遊戯王BELIEVER ~遊戯王の新作シリーズをフラゲしてきた(笑)~ 作:ミスタータイムマン
ガラクータさん、お気に入り登録ありがとうございます。
11/5 変身→アームドフォーゼに変更。
2/4 決め台詞を追加。
―在府市 花ノ木商店街―
ハイテラー:ストリアの襲来から一夜明けた日曜。
白砂アイナは新たに自分が所属するチームAギートの試合を見に市街地へとやってきていた。
「あ、白砂先輩。着てくださったんですね。お疲れ様ッス」
チームAギートのリーダーである仲町悟が遠くにいたアイナに向かって手を振る。
「こんにちは、仲町くん。昨日はゴメンなさいね。用事があって行けなくて」
虚を突かれたように、ポカンと口を開ける残りのAギートのメンバー2人、その中の1人、ヒヨコみたいに後ろ髪が跳ねている
「おい、すげぇ人が来るって言ってたけど、何あの美人?」
翔太の言葉を受け、最後の1人、
「女っ気のないウチのチームに何故・・・、一体どんな縁だ?」
「学校の先輩だよ。しかもうちの学校でもトップ3には入るレベル。ぶっちゃけ、今も驚いてる。あ、そうだ白砂先輩。この2人が前、話してた残りのメンバー、戸部に剛田です」
悟の目くばせに2人とも自己紹介し、続けてアイナも自己紹介。
すると、翔太と正志からは驚きの声。
「白砂って・・・え?デュエルディスクを作っている、あの?」
「はい、この町のデュエルディスクは父の会社が作成している物です。ところで奥田くんは・・・?」
アイナは本来来る予定だったもう1人の新メンバーのことを悟に尋ねた。
「あいつは、何か急用が入ったとかで、今日来られないんですって。ったく、俺達が昇級戦を勝ち取るこの試合に来てほしかったんですけどね」
そんなことを話していると試合時間になり、アイナを除いた3人はデュエルコートへと移動した。
―――――――――――――――――――――――
サッカーコート半分くらいの広さのデュエルコートの両サイドに出場選手たちが並ぶ。
3部リーグの試合は勝ち抜き戦。コート中心部の円で囲まれたエリアで1対1のデュエルが行われる。
試合開始の合図とともに選手たちは駆け出し、先に中心部へとたどり着いた選手が先行になる。
デュエルは基本先攻が有利。脚力に自信のある選手を1人目に据えることが多い。
チームAギートの先鋒は翔太もその1人。
彼は在籍している在府工業高校で陸上部にスカウトされる程の健脚の持ち主だ。
瞬く間に先攻をもぎ取ってみせた。
「戸部くん、かなり速いわね。この速さならほとんどの試合で先攻が取れるわね、しかもデッキは先行制圧が得意な【シムルグ+霞の谷】」
翔太は1ターン目から盤面を整え、危なげなく1勝。
「デッキを十分使いこなしていて実力も充分」
第2試合、翔太はライフポイントを半分以上削り取られてしまうものの何とか2勝。
3部リーグも他のリーグの勝ち抜き戦と同じようにライフポイントは失った文の半分は回復する者の引継ぎ式。
しかも先攻は敗北したチーム側へと移るため、更に不利に追い込まれていく。
最終戦の相手は無効のチームのエース。ライフをほとんど削れずに、次の試合へ。
「次は仲町くんね」
3部リーグは相手に合わせて残りのメンバーから選手を選出できる。Aギートの面々は岩石族使いの正志よりもキャプテンの悟が出た方が有利だと判断したのだ。
悟は多少、ライフは削られたものの危なげなく勝利。
「流石は仲町くん。高レベル機械族の安定感を前面に押し出している。このチームなら2部リーグでも通用しそうね」
このメンバーなら私と奥田くんが加われば、1部リーグ入りも・・・。ダメダメ、そこまで行ったら、私vsハクアとか可笑しなことになっちゃう。でも自分たちのチームでチャンピオンになるのは昔からの夢だったし・・・。
アイナは思考を中断させると、勝利を喜び合っている悟達の輪に入っていった。
―――――――――――――――――――――――
翌日―――、
―在府高校 空き教室前―
「え、マジでみんな来るの、忙しそうな白砂先輩だけじゃなくて、他校の2人も?」
