今回もごゆっくり見ていってください。
書きだめはここまでなのでこの先不定期更新に切り替わりそうです…
書きたさはあるんで出来るだけ早く書こうと思います…
あの日から、数週間たった日の事だった。
俺は今までやっていた研究所の警備の仕事の契約期間が終わり、フリーになっていた。
そしてミーシャとの約束通り、比較的安全に仕事ができるように、良さそうなPMC(民間軍事会社)を探しに来ていた。
なかなか良さそうなのは見当たらないが、いくつか良さげなPMCを見つけ、書類を請求した。
それから数日後に5つほどのPMCから書類が届き、読み始める。
ちなみにミーシャはと言うとだいぶ人間の姿に慣れたのか、昼食を作ってくれている。
本当にいい子だ。
流石は我が嫁…と言いたいところだが、まだ指輪を購入できていないため書類上は夫婦になれていても見た目的にはまだなれていないのだ。
まあ、そんな事関係なく既に夫婦生活をしているのだが。
…つまり言っていいじゃん。
そんなくだらないことを考えながら書類を読み、候補から更に候補を絞っていく。
「ご主人、そろそろご飯にしましょうよ」
そう言ってミーシャが皿にそこそこの量を入れたチャーハンを持ってやってきた。
「ああ、そうだな」
そう言い、書類を一旦置いてご飯を食べることにした。
見た目は普通のチャーハンだが、やはり愛情でも篭っているのかとてつもなく美味しく感じた。
その事をミーシャに伝えると、とても嬉しそうにしてくれたので言った甲斐があったというものだ。
食べ終わり、ごちそうさまと言って皿を片付けて再度書類を見ていると、ミーシャがもたれかかって来て一緒に見ることになった。
どれも良さげなPMCだが、どれも家から遠いか任務内容に危険なものが多く混ざっているなどして省いていくと、2つのPMCだけが残った。
片方は家から車で行けば近く、なおかつ良い雰囲気そうなPMC、もう片方も車で行けば近いが雰囲気が自分と合わなさそうなPMCだった。
雰囲気が良さそうなここにしようと思い、改めてPMCの名前を見る。
そこには、『Dual Wings Bearer』と書いていた。
直訳すると『双翼の担い手』と言ったところか。
とりあえずコミュ障なりに頑張って電話をかけ、面接の予定を入れてもらった。
面接は明日行うらしい。
今から緊張してしまうが、ミーシャに「大丈夫ですよ」と励ましてもらい、少し元気が出てきた。
いや、元気と言うよりは勇気か。
どちらにせよ助かったことには変わらないのでありがとうと言って頭を撫でてやった。
人間の姿になっても撫でられることは未だに好きらしい。
俺がなでるのが好きという事もあって、よくミーシャの頭を撫でてやるのだ。
「さて、晩飯まで何しようか」
「そろそろお花が咲く季節じゃないですか?どこかに見に行ってみません?」
そう言われてカレンダーを見ると、今が3月頃ということに気づく。
確かに花が咲く季節だ。
そう言えば近くに花が咲いているところがあった気がし、ケータイを使って調べる。
やはり車で10分程度のところに花畑があるらしく、ミーシャと一緒に行くことにした。
ミーシャは自分で頑張って選んでいた服に耳を隠す帽子を被り、俺はミーシャが人になってから服装も素朴なものだけではなく色々と買っていたので、それで自分なりにオシャレに着込み、ミーシャと一緒に花畑に行くのには似つかないハンヴィーに乗り、今の世の中少なくなってしまった花畑へと向かった。
花畑近くへと停め、花畑へと向かうと、そこは春に咲く花々がたくさん咲き誇っていた。
そして、ミーシャがすぐ近くの花へと駆け寄り、匂いを嗅いでいた。
「綺麗ですね、ご主人」
「ああ、そうだな」
そんな会話をしながら、思っていたよりも広い花畑を回る。
そして売店まであったので、そこでアイスを買って二人で食べながら更に回っていた。
そして、今までなら、楽しくなかったであろう花畑も、ミーシャと一緒ならとてつもなく楽しく、時間が過ぎ去るのも早く感じていた。
このまま平和に、今まで通りの生活が出来るといいな、そう思いながら回り、途中から手を繋ぎ、幸せな時間を過ごした。
気がつけば太陽が傾き、夕方となっていたのでハンヴィーに乗り、自宅へと帰る。
帰ってから一緒に晩御飯を作り、2人して笑い合いながら食べる。
