」
千歌「急に改まって…どうしたの?」
無事にホシウラシティの港に到着した千歌達は、これからどうするか考えていた。
ノープランだと言うから驚きだ…
曜「トレーナーとして初めての街だからね!一応、説明をね?」
千歌「ははは…よく来てるけどね」
千歌達は定期船に乗って、ホシウラシティにはよく遊びに行っていた。
しかし、逆にホシウラシティにしか行ったことがない。
要するにホシウラシティを出ればそこは未開の地。
本やネットでは見たこと聞いたことはあるが、ただただ不安でしかなかった
千歌「どうする?」
チカッチー!
曜「ひとまず、トレーナーの基礎知識を活かして…」
ヨウー!
千歌、曜「…?」
誰かが私達のことを呼んでる??
遠くからこちらへ近づいてくるのは…見覚えのある顔…
鞠莉「千歌っち〜!曜〜!」
千歌、曜「鞠莉ちゃん!?」
――――――――――――――――――
鞠莉「二人とも久しぶりね♪」
千歌と曜の知り合いであるこの少女の名は"小原鞠莉"。
小原家のご令嬢であり、スクスタ地方ではかなり有名な少女である
千歌「びっくりしましたよ…まさか、鞠莉ちゃんと会えるなんて…」
曜「お仕事が忙しくてなかなか会えなかったからね」
鞠莉「〜♪果南から連絡が入ったのよ!妹達のお世話を頼むって」
千歌「果南ちゃん…」
鞠莉の仕事は後で説明するとして、今、千歌達はとある場所へと移動していた。
ポケモントレーナーには必須のあの施設へ…
鞠莉「着いたわね。千歌っちはあまり利用したことないんじゃない?」
鞠莉「"ポケモンセンター"」
千歌「はい。来るのはほぼ初めてです」
今までポケモンを持っていなかった千歌にとって、ポケモンセンターは無縁の施設であった。
しかし、今は違う。
これから何度もお世話になる施設になるであろう
千歌「凄い…たくさんポケモンとトレーナーさんが…!」
中に入ればそこはキラキラとした空間であった。
大きな街だからという事もあるが、トレーナーとポケモンでセンターは賑わっている。
曜と鞠莉の説明を聞いて、千歌はポケモンセンターを後にした
千歌「ここはよく来るよ!」
曜「そうだね!まぁ、ミカンとかアイスを買うためだけに利用していたけどね」
千歌「ははは…」
次に訪れたのは我らが庶民の味方、"フレンドリーショップ"。
恐らく、ポケモントレーナーで利用したことがない人はいないだろう。
トレーナーでなくても、日常的に誰もが利用するこのお店には、たくさんの品物が取り扱われている
鞠莉「千歌っちのために!マリーがトレーナーとしての必須アイテムを教えマース!」
千歌「よろしくお願いしまーす!」
最初に鞠莉が手に取ったのは、ポケモンに使う薬品だった。
傷に吹きかける"傷薬"。
毒や麻痺、火傷などの状態異常の時に使う"なんでもなおし"。
ポケモンの強化に使う"タウリン"など…
鞠莉「誰が名ずけたかは知らないけど…名前が凄くなればすごくなるほど、傷薬は効果が上がるわ」
鞠莉「傷薬、いい傷薬、凄い傷薬…」
千歌「じゃあ、凄い傷薬の上は"最高の傷薬"!!」
曜「"まんたんのくすり"だよ。千歌ちゃん」
千歌「あ、あれ〜??」
鞠莉「その名の通りだから、すぐに覚えるわよ♪」
次に鞠莉が手にしたのはモンスターボールだった。
モンスターボールにはたくさんの種類がある。
それぞれのボールに特徴があり、その特徴をうまく利用できるかが、トレーナーとしてのテクニックになってくる
鞠莉「ちなみに、昔のモンスターボールは"ボングリ"っていうどんぐりから作られていたのよ♪」
千歌「ど、どんぐり??」
曜「スクスタ地方では見たことがないね」
鞠莉「ジョウト地方の伝統品らしいの。今でも職人が手作業で作っているらしいけど、ここまで流通してくることはほぼ無いわね」
鞠莉はひとつひとつ、丁寧にモンスターボールの特徴を説明していく。
虫タイプや水タイプに有効なボール、暗闇や洞窟で有効なボール、野生のポケモンと出会った瞬間になげるボールなど、千歌には興味深いボールだらけであった
鞠莉「うーん、あなた達にはまだ早いと思うけど、上級者が一番使っているボールは"ハイパーボール"ね」
千歌「うひゃあ…高い…」
性能が上がれば値段も上がる。
当たり前なことなのだが、トレーナーアイテムはどれも値段がおかしい。
ハイパーボールはひとつ1,200円。
千歌の月のお小遣いを一瞬で吹き飛ばすほどの金額であった
曜「まぁ、税金が高いから…しょうがないね」
鞠莉「"トレーナー税"ね」
皆さんも考えたことはありませんか?
ポケモンセンターの手持ち回復サービス…
何故、無料で提供できるのか…
理由はそう、ポケモンセンターは公共施設。
トレーナーが必要とする道具には税金がかかる。
その税金でポケモンセンターは成り立っているのである。
トレーナーアイテムの値段が高いのはそのため
千歌「トレーナー同士で助け合う…って考えで頑張ります」
鞠莉「千歌っちいいこと言った!OK♪マリーが、あなた達へ期待を込めて…」
鞠莉「トレーナーアイテムをあなた達に提供しマース!」
千歌、曜「やったぁぁ!!!!」
――――――――――――――――――
その後、トレーナーアイテムを揃えた千歌と曜は鞠莉に連れられ、とある場所へと来ていた。
ホシウラシティの電車に揺られ、着いたのは街の西にある広大な"自然公園"であった
ー 自然公園 ー
曜「うわ〜広い!!」
千歌「ウチウラ島の森ぐらいすごいね!」
鞠莉「オフコース!小原家が代表として管理している自然公園よ!整備はもちろん、環境保護はバッチリよ♪」
広々とした草原。
森林。
川、池、沼地。
これだけの規模の自然を整備しているなんて…やはり小原家は凄い。
改めてそう感じた千歌達であった
曜「でも、ここで何を…?」
鞠莉「そんなのひとつしかありません!あなた達にはこの自然公園で…」
鞠莉「新たな仲間を手に入れてもらいマース!」
千歌「新たな…」
曜「仲間…!」
千歌達のトレーナーとしての初めてのミッションはーーーー
ーーーー"ポケモンゲット"
ポケモンバトルの前にポケモンゲット…?
近いうちに戦いましょう!はい!