遊戯王BELIEVER ~遊戯王の新作シリーズをフラゲしてきた(笑)~   作:ミスタータイムマン

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遊戯王SEVENS 1話放送記念に投稿。


名もなきA・弐さん、感想ありがとうございます。

2/4 決め台詞を追加。


11話 ハクアvsビリーバー

―――――DUEL!―――――

 

 

 

「私のターン、永続マジック《一点着地》を発動」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター0→1*1

 

【Effect】

 

何故、奴がテクノロギアのカードを所持しているのか、何故、自分の前に立ちはだかるのか。

ビリーバーは曲がりなりにも多くのテラーを共に戦ってきた。今までのやつの姿とはあまりにもかけ離れている。

様々な疑念が浮かび思考がまとまらない。

それではだめだ、とハクアは奥歯をかみしめ思考を切り替え、デュエルへと集中する。

 

 

「《星因子ベガ》を召喚。召喚時効果により、手札から《星因子デネブ》を特殊召喚」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター1→2)

 

【Summon】

【Effect Summon】

 

「《星因子デネブ》の召喚時効果により、デッキから手札から《星因子アルタイル》を手札に加える」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター2→3)

 

【Effect Search 1 Monster】

 

「手札からモンスターを特殊召喚したことで《一点着地》の効果で1枚ドロー」

 

【Draw】

 

「《星因子デネブ》とユナイトカウンター3個でコーリング!」

 

3つの光玉がオーロラ色のゲートを生み出す。

 

 

【Accept 3 Unite counters・・・UNITE SUMMON!】

 

 

「ユナイト召喚!現われろ!誇り高き守りの担い手!レベル6《クラウンシェル・レオーネ》(DEF2400)!」

 

オーロラの彼方より現れたのは鎧をまとった獅子。

ライオンは大地を踏みしめ、敵対者を睨み据える。

 

《クラウンシェル・レオーネ》

レベル6光属性獣族・ユナイトATK2100DEF2400(装備時+1500)

モンスター1体+ユナイトカウンター×3

モンスター効果

①:このカードが戦闘またはカードの効果で破壊された場合、このカードをプレイヤーに装備する。

ユナイト効果

①:相手ターン中、装備したプレイヤーの攻撃力は700ポイントアップする。

②:このカードが破壊された場合、自分のデッキの上からカードを1枚ドローする事ができる。

 

 

護りに特化したユナイトモンスターだが、ジンとストリアのデュエルを思い出すと、あの速攻を防ぐにはまだ足りない。ハクアは更なるカードを手札から引き抜く。

 

「マジックカード、《ユナイト・ウィッシュ》を発動。ユナイトカウンターを2個得る。更に《アームドナイト ハクア》の効果でユナイトカウンターをもう1個、追加」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター0→2→3)

 

【Effect】

 

《ユナイト・ウィッシュ》

通常魔法

このカード名は1ターンに1度しか発動することができない。

①:プレイヤーカードにユナイトカウンターを1個のせる。

 

更にユナイトカウンター3個を補充し、解放する。

 

「《星因子ベガ》とユナイトカウンター3個でコーリング!」

 

 

【Accept 3 Unite counters・・・】

 

ハクアの手元に光が宿る。

 

「ユナイトイクイップ!我が元へ来たれ!《シャイニング・ユニコーン》!」

 

 

【UNITE EQUIP! Holy Lance!】

 

 

《シャイニング・ユニコーン》

レベル6光属性獣族・ユナイトATK2400DEF1500(装備時+2200)

モンスター1体+ユナイトカウンター×3

モンスター効果

①:相手のターン中、このカードはカードの効果の対象にならない。

ユナイト効果

①:自分フィールド上のカードがカードの効果の対象になった場合、その効果は無効になり、このカードは墓地に送られる。

 

 

《アームドナイト ハクア》 ATK0→2200

 

ユニコーンを模した白い槍をその手に掴む。

 

「1ターンで上級ユナイトモンスターを2体も出したか、随分とこのデッキを警戒しているな」

 

トントンとデッキを叩くビリーバーにハクアは苛立ちを募らせていく。

 

「舐めた口を・・・。貴様を倒し、事情をはかせてやる。カードを1枚セットしてターン終了」

 

