遊戯王BELIEVER ~遊戯王の新作シリーズをフラゲしてきた(笑)~   作:ミスタータイムマン

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名もなきA・弐さん、感想ありがとうございます。

TRICERATOPSさん、紅魔郷=先輩さん高評価ありがとうございます。これで夢の評価赤バー点灯です。
紅魔郷=先輩さん、駄蛇さんお気に入り登録もありがとうございます。

今話はチーム武勇とのデュエルから1ヶ月位が経った辺りになります。
デュエル描写はなしです。


32話 烈火との邂逅

―在府市・中央繁華街エリア―

 

中央広場を中心に周囲をビル群が取り囲む。この辺りは在府市の中で最も発展している場所だ。

遊士達、チームA.ギートの面々はこの場所に集まっていた。

 

「この辺りは相変わらず賑やかだよな。遊士もそう思うだろ?」

 

「ん、そこそこかなぁ。悟、俺が前に住んでいた場所の隣街がDen-Cityだぞ」

 

「都会っ子めぇ・・・」

 

Den-Cityは、この国随一に発展した都市だ。広い土地に数多のビル群。この国の電子システムの中枢を担うとても煌びやかな都市だ。

Den-Cityはデュエルにおいても優遇されている。

本来、1都市1召喚法だが、Den-Cityは都市固有のリンクモンスターだけでなく、電脳世界LINK VRAINSにおいては融合・シンクロ・エクシーズモンスターのデータの所持も認められているのだ。

 

遊士にとって在府市の中央繁華街は地方都市のちょっと栄えている場所でしかない。

 

「Yo-City自体はそこまで栄えていないからな。まぁでも、繁華街を舞台にしたフラッグデュエルがそこら中でやっていて、観戦する人達がこんなに集まっているのは壮観だよ」

 

遊士が見渡す限りでも3つもフラッグデュエルが行われていてデュエリスト達がエリアを縦横無尽に駆け巡っている。

しかもそれらを観戦する人達がとても多いこと。

これらは彼の眼にも新鮮に写った。

 

「繁華街エリアでデュエルできるのは1部リーグのチームと2部リーグのトップ5のチームだけだ。最も2部リーグならトップ5のチームと戦うならこの場所でも戦えるけどな」

 

「チーム武勇とのデュエル以降勝率は8割。2部リーグの下の上位まで順位も上がったし、俺達もそろそろココでデュエルできるんじゃねぇかな?」

 

+正志の解説に、翔太は最近の手応えからの願望を口にする。

翔太の憧れも最もだ。

繁華街エリアでのフラッグデュエルは在府市民の憧れだからだ。

この1ヶ月と少しでチームA.ギートは4勝1敗を記録していた。

あともう少しの筈。悟も正志も口にはしていないが意識はしているのだ。

 

「私達もこの舞台に立つ日は近いでしょう。ですが、今日の目的はチーム武勇の応援。遅れないように早く行きましょう」

 

「そうだな。ジンフー、気合い入っていたからな。何せ今日の相手は2部リーグ最強の“チーム烈火“だからな」

 

「悟、ジンフー達と仲良くなったよな」

 

悟はチーム武勇との試合後、ジンフーと意気投合し連絡を取り合うようになった。

時々、パソコンでリモートARデュエルもしているのだ。

今回のデュエルはチーム武勇にとって大一番。

その覚悟を示すため、彼らは悟に観戦の連絡をしたのだ。

 

「連絡がなくても行く予定だったけどな。アイツ等の晴れ舞台を見逃す訳ないぜ。もうそろそろ始まるみたいだし、行こうぜ」

 

 

―チーム武勇vsチーム烈火 試合会場―

 

俺達が会場に着いた時やはりというべきか、人で溢れ帰っていた。

 

 

「この辺が観やすそうだな」

 

悟が陣取った位置は会場からやや離れた位置たが、試合会場全体が見渡せる場所だ。

ホロモニターである程度状況が見えるからこそ、できる限り会場全体を見渡せる場所が良いのだ。

そう言えば、あの大師範も会場に来ているのかと、周囲を見渡す。

+いた。ビルの屋上の避雷針の上で腕組みをしている。

故障の原因になるからやめて差し上げてください。

 

