投稿時間を間違えてしまったので一回けして、再投稿いたしました。
ご迷惑をおかけしました。
では本編どうぞ
※派遣部隊を第11駆逐艦戦隊に変更
NATO軍総司令部からロウリア王国軍の4400隻という大艦隊が出撃したという情報を受けたクワ・トイネ公国海軍は出撃の準備をしていた。
彼らの主力艦隊である第1艦隊はマイハーク港に集結し、元々この港に基地を置いていた第2艦隊も艦艇を集結させていた。
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【クワ・トイネ公国海軍集結部隊】
<第1艦隊>
・第101砲艇隊
砲艇:6隻 (3インチ単装砲1門、M2ブローニング重機関銃5丁、Mk.19 40mm自動擲弾銃2丁、84㎜無反動砲2門)
・第111水雷隊
水雷艇:6隻 (ボフォース40mm単装機関砲1基、533mm3連装魚雷発射管1基)
・第121哨戒隊
哨戒艇:6隻 (エリコンKA 20㎜機関砲1門 ブローニングM2 12.7㎜連装重機関銃 1基2丁)
・計18隻
<第2艦隊>
・第201艇隊
砲艇:1隻
水雷艇:1隻
哨戒艇:4隻
・第231船隊、第232船隊、第233船隊
フリゲート:6隻
ガレー船:12隻
・第234船隊、第235船隊、第236船隊、第237船隊
ガレー船:24隻
・計48隻
<合計:66隻>
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以上の艦艇がマイハークに集結した戦力であった。クワ・トイネ公国海軍には第2艦隊と同じような編成の第3艦隊があるがこれは第1艦隊に代わって首都防衛にあたっていた。
港に停泊している船は出撃の準備をしており、ガレー船には20mm機関砲弾や矢よけの盾が、砲艇や水雷艇、哨戒艇には砲弾や機関砲用のマガジンが積み込まれ、水雷艇にはイギリスからやってきた整備員が専用の機器を操作して魚雷を搭載していた。
これらの艦隊を指揮することになる第1艦隊提督パンカーレは第2艦隊司令部庁舎からずらりと並ぶ艦隊を眺めてぽつりとつぶやく。
「壮観な光景だ・・・・・。だが敵は4400隻。NATO軍からの技術供与があるとはいえ一体どれほどの被害が出るのか・・・・」
パンカーレはNATO軍から供与された砲艇などの兵器の威力を演習などで知った時は驚いた。だが4400隻の相手にどれほど通じるのか不安であった。
するとその時、コンコンと扉がノックされる。
「入れ」
「失礼します」
入室を許可すると彼の側近である若い幹部、ブルーアイが通信文を携えて入ってきた。
「提督。海軍本部から連絡です」
「読め」
「はっ!読み上げます『本日夕刻、アメリカ、日本、韓国海軍連合艦隊計72隻が援軍してマイハーク沖に到着予定。なお3カ国連合艦隊と綿密な連携をとりロウリア王国との戦闘に当たれ』・・・・・以上です」
「72隻・・・・・72隻か。いくら彼らが強かろうとも相手は4400隻の大艦隊。かなりの被害が出るだろうな・・・・・。よし3カ国連合艦隊がつき次第軍議を開く。用意しておけ」
パンカーレは椅子に座るとそう命じた。ブルーアイはカッと心地の良い音を響かせて敬礼をする。
「はっ!」
その日の夕刻、アメリカ海軍第5、第7艦隊と日本国国防海軍第2空母打撃艦隊、第1揚陸艦隊、第4揚陸任務群、韓国海軍第73戦隊からなる72隻の大艦隊はマイハーク港沖合10km地点に到着した。
――――――
【3カ国連合艦隊編成】
<アメリカ海軍>第5艦隊、第7艦隊
原子力航空母艦:2隻
ミサイル巡洋艦:6隻
ミサイル駆逐艦:14隻
揚陸指揮艦:1隻
強襲揚陸艦:2隻
ドック型揚陸艦:5隻
潜水艦母艦:2隻
原子力潜水艦:6隻
貨物弾薬補給艦:4隻
給油艦:2隻
計44隻
<日本国国防海軍>第2空母打撃艦隊、第1揚陸艦隊、第4揚陸任務群
原子力航空母艦:1隻
ミサイル巡洋艦:1隻
ミサイル駆逐艦:4隻
汎用駆逐艦:4隻
強襲揚陸艦:3隻
ドック型揚陸艦:6隻
補給艦:2隻
計21隻
<大韓民国海軍>第73戦隊
イージス駆逐艦:1隻
駆逐艦:4隻
補給艦:1隻
潜水艦:1隻
計7隻
