遊戯王BELIEVER ~遊戯王の新作シリーズをフラゲしてきた(笑)~   作:ミスタータイムマン

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お待たせました。

名もなきA・弐さん、09e16さん感想ありがとうございます。
お気に入り登録をしてくださった皆様ありがとうございます。


※今回は実験的に脚注機能を使って今までに登場したオリカを記載しました。

2/19 The Violet Violenceの効果を変更
11/5 変身→アームドフォーゼに変更。


5話後半 仁の話と決闘・下

5話後半

 

 

―――――DUEL!―――――

 

「んじゃ、俺の先攻からだ。《忍者マスターHANZO》(レベル4 ATK1800)を召喚。効果で《忍法 変化の術》を手札に加える」

 

「やっぱり【忍者】ですか?」

 

「さぁ、どうだろうな。カードを3枚セット」

 

慣れた手つきでカジノのディーラーのようにカードを並べ、プレイヤーカードを指さす。

 

「紹介するぜ。これが俺の"アームドナイト"、シジュだ。こいつは自分か相手が魔法・罠カードをセットした時に、ユナイトカウンターをのせる。つまり、一気に3枚貯めるぜ」

 

《アームドナイト シジュ》ユナイトカウンター0→3

 

 

「これが、仁さんのアームドナイト!?」

 

「そうさ。イカしてるだろ?見るか。俺もビリーバーのカードを見たいしな」

 

「いいですよ」

 

互いにカードを渡す。

そこには扇子を持った紫色の陣羽織を羽織った鎧武者のようなイラストが書かれていた。

 

 

《アームドナイト シジュ》

プレイヤーカード ATK 0

①:このカードにのっているユナイトが2個以下の場合、自分または相手が魔法・罠ゾーンにカードをセットする度、このカードの上にユナイトカウンターを1個のせる。この効果は1ターンに3度まで発動する事ができる。

②:自分はEXデッキからメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。

③:自分のターン中、このカードと自分フィールド上のモンスターはこのカードにのっているユナイトカウンター1つにつき100ポイント攻撃力がアップする。

④:このカードのユナイトカウンターを2個取り除いて発動する。このカードに装備されたユナイトモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。

 

 

 

「シジュはモンスターへのサポートに特化してるんですね」

 

興味深い。アームドナイトは他のプレイヤーカードに比べ強力で、個性的なカードが多い。

 

「なるほど。ビリーバー《アームドナイト ビリーバー》 はかなりスタンダードにまとまりつつも、一撃必殺が狙えるようになってるんだな。寧ろ、④の効果なんて"必殺魔法"クラスじゃねえか」

 

聞き慣れない単語が出てきたぞ。

 

「"必殺魔法"って何ですか?」

 

「ん?持ってないのか?"The"から始まる英語の名前のカードなんだが」

 

「おい、ザンブ。どういう事だ?」

 

『黙秘する』

 

断固とした口調。とりつく島がなさそうだ。仁さんに視線を向け、続きを促す。

 

「必殺魔法ってのは、アームドナイトの秘中の秘。発動条件は厳しいが一撃必殺の力をもつ強大な魔法カードだ。普通はアームドナイトが生まれた時に一緒に生成されるんだが」

 

「特撮物の必殺技みたいな感じですか?」

 

「そういう事だな。デュエルを続けるぜ。俺はユナイトカウンター1つでコーリング!」

 

EXデッキの束から1枚のカードを取り出す仁さん。

 

「アクセプト、1ユナイトカウンターってな。ユナイトイクイップ!我が手に宿れ!《ブレイブ・フライ》!」

 

《アームドナイト シジュ》にのせたカードはオレンジ色のトンボが描かれたカード。俺も持っているユナイトモンスターの中でも基本的な1枚だ。

 

「"ブレイブ・フラッグ"って音声が鳴るんだぜ。こいつを装備している限り、自分フィールドのモンスターの攻撃力は200アップする」

 

 