「遊士!始まるぞ!」

 

視線を会場に戻すと、両チームとも定位置に着いていた。

チーム武勇の前衛はジンフーさん、道芭さん、永一さん。

メンバーの中でも特に実力が高い3人だ。いきなり、勝ちに行くような布陣だ。

一方のチーム烈火は、1人目がリーダーの美芳野(みよしの)夕陽(ゆうひ)さん。癖毛の真っ赤ロングヘアーを靡かせるヤンキー風の近づきがたい女性だ。

2人目は修行僧のような大柄の男性、八塚(はちづか)壊晴(かいせい)。大きな玉の数珠を首から下げている。また、お洒落なのか鼻眼鏡も着けている。

3人目はこれといった特徴がないオドオドした濃い茶髪のミドルヘアの女の子。名前は確か、影絵透子といったかな?

 

チーム烈火の人達の特徴を予め聞いておいて良かった。

危うく誰が誰だか分からなくなるところだった。

みんなから聞くところによると、チーム烈火は今のリーダー、美芳野夕陽と元リーダーで現ユニティガーディアンの赤石遼一の2人が在府市各地の名のある炎属性デュエリスト5人を捩じ伏せ、仲間に引き入れてきたのだという。

それ故、メンバー全員が2部リーグでリーダーをやれる程の腕前なのだ。

 

〔それでは、フラッグデュエル開始です!〕

 

 

試合開始の合図が会場全体に鳴り響いた。

 

「両チームとも前衛の3人が固まって移動しているな、どういう事だ?」

 

翔太の疑問も最もだ。チーム武勇は俺達とのフラッグデュエルで二手に別れていた。

 

「繁華街エリアは高低差が少ない分、ステージの面積が狭くなっています。戦力の分散を避ける繁華街エリアの鉄板のスリーマンセルですね」

 

すかさず答えたのはアイナ先輩。

1部リーグトップチーム(ユニティガーデァアン)のエース(ハクア)ですからね。

 

「アイナさん、ノータイムで答えた・・・、スゲェ!」

 

あ、先輩誉められて得意気になっている。

マネージャーもやってみたいとか、この間喋っていたな。

2チームの会敵はすぐそこに迫っていた。

 

 

―――――

 

 

会敵直後、鈴子は2人に呼び掛ける。

 

『早速、お出ましだな。作戦通りにいくぞ!』

 

『『応!』』

 

鈴子と永一はジンフーの前に出て、彼を守るようにデュエルディスクを構えた。

その光景をフン、と一笑に伏したのは烈火のリーダー、美芳野夕陽。

 

『味方を守るか。ハッ、そんな小細工捻り潰してやる!』

 

『小細工かどうかはコレを見ても言えるかな?』

 

鈴子と永一は目配せをして左右に広がる。そこにジンフーの姿はない。

 

『ミスディレクション、視線誘導か』

 

ジンフーは夕陽達から離れて、肉食獣のように大地を駆ける。

彼の縛ってある後ろ髪はまるで、獣の尾の如く。

彼が向かう先はチーム烈火のフラッグだ。

アイナと互角近くに渡り合った彼ならば後衛メンバーの打倒も可能な筈だ。

 

『行かせん!』

 

夕陽の右隣の大男、八塚壊晴はデュエルディスクから光帯(デュエルライン)を打ち出す。

ジンフーにとっては完全に視覚外だ。

だがジンフーは一瞥することなく、半歩横にズレるだけでデュエルラインを躱した。

崑崙会の輝ける新星、その真骨頂とも言える身体能力と武術の高みである。

 

『フラッグ狙いか。1対2の逆境をはね除けようとする気概は買ってやる』

 

夕陽はジンフーを横目で視界に納めるとそう口を開いた。

そして、だがと続ける。

 

 

【Duel Stand by】

 

 

『何っ!』

 

それはジンフーのディスクからだ。

 

『こちらにもミスディレクションが得意なヤツがいるんだ』

 

 

【Duel Stand by】

 

 

ジンフーの直ぐそばに印象があまり残らないミディアムヘアの儚げな女の子がデュエルディスクを構えていた。

 

 

『えっと、デュエル、です』

 

