西側諸国召喚   作:RIM-156 SM-2ER

9 / 63
皆さまどうも、SM-2です
今回の話、派遣した米軍の量がえぐいなと思った。
NATO「大丈夫だよ~。怖くないよ~(^ー^)」
ロウリア「・・・・・ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル」
圧倒的な物量と技術でたたきつぶす。それがアメリカンスタイル


EP7 各国の反応

「予想どおりね」

 

アリスは執務室でギムに派遣した部隊から送られてきた報告書を読むとそう短く呟いた。

 

「でも戦争は始まったわ。事前計画通りに第3軍団と第8軍、第7艦隊、第51任務部隊、第7空軍、第9空軍、第12空軍、第1海兵遠征軍を派遣してちょうだい」

「了解」

 

ジョージはそういうと執務室を出て行った。アメリカはロウリアが二度と侵略戦争などを起こさぬように、西側の位置が変わったことで再編した海外駐留部隊の内、余った部隊で中央総軍*1を設立し、そこから部隊を派遣し徹底的にたたきつぶし、戦後日本を参考とした民主主義国家に造り変える予定であった。もちろん今の国王は退位してもらい親族で最もましであろう人物に新たな象徴国王として即位してもらうが。

それはアメリカのみならずNATO軍すべてに言えた。NATOはロウリア王国を徹底的に叩き潰し、国王を挿げ替えて象徴国王に変えて、ロウリア国に作り替えることで一致していた。既にロウリアの運命は決していたのだ。

―――――――

NATO軍ギム駐屯地

NATO軍はロウリア王国からギムの町を守ったことでギムの住人からは英雄視されていた。後方のエジェイ近辺のダイタル平野に建設されたダイタル航空基地を含めNATO軍の基地は戦力の増強が進み、各国からの援軍がギムやダイタル航空基地に集まった。

 

「NATOの首脳たちはロウリアを塵も残さぬつもりかな?」

 

NATO軍のギム合同演習部隊に各国の増援が加わり、NATO軍ロウリア侵攻軍に名前も変わったため指揮官がかわりイギリス陸軍のリチャードソン少将から転移前はアメリカ中央軍の指揮官を務めていたノーマン・イェーガー、アメリカ海兵隊大将に変わった。

 

「ロウリアには多数の城塞都市があり、それらすべての軍隊を合わせるとかなりの量だ。各城塞都市に攻略部隊を設けて部隊をくぎ付けにし、その間に王都を制圧するのもありだ」

 

横にいた日本国国防陸軍第1遊撃師団師団長の少将が眼下の部隊を眺めながらイェーガーにそう言った。ギム防衛戦とは比べ物にならないほどの部隊なのだ。選択肢は沢山あるのだ。

 

「中世の軍隊で現代の軍隊に数も負けているとなるとロウリアがかわいそうになってくる」

「だが容赦は無用だ・・・・。我々が生き残るために徹底的にたたきつぶさねばなるまい」

 

その場にいた各国軍の指揮官は口々にそう言った。

NATO軍はロウリア王国からクワ・トイネを救い、ロウリアを民主主義国家に変えるべくロウリア王国本土への逆侵攻を行う合同軍事作戦、コーナーストーン・オブ・ピース作戦(平和の礎作戦)の準備を始めた

――――――

「NATO・・・・?聞かない名前だな・・・・?どこの国だそれは?」

 

第3文明圏の列強国、パーパルディア皇国の首都にある国家戦略局の庁舎の一角で2人の男は話しあっていた。

 

「国というより国家連合のようです。クワ・トイネよりさらに北東に1000kmほども離れたところにあるようです」

「そんなことは報告書を見ればわかる・・・・。問題はいつそのような国家が誕生したかだ。そんな近くにあるのなら我が国が認識していないのはおかしかろう?」

 

男の内、豪奢な服を身にまとっている方は持っていた羊皮紙の束をテーブルにポイッと投げ捨てるように置く。

 

「あの辺りは海流が激しいですから舟が近づけずに気づかなかっただけかと・・・・。群島があり集落があるということぐらいしか分かっていませんでしたし、あの辺りの一番最近の調査記録でも100年前のものになります」

