またまた投稿時間を間違えてしまった(-_-;)すいません。
今回の話はかなり短いです。
では本編どうぞ
ロウリア王国軍ワイバーン部隊は海軍からの要請を受けて、敵主力航空部隊を撃滅すべく飛んでいた。
250という数と今までの訓練で培ってきた自分たちの錬度があれば、たとえ古代にこの世界を恐怖のどん底に陥れた古の魔法帝国であろうとも撃退できる。そう思えるだけの力強さを彼らは持っていた。
「もうすぐだ!!皆の者、気張っていけよ!!」
ワイバーン部隊を指揮する竜騎士団長が魔導通信で竜騎士たちを激励する。
もうすぐ今までの血の滲むような努力が報われる。この手で敵を倒せる。竜騎士たちの血は高ぶった。
だがそれをあざ笑うかのように、先頭を飛んでいた52騎のワイバーンが突然爆ぜた。
ドォンドォン
不気味に響く爆発音とともに竜騎士たちは海に落ちてゆく。悲鳴を上げる間すらなかった。
先頭を飛んでいた指揮官たちが軒並み撃墜されたためワイバーン部隊の指揮系統が破壊される。それでも生き残った指揮官が指揮権を引き継いで指示を出した。
「おそらく敵の攻撃だ!!各騎散開!!」
生き残った200騎弱のワイバーンは上下左右に散ってゆく。
そのうち何人かの竜騎士が気がついた。
「おい!なんだ、あれ!!」
それは超人的な視力を持つ竜騎士だからこそ気づけた。細長い、まるで槍のような物はまっすぐ此方に向かっていた。
指揮官はすぐさまそれを敵の攻撃だと断定した。
「敵の攻撃だ!避けるぞ!!」
ワイバーンたちは槍を避けるべく四方八方によけようとする。槍はとても早いようだがこの距離なら避けることはたやすいとおもった。
「避けれた!・・・・・え」
槍の動きを追っていた竜騎士たちは気がついた。此方の動きに合わせて槍も方向を変えていると。刻一刻と迫る、逃れる事の敵わない死に竜騎士たちはいよいよパニック状態になった。
「う、うわぁあああああ!来るな!来るなぁあああああ!」
「くそっ!なんで付いてくるんだ!!やめろぉおおお!」
「ふ、振り切れない!」
竜騎士達は左右へジグザグに飛行したり、急降下で逃れようと努力するが槍は微妙に角度を変えて、ワイバーンの針路に向かってくる。
そして終末誘導状態に入った24発のAIM-260JATMや28発の28式中距離空対空誘導弾*1は弾頭のシ―カ―を起動させ探知した目標の未来予想位置に飛んでいく。そして近接信管の探知範囲内に入るとその指向性高性能爆薬を起動させ、ワイバーンとともに爆ぜた。
―――――――
「・・・・・」
アーベルはディスプレイに表示されたレーダー画面を見ていた。ミサイルを表す青い三角形のシンボルが敵機を示す赤いシンボルの近づいてゆく。そして2つのシンボルが重なった瞬間。シンボルが消え、代わりに「LOST」という無機質な文字が現れる。
つまり撃墜したのだ。この瞬間、誰かが死んだのだ。まるでゲームのようなあっけない死にアーベルは「殺した」という感覚がわかず、どこかうすら寒いものを感じていた。
すでにミサイル攻撃も4巡目。さきほど発射したミサイルが着弾すれば、敵のワイバーンは全て消えるだろう。
「・・・あと10秒・・・・・」
味方ミサイルが徐々に敵機に近づいていき再びレーダー画面上から消えた。既に残っている敵機はなく。この大空を飛んでいるのは鉄の猛禽といくらかの野鳥ぐらいだった。
その時、若い部下の声が無線を通じて聞こえてきた。
『・・・なんだか、ゲームみたいだ・・・・』
それは航空隊全員の気持ちを代弁しているようだった。みんな敵を殺したという感覚がわいていないのだ。アーベルは口を開いた。
「全機、忘れるな。これはゲームじゃない。俺たちは今、誰かを殺したんだ。俺たちと同じ人間の人生を奪ったんだ・・・・・。彼らにも家族がいて悲しむ人間がいることをよく覚えておけ。そしてこの仕事を続ける限り、絶対に忘れるな」
『・・・・・』
返事は帰ってこない。だがアーベルは全員がその指示に納得しているであろうことは確信できた。未だにうすら寒い感覚は取れず、アーベルは居心地が悪そうにしながら下を見る。
敵の船は既に何百隻と沈んでいる。だが撤退の様子が見えない。大方、ワイバーン部隊の到着を信じて待っているのだろう。
制空攻撃隊は対艦攻撃を支援すべく、その場にとどまり新たな航空戦力の出現に備えていた。
配備部隊:国防海軍/空軍/海兵隊
発射方式:固定翼機発射型
誘導方式:慣性航法・指令誘導/アクティブレーダーホーミング方式
全長/直径/全幅:3.5㎝/18㎝/53㎝
発射重量:160㎏
エンジン:ダクテッドロケット方式スクラムジェットエンジン
最大速度:M10
射程距離/最大射高:220㎞/35,000m
弾頭:レーザー近接信管付き指向性爆発破砕弾頭
概要:2028年に99式空対空誘導弾やAMRAAMの後継として正式採用された、極超音速中距離空対空ミサイル。
誘導性能と運動性能、速度性能が非常に向上しており、極超音速巡航ミサイルなどへの対応能力も獲得している。また、対ECM能力もずば抜けて高い。
速度、射程なども優れたミサイルであり、日中紛争後の防衛装備政策の変更に伴って台湾軍にも輸出された。撃ちっぱなしが可能で、射手の生存性を確保している。
いかがでしょうか。
いやぁ、空戦は何度かいても難しい。「とある飛空士」シリーズの作者様がいかに偉大かわかりますね(笑)
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ではまた次回さようならぁ!!
次回 EP12 海での戦い(終結)
お楽しみに!!