「ああ、白砂先輩が来週の昇格戦の前に一度みんなで顔を合わせた方が良いってな」
昨日の時点で早めにチームワークを深め合う事が必要と、アイナが提案していたのだ。
悟が教室の扉を開けると翔太、正志、そしてアイナの姿があった。
「皆さん、来ましたね。昨日もお話しましたように私と奥田くんはチームに合流してから自分たちのデュエルをメンバー全員に伝えきれていません。2部リーグからはシングルデュエルだけでなく、即席でタッグデュエルもします。タッグデュエルではパートナーの戦術を把握することが必須。だからこそ、デュエルをしましょう。思う存分に」
アイナはそう言うとにこやかな笑顔でデッキを差し出す。
悟にはその背後に炎がメラメラと燃え盛っている幻視が見えた。
「先輩って、こんなキャラだっけ、何か熱血感が・・・、なぁ、遊士」
「・・・そうだな」
遊士も引いているっぽい。
「とりあえず、シングルデュエルを2組で、後カメラ係1人。まず、俺がカメラな」
―――――――――――――――――――――――
遊士(LP1800)vs正志(LP1600)
「速攻魔法《月の書》を発動。《メガロック・ドラゴン》を裏側守備表示にする」
《メガロック・ドラゴン》ATK5600→DEF0
「ム、これは・・・」
「《空牙団の闘士ブラーヴォ》で裏側守備表示の《メガロック・ドラゴン》を攻撃!」
【Attack!】
「《空牙団の大義フォルゴ》でダイレクトアタック!」
【Last Attack!】
正志LP1600→0
「流石、悟が見込んだ男。俺の岩石族モンスター達を突破するとは」
――――――――――――――――――――――
アイナ(LP3800)vs翔太(LP300)
「ほとんどライフが削れねぇ。これが在府高校の最強クラスってやつか・・・!」
「《アテナ》(ATK2600)で《始祖神鳥シムルグ》(ATK2900→3400)を攻撃!ダメージステップ開始時、手札の《オネスト》の効果。《始祖神鳥シムルグ》の攻撃力分《アテナ》の攻撃力をアップさせます」
《アテナ》ATK2600→6000
【Last Attack!】
翔太LP300→0
「マジで強ぇ・・・!」
―――――――――――――――――――――
「やっぱ、2人ともスゲェ。俺もデュエルしたくなってきたぜ」
次は自分の番とばかりに悟はデッキを取り出すが、翔太に肩を捕まえられた。
「ちょっと待てよ。お前のデュエルよりも見たいもんがある。正志も同じはずだぜ」
「俺も見たい。あの2人のデュエルを」
翔太と正志の視線の先は自分たちを倒した2人、遊士とアイナ。
2人の視界に映るのはお互い自身。
そんな様子を捉えた悟は、あー確かにと呟く。
「だよなー、俺も見てみたかったし」
「私も奥田くんの実力は気になってましたから是非お願いしたいと思ってました。奥田くん、いいですね?」
淑女然とした態度だが、瞳の奥には闘志を湛えている。
「・・・わかりました。精一杯やらせてもらいます」
―――――DUEL!―――――
【【Set Player card】】
【Accept!You are a Fighting Duelist!《ファイティング・デュエリスト》】
【Accept!You are a Supporting Duelist!】
《サポーティング・デュエリスト》
プレイヤーカード ATK 0
①:このカードにのっているユナイトが2個以下の場合、自分または相手が魔法・罠ゾーンにカードをセットする度、このカードの上にユナイトカウンターを1個のせる。この効果は1ターンに2度まで発動する事ができる。
②:自分はEXデッキからメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。
③:相手ターン中、ユナイトモンスターを装備している場合、自分フィールド上のモンスターは攻撃力が300アップする。
④:自分のデュエル開始時に自分のライフを300回復する。
