遊戯王BELIEVER ~遊戯王の新作シリーズをフラゲしてきた(笑)~ 作:ミスタータイムマン
名もなきA・弐さん、感想ありがとうございます。
2/4 決め台詞を追加。
―――――DUEL!―――――
「私のターン、永続マジック《一点着地》を発動」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター0→1*1)
【Effect】
何故、奴がテクノロギアのカードを所持しているのか、何故、自分の前に立ちはだかるのか。
ビリーバーは曲がりなりにも多くのテラーを共に戦ってきた。今までのやつの姿とはあまりにもかけ離れている。
様々な疑念が浮かび思考がまとまらない。
それではだめだ、とハクアは奥歯をかみしめ思考を切り替え、デュエルへと集中する。
「《星因子ベガ》を召喚。召喚時効果により、手札から《星因子デネブ》を特殊召喚」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター1→2)
【Summon】
【Effect Summon】
「《星因子デネブ》の召喚時効果により、デッキから手札から《星因子アルタイル》を手札に加える」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター2→3)
【Effect Search 1 Monster】
「手札からモンスターを特殊召喚したことで《一点着地》の効果で1枚ドロー」
【Draw】
「《星因子デネブ》とユナイトカウンター3個でコーリング!」
3つの光玉がオーロラ色のゲートを生み出す。
【Accept 3 Unite counters・・・UNITE SUMMON!】
「ユナイト召喚!現われろ!誇り高き守りの担い手!レベル6《クラウンシェル・レオーネ》(DEF2400)!」
オーロラの彼方より現れたのは鎧をまとった獅子。
ライオンは大地を踏みしめ、敵対者を睨み据える。
《クラウンシェル・レオーネ》
レベル6光属性獣族・ユナイトATK2100DEF2400(装備時+1500)
モンスター1体+ユナイトカウンター×3
モンスター効果
①:このカードが戦闘またはカードの効果で破壊された場合、このカードをプレイヤーに装備する。
ユナイト効果
①:相手ターン中、装備したプレイヤーの攻撃力は700ポイントアップする。
②:このカードが破壊された場合、自分のデッキの上からカードを1枚ドローする事ができる。
護りに特化したユナイトモンスターだが、ジンとストリアのデュエルを思い出すと、あの速攻を防ぐにはまだ足りない。ハクアは更なるカードを手札から引き抜く。
「マジックカード、《ユナイト・ウィッシュ》を発動。ユナイトカウンターを2個得る。更に《アームドナイト ハクア》の効果でユナイトカウンターをもう1個、追加」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター0→2→3)
【Effect】
《ユナイト・ウィッシュ》
通常魔法
このカード名は1ターンに1度しか発動することができない。
①:プレイヤーカードにユナイトカウンターを1個のせる。
更にユナイトカウンター3個を補充し、解放する。
「《星因子ベガ》とユナイトカウンター3個でコーリング!」
【Accept 3 Unite counters・・・】
ハクアの手元に光が宿る。
「ユナイトイクイップ!我が元へ来たれ!《シャイニング・ユニコーン》!」
【UNITE EQUIP! Holy Lance!】
《シャイニング・ユニコーン》
レベル6光属性獣族・ユナイトATK2400DEF1500(装備時+2200)
モンスター1体+ユナイトカウンター×3
モンスター効果
①:相手のターン中、このカードはカードの効果の対象にならない。
ユナイト効果
①:自分フィールド上のカードがカードの効果の対象になった場合、その効果は無効になり、このカードは墓地に送られる。
《アームドナイト ハクア》 ATK0→2200
ユニコーンを模した白い槍をその手に掴む。
「1ターンで上級ユナイトモンスターを2体も出したか、随分とこのデッキを警戒しているな」
トントンとデッキを叩くビリーバーにハクアは苛立ちを募らせていく。
「舐めた口を・・・。貴様を倒し、事情をはかせてやる。カードを1枚セットしてターン終了」
アームドナイト ハクア(白砂アイナ) LP4000
手札:2枚
場:《クラウンシェル・レオーネ》(DEF2400)、《一点着地》、伏せカード1枚
プレイヤーカード:《アームドナイト ハクア》(《シャイニング・ユニコーン》装備)ATK2200、ユナイトカウンター0個
「俺のターン、ドロー」
【Draw】
ビリーバーは手札から雄牛が書かれたカードを引き抜いた。
