今回はロデニウス大陸、主にクワ・トイネ公国のお話です。こうしてみるとやっぱり原作と流れが結構違う気がする・・・・。
では、本編どうぞ。
クワ・トイネ公国とクイラ王国、この2か国はロデニウス戦争前より食料と鉱物資源の2つを産出し、転移してきた西側諸国の、まさしく生命線であった。
しかし、隣国のロウリア王国が強力な軍事大国であったことや周辺地域に多大な影響力を持っているパーパルディア皇国が、クワ・トイネ及びクイラへの侵略戦争を支援していたことがわかり、西側諸国は軍隊を派遣して両国を防衛するとともに、両国の防衛体制強化のために武器供与や軍事顧問団の派遣なども行っていた。
その最たる例がSDWプロジェクトであろう。これはクワ・トイネ及びクイラに対する供与武器を開発するプロジェクトのことで、西側諸国に対しては脅威となりえず、それでいて周辺諸国には圧倒できるレベルの兵器が開発された。
そして中央暦1639年5月。ついにその援助が実を結ぶこととなった。
クワ・トイネ公国の首都クワ・トイネ。その近郊にあるクワ・トイネ演習場には、クワ・トイネ公国首脳陣やNATO各国の国防大臣が集まっていた。
彼らの前には、異世界の人間からしたら見慣れぬ、そして地球の人間からしたら古臭い装備を身にまとった兵士たち数万もの数がいた。
「壮観ですね」
席に座っているクワ・トイネ公国首相、カナタはそういった。
目の前にいる兵士たち。それは西側諸国の支援の下、第1近代化騎兵旅団を発展させる形で編成された、クワ・トイネ公国初の機甲師団である第1騎兵師団と第2歩兵師団、そして首都防衛を担う第3歩兵師団の約5万人もの将兵たちであった。
この日、もっぱら駐クワ・トイネNATO軍の演習場となっていたクワ・トイネ演習場では、クワ・トイネ公国初の近代的な陸軍師団の編成式が行われていた。クワ・トイネ初の近代化部隊の編成ということで、NATO各国からも国防大臣が駆け付けたのである。
総員が整列し、各師団の師団長が壇上に出てくる。カナタはわきに控えていた将校から、師団旗を受け取ると、将校が野太い声で師団長を呼ぶ。
「第1騎兵師団。師団長モイジ・ラウド少将!」
「ハッ!」
元々、西部方面騎士団の団長であったモイジも、陸軍近代化の流れで第1騎兵師団の師団長となっていた。同じく近代化の流れで制定された、カーキ色の第2次大戦時の米陸軍将校を思わせる軍服に身を包んだモイジは、名前が呼ばれると同時に一歩前へ出てカナタの前に行く。
「貴官の師団は、我が国で最も精鋭が集まり、最新鋭の兵器を有しております。その活躍に期待します」
「ハッ!我が国の民の期待に応え、我が国の鉾として粉骨砕身してまいります!」
期待の言葉とともにカナタから渡された師団旗を、モイジはそう返しながら受け取った。それと同時に、列席していた各国の国防大臣や将軍らが拍手する。
モイジは、たなびく師団旗を見上げた。緑の下地に盾とそのうえで交差する2本の槍、その周りをクワ・トイネの国旗にも描かれている麦が囲み、一番上に空いたスペースに赤く「1」という文字が描かれたものである。クワ・トイネの盾となり、そして有事には先兵となって敵に真っ先に打撃を加えるという意思を込めた旗であった。
一歩下がって列に戻ると、横にいた第2歩兵師団、第3歩兵師団長も、カナタから師団旗を受け取る。掲げられた師団旗に、整列していた兵士らが一斉にNATO軍事顧問団仕込みの敬礼した。カナタは、その兵士たちの様子を満足げに頷く。
「貴官らの師団は、異世界から新たにきた我が国の友邦の支援の下、世界でも先進的な軍隊として編成されました。貴官らは我が国の国民のみならず、異世界からの友邦からも民主主義の守護者として期待されています。その期待に沿うよう、より一層奮励努力してください」
カナタからの短めの挨拶が終わると、今度は師団長も含めてこの式典に参加した全将兵がカナタに敬礼した。
いかがでしたでしょうか?
ついにクワ・トイネ公国に戦車師団が・・・・。この時点でムーより若干強いか?まぁ、兵器どころか弾薬の自国生産もできていないのでNATOの支援ありきですがね。
こいつらが今後出てくるかどうかは、未定です。早ければパーパルディア戦に出てくるかもしれません。楽しみにしていてください。
ではまた次回!さようなら!
次回 EP42 フェン王国
お楽しみに!