彩りを添えて   作:stiff

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彩りを

初投稿です

読みにくい所もあると思いますがよろしくお願いします!

 

▽▽▽

 

俺は水無月裕太。花咲川高校の通う普通の高校2年生。

今日も重い足を動かして学校に向かう。

学校が楽しくない訳では無いのだが朝が弱い俺はいつもため息をつきながら登校している。

 

「はぁ〜」

「何だよ朝からため息なんかついて」

 

こいつは俺の幼馴染の平沢翔(かける)

俺よりしっかりしていて頭も良い。

俺がこんなスペックの高い人間と一緒に過ごして良いのか不安になるがいつも一緒に登校してくれている数少ない友達だ。

 

 

「そういえば裕太、今日提出の課題やったか?」

「え…?」

「その反応はやってないんだな…」

 

そんな話は初めて聞いた。本当に。

おそらく教師がその話をしていた時は居眠りをしていたんだと思う。

補習だな今日は…

そんな事を考えながら更に重くなっていく足を動かして学校に向かう。

 

▽▽▽

 

キーンコーンカーンコーン

 

「水無月、ちゃんとやっとけよ」

 

放課後居残り補習だ。

課題が終わらなかった生徒は教室で残った課題をやらされる。

 

クラスメイトが続々と帰っていく中、俺は教科書とノートを広げ課題に取り組む。

教室に残った生徒は自分含め5人程。俺は課題を1ページもやっていなかった為、時間がかかる。

しばらくすると補習をしていたクラスメイトも続々と帰っていって、遂に教室の中は俺含め2人になってしまった。

そんな事は御構いなしに黙々と課題を進めていると残ったクラスメイトが俺に話しかけてきた。

 

「あの、ちょっと良いかな?ここの所分からなくて…」

 

そう言って俺の方に近づいてくる。

まだ良いとも言ってないんだけどな

 

「あっごめんなさい急に…私、丸山彩って言います」

 

急に近づいてくるので少し驚いた顔をしていると彼女が自己紹介をしてくれた。

これが彼女との出会いだった。

 

▼▼▼

 

私は丸山彩。

 

今流行りのガールズバンドのボーカルをしている。

ガールズバンドといっても私の場合は芸能事務所に所属しているPastel✽Palettesという結構本格的なバンドだ。

 

最近は段々とテレビにも出れるようになってきて知名度も上がってきている。

Pastel✽Palettesはどちらかというとバンドと言うよりかはアイドルっぽい為、私の肩書きはアイドルの方が正しいのかもしれない。

私は昔からアイドルになりたくて養成所に通い、研究生となり、遂にアイドルとなれたのだ。

最初の頃の活動はアクシデントや失敗が相次ぎ炎上も経験したが今はそれなりに上手く、楽しくやれている。

 

しかしそんな私にも悩みがあった。

それは恋愛をした事がないという事だ。

私は異性を好きになった事がない、かといって同性が好きという訳でも無かった。

小学生の時から「丸山さんって○○君の事が好きなんでしょ!?」と、様々な噂を立てられて来たが私自身1回も男の子を好きになった事は無かった。

同級生の恋バナは聞くだけで、自分は恋バナは話せなかった。

恋バナがしたいから恋がしたい訳ではなく、一度でもいいから異性に恋をしてときめきたかった。

ふざけているように見えるかもしれないが私は本気だった。

私は親の反対を押し切って共学の花咲川高校に入学した。

共学の高校なら恋愛出来るかもしれないといった安直な理由で入学を決めた。

しかし、入学から一年以上経った今でも恋は出来ないままだった。

男の子はよく私に話しかけてくるが私は特に興味も湧かなかった。

何故なら私の事を芸能人の知り合いとしてしか見ておらず、私以外の芸能人と関わる為に私に近づいて来てる事がバレバレだったからだ。

こんな事なら女子校にいっておけば良かった…

 

そんな事を考えていた矢先の事だった。

 

▽▽▽

 

私はその日、久しぶりに学校に行った

私は芸能人なので仕事の都合上学校に行けない日も多かったのだ

久しぶりの学校なのだが相変わらず私に話しかけてくる男子は私以外の芸能人目当てだっ

「女優の〇〇さんの連絡先知ってるんでしょ?教えてよ!」

「アイドルの〇□さんってどこに住んでるの?」

こんなのばっかりだ。

当然私は答える気は無く適当に流していた。

 

 

▽▽▽

 

放課後

 

私は溜まっていた課題をする為に居残りで課題を進めていた。

教室には私ともう一人男の子がいた。

私は気にせず課題をしていたが、どうしても分からない問題が出てきた。

先生に聞くのも少し気が引けたので教室にいた男の子に教えてもらう事にした。

 

これが彼との出会いだった。

 

▼▼▼

 

裕太

 

 

 

急に分からない所を教えてくれと俺に頼んで来た彼女。

驚いていると何の躊躇いも無く俺の隣の席に座ってきた

とりあえず分からない所を教えてやる。

 

「ここはこの式を展開して…」

「なるほど…できた!!」

 

分からなかった問題が出来て喜んでいる彼女。

満面の笑みで喜ぶ彼女を見て少し可愛いと思ってしまった。

 

「次の問題も同じ様にやれば出来るからやってみな」

「うん!」

 

丸山さんは自分の席に戻るのかと思ったけど何故か俺の隣で課題を進めている。

しばらくすると丸山さんが俺に尋ねてきた

 

「水無月君って私がアイドルやってる事知ってる?」

「うん」

 

俺は自分の課題に集中していたので素っ気なく返した。

しかし、何故か丸山さんは嬉しそうだった。

 

丸山さんと会話をしながら課題を進めていると担任が教室のドアを開けて俺たちにこう言った。

 

「もう最終下校時間過ぎてるからもう帰れよ。課題終わってないなら明日の朝提出しろよ」

 

「えぇ…そんな…まだ全然終わってないのに…一人で出来る気がしないよ…」

 

丸山さんは悲しそうに教科書を見ている。

俺はもうすぐ終わりそうだったので残りは家でしようと思って帰る用意をしていた。

すると丸山さんが俺にこんな事を頼んできた。

 

「水無月君、この後暇だったら私の課題手伝ってくれない…?」

「嫌だよ。この後寝る用事あるし」

 

俺は早く帰って寝たかったので冷たく答えた

しかし、彼女はめげずに俺の手を掴んで涙目で頼んでくる。

 

「お願い…します…」

「はぁ…しょうがねぇな…」

 

昔から女の子の涙に弱い俺はあっけなく負けてしまい丸山さんの課題が終わるまで見届ける事になってしまった。

 

「やった!!ありがとう水無月君!」

 

急に笑顔になって1人でテンションが上がってる丸山さんを見ると俺も少し笑ってしまう。

本当に喜怒哀楽が激しい人だ。

 

「それじゃ行こっか!」

 

そう言われ俺は彼女に着いて行く。

 

▼▼▼

 

 

 

 

彼といるとなんだか楽しく課題が進められた。

素っ気ない態度も私には新鮮でとても居心地が良かった。

分からない所があったら面倒くさそうにだけど、しっかり教えてくれるし何だかんだで優しい人だということが分かった。

水無月君ともっと仲良くなりたい。

もっと彼の事を知りたい。

その一心で私は勇気を振り絞って水無月君の手を握り、お願いをしてみる。

意外とあっけなく彼は私のお願いを承諾してくれた。

少しドキドキしながら私は行きつけの喫茶店へ足を進める。

 

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読んでくださってありがとうございます!

感想などくれるとモチベーションになりますのでどんどんお願いします!

 

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