《ブレイブ・フライ》

レベル1風属性昆虫族・ユナイト・効果ATK200 DEF200/装備ATK+200

ユナイトカウンター1個

モンスター効果

①:このカードがユナイト召喚に成功した場合、自分フィールド上のカード1枚をリリースする。

ユナイト効果

①:自分フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は200アップする。

 

「ターン終了。さあ、その実力を見せてもらおうか」

 

 

仲町仁 LP4000

場:《忍者マスターHANZO》ATK2000、セットカード3枚

プレイヤーカード:《アームドナイト シジュ》(《ブレイブ・フライ》装備)ATK200、ユナイトカウンター2個

手札:2枚

 

 

「俺のターン、ドロー」

 

セットカードが3枚。恐らく内、1枚は《忍法 変化の術》。かなり攻めにくいが、セットカードを使わせてこちらのペースに巻き込む!

 

「《空牙団の飛哨 リコン》(レベル2 ATK1000)を召喚!」(《アームドナイト ビリーバー》ユナイトカウンター:0→1)

 

「はい来た。召喚時にリバースカード《強制退出装置》を発動。HANZOとリコンをデッキに戻すぜ」

 

初動を止められるのはキツイ。いや待て、仁さんがサーチしたのは・・・!

 

「わかったって顔だな。《強制退出装置》にチェーン。HANZOをリリースして《忍法 変化の術》を発動。おい出ませ!レベル7《ダーク・シムルグ》(ATK2700→2900)」

 

 

「まさかそのデッキは!」

 

「そう、コイツは【忍者軸チェーンビート(風魔流鎖鎌の型弐)】!」

 

「なんか変なルビが振られてるー!」

 

「教えてやろう。忍者決闘者には基本の4つの型がある。【ビートダウン(刃の型)】、【コントロール(手裏剣の型)】、【チェーンビート(鎖鎌の型)】、【バーン(爆弾の型)】。それらは伊賀、甲賀、赤影そして風魔それぞれの派閥で独自の発展をしてきた。かつて彼らは己の派閥こそが頂点であると互いに鎬を削っていた。そんな中、突如として現れたのがイチノジョウ・ギンガ。彼は瞬く間に4つの派閥を1つに纏めあげ、"忍者将軍"を襲名したんだ。統一後、彼が書き記したのが、"六魔天の書"。その中で示されたのが、かの"変形忍札論"。全ての流派と基本の型を組み合わせる事で夢幻もの戦術へと至る事ができる、と。これこそが新時代忍者決闘システムということだ」

 

大げさだろ。

 

『何だとっ!こちらの世界の忍にも、そのような歴史があったとは』

 

「ザンブ、こっちの世界に忍者は・・・」

 

いたわ。目の前に。観光地になんちゃって忍者はいるし、変なテンションの決闘者もいる所にはいたわ。

 

「まあいいです。俺はユナイトカウンター1つでコーリング!ユナイト召喚!レベル2《ホイール・ガードナー》(DEF800)」

 

ホイールが盾になったタイヤ型のモンスターを場に出した。

 

 

《ホイール・ガードナー》

レベル2闇属性機械族・ユナイト・効果ATK500 DEF800/装備ATK+500

ユナイトカウンター1個

モンスター効果

①:このカードがユナイト召喚に成功した場合、自分の手札またはフィールドからモンスター1枚を選び、墓地に送る。

ユナイト効果

①:1ターンに1度、このカードは破壊されない。

 

 

「このカードがユナイト召喚された場合、手札かフィールドからモンスターを墓地に送る」(《アームドナイト ビリーバー》 ユナイトカウンター:1→0)

 

《空牙団の叡知 ウィズ》手札→墓地

 

「なるほど。ウィズは魔法・罠カードを多用するこのデッキにはキツイ」

 

「カードを2枚セットして、ターンエンド」

 

「セットしたな。シジュにユナイトカウンターがのるぜ。最大3個までしかのらないのが、欠点だがな」(《アームドナイト シジュ》ユナイトカウンター2→3)

 

「そのアームドナイトは《ダーク・シムルグ》と噛み合いすぎじゃないですか」

 

「だろだろ」

 