 

 

アームドナイト ハクア(白砂アイナ) LP4000

手札:2枚

場:《クラウンシェル・レオーネ》(DEF2400)、《一点着地》、伏せカード1枚

プレイヤーカード:《アームドナイト ハクア》(《シャイニング・ユニコーン》装備)ATK2200、ユナイトカウンター0個

 

 

「俺のターン、ドロー」

 

【Draw】

 

ビリーバーは手札から雄牛が書かれたカードを引き抜いた。

ハクアにも見えたそのカードは間違いなく、テクノロギアのカード。

 

「《テクノロギア・オックス》*2(レベル4 ATK1600)を召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》*3ユナイトカウンター0→1)

 

 

【Summon】

 

「ソイツは《テクノロギア・マテリアル》をサーチするカード!ここで叩かせてもらう!トラップカード《ブレイクスルー・スキル》!《テクノロギア・オックス》の効果を無効にする!」

 

【Effect Select 1 Monster - Invalid!】

 

 

「成程、テクノロギアの速攻を警戒して守備を固めていた、という事か。だが―――――」

 

 

 

 

 

「―――――、そんなものではこのデッキは止まらない!《テクノロギアン・デベロップメント》*4を発動!」

 

ビリーバーの闘気が一気に膨れ上がり、次のカードを勢いよくデュエルディスクに叩きつけた。

 

【Effect】

 

 

「手札から《テクノロギア・サーベルタイガー》*5(レベル4 ATK1800)を特殊召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》ユナイトカウンター1→2)

 

【Summon】

 

「だが《一点着地》の効果で私は1枚ドローする」

 

 

ハクア:手札1→2

 

 

「《テクノロギア・サーベルタイガー》の召喚時効果でデッキから《テクノロギア・マテリアル》*6(レベル1 DEF100)を特殊召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》ユナイトカウンター:2→3)

 

【Effect Summon】

 

《テクノロギア・マテリアル》、ステータスは低いが、上級テクノロギアの効果を誘発し続けるキーパーツ。

その出現にハクアはより一層、警戒感を強める。

 

 

「ユナイトカウンター3個でコーリング!」

 

 

【Accept 3 Unite counters・・・UNITE SUMMON!】

 

 

「ユナイト召喚!暴虐を振るう太古の牙!レベル6《アサルト・レックス》(ATK2300)」

 

 

《アサルト・レックス》

レベル6闇属性恐竜族・ユナイト・効果ATK2300 DEF800/装備ATK+1400

ユナイトカウンター3個

モンスター効果

このカードの①効果は1ターンに1度しか発動することができない。

①:フィールド上のモンスターを1体選択して発動する。そのモンスターはこのターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

ユナイト効果

①:装備したプレイヤーがモンスターを攻撃した場合、相手ライフに500ポイントのダメージを与え、もう1度続けて守備表示モンスターに攻撃できる。

 

 

褐色のティラノサウルスがオーロラを引き裂いて姿を現した。

 

《テクノロギア・サーベルタイガー》ATK1800→1900

《アサルト・レックス》 ATK2300→2400

《テクノロギア・オックス》 ATK1600→1700

 

 

「《テクノロギア・オックス》をリリースし、《テクノロギア・ガンナー》(レベル6 ATK2200)を特殊召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》ユナイトカウンター:0→1)

 

【Summon】

 

片腕がキャノン砲になった機械兵の出現と共に《テクノロギア・マテリアル》が輝きを増し、自軍を照らし出す。

 

「モンスターが特殊召喚されたことで《テクノロギア・マテリアル》の効果で自分フィールド上のモンスターの攻撃力は100アップ」

 

【Effect】

 

《テクノロギア・サーベルタイガー》ATK1900→2000

《アサルト・レックス》 ATK2400→2500

《テクノロギア・ガンナー》 ATK2200→2300

 

《テクノロギア・マテリアル》の輝きは隣の《テクノロギア・ガンナー》へと伝染し、キャノン砲にエネルギーが充填されていく。

 

 

「横隣のモンスター効果が発動したため、《テクノロギア・ガンナー》のモンスター効果!相手フィールド上のカード1枚、《クラウンシェル・レオーネ》を手札に戻す!」

 

【Effect select 1 Monster-Bounce!】

 

《テクノロギア・ガンナー》

レベル6光属性機械族・効果ATK2200DEF1400

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか発動することができない。

①:このカードは自分の手札かフィールド上から《テクノロギア・マテリアル》1体をリリースすることで手札から特殊召喚する事ができる。

②:このカードの隣のモンスターカードゾーンでモンスター効果が発動した場合に、相手フィールド上のカード1枚を選択して発動する。そのカードを手札に戻す。

③:?

