就寝の儀式を終え(乱数調整)就寝に入った頃、ガチャリと扉が勝手に開いた
案の定泥棒に入られたこと思いながら薄目に犯人を確認すると、マインが扉から入ってきた。マインはこちらが眠っていることを確認すると、備え付けの机の上にオセロのように並べられている金貨をすべてかき集める
その際に音が少しなり、慌ててこちらを見るが俺が狸寝入りしているのを寝ていると勘違いしたのか、ほっと息をついて再び集め始めた
金貨を集め終わった後、薄暗い部屋を見渡して何も盗るものがないのを確認するとそのまま扉から出て行った
乱数調整のためのお金をすべて持っていかれたため、起きて再度同じ儀式をした後、俺はそのまま就寝した
翌朝、ドアをドンドンと叩く音に目を覚ます。睡眠妨害で消し飛ばすぞ……
念の為装備を変え、見た目を変えた後ドアをたたく音をして二度寝しようとすると、ドアが蹴破られ数人の衛兵が入ってきた
「盾の勇者だな!」
「違います、あと眠いんで出て行ってください」
「そ、そうか!すまない!」
そういうと衛兵は他の兵士を連れて他の部屋へと向かった
よし、逃げるか。後マインには誰を敵に回したかしっかりと教えておこう
そうと決めると俺は窓から身を乗り出し、そのまま屋根へ上った。下から騙されたことに気が付いた衛兵が再び部屋に入る音が聞こえたが俺はそのまま王城へ向かった
屋根伝いに跳ね橋まで行き城門の前に降りると衛兵に囲まれた
「盾の勇者……だよな!?」
「なんで疑問形…?あ、そうか」
見た目変えたまんまだったな
「これでいいか?」
「王様から招集命令が下った、ご同行願おう」
「ああ、かまわない」
特に反抗する理由もないので従い、数人の衛兵に囲まれた状態で城へ入ってく
暫く歩き謁見の間に案内されると、そこには不機嫌な顔をした大臣と王様。
そして案の定
「やっぱここにいたか、マイン」
錬と元康に樹、その他の仲間が集まっていた
そしてマインに声をかけると、元康の後ろに隠れてこちらを睨んだ
「……なるほど」
まるで四聖オンラインで魔王ルート終盤のようだ、まぁその時に比べれば人数も視線の圧も米粒のようだが
「とりあえず、どうなっているのか聞こうか」
「ほんとうに身に覚えがないのか?」
元康が仁王立ちで俺に詰問してくる。……少し圧を飛ばしてみた
少し怯えて震えたがより一層強い視線を飛ばしてくるようになった
「なにもないな」
金貨のことを出そうと思ったが元康たちは俺が金を持っているのを知らないので言わなかった
「お前、まさかこんな外道だったとは思いもしなかったぞ!」
「外道?何のことだ(震え声)」
俺の返答に、謁見の間は裁判所のような雰囲気を醸し出した
いや違うんだ、あれはレベリングの一環でな?
「して、盾の勇者の罪状は?」
「罪状?なんのことだ」
「うぐ……ひぐ……盾の勇者様はお酒に酔った勢いで突然、私の部屋に入って来たと思ったら押し倒してきて」
「は?」
こちとらスピリタス直飲みでも平常心保てるくらいには酒は強いんだが?
