西側諸国召喚   作:RIM-156 SM-2ER

11 / 61
皆様どうも!SM-2です。
最近は筆が乗るようで、いろんな話を更新できていて自分としても満足です。日本国召喚ものは早めにパーパルディア戦に行きたいところ4月中に行けるのか?応援していただけると幸いです。
では、本編どうぞ


EP9 海での戦い(作戦会議)

「クワ・トイネ公国海軍第1艦隊司令兼西方防衛隊司令官のルイヴィー・パンカーレです。よろしくお願いします」

 

マイハーク軍港にあるクワ・トイネ公国海軍第2艦隊司令部庁舎でクワ・トイネ公国海軍の司令官と3か国連合艦隊の司令官があっていた。

パンカーレがあいさつを終えると横にいた第2艦隊司令のノウカが自己紹介をする。

 

「クワ・トイネ公国海軍第2艦隊司令、ヤーセント・ノウカです。よろしくお願いします」

 

クワ・トイネ公国海軍側の自己紹介が終わると3か国連合艦隊の司令官が自己紹介を始める。

 

united states navy(合衆国海軍)第7艦隊第70任務部隊司令兼NATO軍連合艦隊総指揮官のジャスミン・スミス下級少将です」

「日本国国防海軍第2空母打撃艦隊司令の金原優輝、海軍准将です」

「大韓民国海軍第73戦隊司令、尹西進海軍准将です」

 

指揮官たちはそれぞれ自分の所属と階級、姓名を名乗り自己紹介を終える。

 

「では早速会議に移りましょう」

 

ジャスミンがそういい、横にいたアメリカ海軍の参謀に合図をすると参謀は横の大きなバッグからタブレットとプロジェクター、コードを取り出すと連絡将校とともに準備を始めた。

連絡将校が持ってきたプロジェクタースクリーンを組みたててプロジェクターの準備を素早く終わらすと参謀はタブレットとプロジェクターをコードでつなぎ会議の進行を始めた。

 

「では対ロウリア王国艦隊作戦についてご説明させていただきます」

 

参謀がタブレットを操作するとそれに合わせてスクリーンに映し出される映像も変わる。

 

「現在、ロウリア王国軍はクワ・トイネ西方海域、マイハ―クから西北西100km地点を毎時5ノットの()()で航行中です」

 

スクリーン上の映像にはココら近辺の精巧な地図とロウリア王国軍を示す赤い五角形のアイコンが表示されている。

 

「NATO軍総司令部では同艦隊の上陸目標地点は、ここマイハーク近辺と断定し米日韓3カ国連合艦隊及びクワ・トイネ海軍と共に向かってくるロウリア王国軍艦隊4400隻を迎撃する予定です」

 

地図上のマイハーク沖に合ったNATO軍艦隊を示す青い五角形のアイコンがロウリア王国艦隊に向かって動く。

するとパンカーレが口をはさんだ。

 

「ちょっと待ってくれ。4400隻を迎撃と簡単に言うがこちらは4カ国合わせても134隻しかいない。しかもそのうち42隻は木造船で速度もでない。役に立つ武装といえば貴方方から供与された20mm機関砲を2門ばかり積んでいるだけだ。それに貴国らも68隻のうち17隻は()()()()()()()()()()()で11隻は補給艦だと聞いている。いくら技術的アドバンテージがあるとはいえロウリア王国軍の艦隊に対抗できるだけの力を持つ艦艇がたったの62隻で対抗できるのか?」

 

不安そうにそういうパンカーレ。隣に立つノウカも口には出さないが同じ気持ちのようだった。

そんな二人に対し参謀は自信に満ち溢れた表情をしてコクリと頷く。

 

「出来ます」

「だがどうやって?」

 

いぶかしげな表情を見せるパンカーレだったが参謀は表情を変えることなく説明を続ける。

 

「戦況に合わせて現場総指揮官判断での作戦変更が認められていますが現在考えています作戦はこちらです」

 

スクリーン上の青いアイコンから線が延びてその先に7つの枚の写真が現れる。

2つは日米の原子力空母ジェラルド・R・フォード級原子力空母とあかぎ型原子力空母の写真、2つは同じく日米の強襲揚陸艦でアメリカ級強襲揚陸艦といず型強襲揚陸艦のもの、3つはF-35、F/A-3B、F/A-18Fの写真であった。

 

「まず米日の原子力空母3隻及び強襲揚陸艦5隻から25mmガンポットを搭載したF-37B12機、F-37C24機、機、F/A-3B8機、GBU-39搭載のF-35C8機の計52機と対空装備のF-35C8機、F-35JC16機、F-35JB12機、F/A-18F16機の計52機、双方合わせて104機の戦闘機とE-2Fスーパーホークアイ1機*1を発進させ敵艦隊上空に向かわせます」