伏せた1枚は《烈風の空牙団》。《ダーク・シムルグ》がいなければ発動できたんだが。

 

 

奥田遊士 LP4000

場:《ホイール・ガードナー》DEF800、セットカード2枚(《烈風の空牙団》1枚)

プレイヤーカード:《アームドナイト ビリーバー》ATK0、ユナイトカウンター0個

手札:1枚

 

 

「さぁて、俺のターンだ。ドロー。最初から決めにかかるぜ。

 

仁さんはそう言うと手札2枚を抜き出した。

 

「まずは《ヴェルズ・サンダーバード》を召喚。更にカードを1枚セット」

 

忍者ではない、チェーンビートとしてのカード。

チェーンビートには珍しい怒濤の攻めはここで確実に削りきる事を狙っているはずだ。

 

「ここからが本番だ。リバースカード1枚とユナイトカウンター3個でコーリング!」

 

『うむ。あくせぷと、3ユナイトカウンター』

 

え、"グレーテスト・レイヴン"さん!?

 

「ユナイト召喚!日輪の化身よ!仮初めの躯に宿りて顕現せよ!レベル7《グレーテスト・レイヴン Limited》!」

 

3本足の紫色に輝く翼を広げた姿。

神々しさも感じる程だ。

だけど、Limited(リミテッド)それは何を意味するのだろう。

 

『名前が気になるか?私自身は精霊界を離れる事が出来ぬ故、こうして分身体を此方に飛ばしておるのだ』

 

「弱体化しているが、かなり強ぇぜ。まずは、ユナイト召喚時の効果。セットカード1枚を手札に戻す」

 

疾風之陣(しっぷうのじん)!』

 

選ばれたカードは《烈風の空牙団》。このまま戻されたら、再発動に時間がかかる。このタイミングではないが仕方ない。

 

「リバースカードオープン、《烈風の空牙団》!《空牙団の叡知 ウィズ》(レベル7 DEF2700)を蘇生!」(《アームドナイト ビリーバー》 ユナイトカウンター:0→1)

 

「やっぱ、蘇生カードだったか、さっさと戦闘破壊させてもらうぜ。《グレーテスト・レイヴン Limited》で攻撃」

 

天焦裂覇(てんしょうれっぱ)!』

 

「かかったな。リバースカード、《聖なるバリア ミラーフォース》を発動!攻撃モンスターを全て破壊する」

 

カルタ取りのように勢いよく伏せカードを表にする。

相手は【チェーンビート】は採用モンスターの場持ちの良さから、耐性付与のカードは少ない筈だ。

 

「本命はこっちだったか。だが、《ヴェルズ・サンダーバード》の効果を発動。サンダーバードは次のターンまで除外される。チェーンして《グレーテスト・レイヴン Limited》の効果。セットした魔法罠カードを1枚選択して、ゲームから除外」

 

《グレーテスト・レイヴン Limited》をセットしたカードの下に入れて、説明を続ける。

 

「伏せカードに隠れるイメージさ。ソリッドビジョンだったら見せれるんだけどな。セットしたカードが発動するか場を離れると、場に戻るぜ」

 

 

《グレーテスト・レイヴン Limited》

レベル7風属性鳥獣族・ユナイト・効果ATK2400 DEF1900/装備ATK+1800

魔法・罠カード1枚+ユナイトカウンター3個

モンスター効果

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動できず、発動したターン、このカード名のカードは攻撃できない。

①:このカードがユナイト召喚に成功した場合、セットしたカード1枚を選択して発動する事ができる。そのカードを手札に戻す。

②:魔法・罠カードゾーンにセットされたカード1枚を選択して発動できる。選択したカードが発動するかフィールドから離れるまで、自分フィールド上のこのカードをゲームから除外できる。 この効果は相手ターンでも発動できる。

ユナイト効果

①:1ターンに1度、相手の全ての手札か相手がセットした全てのカードを確認する事ができる。

 

 

「さすがにチェーンビートと相性が良いですね。ですが、《ダーク・シムルグ》は破壊させてもらいますよ」

 