「私のターン、《サポーティング・デュエリスト》の効果でライフを300回復、手札から《神の居城-ヴァルハラ》を発動」(アイナLP4000→4300)
【Effect】
アイナの背後に出現した神殿。その奥からバサリと翼が翻る。
「レベル8《大天使クリスティア》(ATK2800)を特殊召喚」
【Summon】
「クリスティアか、遊士にはきついカードだな」
《大天使クリスティア》の特殊召喚封じは空牙団にとって相性は最悪。空牙団は特殊召喚できなければ効果を発動できないカードばかり。
「カードを2枚セット、《カードカーD》を召喚。リリースして2枚ドロー」(《サポーティング・デュエリスト》ユナイトカウンター0→2)
【Summon Effect Draw】
「ターンを終了します。さあ、この布陣をどう突破しますか?」
白砂アイナ
LP4300 手札2枚
場:《大天使クリスティア》(ATK2800→3100) リバースカード2枚
プレイヤーカード:《サポーティング・デュエリスト》ATK0 ユナイトカウンター2個
「俺のターン、ドロー」
【Draw】
「モンスターを1体セット、リバースカードを1枚セットしてターンエンド」
「随分、消極的ですね?ならエンドフェイズ時に罠カード《サイクロン》を発動。セットカードを破壊」
【Effect Select 1 card -Destory!】
「ターンエンドだ」
奥田遊士
LP4000 手札3枚
場:セットモンスター1枚 リバースカード2枚
プレイヤーカード:《ファイティング・デュエリスト》ATK0 ユナイトカウンター0個
「私のターン」
【Draw】
「ユナイトカウンター2個でコーリング!」
【Accept 2 Unite counters・・・UNITE EQUIP!】
「ユナイトイクイップ!我が元へ宿れ!《レーザー・ファルコン》!」(《サポーティング・デュエリスト》ATK0→1100、ユナイトカウンター2→0)
【Feather Ray!】
「ではバトル。私自身でセットモンスターを攻撃」
【Player Attack!】
浮遊していた翼を模した砲台から幾条の細い光線がセットモンスターを貫く。
《空牙団の剣士 ビート》DEF500 破壊
「《大天使クリスティア》でダイレクトアタック!」
【Attack!】
「ぐっ!」
奥田遊士LP4000→1200
「貴方の実力に期待してたけど、この程度かしら?カードを2枚セットしてターン終了」(《サポーティング・デュエリスト》ユナイトカウンター0→2)
白砂アイナ
LP4300 手札1枚
場:《大天使クリスティア》(ATK2800→3100)《アーティファクト モラルタ》 リバースカード2枚
プレイヤーカード:《サポーティング・デュエリスト》ATK1100(《レーザー・ファルコン》装備) ユナイトカウンター2個
「俺のターン、ドロー」
【Draw】
場にカードはなく、特殊召喚できない不利な状況にもかかわらず、淡々とドローを宣言する遊士。
その様子にアイナは失望を感じていた。
「・・・闘志が感じられませんね。この間見た、あなたと仲町くんのデュエルは素晴らしい闘志のぶつかり合いでした。ですが、今のあなたからは勝利への意志が見えません。あなた達とならリーグチャンピオンも夢でないと思ったのに・・・」
その言葉に遊士は奥歯を噛みしめたかと思うと俯く。
その表情は手札に隠れてしまう。
「俺は・・・」
「何シケたツラしてんだ。何かウジウジしてるみてぇだが、お前はデュエリストだろう!デュエリストはデュエルに身を任せるもんだ。そうやれば湧き上がるはずだ!勝ちたいって意志が!悩みなんざ一気に吹っ飛んじまう!」
悟のシャウトにシン、と静まる教室。
幾度となく、遊士とデュエルをしてきた悟にとっても友人が実力を発揮できないで負けそうになることはあまりにも悔しすぎる。
そこへ―――――、
ハァーっ
静まった教室に大きく響くため息皆の視線が声の主である遊士へと向いた。