ハクアにも見えたそのカードは間違いなく、テクノロギアのカード。
「《テクノロギア・オックス》*2(レベル4 ATK1600)を召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》*3ユナイトカウンター0→1)
【Summon】
「ソイツは《テクノロギア・マテリアル》をサーチするカード!ここで叩かせてもらう!トラップカード《ブレイクスルー・スキル》!《テクノロギア・オックス》の効果を無効にする!」
【Effect Select 1 Monster - Invalid!】
「成程、テクノロギアの速攻を警戒して守備を固めていた、という事か。だが―――――」
「―――――、そんなものではこのデッキは止まらない!《テクノロギアン・デベロップメント》*4を発動!」
ビリーバーの闘気が一気に膨れ上がり、次のカードを勢いよくデュエルディスクに叩きつけた。
【Effect】
「手札から《テクノロギア・サーベルタイガー》*5(レベル4 ATK1800)を特殊召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》ユナイトカウンター1→2)
【Summon】
「だが《一点着地》の効果で私は1枚ドローする」
ハクア:手札1→2
「《テクノロギア・サーベルタイガー》の召喚時効果でデッキから《テクノロギア・マテリアル》*6(レベル1 DEF100)を特殊召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》ユナイトカウンター:2→3)
【Effect Summon】
《テクノロギア・マテリアル》、ステータスは低いが、上級テクノロギアの効果を誘発し続けるキーパーツ。
その出現にハクアはより一層、警戒感を強める。
「ユナイトカウンター3個でコーリング!」
【Accept 3 Unite counters・・・UNITE SUMMON!】
「ユナイト召喚!暴虐を振るう太古の牙!レベル6《アサルト・レックス》(ATK2300)」
《アサルト・レックス》
レベル6闇属性恐竜族・ユナイト・効果ATK2300 DEF800/装備ATK+1400
ユナイトカウンター3個
モンスター効果
このカードの①効果は1ターンに1度しか発動することができない。
①:フィールド上のモンスターを1体選択して発動する。そのモンスターはこのターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
ユナイト効果
①:装備したプレイヤーがモンスターを攻撃した場合、相手ライフに500ポイントのダメージを与え、もう1度続けて守備表示モンスターに攻撃できる。
褐色のティラノサウルスがオーロラを引き裂いて姿を現した。
《テクノロギア・サーベルタイガー》ATK1800→1900
《アサルト・レックス》 ATK2300→2400
《テクノロギア・オックス》 ATK1600→1700
「《テクノロギア・オックス》をリリースし、《テクノロギア・ガンナー》(レベル6 ATK2200)を特殊召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》ユナイトカウンター:0→1)
【Summon】
片腕がキャノン砲になった機械兵の出現と共に《テクノロギア・マテリアル》が輝きを増し、自軍を照らし出す。
「モンスターが特殊召喚されたことで《テクノロギア・マテリアル》の効果で自分フィールド上のモンスターの攻撃力は100アップ」
【Effect】
《テクノロギア・サーベルタイガー》ATK1900→2000
《アサルト・レックス》 ATK2400→2500
《テクノロギア・ガンナー》 ATK2200→2300
《テクノロギア・マテリアル》の輝きは隣の《テクノロギア・ガンナー》へと伝染し、キャノン砲にエネルギーが充填されていく。
「横隣のモンスター効果が発動したため、《テクノロギア・ガンナー》のモンスター効果!相手フィールド上のカード1枚、《クラウンシェル・レオーネ》を手札に戻す!」
【Effect select 1 Monster-Bounce!】
《テクノロギア・ガンナー》
レベル6光属性機械族・効果ATK2200DEF1400
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか発動することができない。
①:このカードは自分の手札かフィールド上から《テクノロギア・マテリアル》1体をリリースすることで手札から特殊召喚する事ができる。
②:このカードの隣のモンスターカードゾーンでモンスター効果が発動した場合に、相手フィールド上のカード1枚を選択して発動する。そのカードを手札に戻す。
③:?