 

マテリアルから始まるテクノロギアの効果の連鎖。

ビリーバーは扱いが難しいこのデッキを手足のように扱っている。

 

「《シャイニング・ユニコーン》の効果。自分フィールドの対象を取るカードが発動した場合、効果を無効にし、このカードは墓地に送られる」

 

【Effect】

 

「永続魔法《テクノロギアン・エンハウンス》を発動。デッキの1番上のカードを墓地に送る事で自分フィールド上のテクノロギアモンスターの攻撃力は500アップ!」

 

 

《テクノロギア・サーベルタイガー》ATK2000→2500

《テクノロギア・ガンナー》    ATK2300→2800

 

 

《テクノロギアン・エンハンス》

永続魔法

①:1ターンに1度、デッキの1番上のカード1枚を墓地に送って発動できる。自分フィールド上の「テクノロギア」モンスターはターン終了時まで攻撃力は500ポイントアップする。この効果は相手ターンでも発動することができる。

②:相手バトルフェイズ中、墓地のこのカードを含むカード10枚をゲームから除外して発動する。自分はデッキからカードを2枚ドローし、このターンに受けるダメージは半分になる。

 

 

「バトル!《アサルト・レックス》で《クラウンシェル・レオーネ》を攻撃」

 

【Attack! Crush Bite!】

 

《アサルト・レックス》の噛みつきを受け、粒子と化す《クラウンシェル・レオーネ》。しかし、粒子はハクアの下へ戻る。

 

「《クラウンシェル・レオーネ》はモンスターゾーンで破壊された場合、プレイヤーに装備される。更に装備したレオーネは相手ターン、プレイヤーの攻撃力は700アップ!」

 

【Equip!Crown Shield!】

 

《アームドナイト ハクア》ATK500→2000→2700

 

ユニコーンで味方を守り、レオーネでデュエリストを守る。これがハクアがとった戦略。

 

「《テクノロギア・ガンナー》でダイレクトアタック!」

 

【Attack!】

 

ハクアLP4000→3900

 

「装備状態の《クラウンシェル・レオーネ》はフィールドから離れたことで1枚ドロー!」

 

「攻撃はまだ残っている!《テクノロギア・サーベルタイガー》でダイレクトアタック!」

 

「っ!」

 

ハクアLP3900→1400

 

「カードを1枚セットし、ターンエンド」

 

 

アームドナイト ビリーバー(奥田遊士) LP4000

手札:1枚

場:《テクノロギア・サーベルタイガー》(ATK1800)、《テクノロギア・ガンナー》(ATK2200)、《アサルト・レックス》(ATK2300)、《テクノロギア・マテリアル》(DEF0)、《テクノロギアン・エンハウンス》、伏せカード2枚

プレイヤーカード:《アームドナイト ビリーバー》ATK0、ユナイトカウンター1個

 

 

 

「私のターン」

 

【Draw】

 

ハクアは思案する。

大型モンスターが並ぶこの状況。《タイタニック・チャンピオン》で逆転したいところだが、奴の場にはバウンス効果を持つ《テクノロギア・ガンナー》がいる。まずは安全に展開するための活路を開く。

 

「墓地の《ブレイクスルー・スキル》の効果を発動。ターン終了時まで《テクノロギア・ガンナー》の効果を無効にする」

 

【Effect select 1 Monster - Invalid!】

 

「《星因子アルタイル》(レベル4 ATK1800)を召喚。召喚時効果で墓地の《星因子デネブ》(レベル4 ATK1500)を特殊召喚」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター0→1)

 

【Summon】

【Effect Summon】

 