それからもはや恒例となってしまった一緒の入浴を済まし、ダブルベッドへと新しくしたベッドで眠りについた。
次の日になり、朝ごはんを軽く作って食べて面接の準備をする。
服装は任務中の服装で、愛銃を一丁持ってくることと言われているので、いつも通りの服装に着替え、愛銃のSCAR-Lをケースに入れ、念の為5.56×45mm弾を一箱カバンへと突っ込む。
そして一言ミーシャに「行ってくるよ」とだけ伝えると、「頑張ってくださいね」と言って送り出してもらえた。
そこからハンヴィーに乗り、40分ほど走らせて目標のPMCへと向かう。
到着すると、思っていたよりも小さい、普通の小さなビルのような建物だった。
愛銃を忘れずに持ち、履歴書とカバンを持ち中へとはいる。
中に入ると受け付けがいて、その人に面接のことを伝えて履歴書を渡す。
すると部屋を教えられたので向かい、その前の待機場所の椅子に腰掛けた。
俺以外にも数名座っており、誰もが当たり前だが緊張しているようだった。
一人づつ呼ばれ始め、中に入っていき、5分程度の面接を終えて出てくる。
誰もが緊張でなのか恐ろしい面接官なのか、出てくるなり一気に力が抜けていた。
気がつけば俺の番になり、名前を呼ばれたので入っていく。
そこには、ガタイのごつい黒人男性と、細身だがしっかりと鍛えられたアジア系の男性が座っていた。
どうぞと言われたので椅子へと座り、面接が始まった。
「まずここに志望した理由を教えてくれへんか?」
そう黒人男性に言われたので、少しビビりながら、
「守りたい人ができたので、自分の身の安全を確保した職が欲しかったからです」
と素直に答えた。
「ほう、守りたい人か、嫁か?」
「ええ、まあ…」
「夜戦経験はあるんか?」
そう言われ、俺ともう1人の補助の男性と同時に吹き出す。
「ちょ、社長!なんて事面接で聞いてるんですか!」
「ええやんか別に、で、ヤった事は?」
「な、ないですよ!童貞です!」
「おもんないなぁ…どんなプレイしたんか聞きたかったんやけど」
いや何を聞こうとしてるんだこの人は。
そもそも面接ってこんな感じだっただろうか。
いや、もしかしたら緊張を解してくれてるのかもしれない。
きっとそうだ。
むしろそうじゃなかったらなんだこのスケベ。
そんなことを考えていると、やはりというかなんと言うか補助の男性も呆れていた。
「まあ緊張を解すためのジョークや、あと君、採用ね」
「…えっ?」
そう俺が戸惑っていると、
「了解です、採用ですね…ってこのアホ社長ォ!いつもながら早いんですよ決めるの!」
と補助の男性もノリツッコミをかましていた。
なんなのこの人たち。
芸人?芸人なの?
「理由だけ1つ言っとくわ、このPMCに入るには、誰か守りたい人がいることが条件としてある。第一、このPMCにはそういう奴しかおらんはずや。君のことも連絡を受けてから調べさせてもろたで…あの子と末永く仲良くしいや」
「…はい」
…いや、この人たちは単にいい人たちなのだろう。
……いつの間にか身の回り調査されてる事には驚きを隠せないが。
ミーシャの正体とかバレてないだろうか。
「はぁ…何いい話で締めようとしてるんですか…じゃあこの紙に書かれた場所にこれから向かってください、この建物内なので迷ったら誰かに聞くなりしてくださいね」
そう言って、1枚の紙を渡された。
紙にはでっかく関係者以外観閲禁止と書いていたので、とりあえずカバンへとしまう。
そして「失礼しました」と一言だけ言って部屋から出た。
そして少し離れてから紙を見ると、どうやらこの建物の地下に行けばいいらしい。
エレベーターに乗り、地下へと向かうと、そこには大きな射撃場と数人の俺と同じような格好の人がいた。
着くと紙を見せるようにアジア系の男性に言われ、紙を見せる。
すると名前を確認されたので名前を言うと、持っていた紙にチェックをつけていた。
そして銃を出すように言われたので出し、銃の名前―――もちろん正式名称だ―――を言う。
そして紙へと記入し、ワンマガジン分の弾薬が支給された。
それをマガジンに入れて待機していてくれと言われたので壁際に向かいマガジンに弾を込め始める。
弾を込め終え、銃本体のチェックも行っていると、招集がかかった。
「えー、今回皆さんの実弾射撃を見させてもらう明石 響也(アカシ キョウヤ)です!いつも通り、自由に20m先の的に射撃して貰います、一人一人見ていきますので名前を呼ばれたら来てくださいね」