「・・・だな。大切なことを忘れてたぜ。俺は今、こうしてデュエルディスクを構えてる。なら考えることはただ1つだけだもんな」
アイナは自分に向く遊士の顔つきが今までと違っていることをまざまざと感じていた。
これからがこのデュエルの本番なのだと期待が広がる。
「先輩、すみません。デュエルを中断させてしまって、それからもう1つ謝らせてください。今からボコボコにしますので、よろしくお願いしますね」
「へぇ、機能停止しているあなたのデッキで何ができるか、見せてもらいましょう!」
バチバチと火花を飛ばし合う2人に悟は何もそこまでしなくても・・・、と呟く。
どこからともなく『ナイスガッツ』と聞こえるのは空耳の筈だ。
「いきます。マジックカード《精神操作》を発動。《大天使クリスティア》のコントロールを得る」(《ファイティング・デュエリスト》ユナイトカウンター0→1)
【Effect】
「そうきましたか、ではカウンタートラップ《八式魔法多重結界》を発動。《精神操作》を無効にします」
【Chain Effect】
「止めますよね。なら《強欲で金満の壺》を発動。カウンターしますか?」(《ファイティング・デュエリスト》ユナイトカウンター1→2)
「いいえ、通します」
「EXデッキからカードを裏向きで6枚除外し、2枚ドロー!」
【Effect Draw】
「《禁じられた聖杯》を発動。《大天使クリスティア》の効果を無効にし、攻撃力を400アップさせます」(《ファイティング・デュエリスト》ユナイトカウンター2→3)
【Effect Select 1 Monster - Invalid!】
《大天使クリスティア》ATK3100→3500、効果無効
「これで特殊召喚が可能。ここから空牙団の怒涛の展開が始まるぞ」
正志は先ほどのデュエルでとめどなく展開してくる空牙団の展開力を思い出していた。恐らく戦況は一気に変わる筈。
「《空牙団の砲手ドンパ》(レベル2 ATK500)を召喚」
【Summon】
「その効果は止めさせてもらうわ。トラップカード《ブレイクスルー・スキル》。《空牙団の砲手ドンパ》の効果は無効!」
【Effect Select 1 Monster - Invalid!】
「初動をつぶされた!どうする遊士!」
悟はグッと拳を握る。
今の遊士はこのままじゃ終わらないはずだと、次の手を期待しているのだ。
「まだだ!ユナイトカウンター1つでコーリング!」
【Accept 1 Unite counter・・・UNITE SUMMON!】
「ユナイト召喚!現われろレベル2《ホイール・ガードナー》(DEF800)。《ホイール・ガードナー》の効果で手札からモンスター1体墓地に送る」(《ファイティング・デュエリスト》ユナイトカウンター3→2)
透明な水色の板が出現すると、そこへ矢と化した獣人とマシーンが飛びこんでいく。
「現われろ!歴史を刻むサーキット!召喚条件は名前の異なるモンスター2体!《空牙団の砲手ドンパ》と《ホイール・ガードナー》でリンクマーカーをセット。サーキットコンバイン!」
【LINK SUMMON!】
「リンク召喚!リンク2《トロイメア・フェニックス》(ATK1900)!」
「来た!リンク召喚だ!」
翔太は目をキラキラと輝かせ興奮したように
一昨日にデュエルした時にも見たけど、やっぱスゲェ!叫ぶ。
「ユナイト召喚からリンク召喚につなげてきた・・・。でも《ファイティング・デュエリスト》ではメインモンスターゾーンにリンク召喚をできない。一体何を・・・」
アイナのいぶかしげに呟きに遊士は答えるよう1枚のカードを手札から抜き出す。
「悟のチームに入るって決めてから俺はデッキを見直した。これが俺の新たに投入したカード!墓地から種族の異なる3体のモンスターを除外!特殊召喚!レベル11《アークネメシス・エスカトス》(ATK3000)!」
宣言とともに天に雷雲が広がる。そこから紫電を纏う光の柱が地面を穿つ
光の中から長い体をくねらせ、異形の竜が姿を現した。
ギュアアア!