「特殊召喚された《星因子デネブ》の効果でデッキから《星因子シャム》を手札に加える」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター1→2)

 

【Effect Search 1 Monster】

 

「《ユナイト・ウィッシュ》を発動!ユナイトカウンターを2つ、ハクアの効果で計3つ得る!」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター2→4→5)

 

【Effect】

 

「私は2体の星因子とユナイトカウンター4個でコーリング!」

 

【Accept 4 Unite counters・・・】 

 

「ユナイトイクイップ、偉大なる天界の戦機の力を我が元に!《タイタニック・チャンピオン》*7!」

 

【UNITE EQUIP! Titanic Armor!】

 

《アームドナイト ハクア》ATK400→3400

 

「バトル!」

 

ハクアの絶対的なエース、《タイタニック・チャンピオン》。ユナイトイクイップ形態のタイタニックアーマーは高い攻撃力と連続攻撃能力を持つ。

両腕に搭載されたブースターが点火し、《テクノロギア・ガンナー》へと迫る。

 

「リバースカード《テクノロギアン・エマージェンシー》を発動。《テクノロギア・サーベルタイガー》と《テクノロギア・マテリアル》をリリース!」

 

【ADVANCE SUMMON!】

 

「アドバンス召喚!レベル8《テクノロギア・コマンダー》*8(ATK2800)!更に《アサルト・レックス》の効果を発動。このカード自身を対象に戦闘耐性を与える」

 

【Effect】

 

「《アサルト・レックス》の効果が発動したことで同じ列にいる《テクノロギア・コマンダー》の効果が発動。テクノロギアの攻撃力は700アップし、1枚ドローする」

 

【Effect】

 

 

《テクノロギア・コマンダー》ATK2800→3500

《テクノロギア・ガンナー》 ATK2200→2900

 

「デッキの1番上のカードを墓地に送り、《テクノロギアン・エンハウンス》の効果を発動。自分フィールド上の「テクノロギア」モンスターの攻撃力は500アップ」

 

《テクノロギア・コマンダー》ATK3500→4000

《テクノロギア・ガンナー》 ATK2900→3400

 

《テクノロギア・ガンナー》の攻撃力がハクアと並んだ。ハクアは一瞬の逡巡の後、《アサルト・レックス》へと標的を変えた

 

「ならば《アサルト・レックス》に攻撃!ハァ!」

 

【Player Attack!】

 

ビリーバーLP4000→2800

 

「《アサルト・レックス》は自身の効果で戦闘破壊されない」

 

「効果を使用しなかった《一点着地》は破壊される。カードを2枚セットしてターンを終了する」

 

 

アームドナイト ハクア(白砂アイナ) LP1400

手札:2枚

場:伏せカード2枚

プレイヤーカード:《アームドナイト ハクア》(《タイタニック・チャンピオン》装備)ATK3400、ユナイトカウンター1個

 

「随分と差が開いたな。俺のターン、ドロー」

 

【Draw】

 

「良いカードを引いた。マジックカード《ハーピィの羽箒》を発動!相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する」

 

【Effect All Destroy!】

 

古より伝わる制限カード、《ハーピィの羽箒》。反撃の手段を根こそぎ吹き飛ばす。

 

「チェーンして、ダブルトラップ発動!《裁きの天秤》!《ユナイト・プロテクション》!」

 

【Effect Draw】

【Effect】

 

「《裁きの天秤》の効果で2枚ドロー!《ユナイト・プロテクション》で私の攻撃力は1000アップ!更に装備したユナイトモンスターは効果・戦闘耐性を1ターンの間得る!」

 

ハクアの眼前にバリアが張られた。

 

《アームドナイト ハクア》ATK3400→4400

 

 

《ユナイト・プロテクション》

通常罠

このカードは相手ターンでしか発動することができない。

①:ターン終了時までプレイヤーの攻撃力は1000アップし、装備されているユナイトモンスターは戦闘・効果でフィールドから離れない。

②:自分が装備しているユナイトモンスターがフィールドから離れる場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

 

 

「《アサルト・レックス》の効果を発動。このカード自身を対象に戦闘耐性を与える」

 

【Effect】

 

