スイマセンでした
誤字報告、誠に感謝申し上げます。
ラフタリアを抱えながら町を出て拠点に戻り、俺は前にマインを連れて行った部屋へラフタリアを連れて入る
「なぁラh……お前、名前は?」
「……コホ」
顔をそらして返答を拒否する
まぁ名前知ってるから聞かなくてもいいんだけどこんなパンプキン頭がいきなり教えてもない自分の名前を言ってきたら恐怖しかない
まぁいいや、紳士から聞いたとでも言っておこう
「はぁ、できればお前の口から言ってほしかったんだがな……じゃあラフタリア」
「……!?」
やはり驚いているか
「名前なら事前に紳士から聞いている」
「紳士……?」
「まぁそんなことよりだ、ラフタリアそこに沢山の武器があるだろ?その中から気に入ったものを一つくれてやる、護身用だ」
「……」
ラフタリアは目の前にある武器の山を眺め、一番奥に保管されている刀を手に取った
「それでいいか?」
「……」
刀を手に取ったラフタリアはどこか満足げな顔で頷いた
そんなかわいい顔を見てリアクションをとれない現状が恨めしい……
さて、武器は渡した。次は防具だ
「よしラフタリア、ついてこい」
「……コホ」
よろよろと歩くラフタリアに合わせながら歩き、工房へ向かう
しかしよく見ると小汚いな……後で風呂に入れるか、後は食事だ
「ほら、お前の防具だ受け取れ、あと更衣室はここだ」
そういって防具一式(最高品質)を渡し、ラフタリアを更衣室に押し込んだ
少し咳が聞こえるがその後に更衣室の扉が開き装備を整えたラフタリアが出てきた
「よし、じゃあまずラフタリア、装備整えさせたとこ悪いがお前にやってもらうのは戦闘じゃない」
そう伝えるとラフタリアはどう勘違いしたのかLv1とは思えない速度で抜刀した
あ、まてラフタリアそれ構えないでその武器そこらの廃人を一撫ででやれる武器で俺でもABONしちゃう奴だから
「ああ待てラフタリア、そう意味じゃない。お前には採取を主にやってもらう」
「……?」
詳しい説明をするとラフタリアは不思議そうに首をかしげながら流れるような動作で納刀した
お前どこでそんな抜刀術覚えてきたよ
「まぁ今日はもう遅い、食事にするぞ」
「……コホコホ」
軽く咳をしながら頷くラフタリアを連れて工房を出て別の部屋に入る
工房の部屋の正面右にある壁を押すと壁がひとりでに動き、その奥に少し広めの部屋が現れた
部屋の中央には十人くらいで食事をとれるテーブルと椅子があり、テーブルの上には埋め尽くさんばかりの料理が置いてある
全部俺が作ったものだ
「なん、で?」
「ん?」
ラフタリアの声が聞こえたので視線を下げる。
するとラフタリアは不思議そうな顔で俺を見つめていた。
「俺が食わせたかったからだ、食えないのでもあったか?」
ラフタリアはブンブンと頭を横に振る。
微妙にフケが飛ぶな。
「なん、で、食べさせてくれるの?」
「だから言ってるだろ、俺が食わせたかったからだ」
「でも……」
何をそんなに意固地になっているのか。
「とにかく飯を食って栄養をつけろ。そんなに痩せていちゃあいざというとき動けないぞ?さぁ、椅子に座れそして飯を食え。一人で食う飯ほど寂しいものはないんだ」
そういって俺はラフタリアを椅子に座らせてスプーンを握らせ、すぐ横の椅子に座り目の前にある炒飯(旗付き)をラフタリアの目の前に置き自分の飯(スターゲイジーパイ・アレンジ)に手を伸ばす。うん。うまい。
「……」
ラフタリアが炒飯(旗付き)を凝視しながら固まっている。
「どうした?嫌いだったか?」
「……いいの?」
「ああ……かまわんさ、作った俺が良いと言ったんだ、遠慮せず食え。冷めたら味が落ちる」
俺の言葉にラフタリアの顔が少し歪む
……え?嫌いなもの入ってた?
