「ん?」
俺は今日、導かれるように図書館へ来ていた。
俺、岩谷尚文は大学二年生の廃人ゲーマーだ、人よりも多少財産を投げ捨てる人物であると自覚している
様々なゲームにアニメ、小説や漫画と多方面に手を伸ばしているが、単位を落としたことはない、しかしそんな俺から目を離し、弟に美人な家庭教師をつけているのはなぜだ
美人な家庭教師が付いた弟は瞬く間にプレイボーイと化し、今では家庭教師と禁断の恋に落ちようとしている
しかし、廃人ネットワークでかき集めた情報では家庭教師は無自覚天然で沢山の男を泣かせてきたようだ、兄としては弟の初恋のため応援したいが余計なこと言って弟と家庭教師の間に亀裂を入れたくないので廃人仲間と毎日経過報告をしている
さて、話は脱線したがその日、俺は数多のゲームで鍛えた勘に導かれて図書館に来ている、両親がくれる軍資金は0、そのため給料のいい仕事を休みの午前から入り夜は睡眠時間を削って廃人仲間に置いて行かれないようにしている、この間も食費削って課金してしまったしな
両親は軍資金をくれないため生活費はさすがに残してはいるが…
んでだ。
話がそれたが、俺は自分のゲームのもととなったファンタジー小説を扱ってるコーナーへ目を通していた
なにせ自分のやってるゲームにはストーリーモードがあり、マルチルート&マルチエンディングがあり、トゥルーエンドは一つしかないのだ、しかもその過程が鬱展開のオンパレードで、数多の実況者が挑んだが全てが途中で終わっている、とある実況者はヒロインの一人がプレイヤーをかばって死ぬシーンで号泣し、その後の負けイベントをノーダメージで勝利したがその後の動画は上げられていない
ついでに言うとそのゲームは選択できる職業が4つしかなく、そのうちの盾の職業が異様なまでにハードな難易度となっている、
その分感動できるシーンや、達成感のあるストーリーなので今もたくさんのプレイヤーが挑み、屍を築いている
そしてそのゲームには大量のサーバーがあり定期的にサーバー同士で戦争遊戯が行われている
サーバー毎に特徴があり新しいサーバー程纏まりがなく大多数のプレイヤーが正面突撃を行い、少数のプレイヤーが裏に回るといった行動をする
そのため対処がテンプレ化し、新サーバーが勝てる見込みがないのでアップデートで、盾の上方修正と共に古いサーバーは攻め、新しいサーバーは守りとなった、
暫く探したが、貸し出されているのか小説が見当たらないため諦めて家に帰り、ゲームの電源を付け、一番古いサーバーに入ると、廃人仲間がすでに待っていた
「遅いぞ、『フォートレス』」
「スマン、ってか集合時間の30分前じゃねぇか」
「周りをよく見ろ、今回は待ちに待った俺らが攻撃側だ、早くしないと枠埋まるぞ」
「マジ?行ってくるわ」
廃人仲間と少しだけ会話し、攻勢メンバーにエントリーしようとすると、急に眠気が襲ってきた、
「うぉ…まじか…」
やばい…眠い…だが…せめて…エン…ト…リー…zzz
エントリーボタンを押す瞬間、俺の意識は遠ざかっていった
まさか、ここで寝落ちするとは…
確かこんな内容だった気がする