マテリアルから始まるテクノロギアの効果の連鎖。
ビリーバーは扱いが難しいこのデッキを手足のように扱っている。
「《シャイニング・ユニコーン》の効果。自分フィールドの対象を取るカードが発動した場合、効果を無効にし、このカードは墓地に送られる」
【Effect】
「永続魔法《テクノロギアン・エンハウンス》を発動。デッキの1番上のカードを墓地に送る事で自分フィールド上のテクノロギアモンスターの攻撃力は500アップ!」
《テクノロギア・サーベルタイガー》ATK2000→2500
《テクノロギア・ガンナー》 ATK2300→2800
《テクノロギアン・エンハンス》
永続魔法
①:1ターンに1度、デッキの1番上のカード1枚を墓地に送って発動できる。自分フィールド上の「テクノロギア」モンスターはターン終了時まで攻撃力は500ポイントアップする。この効果は相手ターンでも発動することができる。
②:相手バトルフェイズ中、墓地のこのカードを含むカード10枚をゲームから除外して発動する。自分はデッキからカードを2枚ドローし、このターンに受けるダメージは半分になる。
「バトル!《アサルト・レックス》で《クラウンシェル・レオーネ》を攻撃」
【Attack! Crush Bite!】
《アサルト・レックス》の噛みつきを受け、粒子と化す《クラウンシェル・レオーネ》。しかし、粒子はハクアの下へ戻る。
「《クラウンシェル・レオーネ》はモンスターゾーンで破壊された場合、プレイヤーに装備される。更に装備したレオーネは相手ターン、プレイヤーの攻撃力は700アップ!」
【Equip!Crown Shield!】
《アームドナイト ハクア》ATK500→2000→2700
ユニコーンで味方を守り、レオーネでデュエリストを守る。これがハクアがとった戦略。
「《テクノロギア・ガンナー》でダイレクトアタック!」
【Attack!】
ハクアLP4000→3900
「装備状態の《クラウンシェル・レオーネ》はフィールドから離れたことで1枚ドロー!」
「攻撃はまだ残っている!《テクノロギア・サーベルタイガー》でダイレクトアタック!」
「っ!」
ハクアLP3900→1400
「カードを1枚セットし、ターンエンド」
アームドナイト ビリーバー(奥田遊士) LP4000
手札:1枚
場:《テクノロギア・サーベルタイガー》(ATK1800)、《テクノロギア・ガンナー》(ATK2200)、《アサルト・レックス》(ATK2300)、《テクノロギア・マテリアル》(DEF0)、《テクノロギアン・エンハウンス》、伏せカード2枚
プレイヤーカード:《アームドナイト ビリーバー》ATK0、ユナイトカウンター1個
「私のターン」
【Draw】
ハクアは思案する。
大型モンスターが並ぶこの状況。《タイタニック・チャンピオン》で逆転したいところだが、奴の場にはバウンス効果を持つ《テクノロギア・ガンナー》がいる。まずは安全に展開するための活路を開く。
「墓地の《ブレイクスルー・スキル》の効果を発動。ターン終了時まで《テクノロギア・ガンナー》の効果を無効にする」
【Effect select 1 Monster - Invalid!】
「《星因子アルタイル》(レベル4 ATK1800)を召喚。召喚時効果で墓地の《星因子デネブ》(レベル4 ATK1500)を特殊召喚」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター0→1)
【Summon】
【Effect Summon】
「特殊召喚された《星因子デネブ》の効果でデッキから《星因子シャム》を手札に加える」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター1→2)
【Effect Search 1 Monster】