「それはしゃあない。だが、この布陣はすぐに復活するぜ。カードを1枚セット。ターン終了だ」

 

 

仲町仁 LP4000

場:セットカード2枚

  一時除外《ヴェルズ・サンダーバード》、《グレーテスト・レイヴン Limited》

プレイヤーカード:《アームドナイト シジュ》(《ブレイブ・フライ》装備)ATK200、ユナイトカウンター2個

手札:0枚

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「スタンバイフェイズ時に《ヴェルズ・サンダーバード》をフィールドに戻す」

 

《ヴェルズ・サンダーバード》ATK1650→1950→2150

 

「《空牙団の舵手ヘルマー》を召喚」(《アームドナイト ビリーバー》 ユナイトカウンター:1→2)

 

「ヘルマーの効果。手札から《空牙団の英雄ラファール》を特殊召喚」

(《アームドナイト ビリーバー》 ユナイトカウンター:2→3)

 

「ヘルマーの効果で1枚ドロー。ラファールの効果でカードをデッキトップ3枚から1枚を選んで手札に加える」

 

「手札0枚になったな。チェーンして、《強制脱出装置》を発動。ウィズを手札に戻させてもらうぜ」

 

「しまった!」

 

コストとなる手札がなくなるこの瞬間を待っていたのか。

ウィズがいるからと、安心してしまった。

 

「まだだ。速攻魔法《ユナイト・セーブ》を発動。場のヘルマーを手札に戻し、ユナイトカウンターを1つ得る」(《アームドナイト ビリーバー》 ユナイトカウンター:3→4)

 

『ふむ、来るな?』

 

「俺は《ホイール・ガードナー》とユナイトカウンター4個でコーリング!ユナイト召喚!戦場で勝鬨を上げる勇猛なる竜! レベル8《ザンブレイド・ドラゴン》!」

 

戦場に並ぶ2体のドラゴン。決められるか・・・。

 

「バトル!《ザンブレイド・ドラゴン》で《ヴェルズ・サンダーバード》を攻撃!」

 

『トライブレードアタック!』

 

通った?

チェーンビートは伏せカードを多用する鉄壁の守りを得意としたデッキ。こんなに簡単に攻め込めるのか?

 

「サンダーバードは戦闘破壊か。あ、電卓出し忘れてた」

 

仁さんはベッドの下から電卓を引っ張り出し慣れた手つきでキーを叩く。

なかなか、レトロな光景だ。

 

仁:LP4000→3650

 

 

「まあいい、《空牙団の英雄 ラファール》でダイレクトアタック!」

 

この攻撃と《ザンブレイド・ドラゴン》の装備効果で決着はついてしまうが・・・。

 

その瞬間―――!

 

「リバースカード《ガード・ブロック》!その戦闘ダメージを0にし、1枚ドロー!」

 

《ブレイブ・フライ》(装備)戦闘破壊

 

《ガード・ブロック》だって?フリーチェーンでないから相性は悪いはずなのに。

 

「驚いたか。この意表を突くことこそが【風魔流】。一瞬の隙は体を蝕む毒となるのさ。俺の狙いはこれだ。再臨せよ。グレーテスト・レイヴン!」

 

《グレーテスト・レイヴン Limited》ATK2400

 

 

『このような形で戦場で会おうとはのう』

 

『てめぇをぶっ飛ばすいい機会だぜ』

 

しみじみとしたグレーテスト・レイヴンつぶやきに対してザンブは好戦的に威嚇する。

 

「追撃はできないか。カードを1枚セットしてターンエンド」

 

《アームドナイト シジュ》ユナイトカウンター2→3

 

ユナイトカウンターをシジュにためられてしまうが、仕方がない・・・。

流石はアームドナイト。

 

 

奥田遊士 LP4000

場:《ザンブレイド・ドラゴン》ATK2500、《空牙団の英雄 ラファール》ATK2800

セットカード1枚

プレイヤーカード:《アームドナイト ビリーバー》ATK0、ユナイトカウンター0個

手札:1枚(《空牙団の舵手 ヘルマー》)

 

 

 

「その調子だぜ、遊士くん。もっと実力を見せてくれ。俺のターン、ドロー」

 

ラファールの効果で軸となるモンスターの一時除外効果は防げる。仁さんはどう出る?