「盾の勇者様は「まだ夜は明けてねぇぜ」と言って私に迫り、無理やり服を脱がそうとして」
おいおいおいおい「まだ夜は明けてねぇぜ」とか俺の腹筋にダメージ与えてくるんじゃないよ。もっと他にいい言葉あっただろうに
笑いをこらえる俺を他所にマインは泣きながら俺を指差して弾劾する。
「私、怖くなって……叫び声をあげながら命からがら部屋を出てモトヤス様に助けを求めたんです」
「何?」
耐久高めの盾につかまれているのにどうやって振り払ったんだ?あれ下手なSTR特化でも逃げる事すら不可能なのに
そもそもマインは昨晩俺の部屋から捧げものを盗んだだろう
泣きじゃくるマインに疑問しかない
「何言ってるんだ?昨晩食事した後そのまま寝たぞ」
「嘘つきやがって、じゃあなんでマインはこんなに泣いているんだ?」
「逆に聞くがなぜおまえがマインをかばう?昨日会ったばかりだろう?」
「泣いてる女の子を助けるのは普通だろう!」
へー、どうやらそっちは温室育ちのようだなこっちじゃ泣いてる女の子は十中八九外道RP廃人の被害者で近づくとリスポンするはめになるんだが
……だめだな、元康は完全にマイン側だし、王様に……あっ(察し
「王様!」
「黙れ外道!」
何も言ってないやん……
「嫌がる我が国民に性行為を強要するとは許されざる蛮行、勇者でなければ即刻処刑物だ!」
「何を言ってるんだお前は、高耐久の盾を処刑とかほぼほぼ不可能だぞ」
ほぼカイ〇ウ状態だぞ
しかし厄介なことになったな、王様がこんなんじゃほぼ俺が黒のようなものだ。
マインにめを向けると誰からも見られていないと踏んだのか、マインは俺にあっかんべーをしてくる
あらかわいい
「んで?俺はどうしたらいい?謝罪でもすればいいのか?ん?」
「この強姦魔が!」
どうやら元康の中では俺は強姦魔らしい、失敬な俺はただちょっと魔王魔王してるだけの筆頭廃人なのに
「異世界にきてまで仲間にそんなことするなんて屑だな」
「そうですね、僕も同情の余地はないと思います」
樹と錬が俺を断罪するのに戸惑いがない、いいぞそれがもっと早くできれば入門廃人だ
「で?そっちとしてもこんな勇者を野放しにするわけにもいかないだろう?さぁさっさと元の世界に返せ」
まったくなんでこんな廃人にもなれない奴らと一緒に世界救わなきゃいけないんだ……今思うと腹立ってきたな
「都合が悪くなったら逃げるのか?最低だな」
「そうですね、自分の責務をちゃんと果たさず、女性と無理やり関係を結ぼうとは……」
「帰れ帰れ! こんなことする奴を勇者仲間にしてられねえ!」
錬たちの言葉に思わず殺気を放った。逃げる?失礼な、逃げるくらいなら貴様らもろとも爆発四散してやるわ
俺の殺気に錬達は一瞬呼吸が止まったがすぐさま敵意を向けてきた
「さぁ、さっさと元の世界に返してもらおうか?」
すると王様は腕を組んで唸った
「こんな事をする勇者など即刻送還したい所だが、方法が無い。再召喚するには全ての勇者が死亡した時のみだと研究者は語っておる」
「……な、んだって」
「そんな……」
「う、嘘だろ……」
衝撃の事実が流れ弾となって三人を襲う!
そういえば元の世界に帰れないは召喚もののテンプレだったな
「帰れないとな?」
つまり俺は四聖オンラインを二度とできない?
ふざけるな
「おい、いつまでつかんでるんだ?」
俺は自身を拘束している騎士を力任せに吹き飛ばす
飛んで行った騎士はそのまま別の騎士を巻き込んで壁にぶつかって止まった
「き、貴様!抵抗する気か!」
「邪魔」
殴りかかってきた騎士の顔を掴み、そのまま床に叩き付けると床に大きく罅が入った
「で?王様、俺に対する罰はなんだ?」
二人の騎士を瞬く間に沈めたことに驚いていたのか、俺の言葉にはっとした表情で答える
「……今のところ、波に対する対抗手段として存在しておるから罪は無い。だが……既にお前の罪は国民に知れ渡っている。それが罰だ。我が国で雇用職に就けると思うなよ」
「そうか」
随分とまぁ甘いことだ
「1ヵ月後の波には召集する。例え罪人でも貴様は盾の勇者なのだ。役目から逃れられん」
「ご忠告どうも。あぁあとマイン、武器はくれてやる、安心しろ。手放しても戻ってくる」
そう告げるとどこからともなく剣が飛んできてマインの横に突き立った
驚いたまま固まる錬たちを無視して俺は城から出た
城から出ると住民達が俺の方を見てひそひそと小声で会話している
やはり噂の周りが早いのはどの世界も一緒だな
あれから一週間、城から離れた場所を拠点に俺は四聖オンラインにはなかった素材を集めていた。
拠点の場所は一見ただの大きな岩だが、足元に落ちている白い石で盾の模様を描くと岩の一部が動き出し、前に見た長い階段が現れた。
実を言うとこの拠点は四聖オンラインで野宿を多用するプレイヤー向けに配られたものだ、取得方法は非常に難しく野宿をリアルで1年続けて、その間他のプレイヤーの襲撃を100回退けるというものだ。