「《ユナイト・ウィッシュ》を発動!ユナイトカウンターを2つ、ハクアの効果で計3つ得る!」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター2→4→5)
【Effect】
「私は2体の星因子とユナイトカウンター4個でコーリング!」
【Accept 4 Unite counters・・・】
「ユナイトイクイップ、偉大なる天界の戦機の力を我が元に!《タイタニック・チャンピオン》*7!」
【UNITE EQUIP! Titanic Armor!】
《アームドナイト ハクア》ATK400→3400
「バトル!」
ハクアの絶対的なエース、《タイタニック・チャンピオン》。ユナイトイクイップ形態のタイタニックアーマーは高い攻撃力と連続攻撃能力を持つ。
両腕に搭載されたブースターが点火し、《テクノロギア・ガンナー》へと迫る。
「リバースカード《テクノロギアン・エマージェンシー》を発動。《テクノロギア・サーベルタイガー》と《テクノロギア・マテリアル》をリリース!」
【ADVANCE SUMMON!】
「アドバンス召喚!レベル8《テクノロギア・コマンダー》*8(ATK2800)!更に《アサルト・レックス》の効果を発動。このカード自身を対象に戦闘耐性を与える」
【Effect】
「《アサルト・レックス》の効果が発動したことで同じ列にいる《テクノロギア・コマンダー》の効果が発動。テクノロギアの攻撃力は700アップし、1枚ドローする」
【Effect】
《テクノロギア・コマンダー》ATK2800→3500
《テクノロギア・ガンナー》 ATK2200→2900
「デッキの1番上のカードを墓地に送り、《テクノロギアン・エンハウンス》の効果を発動。自分フィールド上の「テクノロギア」モンスターの攻撃力は500アップ」
《テクノロギア・コマンダー》ATK3500→4000
《テクノロギア・ガンナー》 ATK2900→3400
《テクノロギア・ガンナー》の攻撃力がハクアと並んだ。ハクアは一瞬の逡巡の後、《アサルト・レックス》へと標的を変えた
「ならば《アサルト・レックス》に攻撃!ハァ!」
【Player Attack!】
ビリーバーLP4000→2800
「《アサルト・レックス》は自身の効果で戦闘破壊されない」
「効果を使用しなかった《一点着地》は破壊される。カードを2枚セットしてターンを終了する」
アームドナイト ハクア(白砂アイナ) LP1400
手札:2枚
場:伏せカード2枚
プレイヤーカード:《アームドナイト ハクア》(《タイタニック・チャンピオン》装備)ATK3400、ユナイトカウンター1個
「随分と差が開いたな。俺のターン、ドロー」
【Draw】
「良いカードを引いた。マジックカード《ハーピィの羽箒》を発動!相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する」
【Effect All Destroy!】
古より伝わる制限カード、《ハーピィの羽箒》。反撃の手段を根こそぎ吹き飛ばす。
「チェーンして、ダブルトラップ発動!《裁きの天秤》!《ユナイト・プロテクション》!」
【Effect Draw】
【Effect】
「《裁きの天秤》の効果で2枚ドロー!《ユナイト・プロテクション》で私の攻撃力は1000アップ!更に装備したユナイトモンスターは効果・戦闘耐性を1ターンの間得る!」
ハクアの眼前にバリアが張られた。
《アームドナイト ハクア》ATK3400→4400
《ユナイト・プロテクション》
通常罠
このカードは相手ターンでしか発動することができない。
①:ターン終了時までプレイヤーの攻撃力は1000アップし、装備されているユナイトモンスターは戦闘・効果でフィールドから離れない。