「《アークネメシス エスカトス》!種族統一デッキ殺しのカウンターカード・・・!」
「そうか、今までプレイングは墓地にモンスターを貯めるためだったのか!」
悟は指をパチンと鳴らし納得していた。
在府市でのデュエルでは安定したサポートカードが使える種族や属性を統一したデッキが殆ど。
それ故、このカードの安定させて運用するデッキはほとんどない。
「《アークネメシス エスカトス》の効果。選択した種族のモンスターを全て破壊する!天使族モンスターを全て破壊します」
【Effect All Monsters Destroy!】
《アークネメシス エスカトス》を中心にまばゆい光がフィールドを包み込む。
「クリスティアが・・・!しかもエスカトスは効果破壊耐性を所持している・・・!」
「更にこの効果を使用した次のターンまで天使族は特殊召喚できなくなる。ゲームから除外された《空牙団の剣士ビート》をデッキに戻し、《ネメシス・コリドー》(レベル4 ATK1900)を特殊召喚」
鳥人を模したアンドロイドが旋風と共に空中から舞い降りた。
「俺はユナイトカウンター3個でコーリング!」
【Accept 3 Unite counters・・・】
「ユナイトイクイップ!我が手に宿れ!《キャノン・トータス》!(装備ATK+2000)」
【UNITE EQUIP! Big Canon!】
「《ファイティング・デュエリスト》の効果で攻撃力が更に500アップし、攻撃力は2500に!」
《ファイティング・デュエリスト》ATK0→2000→2500 ユナイトカウンター3→0
「バトル!俺自身の攻撃!」
【Player Attack!】
脇に抱えたキャノン砲に光が収束し、光線が放たれる。
アイナが装備していた機械の翼を盾にして衝撃を抑えるがバキンと砕けてしまう。
白砂アイナLP4300→3600
「ライフがあまり減っていない?」
アイナの前には隠れてしまう壁のようにそびえる赤色のカード。
その周辺に光り輝く粒子が舞っていた。
「ええ、トラップカード
「削れるだけ削ります。《ネメシス・コリドー》と《トロイメア・フェニックス》で直接攻撃!」
白砂アイナLP3600→2750→1700
「最後に《アークネメシス エスカトス》でダイレクトアタック!」
大きく開いた口腔から紫色の光が集まり、ブレスを放つ。
着弾とともに雷光が弾けとんだ。
「っ!」
白砂アイナLP1700→200
「メインフェイズ2、現われろ、歴史を刻むサーキット!召喚条件は名前の異なるモンスター2体!《トロイメア・フェニックス》と《ネメシス・コリドー》でリンクマーカーをセット。サーキットコンバイン!」
【LINK SUMMON!】
「リンク召喚!現われろ!リンク3《天威の鬼神》(ATK3000)!ターンエンドだ」
奥田遊士
LP1200 手札0枚
場:《アークネメシス・エスカトス》(ATK3000)、《天威の鬼神》(ATK3000)
プレイヤーカード:《ファイティング・デュエリスト》ATK2500(《キャノン・トータス》装備) ユナイトカウンター0個
「私のターン」
【Draw】
ドローしたのは効果でデッキトップへ戻っていた《大天使クリスティア》。今は天使族は特殊召喚できないため、実質的なドローロック。しかし、アイナの表情に焦燥はなく、穏やか。
「私のライフは残り200。ここまで追いつめられたのは久しぶり。私の眼に狂いはなかった。マジックカード《精神操作》。《アークネメシス・エスカトス》のコントロールを得る」
【Effect】
「しまった!」
前のターンで遊士が使おうとしていた手だ。
逆転の切り札であった《アークネメシス・エスカトス》が今度は遊士に牙を剥く。
「フフ、大きな力は諸刃の剣という事ね。《アークネメシス・エスカトス》の効果で種族を幻竜族変更し、幻竜族族モンスターを全て破壊」
【Effect All Monsters destroy!】
「ユナイトカウンター2つでコーリング!」
【Accept 2 Unite counter・・・UNITE SUMMON!】
「ユナイト召喚!レベル4《レーザー・ファルコン》(ATK1600)!」
白銀の隼が翼を広げ、飛翔する。
「EXデッキは種族統一してなかったですね・・・」
遊士は悔しがりつつも、その表情は晴れやかだった。
「《レーザー・ファルコン》でダイレクトアタック!」
【Last Attack!】
奥田遊士LP1200→0
―――――