「《アサルト・レックス》の効果が発動したことで同じ列にいる《テクノロギア・コマンダー》の効果が発動。テクノロギアの攻撃力は700アップし、1枚ドローする」

 

【Effect】

 

《テクノロギア・コマンダー》ATK2800→3500

《テクノロギア・ガンナー》 ATK2200→2900

 

「デッキの1番上のカードを墓地に送り、《テクノロギアン・エンハウンス》の効果を発動。自分フィールド上の「テクノロギア」モンスターの攻撃力は500アップ」

 

《テクノロギア・コマンダー》ATK3500→4000

《テクノロギア・ガンナー》 ATK2900→3400

 

「カードを2枚セットして、ターンエンド!」

 

 

 

アームドナイト ビリーバー(奥田遊士) LP2800

手札:1枚

場:《テクノロギア・コマンダー》(ATK2800)、《テクノロギア・ガンナー》(ATK2200)、《アサルト・レックス》(ATK2200)、《テクノロギアン・エマージェンシー》、《テクノロギアン・エンハウンス》、伏せカード2枚

プレイヤーカード:《アームドナイト ビリーバー》ATK0、ユナイトカウンター1個

 

 

「私のターン」

 

【Draw】

 

「この瞬間、《アサルト・レックス》の効果を発動。このカード自身を対象に戦闘耐性を与える」

 

【Effect】

 

「更に同列の《テクノロギア・コマンダー》の効果が発動。テクノロギアの攻撃力は700アップし、1枚ドロー」

 

【Effect】

 

《テクノロギア・コマンダー》ATK2800→3500

《テクノロギア・ガンナー》 ATK2200→2900

 

相手ターンにも関わらず、効果の連鎖は更に続く。

 

「横隣のモンスター効果が発動したため、《テクノロギア・ガンナー》のモンスター効果!《タイタニック・チャンピオン》を手札に戻す!」

 

再び張られたバリアが光線を防いだ。

 

【Effect select 1 Monster-Bounce!】

 

「させない!墓地の《ユナイト・プロテクション》の効果。《タイタニック・チャンピオン》の代わりに墓地のこのカードを除外する」

 

「《星因子ベガ》を召喚。召喚時効果により、手札から《星因子シャム》を特殊召喚」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター0→1)

 

【Summon】

【Effect Summon】

 

「《星因子シャム》の召喚時効果により、相手ライフに1000ダメージ」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター1→2)

 

【Effect Damage】

 

アームドナイト ビリーバーLP2800→1800

 

小柄な星の騎士から放たれた矢がビリーバーを貫いた。

 

「魔法カード《ユナイトイベント―勇猛果敢》*9を発動。自分フィールド上のモンスターを全て手札に戻し、その数までユナイトカウンターをのせる!」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター2→4→5)

 

ハクアのユナイトカウンターはこれで5つ。

そして、レベルの合計が7以上のユナイトモンスターが装備されている。

これで条件は整った。ハクアは手札に手を伸ばす―――――、

 

 

 

 

 

「―――――トラップカードオープン、《マインドクラッシュ》!《The White Arcanum》を宣言!さあ、ソイツを墓地に捨てろ!」

 

「なんですって・・・!」

 

ハクアの手がピタリと止まる。

触れていたカードは正にその《The White Arcanum》。

バカな。このタイミングでエンドカードを見抜いたとでもいうのか?!

 

「アンタのデッキは《タイタニック・チャンピオン》を軸としたハイビートデッキ。奥の手としての《The White Arcanum》。シンプル故、様々な状況に対応できるよう対応するためのサポートも数多く組み込める。安定したデッキだ。だからこそ非常に読みやすい」

 

ハクアは悔しげに墓地へ送られる《The White Arcanum》を見やる。

 

「前のターンから手札にあったはずだ。でなければ、ハクアの耐性任せにガンナーをつぶしてきただろうからな。ユナイトカウンターを消費したくなかったんだろうな」

 

完全に読まれている。恐るべき洞察力にハクアは背筋が凍る。プロでもここまでの洞察力ができるプレイヤーはほとんどいない。プレイングに関しては悔しいが、自分よりも確実に上・・・。

 

「くっ、ならば、ユナイトカウンター3個でコーリング!」

 

【Accept 3 Unite counters・・・】

 