②:自分が装備しているユナイトモンスターがフィールドから離れる場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
「《アサルト・レックス》の効果を発動。このカード自身を対象に戦闘耐性を与える」
【Effect】
「《アサルト・レックス》の効果が発動したことで同じ列にいる《テクノロギア・コマンダー》の効果が発動。テクノロギアの攻撃力は700アップし、1枚ドローする」
【Effect】
《テクノロギア・コマンダー》ATK2800→3500
《テクノロギア・ガンナー》 ATK2200→2900
「デッキの1番上のカードを墓地に送り、《テクノロギアン・エンハウンス》の効果を発動。自分フィールド上の「テクノロギア」モンスターの攻撃力は500アップ」
《テクノロギア・コマンダー》ATK3500→4000
《テクノロギア・ガンナー》 ATK2900→3400
「カードを2枚セットして、ターンエンド!」
アームドナイト ビリーバー(奥田遊士) LP2800
手札:1枚
場:《テクノロギア・コマンダー》(ATK2800)、《テクノロギア・ガンナー》(ATK2200)、《アサルト・レックス》(ATK2200)、《テクノロギアン・エマージェンシー》、《テクノロギアン・エンハウンス》、伏せカード2枚
プレイヤーカード:《アームドナイト ビリーバー》ATK0、ユナイトカウンター1個
「私のターン」
【Draw】
「この瞬間、《アサルト・レックス》の効果を発動。このカード自身を対象に戦闘耐性を与える」
【Effect】
「更に同列の《テクノロギア・コマンダー》の効果が発動。テクノロギアの攻撃力は700アップし、1枚ドロー」
【Effect】
《テクノロギア・コマンダー》ATK2800→3500
《テクノロギア・ガンナー》 ATK2200→2900
相手ターンにも関わらず、効果の連鎖は更に続く。
「横隣のモンスター効果が発動したため、《テクノロギア・ガンナー》のモンスター効果!《タイタニック・チャンピオン》を手札に戻す!」
再び張られたバリアが光線を防いだ。
【Effect select 1 Monster-Bounce!】
「させない!墓地の《ユナイト・プロテクション》の効果。《タイタニック・チャンピオン》の代わりに墓地のこのカードを除外する」
「《星因子ベガ》を召喚。召喚時効果により、手札から《星因子シャム》を特殊召喚」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター0→1)
【Summon】
【Effect Summon】
「《星因子シャム》の召喚時効果により、相手ライフに1000ダメージ」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター1→2)
【Effect Damage】
アームドナイト ビリーバーLP2800→1800
小柄な星の騎士から放たれた矢がビリーバーを貫いた。
「魔法カード《ユナイトイベント―勇猛果敢》*9を発動。自分フィールド上のモンスターを全て手札に戻し、その数までユナイトカウンターをのせる!」(《アームドナイト ハクア》ユナイトカウンター2→4→5)
ハクアのユナイトカウンターはこれで5つ。
そして、レベルの合計が7以上のユナイトモンスターが装備されている。
これで条件は整った。ハクアは手札に手を伸ばす―――――、
「―――――トラップカードオープン、《マインドクラッシュ》!《The White Arcanum》を宣言!さあ、ソイツを墓地に捨てろ!」
「なんですって・・・!」
ハクアの手がピタリと止まる。
触れていたカードは正にその《The White Arcanum》。
バカな。このタイミングでエンドカードを見抜いたとでもいうのか?!
