理由は、ゲームやって、アニメ見て、小説書いて、寄り道して、違う話をメッセージで書いて、競馬やって……
なんか、もう睡眠不足まっしぐらですな。
実際、睡眠時間は平均3~4時間、これってヤバいのかどうか?
体と頭はボロボロですが、第10話スタートです!
「聞いてください! 『That Is How I Roll』」
蘭の号令で演奏が始まった。
~~♪
「………(これがガールズバンドの演奏、なのか?)」
蘭の歌は、俺の心を明るく照らしてくれて!
モカのギターで熱くヒートアップさせて!
ひまりのベースは低音で熱くなった俺の心をブレーキかけて!
巴のドラムが皆のリズムをとりながらまた俺を熱くさせる!
つぐみのキーボードが一定のリズムで皆のリズムや俺の熱くなった心を元に戻す!
なんだろうな、この気持ちは。そう、これは両親の舞を初めて見た時と同じ感じだ。
あの時も感動で胸が一杯だったな、
すげえな、バンドってのは……舞とは全然違うのに
どうしてここまで俺を引き込ませるのか。
もしかしたら
そう考えていたら、演奏は終了していた。
「ふぅ、どうだった、って志吹!?」
「えええっ!?どうしたの志吹くん!」
「し、志吹、お前…何で」
「な、泣いて…いるの?志吹くん?」
「モカちゃん達の演奏に感動しちゃったのかな~?」
皆、何言ってるんだ、俺が泣いているだって?
俺は目元に手をやった、そこには涙が目から頬まで流れていた。
「えっ?…何で、何で俺、どうして、こんな!」
俺は涙を手で拭った、だけど知らずに涙を流していたのはきっとモカの言う通りだ、感動したのは間違いないしな。
「悪い、カッコ悪いところを見せちゃったよ」
「志吹ぃ、そんなにアタシ達の演奏がよかったのかー?」
「ああ、よかったよ、とても」
「「やったあ!」」
蘭は小さくガッツポーズし、ひまりは巴とハイタッチしてモカとつぐみもハイタッチしていた。
「なんと言ったらいいか、とてもアツくなったよ。凄いんだなバンドってのは」
「そうだよ、凄いんだから!」
「錯覚なのかわかんないけど一瞬だったからさ、なんか夕焼けの景色が見えたような気がしてな」
「何それ?でもそれがあたし達にとっての『いつも通り』になってたのかもね」
バンド名の由来だしな。
「そ、それで志吹くん。他にはあるかな?感想とか」
つぐみが聞いてきた。けどこれハッキリ言っていいのかどうか?
「ん~、俺はバンドの事はよく知らないから、これは役に立つかわからないけどそれでも構わないか?」
「だから前に言ったでしょ、それでも構わないって」
言ってたな、そんなこと。
「じゃあまず蘭から、ボーカルは凄いな、歌手顔負けだったよ、とても俺の心を照らしてくれたから」
「ふふん、当然だね」
蘭は完全にどや顔になっている、もう誉めないゾ。
「けどギターとのテンポに結構ズレがあったな、わかるぞ。まだ歌とギターでの練習が足りないんだな」
「…………っ!」
どや顔が一瞬にして消えた、これが見たかったよ。
「次にモカは、う~ん…なんと言うかなぁ、サビの初めの部分でいいのかな?そこだけ少し音が変に聞こえたような気がしてな、てかそこで一瞬舌出してただろ」
「あちゃ~バレちゃったー、しーくんの言う通りそこだけミスっちゃったんだよね、およよ~」
モカは頭を掻きながらそう答えてきた。
「次にひまりと巴、二人ともリズムが少し走りすぎてる感じがしたよ」
「ひまりは最初からで巴は途中からだけどな」
「うっ、わたしは最初からなんだ……」
「アタシは途中からか、自分じゃわからなかったよ。よく気づいたな志吹」
「ひまりはともかく巴のはわかりやすかったよ、ドラムだからかな」
ひまりも巴も照れ笑いしていた、あとはつぐみか。
「つぐみは…特にないかな。なんと言うか、走り過ぎるこいつらの中和剤となってるとしか」
「どういうこと?」
ひまりが聞いてきた。
「分かりやすく言うと、我が強い四人に一人だけ気持ちを前に出さないと言ったほうがいいかな?」
「お、おい志吹…つぐみをそんな風に言うのはあんまりじゃないか!?」
「いいの巴ちゃん、私でもわかってるから」