「すさまじいデュエルだったな、俺も早くデュエルしたいぜ!」
翔太は悟からカメラを取り上げドン、と悟の背中を押す。
「だな。俺がカメラやるよ!行ってこいリーダー」
その後、遊士たちは何度もデュエルをし続けた。
帰る頃には皆、疲労した様子が出ていたが、笑顔に満ち溢れていた。
――――――――――――――――――
夜―――――、
「この場所にストリアがいるんですね」
『はい、この薄い反応に8体のテラーの反応、リークされた情報通りです』、とオペレーター。
『間違いなく、罠だと思いますが・・・』
「罠だろうが、今ヤツを倒さなければならない!私しか動ける者がいないのだから」
これはハクアの独断の判断。第一発見者であるオペレーターの小野裕子に口止めをして現場に出向いているのだ。
『! 前方に《アームドナイト ビリーバー》の反応。彼と協力して事態の収拾に当たってください』
小野は最後にそう伝え、通信を切った。
直後、クルリと椅子を回転させ、後ろの2人に顔を向けた。
「片桐局長、光導副局長代理。申し訳ありません」
「仕方ないよ、小野さん。キミではハクアを止められないのはしょうがないからね。補助部隊も出したし、いざという時はなんとかできると思うよ」
片桐が眉間にしわを寄せている中、光導翼は優しい声色で語りかけた。
―――――
「ビリーバー?どうして、ここに?」
まさか、ビリーバーにもリークがあったのか、とハクアは思案を巡らせる。
「ヤツを、ストリアを追ってきたのか・・・?」
「!」
なんだ、このプレッシャーは。これがビリーバーなのか・・・。
「ハクア、帰れ。ここはお前がいていい場所じゃない」
「何?私はこの町のため、ヤツと戦った2人にかけて、この場所を去るわけにはいかない!」
ハクアの脳裏にロウオウとジン。ストリアに敗れ、散っていった者達の姿が浮かぶ。
「ラチが明かないな。力ずくでも引いてもらおうか・・・!コイツでな!」
ビリーバーはデッキを構える。デッキの1番下のカードを見せつけるように・・・。
「そのカードは・・・!馬鹿な!」
《テクノロギア・マテリアル》
「テクノロギアのカード。なぜ貴様が持っている!」
あれは、あのストリアのカード!訳が分からない!
ビリーバーが持っているはずがない。
「それを聞きたければ、俺に勝つことだ。行くぞ!」
ハクアはデュエルディスクを懐から取り出し、腕に装着する。
【Set Player card】
「私の誇りに誓って、あなたを倒す!アームドフォーゼ!」
デュエルディスクにプレイヤーカードを挿入すると、光のキューブが全身を包みこんだ。
【Accept! ARMED PHOSE! This is the Armed Knight HAKUA!】
―――DUEL!―――――
プレイヤーカード ATK 0
①:自分のターン中、自分がユナイトモンスター以外の魔法・罠・モンスター効果を発動する度、このカードの上にユナイトカウンターを1個のせる。この効果は1ターンに4度まで発動する事ができる。
②:自分はEXデッキからメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。
③:ユナイトモンスターが装備されているこのカードの攻撃力は500ポイントアップする。
レベル4光属性鳥獣族・ユナイト・効果ATK1600 DEF1100/装備ATK+1100
ユナイトカウンター2個
モンスター効果
①:このカードがユナイト召喚に成功したターン終了時まで、自分フィールド上の光属性以外のモンスターのモンスター効果は無効になる。
ユナイト効果
①:装備したプレイヤーが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
レベル2闇属性機械族・ユナイト・効果ATK500 DEF800/装備ATK+500
ユナイトカウンター1個
モンスター効果
①:このカードがユナイト召喚に成功した場合、自分の手札またはフィールドからモンスター1枚を選び、墓地に送る。
ユナイト効果
①:1ターンに1度、このカードは破壊されない。
レベル6炎属性爬虫類族・ユナイト・効果ATK1300 DEF2300/装備ATK+2000
ユナイトカウンター3個
モンスター効果
①:このカードは1ターンに1度、戦闘またはカードの効果で破壊されない。
ユナイト効果
①:なし
出た!ライダー特有のよく分からん理由でする味方とのバトル!