 

青い五角形のアイコンから三角形の青いアイコンが分離するとロウリア王国海軍を表す赤い五角形のアイコンに近づく。

 

「艦隊上空に到着した攻撃隊は敵艦隊に対し爆撃及び機銃掃射を行います。25mm機関砲の使用するHEI弾は現代戦車の上部装甲を貫通可能です。また焼夷弾なので木造船はよく燃えるでしょう」

 

冗談めかした参謀の口調に3カ国連合艦隊の参加者から苦笑が漏れる。

 

「敵艦隊を攻撃すれば敵はワイバーンによる救援を求めるでしょう。でてきたワイバーンを対空装備の52機で迎撃しこれを撃破します」

「ふむ・・・・52機のジェット機VS最高時速250km前後のでかいトカゲか・・・。奴らがかわいそうになってくる・・・・・」

 

尹はすでに作戦を知っていたものの何度聞いてもワンサイドゲームが繰り広げられる予感しかないこの作戦に挑むロウリア軍に憐みをいだいていた。

 

「弾切れになるまで敵艦隊を攻撃し、敵ワイバーンを全滅させた後にクワ・トイネ公国海軍第2艦隊が先行し敵艦隊に向かい、その20分後にクワ・トイネ公国海軍第1艦隊18隻及び日本国国防海軍の第1揚陸艦隊および第4揚陸任務群の揚陸艦9隻と大韓民国海軍第73戦隊の駆逐艦5隻はクワ・トイネ公国海軍第2艦隊の後追い途中合流し敵艦隊に攻撃を仕掛けこれを撃滅します」

「ちょっ、ちょっと待ってくれ」

 

すると今度はノウカが困惑したような表情で口をはさんだ。

ノウカの声に参謀はキョトンとする。

 

「どうかなさいましたか?」

「よ、揚陸艦というのは陸上部隊を乗せる輸送船のことだろう?艦隊決戦に用いるものではないのでは?」

 

なるほど、と参謀たちは思った。クワ・トイネの常識でいえば輸送船は物資などのスペースを確保するためにバリスタなどの兵器がなくラムもついていないため艦隊決戦で使う船ではないのだ。

だが四方が海で囲まれ多数の諸島を守らなくてはいけない日本の揚陸艦は彼らの知るそれではない。

金原はノウカに自信を持った声で答えた。

 

「ご安心を。我が国の強襲揚陸艦やドッグ型揚陸艦は地上部隊上陸支援のために5インチ単装砲を装備していますし、航空機では潰しきれない携帯式対戦車火器などの火砲に対する防御としてかなりの装甲を有していますから接近戦闘は得意ですよ」

「そ、そうですか・・・・・」

 

インチという単位は分からないが、たしかクワ・トイネ公国海軍に供与された砲艇に搭載されているのが3インチ砲と教えられたから恐らくそれよりも威力が高いであろうことは分かった。

なにより金原達、NATO軍将校の自信に満ち溢れた表情を見ていると、なんだか安心できてくる。その後、会議は質疑応答やそこで出た予想される事態への対処案などを話し合い、開始から3時間ほどで終了した。

――――――

翌日早朝4時にマイハ―ク港沖合に停泊していた艦艇の錨が上げられた。

さきに出るのは足の遅いクワ・トイネ公国海軍第2艦隊の48隻。5ノットという低速なので今から出発してちょうどよいくらいだろう。それから2時間後、空母3隻を主軸とする、第50任務部隊と第51任務部隊、第70任務部隊、第76任務部隊、第2空母打撃艦隊、第1揚陸艦隊、第41揚陸任務群、第73戦隊、クワ・トイネ公国海軍第1艦隊の艦艇55隻はマイハーク港をでて、砲艇等の小型艦艇に速力などを合わせるために15ノットで戦闘海域に向かっていった。

 

 

*1
近年のステルス技術の向上などからレーダー性能のさらなる向上を目指したE-2の改良型。コンピューターやC4Iシステムなどにアップデートが入っておりレーダーも改良されている




いかがでしたでしょうか?
次回はきちんと海戦回です。とはいっても航空部隊による空襲がメインですが・・・・・。ようやくタイトル詐欺を犯さなくて済む・・・・・。
ご意見ご感想ご評価お気に入り登録等お待ちしております。
ではまた次回!さようならぁ!

次回 EP10 海での戦い(空襲)

お楽しみに

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。