 

「俺はユナイトカウンター1つでコーリング!ユナイトイクイップ!我が手に宿れ!《ブレイブ・フライ》!」

 

2体目か。

 

「更にユナイトカウンター2個でコーリング!ユナイトイクイップ!我が手へ宿れ!《軍師カッショ》!」

 

『メイコウ扇』

 

《アームドナイト シジュ》ATK300→1000

 

連続ユナイトイクイップ。何を狙ってる?

 

「《軍師カッショ》のユナイトイクイップ効果は自分ユナイトモンスターの攻撃力を800アップする効果と戦闘破壊されたユナイトモンスターを装備する効果をもつ」

 

 

《軍師カッショ》

レベル4地属性戦士族・ユナイト・効果ATK800 DEF1600/装備ATK+800

ユナイトカウンター2個

モンスター効果

①:このカードがユナイト召喚されたターン終了時まで、相手フィールド上のモンスターの攻撃力は800アップする。

ユナイト効果

①:自分フィールド上の全てのユナイトモンスターの攻撃力は800アップする。

②:自分フィールド上のユナイトモンスターが戦闘によって破壊された場合、このカードを墓地に送る事でそのモンスターをプレイヤーに装備する事ができる。

 

 

《グレーテスト・レイヴンLimited》ATK2400→3400

 

「更にカードを2枚セット」

 

《グレーテスト・レイヴンLimited》ATK3400→3600

《アームドナイト シジュ》ATK1000→1200 ユナイトカウンター0→2

 

「バトルだぜ。グレーテスト・レイヴンでラファールを攻撃!」

 

『天焦裂覇!』

 

力業かよ。

 

遊士:LP4000→3200

 

「じゃ、ターンエン・・・」

 

ここだ!

 

「エンドフェイズ前に、リバースカードオープン。《空中補給》。幻獣機トークン1体を特殊召喚」

 

「【空牙団】に【幻獣機】のカードだって!」

 

「ターン終了時にトークンは墓地に送られる。だがユナイトカウンターは貯まる!」

 

《アームドナイト ビリーバー》ユナイトカウンター0→1

 

「なるほど。実質、互いのターンに1個ずつユナイトカウンターを貯められる訳か。ターン終了だ」

 

 

仲町仁 LP3650

場:《グレーテスト・レイヴン Limited》、セットカード2枚

プレイヤーカード:《アームドナイト シジュ》(《ブレイブ・フライ》、《軍師カッショ》装備)ATK1000、ユナイトカウンター2個

手札:0枚

 

 

「俺のターン、ドロー」

 

伏せカードはおそらく除去カードのはず。だったら・・・。

 

「《空牙団の舵手 ヘルマー》を召喚」(《アームドナイト ビリーバー》ユナイトカウンター1→2)

 

「功を焦ったか?リバースカード《激流葬》。フィールド上のモンスターを全て破壊する。《グレーテスト・レイヴン Limited》の一時除外効果を発動」

 

「やっぱり、除去カードでしたね。チェーンして、《ザンブレイド・ドラゴン》の効果。プレイヤーに装備する」

 

《アームドナイト ビリーバー》ATK0→300→2300

 

「更に《空中補給》で幻獣機トークン(DEF 0)を特殊召喚」

 

《アームドナイト ビリーバー》ユナイトカウンター2→3

 

「ユナイトカウンター3個でコーリング!ユナイトイクイップ!来い!《キャノン・トータス》(ATK+2000 ユナイト効果なし)」

 

《アームドナイト ビリーバー》ATK2300→4300

 

「攻撃力4300か!」

 

「バトル!《アームドナイト ビリーバー》でダイレクトアタック!」

 

何が出てくる?仁さんの手は伏せカードにかかっている。

 

「リバースカード《強欲な瓶》を発動。グレーテスト・レイヴンをフィールドに戻し、カードを1枚ドロー」

 

勢いよくカードを引く。一瞬、焦りの表情を浮かべる。

 

チャンスか?