廃人鯖じゃ野宿を襲うプレイヤーは効率がいいのが理由でかなり多いいその為このアイテムを持っているプレイヤーはほとんどが上位廃人だ
階段を下り、長い廊下を渡り一番奥の扉の中に入り、今日の収穫物を下す
今回収穫できたのは主に魔物の臓腑、こういったアイテムは四聖オンラインではアイテム化しなかったのでつい集めてしまった
そして誰かに見られるわけでもないので装備の見た目を元に戻している
偶に城下町に戻って情報収集をしているが特に変わった様子はない、むしろ俺が死んだのではないかという噂が聞こえてくるくらいだ
戻るのはそれだけじゃない、俺はとある人物を探している
見た目はめちゃくちゃ肥満体の紳士だ、トゥルーエンドに必要な人物で、さらに四聖オンライン盾ルート屈指のヒロインであるラフタリアと出会うために必要な人材だ
しかしどこを探しても見つからず今日もまた見つからなかった
拠点に戻ってもやることは多い、波に備えて装備を整えるためだ。
最初の波で全力を出すほど初心者ではないし、しかし今の装備ではオーバーキルなので手加減用の装備を作っている。
……魔物の臓腑を材料に
今回作るのは胸当てと腰当
炉に火を入れ十分な熱量になるまで素材にする金属を用意する
今回用意するのは鋼を作る際に砕いた骨を混ぜ込んだ鋼だ、魔物の骨を使ったため普通の鋼より硬く魔力の通しがいいのが特徴だ
暫く待って炉から十分な熱量が放射されたためそこに鋼を直接入れる、
あまり長く入れると溶けて炉の一部になるのですぐに抜き、ハンマーで叩き、薄く延ばす
が、面倒なので固めて専用のバケツに入れて炉に放って少し待って出すと、バケツの中には液体となった鋼が出来た
そしてそれをあらかじめ用意していた型に流し込み暫く待って型から取り出すと、胸当ての完成……予想以上の重さだ
さて、鑑定だ
魔導鋼の胸当て(粗悪) 防御DOWN(極) 移動速度DOWN(極) 常時MP5%消費 常時HP5%消費 被ダメージ倍増
THE・クソ☆
まぁ手順全部端折ればそうなるな
まぁステータス差的にこのくらいしないと駄目だろう
次だ次
略
魔導鋼の腰当て(最高) 防御UP(上) 移動速度UP(上) オートヒール(中) 被ダメージ無効(稀)
ゴミ漁りしてたら埋蔵金見つけた気分だわ
え?何……え?
被ダメージ無効?何それ?チート?え、(稀)って書いてあるけど上位廃人からしたら100%と同じだよ?
うっそだろ向こうでも良くて9割減が限界なのに無効って……
ええい封印だ封印!次!
略
魔導鋼の腰当て(粗悪) 防御DOWN(上) 移動速度DOWN(上)
ふむ、付与効果は無しか、良し今日はこのくらいだな
しかし人手がほしいな、素材集めと装備作成と食事といろいろやるには一人じゃ少し手が足りない……奴隷市場ってあったかな?
「お困りの様子ですな」
「わかるか?やることが多いとどうしても……」
!?
「どやってここに!?」
声のする方へ視線を向けるとそこには、 シルクハットに似た帽子に、燕尾服を着たメチャクチャ肥満体のサングラスを着けた変な紳士がそこにいた
どうやってここに入った?
「扉開いたまんまですよ?」
「あ」
やらかしたーそういえばあれ自動で閉まらないんだった……
「ところで先ほど人手が足りない、とおっしゃいましたよね?」
「ああ、言ったが?」
「そんなあなたに良いお話が?」
「聞こう」
来た!探し人が向こうから来た!
興奮を抑えながらもったいぶる紳士に続きを施す
「気になりますか?」
「とても気になる」
「ふふふ、いいですねぇ、あなたの目。まるで魔王のようです」
「はよ」
「ええ、わかりました。今私があなたに提供するもの、それは」
そこで紳士は区切り息を吸ってシャウトする
「奴隷です!」
「おお!」
「どうです?」
「ちょうどほしいと思っていたところだ」
にやりと笑う紳士につられて俺も無意識のうちに口角を上げていた
拠点から出て城下町へ戻り、大通りからそれて裏路地を歩くこと暫く
昼間だというのに日が当たらない道を進み、まるでサーカスのテントのような小屋が路地の一角に現れる。
「こちらです」
「おう」
奴隷商は不気味なステップで歩いていく。しかしスキップにしては跳躍距離が長い。儀式の一環か?
それから、奴隷商は予想通り、サーカステントの中へ俺を案内した。
「勇者を奴隷として欲しいと言うお客様はおりましたし、私も可能性の一つとして勇者様にお近付きしましたが、考えを改めましたよ。はい」
「ん?」
「あなたは良いお客になる資質をお持ちだ。良い意味でも悪い意味でも」
「どういう意味だ?」
「さてね。どういう意味でしょう」
ゲームでもであったがつかみどころのない人物だ、そう思っていると
ガチャン!