影絵透子は在府市北部高校の学生だ。

だが、彼女は在府市北部では名のあるデュエリスト。

ミステリアス・シャイガールの2つ名も持っている。

感情表現は控え目だが、彼女はそつなく何でもこなす。

あまりの手際の良さに周囲からの印象は薄くなってしまっていた。

何でもソツなくこなすというのはデュエルにおいても無論、発揮される。

かつて、北部地区はデュエルギャング“北向の牙”が幅を利かせていた。

彼らは毎朝の辻デュエルを日課にしていて、少なくない迷惑を地元住民達にかけていた。

当然、彼らは彼女にも辻デュエルを仕掛けていた。

しかし、彼女の”何事もソツなくこなす“は辻デュエルにも発揮された。

【陽炎獣】の対象耐性と相まった掴み所のないデュエルは次々と“北向の牙”の刺客達は全て返り討ち。面子を潰されたと怒り狂った“北向の牙”のボスでさえも彼女には敵わなかったのだ。

その頃から影絵透子は”北向の牙”達にボスと呼ばれるようになった。

そんな彼女に挑戦状を叩きつけ、“北部、真夏の白昼夢が彩る紅の1日”を引き起こした末に打ち倒したのが、赤石遼一と美芳野夕陽である。

結局、彼女はチーム烈火の一員となり、“北向の牙”は『ボスがいないんじゃ、南を向いちまうよな』と解散となった。

そう、それがジンフーが見えた相手である。

 

 

『チィ・・・!』

 

素早くケリをつける、とジンフーもデュエルディスクを構えた。

 

『『デュエル!』』

 

 

ジンフーの奇襲の失敗は鈴子達につかの間の隙を生み出してしまう。

夕陽と壊晴はそんな隙を逃す筈がない。

 

 

【Duel Stand by】【Duel Stand by】

 

『しまった・・・』 『姉御、ヤルしかねぇ!』

 

鈴子が相対するのは八塚壊晴、永一が相対するのは美芳野夕陽。

今、ここに1 on 1のスリーペアが出揃った。

 

 

――――――――――

 

 

 

「鈴子さんの作戦が破られた!?それにジンフーが反応できなかったって、相当だぜ・・・!」

 

悟は戦慄を覚えざるを得なかった。アイナ先輩も同意するように補足する。

 

「流石は影絵さん、ミステリアス・シャイガールの本領発揮ですね。美芳野さんと“破壊の問答者”八塚さんの存在感があってこそですが、2人の存在感を利用して自身の存在感を限りなく薄めています。だからこそ李さんに通用したのでしょう」

 

先輩、解説キャラが板に付き過ぎじゃねぇ?

そんな事を話している考えている内にデュエルは進んでいく。

 

「ジンフー、攻めあぐねているな」

 

【陽炎獣】の対象耐性がジンフーの主力カードの破壊効果を無力化している。

 

「いや、不味いのは2人の方だ。永一さん、もう後がないぞ!」

 

正志が示したモニターには紫色のドラゴンを睨み付ける永一さんの姿があった。

 

『《|蛇眼の炎龍《スネークアイズ・フランベルジュ・ドラゴン 》》でダイレクトアタック!』

 

【LAST ATTACK! Burning Stream!】

 

火上永一LP800→0

 

『永一!』

 

悲痛の声をあげる鈴子さん、そんな彼女に話しかけるのは相対している大男。

 

『余所見はあまり宜しくないですな。炎王達による破壊の循環、その真髄を魅せてあげましょう』

 

大男、八塚さんは鼻眼鏡をクイッと持ち上げる。

この人もキャラが濃そうだ。アイナ先輩なら分かるかな?

 

「先輩、あの八塚さんもかなりのデュエリストなんですか?」

 

そう尋ねるや、先輩は瞳をキラキラさせながら得意気に口を開く。

 

「良い質問ですね。八塚壊晴さん、彼は”破壊の問答者“という2つ名を凄腕決闘者(デュエリスト)です。そのデュエルは焼き畑農業からインスピレーションを受けたと言われています。草木を焼く事で草木は肥料になり、新たな草木を育てる。この焼き畑農業の循環をデュエルに置き換えました。つまり自らのカードを破壊し、それを糧に新たに展開し、同時に相手のカードを破壊する循環仕組みを作りあげたんです。いわゆる、“八塚破壊システム”です」

 

どういう・・・事だ・・・?