「二人共、最後まで聞いてくれるかな。俺が言いたいのはつぐみがいなかったら曲としては成り立たなくなりそうなんだ、ストッパー不在というか、ブレーキのない乗り物とか」
例えが極端だな、まあいいか。
「つまりーあたし達を支えているのつぐって事だよねー?」
「そゆこと、音は出すだけが全てじゃない、抑える事も重要なんだよ。これは音楽共通の
「……そっか、私はみんなの支えになってるんだね。うん、ありがとう志吹くん」
「どういたしまして。で、気になったのはこれで全部だけどこれでよかったのか?」
「充分すぎる程、あんたどんな耳してんの」
「しーくん絶対音感あるっしょ~?」
「わからん、でもまあ小さい頃から笛と鼓の音は聞いてきたからな」
「志吹、アタシは素直に凄いヤツだと思ったよ」
「そうそう、わたし達の音をちゃんと聞き分けられてるんだもん。しかも的確に」
「…………」
「どうしたんだ、つぐみ?」
つぐみが黙っていたから何かと聞いてみたが。
「ううん!何でもないよ!(言える訳ないよ、小さい頃の志吹がどんなだったのを想像しちゃってるなんて)」
「それで蘭、持ち曲は1曲だけ?」
「うん、オリジナルは今はそれしかないね、あとはカバー曲だけど」
「じゃ、それも聞かせてくれるかな?」
それからカバー曲も演奏してくれた、幸いにも知ってる曲ばかりだったのでこれは意見とかは簡単に出来た。
でもバンドって楽しそうだな、吹奏とはまた違う感じで。
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練習時間も終わり、夕方にみんなでつぐみの家こと羽沢珈琲店にて談笑と次の課題について話していたが。
「ねえしーくん、ひとーつ聞きたいことがあるけどいいかな~?」
モカがいきなり俺に質問してきた、今コーヒー飲んでる最中なんだけどな。
「あの時泣いてたのはモカちゃん達の演奏に感動したってのはさ~本当なんだろーけどさ~、何かをさ、思いだしたかのようにあたし的には見えたんだよね~」
「…………」
俺は飲んでいたコーヒーを勢いよく飲み干してカップを置いた。
「モカ、いや、皆…少し長くなるけどいいか?」
「あたしは構わない」
「んー」
「うん、大丈夫だよ」
「アタシも気になるしな」
「今私達以外お客さんいないし平気だよ。イヴちゃんもいるから」
みんな了承してくれた、あとモカは自分から振ってきた癖に眠そうな顔するな。
「ありがとう、これは俺の昔話になるんだが…」
俺は皆に小さい頃に初めて両親の舞を見た時の事を話していた、そしてそれと蘭達のバンドの演奏と同じ感動をしたのもね。
だけど全て話す訳にはいかない、まだ、ね。
「と、まあこんなところだな」
「…………」
みんな黙って俺の話を聞いてくれていたが。
「「「長くないじゃん!」」」
蘭と巴とひまりにつっこまれた、モカとつぐみは真面目に聞いていたのか何も言わなかった。
「でもしーくん、その口ぶりだと両親って」
「ああ、去年事故でな……」
本当に事故でいなくなったんだよな。
「ごめん、しーくん…あたし余計な事言っちゃったよね」
モカがしょんぼりと暗くなっていた。もういいよ、ちゃんと割り切っているからさ。
「いいよいいよ、いつかは話そうと思っていたしな。気にするなよモカ」
俺はテーブル席の左隣に座っていたモカの頭をポンポンと叩いていた。
「う、うん…ありがとしーくん」
ん?モカが照れてるのか?
「「……っ!」」
テーブルの向かいにいた蘭が俺に足蹴りをしてきていて、右隣にいたつぐみは何故か頬を膨らませてむくれていた。
「痛っ、何だよ蘭、それにつぐみもその顔はなんだよ」
「「知らない!」」
つぐみと蘭は同時にそっぽ向いていた、二人とも息ピッタリすぎだろ。
「ねえ巴、この空気は何なの」
「アタシ、コーヒー頼むか。ひまりもどうだ?」
「そうする」
二人はイヴを呼び、コーヒーを注文していた。
「……」
モカはまだ照れてるし、何だってんだ?
結局この後は何も話すことなくお流れとなったとさ。
あれれ?
途中のシリアスっぽい話になると思ったけど
なにこのオチは。
感想でも指摘でも何でもござれですので、どうぞ