「アンタのデッキは《タイタニック・チャンピオン》を軸としたハイビートデッキ。奥の手としての《The White Arcanum》。シンプル故、様々な状況に対応できるよう対応するためのサポートも数多く組み込める。安定したデッキだ。だからこそ非常に読みやすい」
ハクアは悔しげに墓地へ送られる《The White Arcanum》を見やる。
「前のターンから手札にあったはずだ。でなければ、ハクアの耐性任せにガンナーをつぶしてきただろうからな。ユナイトカウンターを消費したくなかったんだろうな」
完全に読まれている。恐るべき洞察力にハクアは背筋が凍る。プロでもここまでの洞察力ができるプレイヤーはほとんどいない。プレイングに関しては悔しいが、自分よりも確実に上・・・。
「くっ、ならば、ユナイトカウンター3個でコーリング!」
【Accept 3 Unite counters・・・】
「ユナイトイクイップ!我が手に宿れ!《キャノン・トータス》*10(装備ATK+2000)」
【UNITE EQUIP! Big Canon!】
「だから読めていると言っている!カウンタートラップ《ユナイト・パニッシュメント》!自分フィールド上のユナイトモンスターをリリースすることでモンスターの特殊召喚と装備を無効にし、破壊する。そして、ユナイトカウンターを1個得る」(《アームドナイト ビリーバー》ユナイトカウンター0→1)
《ユナイト・パニッシュメント》
カウンター罠
①:相手がモンスターの特殊召喚かユナイトモンスターを装備した場合に、自分フィールド上のユナイトモンスター1体をリリースして発動できる。それを無効にし、破壊する。ユナイトカウンターを1個得る。
《アームドナイト・ハクア》ATK3400→5400→3400 ユナイトカウンター5→2
「まだユナイトモンスターは残っている!ユナイトカウンター2個でコーリング!」
【Accept 2 Unite counters・・・UNITE EQUIP!】
「ユナイトイクイップ!我が元へ宿れ!《レーザー・ファルコン》*11!」
【Feather Ray!】
《アームドナイト ハクア》ATK3400→4500、ユナイトカウンター2→0
「デッキの1番上のカードを墓地に送り、《テクノロギアン・エンハウンス》の効果を発動。自分フィールド上の「テクノロギア」モンスターの攻撃力は500アップ」
《テクノロギア・コマンダー》ATK3500→4000
《テクノロギア・ガンナー》ATK2900→3400
「バトルだ!《テクノロギア・ガンナー》を攻撃」
【Player Attack!】
容易に巨腕に叩き潰される《テクノロギア・ガンナー》。その直後―――、
ドォオオオン!
ハクアを巻き込んで爆発を引き起こした。
【Effect Select 1 Card - Destroy!】
「何っ!タイタニックアーマーが!」
爆発がおさまるとタイタニックアーマーが消失していた。しかもビリーバーのライフは1ポイントも減っていない。
「自分の墓地にカードが8枚以上ある場合、《テクノロギア・ガンナー》の効果を発動!このカードが戦闘かモンスター効果によって破壊された場合、相手フィールドのカード1枚を破壊する。更に自分の墓地にカードが8枚以上ある場合、《テクノロギア・コマンダー》がフィールドに存在する限り、「テクノロギア」の戦闘時のダメージは0になる」
《テクノロギア・ガンナー》
レベル6光属性機械族・効果ATK2200DEF1400
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動することができない。
①:このカードは自分の手札かフィールド上から《テクノロギア・マテリアル》1体をリリースすることで手札から特殊召喚する事ができる。
②:このカードの隣のモンスターカードゾーンでモンスター効果が発動した場合に、相手フィールド上のカード1枚を選択して発動する。そのカードを手札に戻す。
③:自分の墓地のカードが8枚以上あり、このカードが相手によって破壊された場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。そのカードを破壊する。
《テクノロギア・コマンダー》
レベル7光属性機械族・効果ATK2800DEF2200
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動することができない。
①:このカードは自分フィールド上の「テクノロギア」モンスター2体をリリースすることで手札から特殊召喚する事ができる。
②:このカードと同じ縦列で自分のカードの効果が発動した場合、自分のデッキからカードを1枚ドローし、自分フィールド上のモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。
