実は前回の話。私、榴散弾とキャニスター弾をごっちゃにおりました(-_-;)。うーん、しかも指摘されてもしばらく気づかないという・・・・。ほんとに無知ですいません。
前回指摘してくれた方には深くお詫び申し上げます。
では、本編どうぞ
「急げ急げ!」
竜騎士団長のせかす声が聞こえてくる。第1竜騎士団に編入されたターナケインも愛騎に走る。
彼らの任務は、王都の郊外に展開する敵部隊へ対する攻撃だ。地上部隊の突撃を支援するために、少しでも敵の目を上に向けさせ、なおかつ強力な魔導攻撃を行う敵の魔導兵器を少しでも減らすのである。
「相棒、あいつらに一矢報いてやろう」
ターナケインは愛騎に乗り込む前に、そういった。彼の愛騎のワイバーンはそれにこたえるようにクゥンと鳴いた。
彼は愛騎にまたがり、空へ舞い上がる。彼らは上空で編隊を組み、敵がいるほうに飛んでいく。
「低空を飛べ!敵に悟られないようにするんだ!」
先頭を飛ぶ竜騎士団長が後ろからついてくる25騎の竜騎士たちに警告する。敵は強大であり、遊覧飛行を楽しむごとく飛んでいたら、あっという間に餌食になってしまうだろうことはわかっていた。
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しかし、その動きは王都上空に展開するE-2F早期警戒機や地上部隊の対空レーダー装置にも探知されていた。NATO軍の早期警戒機には確実にルックダウン能力があるレーダーが搭載されているし、地上配備型対空レーダーにも侵入してくるヘリや巡航ミサイルを探知するために低空を飛ぶ飛行物体を探知する能力にたけたものもある。
問題は、それに対応する航空部隊がE-2Fの護衛として展開していたF-37 2機しかいないということであった。
すでにNATO軍側では敵ワイバーンはほぼ壊滅していると考えており、地上への攻撃任務も対空ミサイルを持たないヘリ部隊に移っていた。
しかし、完全な対空手段がないわけではない。日米海兵隊の地上部隊には短距離地対空ミサイルや対地攻撃に投入される予定の自走高射機関砲が多数配備されており、ワイバーン部隊への対処は可能であった。
ワイバーン部隊への初撃を担うことになったのはF-37であった。
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E-2はワイバーンが到達不可能な高度10000mまで上昇すると、2機の鋼鉄の猛禽はワイバーンに向かって突っ込んでいった。
超音速での巡航飛行が可能なF-37とワイバーン部隊との距離は一気に縮まる。そして戦闘機から連絡がきた。
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「OK!
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2機のF-37はいったん距離をとるとアクティブレーダーミサイルの発射符丁がコールされると、2機の戦闘機からそれぞれ2つ、計4つの高速飛行物体が分離する。
AIM-270 ペルセウス中距離空対空ミサイルである。M7という極超音速で飛翔するミサイルは、一瞬でワイバーン編隊に接近し、2騎のワイバーンを一気に消し炭に変えた。残る2発は、ワイバーン編隊があまりに低空を飛んでいるため途中地面に激突して墜落してしまった。
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レーダーを確認すると、どうやらワイバーン編隊は編隊を崩して散開しているようだ。それでもワイバーン部隊は地上部隊に近づきつつあった。
2機は一度旋回すると、再び発射符丁をコールし、残りの4発のAIM-270を発射する。しかし、今度は敵が不規則に移動していることや、中長距離空対空ミサイルの機動性が比較的悪いこと、アクティブレーダーホーミングという誘導方式から低空での誘導性能がそこまでよくないことから1発が外れ、3発が命中した。
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ダムバスターズ05のパイロットが悪態をつく。
「接近してサイドワインダーで仕留める!」
接近といっても10㎞以上は離れている。しかし、2機は速度を調整しつつワイバーンたちの後方に展開すると今度は赤外線ホーミングミサイルの発射符丁をコールして、AIM-9Zサイドワインダーを連続して放つ。
これもマッハ7を軽く超える速度でワイバーンに接近する。短距離空対空ミサイルは機動性が比較的高く、なおかつ赤外線誘導ミサイルは低空でも誘導性能はそこまで低くならない。4発のサイドワインダーは一発も外れることはなく、後方の4騎のワイバーンを消し炭にした。
続けて4発がワイバーンに襲い掛かる。今度は1発が地面に突っ込んでしまったが、残る3発は外れることなくワイバーンとそれに乗る竜騎士たちの命を刈り取る。
その時、早期警戒機から戦闘機に警告が入る。
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敵味方識別装置があるとはいえ、対空ミサイルや機関砲弾が飛び交う防空圏に戦闘機が突っ込めば誤射の可能性がある。
そのため、1機あたり残り4発あるサイドワインダーのうち2発づつを撃って、退避することに決めたのだ。残りの2発は帰還時に何かあったときのためのものである。
「FOX-2!!」
素早くワイバーンをロックオンするとサイドワインダーを放つ。今回は1発も外れることなく。4騎のワイバーンが爆炎に包まれた。
2機のF-37は対空任務を地上の防空部隊に任せると、180度反転して去っていった。
E-2と地上配備の対空レーダーが探知した情報は、C4Iシステムを通じて、地上の対空部隊の司令部にも送られていた。
「F-37、2機。反転します」
レーダーオペレーターが画面を見ながらそう言った。モニターには10騎のワイバーンを示すアイコンが映っている。
それを確認した高射隊の隊長が指示を出した。
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「了解」
日海兵隊には近距離地対空ミサイル8発と40㎜機関砲2門を搭載した自走高射機関砲が米海兵隊にはアヴェンジャー近距離防空システムのミサイルを改良した防空システムが配備されている。
短距離地対空ミサイル部隊もおり、たとえ戦闘機部隊が来たとしてもある程度の抵抗は可能であるが、短距離地対空ミサイル部隊は到着したばかりで陣地構築などができていなかった。
「対空戦闘はじめ!!」
日第1海兵師団所属の短距離地対空ミサイル中隊に配備されている短距離防空システムが対空戦闘を始める。
日米海兵隊の上空に接近しようとするワイバーンに40㎜機関砲や12.7㎜重機関銃が射撃し、搭載されている近距離地対空ミサイルがワイバーン部隊に襲い掛かる。
空には赤い曳光弾が飛び交い時折白煙を残してミサイルが飛んでいく、レーダー統制された射撃に時速500㎞もないワイバーンはなすすべもなく刈られていく。
戦前には500騎もいたロウリア軍のワイバーン部隊は、敵に大した損害を与えることなく全滅した。
いかがでしたでしょうか?
今回は間違えはないはず・・・・。
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ではまた次回。さようならぁ
次回 EP25 王都攻略戦(北方平野戦)
ではまた次回。さようならぁ