「ユナイトイクイップ!我が手に宿れ!《キャノン・トータス》*10(装備ATK+2000)」

 

【UNITE EQUIP! Big Canon!】

 

 

「だから読めていると言っている!カウンタートラップ《ユナイト・パニッシュメント》!自分フィールド上のユナイトモンスターをリリースすることでモンスターの特殊召喚と装備を無効にし、破壊する。そして、ユナイトカウンターを1個得る」(《アームドナイト ビリーバー》ユナイトカウンター0→1)

 

 

《ユナイト・パニッシュメント》

カウンター罠

①:相手がモンスターの特殊召喚かユナイトモンスターを装備した場合に、自分フィールド上のユナイトモンスター1体をリリースして発動できる。それを無効にし、破壊する。ユナイトカウンターを1個得る。

 

 

《アームドナイト・ハクア》ATK3400→5400→3400 ユナイトカウンター5→2

 

「まだユナイトモンスターは残っている!ユナイトカウンター2個でコーリング!」

 

【Accept 2 Unite counters・・・UNITE EQUIP!】

 

「ユナイトイクイップ!我が元へ宿れ!《レーザー・ファルコン》*11!」

 

【Feather Ray!】

 

《アームドナイト ハクア》ATK3400→4500、ユナイトカウンター2→0

 

「デッキの1番上のカードを墓地に送り、《テクノロギアン・エンハウンス》の効果を発動。自分フィールド上の「テクノロギア」モンスターの攻撃力は500アップ」

 

《テクノロギア・コマンダー》ATK3500→4000

《テクノロギア・ガンナー》ATK2900→3400

 

 

「バトルだ!《テクノロギア・ガンナー》を攻撃」

 

【Player Attack!】

 

容易に巨腕に叩き潰される《テクノロギア・ガンナー》。その直後―――、

 

 

ドォオオオン!

 

 

ハクアを巻き込んで爆発を引き起こした。

 

【Effect Select 1 Card - Destroy!】

 

「何っ!タイタニックアーマーが!」

 

爆発がおさまるとタイタニックアーマーが消失していた。しかもビリーバーのライフは1ポイントも減っていない。

 

「自分の墓地にカードが8枚以上ある場合、《テクノロギア・ガンナー》の効果を発動!このカードが戦闘かモンスター効果によって破壊された場合、相手フィールドのカード1枚を破壊する。更に自分の墓地にカードが8枚以上ある場合、《テクノロギア・コマンダー》がフィールドに存在する限り、「テクノロギア」の戦闘時のダメージは0になる」

 

 

《テクノロギア・ガンナー》

レベル6光属性機械族・効果ATK2200DEF1400

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動することができない。

①:このカードは自分の手札かフィールド上から《テクノロギア・マテリアル》1体をリリースすることで手札から特殊召喚する事ができる。

②:このカードの隣のモンスターカードゾーンでモンスター効果が発動した場合に、相手フィールド上のカード1枚を選択して発動する。そのカードを手札に戻す。

③:自分の墓地のカードが8枚以上あり、このカードが相手によって破壊された場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。そのカードを破壊する。

 

《テクノロギア・コマンダー》

レベル7光属性機械族・効果ATK2800DEF2200

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動することができない。

①:このカードは自分フィールド上の「テクノロギア」モンスター2体をリリースすることで手札から特殊召喚する事ができる。

②:このカードと同じ縦列で自分のカードの効果が発動した場合、自分のデッキからカードを1枚ドローし、自分フィールド上のモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。

③:自分の墓地のカードが8枚以上でこのカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の「テクノロギア」モンスターの戦闘で自分が受けるダメージは0になる。

 

 

「まだ効果を隠し持っていただと!」

 

ストリアでさえ使用していない効果を2つ同時に発動させ、コンボさせている。

ビリーバーは完全にこのデッキを使いこなしている。一朝一夕にできるものではない。

まるで長年、使い込んだデッキであるかのようだ。

 

「テクノロギアは刻んだ歴史と共により進化をしていく。開発期間を与えすぎた、という事だ」

 

そう、【テクノロギア】は速攻タイプのデッキであるが、開発が進めば進む(墓地にカードが貯まる)程に真の力を発揮する、長期戦にも強いデッキでもあるのだ。

 