「うん」
別方向に心配する俺を他所にラフタリアはスプーンをもって炒飯(旗付き)を食べる。
こうして作った食べ物が誰かに食べてもらえる事が嬉しいのはどの世界でも変わらないな。
ラフタリアは炒飯に刺さっていた旗を大事そうに握りながら、もぐもぐと一心不乱に食べ続ける
俺はそれを眺めながら今後のことを考え、再び自分のスターゲイジーパイ・アレンジを食べ始めた
食事を終え、ラフタリアを風呂に入れた後、儀式就寝した翌朝。
素材集めとラフタリアのお勉強のため拠点を出て、草原に出る。
道中ラフタリアは機嫌がいいのか鼻歌を歌っていた。
が、草原に出るや否や、武人の如き目つきになり周囲を警戒し始める
えぇ……
「その様子だと、素材集め中に魔物に襲われても大丈夫そうだな」
俺の言葉にラフタリアは静かに頷く
「と言ってもこの辺じゃ雑魚しかわかないからな、正直オーバーキルなくらいだ」
そういってある方向を見ると、レッドバルーンがこちらに近づいて来た
「……オーバー……キル?」
「そうだ」
「そう……」
「まぁあのくらいなら今のラフタリアでもやれるだろう」
「……私でも?」
「ああ、俺もラフタリアぐらいの時は既にドラゴンを討伐していた、だから大丈夫だ。お前を信じる俺を信じろ」
そういうとラフタリアはやる気を出したのか、レッドバルーンの方へ走り出し、横をすり抜けると同時に一閃。それは見事なものでレッドバルーンが死んでいることに気づいていない。
レッドバルーンが振り向いてラフタリアに嚙みつこうとするが、ラフタリアが納刀の時に音を鳴らす。その瞬間レッドバルーンの身体が切り刻まれた。
あれは……いやまさか
「ご主人様……その、この剣は……?」
自分がやったことに驚いたのかラフタリアが質問してくる
「それは昔……俺が一から鍛え上げた唯一無二の刀だ」
「これを……?」
「ああ、そうだ凄いだろう?」
そういいながらも俺の手は軽く血が滲むほどに握られていた
あの時の運営だけは許さねぇ……
ラフタリアが怯えた目をしたので話題を変えた
「とりあえず、今日はお前に薬草を摘んでもらう、摘み方はその都度俺が教えるから安心しろ」
「うん……」
多少慣れてきたのか、ラフタリアは素直に頷いた。
そうして薬草の種類と摘み方を教えながら草原を進んでいると、森からバルーン以外のモンスターが飛び出てきた
ルーマッシュ。
白い、動くキノコだった。何か目つきが鋭くて、大きさは人の頭くらい。
デコピンで消し飛んだので次からはラフタリアに倒させた
他に色違いのブルーマッシュなる敵とグリーンマッシュも居た。
一通り教えた後、日も傾いて来たので拠点に帰っていた
「コホ……」
ラフタリアは文句を言わずに俺に着いて来る。
やはり咳が気になるな……後で薬草から作った薬飲ませるか
「とりあえず風呂に入ってこい、ちゃんと頭と体洗うんだぞ」
「……うん」
そうしてラフタリアは浴室へ向かい、俺は薬を作るのに利用する薬室へ向かった
草原でラフタリアがとった薬草は俺がとったものに比べやや質は落ちるが問題はない
薬研に薬草を入れ、すりつぶし細かく砕く
そして細かくした薬草を。盾に入れて製薬する
そしてしばらく待つと、盾から錠剤が出てきた
回復の錠剤 品質 やや良い しっかり製薬された錠剤、飲めば即座に傷を癒し、しばらくの間癒し続ける
んー、まぁ回復薬でも症状は治るだろう、たぶん
暫く薬研の往復させる回数や、往復させるときの力加減を変えながら錠剤を作っていると、ドアが開きラフタリアが入ってきた
「温まったか?」
「うん……コホ」
……そういえば紳士が病もちっていってたな、だとすると風邪か?確かここら辺の棚に常備薬があったな。