「つまりこの100年の間に島にあった集落がそれぞれ国を建国し、弱小国が身を守るために寄り集まった連合ということか・・・・?」

「おそらくは・・・・」

 

彼らはNATOをそのように判断してしまった。だがNATOは群島の集まりではない。そして彼らよりも成熟した技術を持つ世界でも1位の経済・技術・軍事力を持っていた国が一緒だということを認識できていなかった。

 

「しかし蛮族が大砲か・・・・・こざかしいな」

「恐らく今までは身の程をわきまえて出てこなかったのでしょう。この戦乱を機に名乗りを上げた・・・・そんな所ではないでしょうか?」

「しかしよもやロウリアが負けることはあるまいな?ロウリアが負ければ我々の行動に支障が出るぞ」

「ご心配なく。今回は6万の兵力を失いましたが恐らくNATOとクワ・トイネが部隊を集中運用したおかげで局所的な数的不利が生まれまれ大砲も装備していなかったために負けたのでしょう。まだロウリアには40万を超える大軍団と我が国が供与した旧式大砲が100門ございます。大規模な囮部隊を出しても別働隊が派遣可能です。群島が寄り集まった国家連合の用意できる兵力では防ぎきることは出来ますまい」

 

返事を聞いた男は満足げに頷く。

 

「では頼んだぞ」

「お任せください。ロウリア軍は海上からクワ・トイネ後方に上陸し敵を背後から襲うようです。海上からだけでもかなりの軍勢必ずや勝てます」

 

だが事は彼らの思い通りには進まない。

――――――

「こたびの敗戦はどういうことか・・・・・」

 

ジン・ハークにある王城ではハーク・ロウリア34世が怒気をはらんだ声で目の前で首を垂れるパタジンにそう尋ねた。

 

「はい。現在生存者を中心に聞き取り調査をしていますが気をおかしくしてしまった者が多く、不可解な証言をしているため調査が難航しております」

「つまり、分からないのだな・・・・?」

 

一層、苛立ちを強めたハーク・ロウリア34世にパタジンはさらに恐縮してしまう。

 

「はっ、恐れながら・・・・・ですが参謀本部で検討した限りではクワ・トイネ公国軍と突如参戦してきましたNATO軍が部隊を集中運用しギムに強力な防御陣地を設置していたからだと思われます」

「ならば彼の国をどうやって下すのだ?ギムは交通の要所と聞いている。そこを取らなければクワ・トイネ侵攻は潰えるのではないか?」

 

ハーク・ロウリア34世の心配にパタジンは首を横に振る。

 

「いえ。現在、海軍に命じクワ・トイネの後方に上陸する手はずを整えております。そこから部隊を送ればクワ・トイネの侵攻は捗り、ギムの部隊を挟撃することもできましょう」

「そうか・・・・・頼んだぞ。そちには期待しておる。この戦が終わればそちをクワ・トイネの総督に任ずることを約束しよう」

 

パタジンはその言葉を聞いて歓喜した。総督はその植民地行政のトップであり植民地の政治・軍事を担える役職だ。本国ほどの軍隊は与えられないだろうが、それでも1国のトップに立つことと同じであるためパタジンの歓喜は当然と言えた。

 

「ははぁ、ありがたき幸せ」

 

パタジンはハーク・ロウリア34世からの褒美に目を輝かせるとともに、一層この戦いに勝たなくてはという気持ちを強めた。

二日後。ジン・ハーク北の港にあるロウリア王国軍海軍基地から4400隻からなる大艦隊が出撃した。そしてその様子はNATO軍のRQ-5Bシー・スカウター無人偵察機によって探知されていた。

*1
転移で新編された部隊。各方面軍への部隊の抽出などを行う部隊




いかがでしたでしょうか?
NATO参戦してきた時点でどこにも勝ち目ないんだよな~。衛星がないのが唯一の弱点だけど微々たるものだし各国の無人偵察機総動員すれば局所紛争なら事足りるしね。
ご意見ご感想お気に入り登録お待ちしております。
ではまた次回。さようならぁ~

次回 EP8 海での戦い(序章)

お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。