 

「なるほど、それが、自分のカードを破壊する【炎王】デッキのギミックに繋がる訳ですね」

 

正志、何故分かる・・・。

 

「道理で強いワケだぜ」

 

翔太、お前は適当なノリで答えただろ・・・。

悟もしたり顔で頷くな。

 

「ええ、それに彼は炎属性モンスターと農業の関連性についてまとめた『炎と農業』は農業本としては異例の売上をあげたそうよ」

 

炎属性モンスターと農業の関連性は百歩譲ってあったとしても、何で修行僧の格好をしているんだ?

 

「そんな彼を表舞台に引きずりだしたのが赤石さん達です。2人の熱意が破壊の循環を乗り越えたのがチーム入りの決め手になったそうですね。詳しく調べた甲斐がありました」

 

フフンと先輩は語れて嬉しそうな様子だ。まぁいいや。

 

「八塚さんの強さの秘密が何となく分かった気がします。そうなると、道芭さんの状況はかなりヤバくないですか?」

 

モニターを覗くと道芭さんのフィールドは空になっていた。

 

「燃え尽き、再生し、更なる破壊を生むこの循環こそがこのデッキの真髄。否!デュエルの真髄である!」

 

この強さにキャラの濃さ。地下デュエル2桁レベルの実力があるな。

 

『やはり、チーム烈火は強い・・・!』

 

 

 

「ゲッ、美芳野さんがジンフーの方に向かっている・・・!」

 

美芳野さんはリーダーオーダーでジンフーと影絵さんのデュエルを中断させ、1対2の構図を作り上げる。

リーダーを含む2人の攻めは苛烈だ。

ジンフーと言えどもジリジリと追い込まれていく。

 

 

そうして―――、

 

 

【Duel Ended Winner Team Rekka!】

 

 

「ジンフー達が負けた・・・!」

 

「アレが2部リーグ1位の実力・・・」

 

真っ向から不利な状況から脱し、一気に実力で押し潰す。

優れた実力のチームだ。

 

「俺、アイツ等のところに行ってくるよ」

 

悟が真剣な面持ちで席を立つ。圧倒的な敗北。

悟は彼らの精神状態を不安に感じているようだ。

 

「俺達も行くぜ」

 

翔太の言葉に正志も頷く。

 

俺も行こうかと立ち上がったところ、先輩が目に入る。

 

「赤石さん・・・?」

 

先輩の視線の先にはマスクに帽子、サングラスの不審者スタイルの赤石遼一さんの姿があった。

 

「皆さん、申し訳ありませんが、失礼させていただきます。遊士君も良いですか?」

 

えっ・・・。

 

「俺もですか!?」

 

「どうしたんですか、先輩」

 

不自然に思った悟が声をかける。

 

「声をかけないと行けない人が1人います」

 

―――――――

・

・

・

 

「赤石さん、少々よろしいですか?」

 

先輩は悔しそうな、どこか悲しげな表情の赤石さんに声をかけた。

 

「ハク・・・、白砂お嬢様?」

 

意外な人物の登場に驚き様子だ。

 

「お久しぶりです。少しお話をしませんか?」

「良いですけど、彼も一緒ですか?」

 

赤石さん、アームドナイト グレンとは共闘した事があったから、新鮮な感じがするな。

遊士としては、ほとんどはじめましてか。

 

「ええ、彼は、奥田遊士くんも参加します」

 

「赤石さん、A.ギートの昇格デュエル以来ですね」

 

「ああ、キミか。光導さん、相手に渡り合った。あの人もキミのデュエルを絶賛していたよ」

 

「覚えて下さってありがたいです」

 

そうして、俺達は先輩に連れられてカフェに向かった。

 

―――

 

 

「白砂お嬢様、それでお話とは何でしょうか?」

 

こ洒落たカフェで優雅に紅茶を戴く先輩は正に深窓の令嬢といったところだ。

俺と赤石さんは場違いな感じがする。

 

「単刀直入に聞きます。チーム ユニティガーディアンに加入する際、円滑にチーム烈火を脱会したと聞いたのですが、その格好、どういう事ですか?」

 

「それは・・・」

 

不審者スタイルの格好、チームと離れた距離。

今の赤石さんとチーム烈火とあまりよくない事は俺でも想像がつく。

しかし、だいぶ突っ込んで聞いてきたな。

というか、部外者の俺がいても良いのか?