「・・・カードを1枚セットして、ターンを終了する」

 

 

 

アームドナイト ハクア(白砂アイナ) LP1400

手札:2枚

場:伏せカード1枚

プレイヤーカード:《アームドナイト ハクア》(《レーザー・ファルコン》装備)ATK1500、ユナイトカウンター0個

 

 

「俺のターン、ドロー」

 

【Draw】

 

「リバースカード《リビングデッドの呼び声》。《テクノロギア・サーベルタイガー》を墓地から特殊召喚。更にデッキから《テクノロギア・マテリアル》も特殊召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》ユナイトカウンター:2→4)

 

【Effect】

 

無慈悲にもビリーバーは追撃をかける。

 

「やらせない!リバースカード《激流葬》!フィールド上のモンスターを全て破壊する!」

 

【Effect All Monsters Destroy!】

 

「無駄だ!《テクノロギア・オックス》(レベル4 ATK1600)を召喚。デッキの1番上のカードを墓地に送り、墓地から《テクノロギア・マテリアル》を特殊召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》ユナイトカウンター:4→6)

 

【Summon】

【Effect Summon】

 

「《テクノロギア・マテリアル》とユナイトカウンター4個でコーリング!」

 

 

【Accept 4 Unite counters・・・】

 

 

「ユナイトイクイップ!戦場で勝鬨をあげる勇猛なる竜の牙! 《ザンブレイド・ドラゴン》!」

 

【UNITE EQUIP! Fatal Blade!】

 

《アームドナイト ビリーバー》ATK300→2300

 

「ザンブレイド・ドラゴン!貴方まで・・・!」

 

正義感が強い彼がテラーを守るようなことをするだろうか、そんな感情と共にハクアは声を張り上げるものの、大剣の彼は沈黙して何も答えない。

 

「敗北の歴史をその身に刻め!《テクノロギア・オックス》でダイレクトアタック!」

 

【Attack!】

 

ハクア LP1400→1300

 

「うっ」

 

闘牛の突撃に翼が散らされ、衝撃に顔を背ける。直後、顔を上げると眼前に大剣を力みなくダラリと垂らしたビリーバー。

 

 

【LAST PLAYER ATTACK!】

 

 

「あぁあああああ!」

 

無造作に繰り出された大剣にハクアは吹き飛び、ゴロゴロと地面を転がる。

 

ハクアLP1300→0

 

 

 

―――――――――

 

アームドフォーゼが解除され地に伏したハクアはビリーバーを見上げる。

 

「ビリーバー、何故こんなことを・・・!」

 

「・・・敗けたら答えると言ったはずだ」

 

ハクアを見下ろすビリーバーはとりつくしまもなく冷淡に告げ、廃ホテルへと消えていった。

 

「ビリーバー・・・!やはり貴様は敵なのか・・・!」

 

憎悪に満ちたハクアの慟哭が虚空へと木霊した。

 

 

――――――――――

 

 

十数分後―――――、

 

10体近くいたテラーを一掃したビリーバーはホテルの最上階への階段を上っていた。

 

『ここにヤツがいるのか?』

 

ザンブレイド・ドラゴンは遠慮がちにビリーバーに尋ねた。

 

「アイツの性格からして1番高いところにいるのはほぼ確実だ」

 

『そうか・・・』

 

階段を上った先の屋上には手すりに腰かけているフードを被った小柄な人影の姿。

 

「■■■■■、こっちに来ているとはな」

 

人影はピクッと反応して振り返る。

 

「遊士、やっと来てくれたね、僕のパートナー(最高の相棒)

 

ストリアは嬉しそうにそう答えた。

*1
《アームドナイト ハクア》

プレイヤーカード ATK 0

①:ユナイトカウンターが3個以下の場合、自分が魔法・罠・モンスター効果を発動する度、このカードの上にユナイトカウンターを1個のせる。この効果は1ターンに4度まで発動することができる。