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3カ国連合艦隊の指揮を執ることになった第70任務部隊司令のジャスミン・アラン下級少将は停泊する72隻もの艦艇を見て苦笑した。
中世レベルの軍隊の戦争に原子力航空母艦3隻を含む空母打撃部隊は明らかな過剰戦力である。だがヨーロッパよりもやや広いくらいの国土の広さを持つ国への空爆任務も含まれるとなれば妥当な戦力なのかもしれない。
「上の人たちはロウリア軍を再起不能なまでに叩き潰したいようね・・・・・」
4400隻の大艦隊。数字だけみれば確かに3カ国連合艦隊が負けている。だが相手は帆船、此方は原子力空母3隻を筆頭とする現代艦艇。負ける要素がなかった。
すると彼女の元に艦長がやってきた。
「司令。ヘリの発艦準備が出来ました」
空軍パイロットだった艦長は服の上からでも分かるほどの鍛え抜かれた筋肉を持っており、精悍な顔つきをしたアフリカ系アメリカ人であった。
「わかったわ」
ジャスミンはまっ白な軍帽をかぶると艦橋に設置されている赤い司令用座席から立ち上がり、外の飛行甲板に駐機してあるヘリに乗るべく航海用艦橋から参謀1人とともにでて行った。
――――――
クワ・トイネ公国海軍第1艦隊の参謀ブルーアイはこれからやってくる日米韓の艦隊の指揮官を迎えるため基地内にある広場にいた。
当初はブルーアイは艦隊の指揮官が来るということで港の桟橋に向かおうとしたのだがNATO軍総司令部から来た連絡将校(イギリス陸軍少佐)の方から「水雷艇が6隻ほど入りそうな大きな広場はないか?」と聞かれココを教えたところ、彼らは3カ国の指揮官がやってくるのはココだと指定してきたのだ。
周りに水気一つない広場に艦隊からどうやって指揮官たちが来るのかブルーアイは理解が出来ずにいたが指定された時間にNATO軍連絡将校とともに広場にやってきた。
暫くするとバタタタというような空気を叩く音が近付いてくる。ブルーアイはその音に困惑していたが、横にいた連絡将校は腕時計を一瞥するとぽつりとつぶやく。
「いらっしゃったようです」
「え・・・・・・?」
すると強い西日に照らされながら不可解な物体が空に浮かびながらワイバーンほどの速度で此方に向かってきていた。
羽虫にも見えるそれはブルーアイ達のいる広場の上空までくると、上空に静止しものすごい風をまきちらしながらゆっくりと広場に降り立ってゆく。広場に降り立つと徐々に風と音がやんでいく。すると羽虫の横が突如開き、中から人が出てきた。連絡将校は降りてきた人間の元に向かうとスッと敬礼した。
「スミス下級少将、金原准将、ユン准将お待ちしておりました。NATO軍総司令部クワ・トイネ公国海軍第1艦隊司令部付き連絡将校のアイザック・エバンズ陸軍少佐であります」
「よろしくね。エバンズ少佐」
3人はそれそれ連絡将校と握手をする。ジャスミンはブルーアイの姿に気がつくと微笑みながら声をかけた。
「貴方は?」
「あ、はい。クワ・トイネ公国海軍第1艦隊所属、ハーヘア・ブルーアイといいます。よろしくお願いします」
これから来る指揮官たちは全員将官、つまり将軍だと聞いていた彼はその中に女性がいることに驚いていたがジャスミンから声をかけられ慌てて返事をした。
「
小麦色の肌をした彼女はアメリカ人らしく優しい笑みを浮かべるとフレンドリーに話しかける。暫く握手した後に横にいた少し優男風な男が自己紹介をする。
「日本国国防海軍第2空母打撃艦隊司令の
「こちらこそよろしくお願いします」
ブルーアイは金原とも握手をすると横にいた少しかっぷくのいい男の元に向かう。男は彼が来ると自己紹介をした。
「大韓民国海軍第73戦隊司令の
「よろしくお願いします」
ユンとも握手をすると連絡将校がブルーアイに近づいてくる。
「では、司令部に参りましょう」
「そうですね・・・・」
連絡将校の囁きにブルーアイは賛同する。そしてくるりとジャスミンたちの方に向き直る。
「では司令部に案内いたします。どうぞこちらへ」
ブルーアイは彼らをパンカーレが待っている第2艦隊司令部庁舎に案内した。
いかがでしたでしょうか?
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ではまた次回、さようならぁ
次回 EP9 海での戦い(作戦会議)
お楽しみに