③:自分の墓地のカードが8枚以上でこのカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の「テクノロギア」モンスターの戦闘で自分が受けるダメージは0になる。
「まだ効果を隠し持っていただと!」
ストリアでさえ使用していない効果を2つ同時に発動させ、コンボさせている。
ビリーバーは完全にこのデッキを使いこなしている。一朝一夕にできるものではない。
まるで長年、使い込んだデッキであるかのようだ。
「テクノロギアは刻んだ歴史と共により進化をしていく。開発期間を与えすぎた、という事だ」
そう、【テクノロギア】は速攻タイプのデッキであるが、
「・・・カードを1枚セットして、ターンを終了する」
アームドナイト ハクア(白砂アイナ) LP1400
手札:2枚
場:伏せカード1枚
プレイヤーカード:《アームドナイト ハクア》(《レーザー・ファルコン》装備)ATK1500、ユナイトカウンター0個
「俺のターン、ドロー」
【Draw】
「リバースカード《リビングデッドの呼び声》。《テクノロギア・サーベルタイガー》を墓地から特殊召喚。更にデッキから《テクノロギア・マテリアル》も特殊召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》ユナイトカウンター:2→4)
【Effect】
無慈悲にもビリーバーは追撃をかける。
「やらせない!リバースカード《激流葬》!フィールド上のモンスターを全て破壊する!」
【Effect All Monsters Destroy!】
「無駄だ!《テクノロギア・オックス》(レベル4 ATK1600)を召喚。デッキの1番上のカードを墓地に送り、墓地から《テクノロギア・マテリアル》を特殊召喚」(《アームドナイト・ビリーバー》ユナイトカウンター:4→6)
【Summon】
【Effect Summon】
「《テクノロギア・マテリアル》とユナイトカウンター4個でコーリング!」
【Accept 4 Unite counters・・・】
「ユナイトイクイップ!戦場で勝鬨をあげる勇猛なる竜の牙! 《ザンブレイド・ドラゴン》!」
【UNITE EQUIP! Fatal Blade!】
《アームドナイト ビリーバー》ATK300→2300
「ザンブレイド・ドラゴン!貴方まで・・・!」
正義感が強い彼がテラーを守るようなことをするだろうか、そんな感情と共にハクアは声を張り上げるものの、大剣の彼は沈黙して何も答えない。
「敗北の歴史をその身に刻め!《テクノロギア・オックス》でダイレクトアタック!」
【Attack!】
ハクア LP1400→1300
「うっ」
闘牛の突撃に翼が散らされ、衝撃に顔を背ける。直後、顔を上げると眼前に大剣を力みなくダラリと垂らしたビリーバー。
【LAST PLAYER ATTACK!】
「あぁあああああ!」
無造作に繰り出された大剣にハクアは吹き飛び、ゴロゴロと地面を転がる。
ハクアLP1300→0
―――――――――
アームドフォーゼが解除され地に伏したハクアはビリーバーを見上げる。
「ビリーバー、何故こんなことを・・・!」
「・・・敗けたら答えると言ったはずだ」
ハクアを見下ろすビリーバーはとりつくしまもなく冷淡に告げ、廃ホテルへと消えていった。
「ビリーバー・・・!やはり貴様は敵なのか・・・!」
憎悪に満ちたハクアの慟哭が虚空へと木霊した。
――――――――――
十数分後―――――、
10体近くいたテラーを一掃したビリーバーはホテルの最上階への階段を上っていた。
『ここにヤツがいるのか?』
ザンブレイド・ドラゴンは遠慮がちにビリーバーに尋ねた。
「アイツの性格からして1番高いところにいるのはほぼ確実だ」
『そうか・・・』
階段を上った先の屋上には手すりに腰かけているフードを被った小柄な人影の姿。
「■■■■■、こっちに来ているとはな」
人影はピクッと反応して振り返る。
「遊士、やっと来てくれたね、僕の
ストリアは嬉しそうにそう答えた。
プレイヤーカード ATK 0
①:ユナイトカウンターが3個以下の場合、自分が魔法・罠・モンスター効果を発動する度、このカードの上にユナイトカウンターを1個のせる。この効果は1ターンに4度まで発動することができる。
②:自分はEXデッキからメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。
③:相手ターン中か自分のライフが2000以下の場合、このカードの攻撃力は400ポイントアップする。
④:1ターンに1度、自分フィールド上のユナイトモンスターが破壊される場合、代わりにこのカードのユナイトカウンターを1つ取り除くことができる。
レベル4光属性獣族・効果ATK1600DEF1900
このカード名の①と②の効果は1ターンに1度しか発動することができない。