②:自分はEXデッキからメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。

③:相手ターン中か自分のライフが2000以下の場合、このカードの攻撃力は400ポイントアップする。

④:1ターンに1度、自分フィールド上のユナイトモンスターが破壊される場合、代わりにこのカードのユナイトカウンターを1つ取り除くことができる。

*2
《テクノロギア・オックス》

レベル4光属性獣族・効果ATK1600DEF1900

このカード名の①と②の効果は1ターンに1度しか発動することができない。

①:デッキの1番上のカード1枚を墓地に送って発動する。自分の手札または墓地から《テクノロギア・マテリアル》1体を特殊召喚する事ができる。

*3
《アームドナイト ビリーバー》

プレイヤーカード ATK 0

①:手札または墓地から自分フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚される度、このカードの上にユナイトカウンターを1個のせる。この効果は1ターンに5度まで発動する事ができる。

②:自分はEXデッキからメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。

③:自分のターン中、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。

④:デュエル中、1度、ユナイトカウンターを5個取り除いて発動する。ターン終了時まで、相手フィールド上の表側表示のカードの効果を全て無効にし、このカードの攻撃力は2倍になる。

*4
《テクノロギアン・デベロップメント》

永続魔法

①:1ターンに1度、デッキの1番上のカード1枚を墓地に送って発動できる。手札からレベル5以下の「テクノロギア」モンスター1体を特殊召喚することができる。自分の墓地に「テクノロギア・マテリアル」が3枚存在する場合、代わりに墓地の「テクノロギア」モンスター1体を選択して特殊召喚することができる。

*5
《テクノロギア・サーベルタイガー》

レベル4光属性獣族・効果ATK1800DEF1200

このカード名の効果は1ターンに1度しか、発動する事ができない。

①:このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、手札またはデッキから《テクノロギア・マテリアル》1体を特殊召喚する事ができる。

*6

《テクノロギア・マテリアル》

レベル1光属性雷族・効果ATK100DEF100

このカードはEXデッキからモンスターを特殊召喚するための素材にできない。

①:自分フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚された場合、フィールド上の全てのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が100ポイントアップする。

*7
《タイタニック・チャンピオン》

レベル8光属性戦士族・ユナイト・効果ATK3000 DEF2500/装備ATK+3000

自分フィールドのカードまたは手札2枚+ユナイトカウンター4個

モンスター効果

①:自分または相手ターンのバトルフェイズ中、自分の手札が3枚以下の場合、相手プレイヤーが魔法・罠・モンスターの効果を発動する度、自分のデッキからカードを1枚ドローすることができる。

ユナイト効果

①:プレイヤーの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。プレイヤーはもう1度だけ続けて攻撃できる。この効果は1ターンに1度しか発動することができない。

②:自分のターンのエンドフェイズ時にこのカード以外にユナイトモンスターが装備されている場合、そのカードは自分のEXデッキに戻る

*8
《テクノロギア・コマンダー》

レベル7光属性機械族・効果ATK2800DEF2200

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動することができない。

①:このカードは自分の墓地に《テクノロギア・マテリアル》2体以上存在する場合、自分フィールド上の「テクノロギア」モンスター1体をリリースすることで手札から特殊召喚する事ができる。

①:このカードと同じ縦列で自分のカードの効果が発動した場合、自分のデッキからカードを1枚ドローし、自分フィールド上のモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。

③:?

*9
《ユナイトイベント―勇猛果敢》

通常魔法

①:このカードはプレイヤーがユナイトモンスターを装備している場合のみ、発動することができる。自分フィールド上のモンスターを全て手札に戻し、手札に戻したカードの枚数まで自分プレイヤーカードにユナイトカウンターをのせる。

*10
《キャノン・トータス》

レベル6炎属性爬虫類族・ユナイト・効果ATK1300 DEF2300/装備ATK+2000

ユナイトカウンター3個

モンスター効果

①:このカードは1ターンに1度、戦闘またはカードの効果で破壊されない。

ユナイト効果

①:なし

*11
《レーザー・ファルコン》

レベル4光属性鳥獣族・ユナイト・効果ATK1600 DEF1100/装備ATK+1100

ユナイトカウンター2個

モンスター効果

①:このカードがユナイト召喚に成功したターン終了時まで、自分フィールド上の光属性以外のモンスターのモンスター効果は無効になる。

ユナイト効果

①:装備したプレイヤーが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。




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