 

「攻撃対象を《グレーテスト・レイヴン Limited》に変更する」

 

『その意志、見せてみろ』

 

『いくぜぇ!』

 

仁:LP3650→2750

 

「《軍師カッショ》のユナイト効果。このカードをリリースすることで戦闘破壊されたユナイトモンスターをプレイヤーに装備する」

 

『天之羽々斬』

 

《アームドナイト シジュ》ATK1000→2000

 

「幻獣機トークンをリリースして、ターンエンド」

 

 

奥田遊士 LP3200

場:《空中補給》

プレイヤーカード:《アームドナイト ビリーバー》ATK4300→4000(《ザンブレイド・ドラゴン》、《キャノン・トータス》装備)、ユナイトカウンター0個

手札:2枚(内1枚《空牙団の叡智 ウィズ》)

 

 

 

「俺のターン、ドロー。《グレーテスト・レイヴン Limited》のユナイト効果を発動。相手のセットカードまたは手札を確認する」

 

セットカードはないから手札か。

 

遊士 手札:《空牙団の叡智 ウィズ》、《空牙団の剣士 ビート》

 

「ウ―――ム。ちょっと厳しいかなぁ・・・」

 

『フム、ここまでできれば十分だろう』

 

「だな」

 

そう言うと、仁さんはデッキに手を置いた。

 

仁:LP2750→0

 

「な!?」

 

サレンダー。決闘者にとっては土下座にも等しい行為。決闘者歴は長いが、殆ど見たことがない。

 

「今回はテストみたいなもんだからな。まぁいいさ。遊士君は《ザンブレイド・ドラゴン》といっしょなら大丈夫だろ」

 

「ありがとうございます」

 

「まぁ、干渉しあわなければいいからな。たまには悟とデュエルしてやってくれや」

 

「考えておきます」

 

「あー、後アームドナイトにはいくつか隠し機能があってな。いくつか・・・」

 

 

ビービービー

 

「今のは?」

 

どうやら、仁さんのスマホから鳴っているようだ。

 

「この辺りで、テラーが出たらしいな。そうだ。せっかくだからアームドナイトの機能を見せてやるよ。実際に見せた方が早いしな。先に外に出て待っててくれ」

 

「わかりました」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

『行ったか。あのカードを使えば、勝負はわからなかっただろう。なぜ使わなかったのだ?』

 

「さっき言ったように実力を見るためのものだからな。まだまだ秘密にしときたいしさ」

 

手札にはユナイトカウンターを増やす《ユナイト・チャージ》。このターンに引いたカードだ。

 

《ユナイト・チャージ》

速攻魔法

①プレイヤーカードにユナイトカウンターを1つのせる。相手フィールド上にユナイトモンスターが存在する場合、ターン終了時にデッキから《ユナイト・チャージ》1枚を選択して、手札に加える。

 

 

そしてもう1枚―――、

 

《The Violet Violence》

通常魔法

このカード名の効果はデュエル中に1度のみ適用できる。このカードはプレイヤーカードが《アームドナイト シジュ》でレベル7以上のユナイトモンスターを装備している場合のみ、ユナイトカウンターを3個以上取り除いて発動する。4個以上、取り除いて発動した場合はこの効果の発動を無効にできない。

①:フィールド上のモンスターと魔法・罠ゾーンのカードは次の自分のスタンバイフェイズまで無効になり、攻撃力と守備力は3000ポイントダウンし、表示形式を変更できない。

 

「さあて、行こうかね」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「さっそく、暴れているな」

 

辺りは叫び声と怒号に包まれていた。

そこでは、熊を模したテラーが周囲の物に拳をふるっている。

人間ではありえないほどの膂力に遊士は圧倒される。

 

「暴れてるねぇ。まずはアームドナイトの機能その1。デュエルでなくてもアームドナイトのカードは使用できる。まずはデュエルディスクを起動して、と」

 