という音と共にサーカステントの中で厳重に区切られた扉が開く。
「ほう……」
店内の照明は薄暗く、仄かに腐敗臭が立ち込めている。
獣のような匂いも強く、あまり環境が良くないのはすぐに分かった。
幾重にも檻が設置されていて、中には人型の影が蠢いている。
「さて、こちらが当店でオススメの奴隷です」
奴隷商が勧める檻に少しだけ近づいて中を確認する。
「グウウウウ……ガア!」
「……理性がないようだが?」
檻の中には明らかに発狂状態にある獣人が入っていた
「一応、人の分類に入ります」
「一応なのか……」
紳士の言葉に困惑していると、紳士は思い出したかのように言い出した
「因みに奴隷には」
パチンと奴隷商が指を鳴らす。すると奴隷商の腕に魔法陣が浮かび上がり、檻の中に居る狼男の胸に刻まれている魔法陣が光り輝いた。
「ガアアア! キャインキャイン!」
狼男は胸を押さえて苦しみだしたかと思うと悶絶して転げまわる。
もう一度、奴隷商がパチンと鳴らすと狼男の胸に輝く魔法陣は輝きを弱めて消えた。
「このように指示一つで罰を与えることが可能なのですよ」
「便利な魔法だな」
これが四聖オンラインにあったらあの廃人共をおとなしくできるだろうか、いや無理だな
「俺も使えるのか?」
「ええ、何も指を鳴らさなくても条件を色々と設定できますよ。ステータス魔法に組み込むことも可能です」
「ほぉ……」
中々便利な設計をしているじゃないか。廃人共に通用しないのが残念だ
「一応、奴隷に刻む文様にお客様の生体情報を覚えさせる儀式が必要でございますがね」
「奴隷の飼い主同士の命令の混濁が無いために、か?」
「物分りが良くて何よりです」
ニイ……っと奴隷商は不気味に笑う。
おもしろい奴だ。
「参考までにこの奴隷のステータスはコレでございますよ」
小さな水晶を奴隷商は俺に見せる。するとアイコンが光り、文字が浮かび上がる。
戦闘奴隷Lv75 種族 狼人
ふむ、高い……のか?いや奴隷にしては高いな、こればっかりはプレイヤー経営ができないからわからないが廃人式レベリングにぎりぎり合格と言ったところか
「コロシアムで戦っていた奴隷なのでしたがね。足と腕を悪くしてしまいまして、処分された者を拾い上げたのですよ」
「ふむ……」
腕と足を悪くした……か、あの腰当つけさせてみるか?
いや違う今回の目的は此奴じゃない目的を思い出せ、俺
「さて、一番の商品は見てもらいました。お客様はどのような奴隷がお好みで?」
「安い奴でまだ壊れていないのが良いな」
「となると戦闘向きや肉体労働向きではなくなりますが? 噂では……」
「それの情報は被害者が撒いた嘘だ」
「ふふふ、私としてはどちらでも良いのです、ではどのような奴隷がお好みです?」
「変に家庭向きも困る。性奴隷なんて持っての他だ」
俺が今ほしいのはラフタリアだ、ラフタリアだせやおら
「性別は?」
「女だ、男だと素材集めの時に素材を痛めそうだからな」
「ふむ……」
紳士は頬をポリポリとかく
「些か愛玩用にも劣りますがよろしいので?」
「見た目を気にしてどうする」
「Lvも低いですよ?」
「その程度誤差だ」
「……面白い返答ですな。あんなことがありましたのに」
「奴隷は人じゃないんだろ? 物を育てるなら盾と変わらない。裏切らないのなら育てるさ」
「これはしてやられましたな」
クックックと奴隷商は何やら笑いを堪えている。
「ではこちらです」
そのまま、檻がずっと続く小屋の中を歩かされること数分。
ギャーギャーと騒がしい区域を抜けると、今度はビービーとうるさくなってきた。
不意に視線を向けると小汚い子供や老人の亜人が檻で暗い顔をしている。
そしてしばらく歩いた先で奴隷商は足を止めた。
「ここが勇者様に提供できる最低ラインの奴隷ですな」
そうして指差したのは三つの檻だった。
一つ目は片腕が変な方向に曲がっているウサギのような耳を生やした男。見た限りの年齢は20歳前後。
二つ目はラフタリア
三つ目は妙に殺気を放つ、目が逝っているリザードマンだ。ただ、なんかリザードマンにしては人に近い気がする。