そう言い、まず最初の人を呼び、定位置に立たせ、射撃をさせていく。
銃はP90のようだ。
フルオートとセミオートでそれぞれ射撃させ、どうやら当たった場所と姿勢を見ているようだ。
中には単発式のライフルや、ショットガン―――この人は近くにマトを移してもらっていた―――もいた。
それを数人繰り返し、どうやら俺が最後のようだった。
最後とかハードル上がるなぁと思いつつ、名前を呼ばれたのでマガジンと銃を手に向かう。
そしてマガジンをセットして自由に撃ってくださいと言われたので、とりあえずいつも通り立射、しゃがみ撃ち、伏せ撃ちの3つをフルオートとセミオートで弾の管理をしつつ行い、それぞれ撃ち終わった。
弾を撃ち終えて立ち上がると、謎の拍手が起こっていた。
なんでだろうと思っていると、先程明石と名乗った男性に、
「上手いですね、即戦力ものですよ」
と褒められたので照れてしまう。
確かにフルオートを管理して均等に弾を射撃したり人型のマトの頭や胸を中心に撃ってはいたが、そこまでの事だろうか。
まあ練習していた甲斐はあったと言うことだろう。
…もしかすると、他の人はそこまでダメだったのだろうか。
見ずに集中力を高めていたが他の人のも見ておけばよかったと少し思いながら、その場は解散となったので帰路に着いた。
夕方になり家に着くと、半ばタックルのようにミーシャが抱きついてきたので、慌てて受け止める。
受け止めて頭を撫でてやりながら家の中に入ると、早速今日の事を聞いてきた。
大雑把に今日のことを説明すると、自分の事のように喜んでくれたので、こちらまで嬉しくなってしまった。
それからはミーシャが作ってくれていた料理を食べ、一緒にお風呂に入った。
…そう、そこまでは今まで通りで良かったのだ。
「ご主人…私もう我慢できないです…」
夜になり寝ようとすると、そう言ってミーシャが押し倒してきた。
どういうことなのだこれは。
「ちょっと待て、跨りながら服を脱ぐな」
そう言って必要に止めると、ミーシャが色っぽい目付きで上から退いてこちらを見てきた。
…まさかとは思うが
「発情期…か?」
確かに3月は発情期のシーズンに含まれるらしいが、まさかヒトになってからも起こるとは予想していなかった。
しかし、どう見ても今のミーシャは発情しているメスの動物そのものだった。
「ご主人…もうあそこがウズウズしちゃって落ち着かないのぉ…」
「落ち着けなくともひとまず落ち着こう、流石にそれはまずい、早すぎるし急すぎる」
「何言ってるんですかぁ…もう2ヶ月は経ってますよぉ…?そ、れ、に、ご主人も私がこの姿になった時、欲情したんじゃないんですかぁ…?」
「言い方!言い方アウト!落ち着いて、頼むから!」
「えぇー?ゴムは買いましたよぉ…?」
「そういう問題じゃない!さっきまで普通だったのになんで急に!?」
そう言うと、ミーシャはとぼけたような顔をして、
「ご主人が帰ってきてからずっと我慢してましたし…ね?もういいでしょ?」
と言ってきた。
確かにこんなに可愛い子と行為をするのは男としては本望な所もあるだろう。
しかしこれは酒に酔った結果のようなものでは無いのだろうか。
流石にそれはどうなのだろうか。
「大丈夫ですよ…これは私の本心ですし、この機会に表に出そうと出してるだけですから…」
り せ い こ わ れ る 。
いやもう壊れちゃっていいんじゃないかな…
いやいや、でもムードってものがだな…
だから待ってさらに服脱がないで
本当に理性壊れちゃうから…
そんなことを思っていると、ミーシャが下着のまま1つの箱を持ってきた。
0.01mmとか書いてるしどう見てもゴムです本当にありがとうございました理性壊れちゃいます。
………ヤってしまいました。
お互いに初めてだったが無事に卒業してしまいましたはい。
今はミーシャが裸の状態で隣で寝ている。
まさかミーシャが落ち着くのに箱の中身の大半を使うとは思っていなかった。
…しかし、今のミーシャはとても嬉しそうに眠っている。
これで良かったのだろう。
…良くないと困る。
そんなことを考えながら、俺も意識を夢の世界へと手放した。
いかがでしたか?
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