①:デッキの1番上のカード1枚を墓地に送って発動する。自分の手札または墓地から《テクノロギア・マテリアル》1体を特殊召喚する事ができる。
プレイヤーカード ATK 0
①:手札または墓地から自分フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚される度、このカードの上にユナイトカウンターを1個のせる。この効果は1ターンに5度まで発動する事ができる。
②:自分はEXデッキからメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。
③:自分のターン中、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
④:デュエル中、1度、ユナイトカウンターを5個取り除いて発動する。ターン終了時まで、相手フィールド上の表側表示のカードの効果を全て無効にし、このカードの攻撃力は2倍になる。
永続魔法
①:1ターンに1度、デッキの1番上のカード1枚を墓地に送って発動できる。手札からレベル5以下の「テクノロギア」モンスター1体を特殊召喚することができる。自分の墓地に「テクノロギア・マテリアル」が3枚存在する場合、代わりに墓地の「テクノロギア」モンスター1体を選択して特殊召喚することができる。
レベル4光属性獣族・効果ATK1800DEF1200
このカード名の効果は1ターンに1度しか、発動する事ができない。
①:このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した場合、手札またはデッキから《テクノロギア・マテリアル》1体を特殊召喚する事ができる。
《テクノロギア・マテリアル》
レベル1光属性雷族・効果ATK100DEF100
このカードはEXデッキからモンスターを特殊召喚するための素材にできない。
①:自分フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚された場合、フィールド上の全てのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が100ポイントアップする。
レベル8光属性戦士族・ユナイト・効果ATK3000 DEF2500/装備ATK+3000
自分フィールドのカードまたは手札2枚+ユナイトカウンター4個
モンスター効果
①:自分または相手ターンのバトルフェイズ中、自分の手札が3枚以下の場合、相手プレイヤーが魔法・罠・モンスターの効果を発動する度、自分のデッキからカードを1枚ドローすることができる。
ユナイト効果
①:プレイヤーの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。プレイヤーはもう1度だけ続けて攻撃できる。この効果は1ターンに1度しか発動することができない。
②:自分のターンのエンドフェイズ時にこのカード以外にユナイトモンスターが装備されている場合、そのカードは自分のEXデッキに戻る
レベル7光属性機械族・効果ATK2800DEF2200
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動することができない。
①:このカードは自分の墓地に《テクノロギア・マテリアル》2体以上存在する場合、自分フィールド上の「テクノロギア」モンスター1体をリリースすることで手札から特殊召喚する事ができる。
①:このカードと同じ縦列で自分のカードの効果が発動した場合、自分のデッキからカードを1枚ドローし、自分フィールド上のモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。
③:?
通常魔法
①:このカードはプレイヤーがユナイトモンスターを装備している場合のみ、発動することができる。自分フィールド上のモンスターを全て手札に戻し、手札に戻したカードの枚数まで自分プレイヤーカードにユナイトカウンターをのせる。
レベル6炎属性爬虫類族・ユナイト・効果ATK1300 DEF2300/装備ATK+2000
ユナイトカウンター3個
モンスター効果
①:このカードは1ターンに1度、戦闘またはカードの効果で破壊されない。
ユナイト効果
①:なし
レベル4光属性鳥獣族・ユナイト・効果ATK1600 DEF1100/装備ATK+1100
ユナイトカウンター2個
モンスター効果
①:このカードがユナイト召喚に成功したターン終了時まで、自分フィールド上の光属性以外のモンスターのモンスター効果は無効になる。
ユナイト効果
①:装備したプレイヤーが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
一次強化枠→テクノロギアデッキ