いや、チームメイトのハクアとグレンという立場で話したくないのか?

 

「6/7(7分の6)は納得してくれましたよ。一応、過半数です」

 

「説明していないのは、誰ですか?」

 

「夕陽・・・です」

 

先輩の有無を言わさぬ圧力に、赤石さんはポツリと呟く。

って言うか今のリーダーかよ。しかも、1番最初のチームメイトだ。

今の先輩からして、このままにしておくととんでもない事になりそうだ。フォローしないと。

この人とタッグデュエルをした俺なら、会心の手がある筈だ。

 

「ええと。もしかして今日、チーム烈火の試合に来たのって美芳野さんに説明するためですか?」

 

目を丸くする遼一さん。やっぱりか。

彼が努力する姿勢はこれで伝わった筈。

 

「ああ、そうです。俺はあの日から夕陽に説明するタイミングをこの1年、伺っていました」

 

「1年・・・ですか」

 

ハァ、とため息をつくアイナ先輩。

少しは分かってくれたかな?

 

「1年かけて、何も進展していないという事ですか」

 

雲行きはまだ怪しいままだ。

 

「局長からあなたの移籍条件の1つにチームメンバー全員の同意があったと聞いています。これは規約違反ですね」

 

「その・・・」

 

「赤石さん、チーム ユニティガーディアンに在籍する意味、分かっていますよね。私は白砂カンパニーの一員としてこの件を報告しなければなりません」

 

「先輩!」

 

ユニティガーディアンとして在籍する意味、それはアームドナイトとしてテラーと戦うということだろう。

彼らにとって不義理を果たした人物にアームドナイトを預けたくないのも分かる。

だけど、赤石さんはこれまでみんなの為に頑張ってきている。

俺自身も彼がアームドナイトに必要な人物だと思う。

 

「ですが、チームA.ギートの白砂アイナとしてはあなたにチャンスを与える事ができるかもしれません」

 

風向きが変わったぞ、どういう事だ?

 

「私達、チームA.ギートはチーム烈火とデュエルを行い、そして勝利します。このタイミングなら、美芳野さんと話ができるタイミングがある筈です」

 

だから、チームメイトの俺を呼んだのか。

確かに、あの人は敗者の話は聞かなさそうだ。他のチームと根回しすればうまくいく可能性がある。

 

「俺のチーム ユニティガーディアンへの移籍は夕陽は快く思っていない。何しろ、これまで1部リーグへの入れ替え戦にずっと勝てなかった。それなのに俺だけ1部リーグに行くなんて、アイツとの1部リーグで頂点を取るっていう約束を裏切る形になる。だけど、俺は」

 

赤石さんは俺をチラリと見やる。テラーの事か。

部外者の俺がいる前では話づらいだろう。

 

「あなたの言うように、そのタイミングなら話を聞いてくれるチャンスがあるかもしれません。ですけど、烈火は強いですよ」

 

「そうですね。自力と熟練度は向こうが上でしょう。ですが、勝算はあります」

 

「確かに、貴女と光導さんとやりあった奥田くんなら勝機はあるかもしれません」

 

俺にも期待してくれているのか。グレンとの共闘でも思っていたけど、この人は本当に良い人だ。

 

「ですが、アイナ先輩。どうやってチーム烈火にデュエルを申し込むんですか?フラッグデュエルはランダムですよね」

 

そこでアイナ先輩が胸を張ってこう言った。

 

「遊士君、私を誰だと思っているんですか?私なら担当者に直接掛け合う事ができます。この非常事態なら仕方ありません」

 

権力かよ!




悲報:チーム武勇、早速噛ませ犬になる。
今話は先輩を含め、ハッチャケています。
某One lover boostリスペクトです。

また、オリジナル召喚法の紹介をやってみました。
駄蛇さん、ご協力ありがとうございました。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=304950&uid=156641

ついでにオリジナル召喚用のオリカ掲示板も。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=304951&uid=156641




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