「左から遺伝病のラビット種、パニックと病を患ったラクーン種、雑種のリザードマンです」
なるほど、三つ目は雑種、混血か。
「どれも問題を抱えている奴ばかりだな」
「ご使命のボーダーを満たせる範囲だとここが限界ですな。これより低くなると、正直……」
チラリと奥のほうに目を向ける奴隷商。俺も視線を向ける。
遠目でも分かる、死の臭い。
葬式で微かに臭う、あの臭いの濃度が濃い。あの先には何かが充満している。
なんとなく腐敗臭もしてきている。
まるでガチャで爆死した友人たちが放つ瘴気みたいだ
「ちなみに値段は?」
「左から銀貨25枚、30枚、40枚となっております」
「ふむ、Lvは?」
「5、1、8ですね」
ふむ、変わらないな
「そういえば、ここの奴隷はみんな静かだな」
「騒いだら罰を与えます故」
「なるほど」
しつけは出来ているのか、もしくはしつけが出来ない奴隷を俺には見せていないか。
「じゃあ真ん中の奴隷を買うとしよう」
「なんとも邪悪な笑みに私も大満足でございますよ」
奴隷商は檻の鍵を取り出してラクーン種の女の子を檻から出して首輪に繋ぐ。
「ヒィ!?」
その反応は死ねる
四聖オンライン屈指のヒロインを怯えさせたとなっては廃人共にボコられてしまう、まとめて薙ぎ払うが
怖がらせないように笑ったんだが怯えられてしまった
それから鎖で繋がれた女の子を連れて、元来た道を戻り、少し開けたサーカステント内の場所で奴隷商は人を呼び、インクの入った壷を持ってこさせる。
そして小皿にインクを移したかと思うと俺に向けて差し出す。
「さあ勇者様、少量の血をお分けください。そうすれば奴隷登録は終了し、この奴隷は勇者様の物です」
「なるほどね」
俺は採取用のナイフを自分の指に軽く突き立てる。
血が滲むのを待ち、小皿にあるインクに数滴落とす。
紳士はインクを筆で吸い取り、女の子が羽織っていた布を部下に引き剥がさせて、胸に刻まれている奴隷の文様に塗りたくる。
「キャ、キャアアアアアアアアア……!」
奴隷の文様は光り輝き、俺のステータス魔法にアイコンが点灯する。
奴隷を獲得しました。
使役による条件設定を開示します。
ズラーっと色々と条件が載っている。
俺はざっと目を通し、寝込みに襲い掛かるや、主の命令を拒否するなどの違反をした場合、激痛で苦しむように設定する。
ついでに同行者設定というアイコンが奴隷項目以外の所で目に入ったのでチェックを入れる。
奴隷A、名前が分からないからこう書かれている。
どうやら任意で条件を変更できるようだから、後で細かく指示するとしよう。
「これでこの奴隷は勇者様の物です。では料金を」
「ああ」
俺は奴隷商に銀貨31枚渡す。
「1枚、多いですよ?」
「この手続きに対する手数料だ。搾り取るつもりだったんだろう?」
「……よくお分かりで」
先に払いましたという顔をすればあちらも文句は言い辛い。
これで尚、俺から毟り取るつもりなのなら……どうしたものか。
「まあ、良いでしょう。こちらも不良在庫の処分が出来ました故」
「ちなみに、あの手続きはどれくらいなんだ?」
「ふふ、込みでの料金ですよ」
「どうだかな」
奴隷商が笑うので俺は笑い返してやった。
「本当に食えないお方だ。ぞくぞくしてきましたよ」
「ははは、面白いことを言うな」
「ではまたのご来店をお楽しみにしています」
「ああ」
俺はよろよろと歩く奴隷に来るように命令してサーカステントを後にする。
暗い面持ちで奴隷は俺の後を着いて来る。
しかしあまりにも遅いので俺はラフタリアを抱き上げ路地裏の壁を上り、屋根伝いに城下町を後にした
念の為の装備
頭:パンプキンヘッド
胴:ハロウィンの装束
手:紳士の手袋
腰:ヴァンパイアベルト
足:ハロウィン長ズボン
どう見ても不審者
十分な熱量(砂を投げ込むとガラスになるくらい)
以下儀式
一切の音を立てず金貨を勢いよく置き、一人オセロ、決着までオーバーリアクション
以上
前回に比べると普通
結果:一回だけごまかせる
マイン「この剣売っちゃお」
剣「(*>∀<*)ノただぃま★」
マイン「!?」