【Duel Disc standby】

 

「そして、起動してからすぐにコイツを入れる」

 

言うやいなやデュエルディスクにアームドナイトのカードをセットすると現れる光のキューブ。

 

「アームドフォーゼ!」

 

【Accept! ARMED PHOSE! This is the Armed Knight SHIJU!】

 

 

カードで見た紫の鎧甲冑姿が現れる。

 

「アームドナイトになると俺達は超人のような力を出すことができる」

 

はぁ!と掛け声とともにテラーに迫る。

一歩一歩がアスファルトを押しつぶし、爆発的に加速していく。

瞬く間にテラーと組み合い、足払いをかけて重心を崩す。

その勢いに体重をかける事でテラーを地面へ押し倒しながらゴロゴロと地面に転がる。

 

【RAJ SYSTEM WAKE UP!】

 

その瞬間!グルンと世界が反転した。

 

「今くらっとした?あれ?」

 

いつの間にかシジュとテラーは消えていた。

 

先ほどまでの喧騒も嘘のように、周囲の人々の悲鳴も治まる。

カメラを取り出していた野次馬も興味がなくなったかのようにそっぽを向き、元の喧騒を取り戻していた。

異様な光景に言葉を失っていた。

 

「さっきまであんな異常な光景だったのになんで・・・」

 

その瞬間―――、

 

「よっと。これがアームドナイトの秘密その2.”RAJシステム”さ」

 

1枚のカードを持った仁さんと男性が不意に姿を現す。

 

「RAJ・・・?」

 

何かの略か?

 

「ああ、Rolling Area Jump(ローリング エリア ジャンプ)。アームドナイトとテラーを中心に回転するスピリチュアルエネルギーによって俺達は時間の流れが異なる空間に転送されるのさ。更に現実空間では空間の修正力が働いて異常がなかったことになるのさ」

 

「はぁ」

 

「要は取っ組み合って回転すれば、周りに被害が出ないような場所にいけるってことさ。特撮でもよくあるだろ」

 

あー、何となく分かった気がする。でも無茶苦茶理論過ぎて受け入れづらいけど。

 

「ちょっとついていけないですが、これがテラーが表に出ない理由なんですね」

 

「そういうこった。ま、これからよろしく頼むぜ。遊士くんなら不用意に危険に突っ込まないから、自分の身は守れるだろ」

 

「はい」

 

俺の返事に頷くとそれまで軽薄な表情から一変。

真剣な声色で口を開く。

 

「ただ――、俺達は街を守るため、テラーを根絶しようと思っている。それができるのはアームドナイトだけだ。もちろん、一人で立ち向かうのは無謀だ。君にその覚悟が持てるなら、俺達ユナイトガーディアンは歓迎しよう」

 

俺はその言葉に答える事ができなかった。

《アームドナイト ビリーバー》

プレイヤーカード ATK 0

①:手札または墓地から自分フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚される度、このカードの上にユナイトカウンターを1個のせる。この効果は1ターンに5度まで発動する事ができる。

②:自分はEXデッキからメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。

③:自分のターン中、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。

④:デュエル中、1度、ユナイトカウンターを5個取り除いて発動する。ターン終了時まで、相手フィールド上の表側表示のカードの効果を全て無効にし、このカードの攻撃力は2倍になる。

》《ザンブレイド・ドラゴン》

レベル8地属性ドラゴン族・ユナイト・効果ATK2500DEF2000/装備ATK+2000

自分フィールド上のカード1枚+ユナイトカウンター4個

モンスター効果

このカード名の①か②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか発動する事ができない。

①:互いのメインフェイズ中か自分のバトルフェイズ中、魔法・罠・モンスター効果を発動した場合に発動する事ができる。このカードをプレイヤーカードに装備する。

②:このカード戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、装備状態のユナイトモンスターを自分メインモンスターゾーンに特殊召喚する事ができる。

ユナイト効果

①:自分が直接攻撃を受ける場合、このカードをメインモンスターゾーンに特殊召喚する事ができる。

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