常備薬 品質 最高 それは万病を治す薬
「ほら、これ飲め」
そういってラフタリアに薬を渡すが
「……苦いから、嫌……」
そういって拒否するラフタリアに俺は別の常備薬を出した
常備薬(甘) 品質 良い 製薬時に蜂蜜を入れた常備薬、効能はやや落ちるが甘く子供でも飲める
「こっちのは少し品質は落ちるがおいしく飲めるぞ?ほら」
「は、はい……?」
おいしい薬というものに疑問を抱きながらラフタリアは一気に薬を飲み込む
「……おいしい」
「よしよし、いい子だ」
頭を撫でてやるとやはりラフタリアは不思議な表情で俺をぼんやりと見つめる。
あ、タヌキの耳はふかふかだ。
尻尾の方に目を移すと何をするのか察したのか、頬を染め、触らせないとばかりに尻尾を抱き締めて拒絶された。
「さ、晩飯にするぞ」
俺はそういって食堂へ向かい、そのあとをラフタリアが付いて行った
食堂に着き、時計を見ると時間は既に21時を回っており少し時間かけ過ぎたかと後悔しながら料理をする
やっぱ料理の時間が一番落ち着くな
「さ、できたぞ熱いから気を付けて食えよ?」
そういって俺が出したのはルーマッシュの素材を入れたキノコグラタン、あっちと違って過程を省略できるのはいいな
そのグラタンをラフタリアと俺の前に置き、スプーンをもって食べ始める
……マツタケの味だこれ
食事を終えたラフタリアはウツラウツラと眠そうにしている
「寝てもいいんだぞ?」
片づけをしながら言う俺にラフタリアは首を何度も振る。
あれか? 寝たくないと駄々を捏ねる子供みたいな……て、子供か。
そういえばパニック症も持ってたっけか?
「いや……助けて……」
ラフタニアが変な声を上げた。
お巡りさん俺だ。
内心ふざけながら見ると眠っているラフタリアがうなされている。
「いやぁあああああああああああああああああああああ!」
キーンと耳が遠くなるのを感じた。
「落ち着け、落ち着くんだ」
俺は夜泣きするラフタリアを抱え上げて、あやす。
「いやぁ…………さん。……さん」
親を呼んでいるのだろうか、ラフタリアはずっと涙を流して手を前に出して助けを求める。
「大丈夫……大丈夫だから」
頭を撫で、どうにかあやし続ける。
「泣くな。大丈夫だ、もう一人にはさせない」
「うう……」
泣き続けるラフタリアを抱き締める。
チュン……チュン!
「朝か」
いや、強敵でしたね。
ラフタリアの夜泣きは小さくなったのだけど。少しでも離れると、大声で泣くのだ。
おかげでラフタリアを抱きしめながら寝る羽目になったよ
「ん……」
「おきたか?」
「ひぃ!?」
俺に抱き抱えられていたのに驚いてラフタリアは大きく目を見開く。
「はぁ……疲れた」
時計を見るとまだ時間はある。今なら仮眠くらい取れるだろう。
「俺は少し寝るから、朝飯は……そこのちょっと出っ張ってる扉の中に保存してる奴食べてくれ」
コクリとラフタリアは頷く。
「いい子だ、じゃお休み」
目を開けているのも苦痛の俺は直ぐに眠りの世界に誘われるのだった。
いやな夢だけは見たくないな
スターゲイジーパイ・アレンジ
味がいまいちなスターゲイジーパイの調理法を少し変えてできたもの、味はいまいちから美味しいに変わった
炒飯に立つ旗
国旗はナチスドイツの物、偶にメソポタミア
因みに旗の棒はオリハルコン製(装備時攻撃力上昇極大)
この世界の尚文の趣味の一つが料理、家の冷蔵庫にぎっしり詰まるくらい作って処分に困るまでがテンプレ
儀式就寝
就寝という行動に儀式を組み込んだもの
運営のクソイベント
魔王ルート終盤に強制参加させられるイベ、鬱シーンから始まるためみんなのトラウマ