笛吹き少年は少女と共に運命に抗う   作:ジャムカ

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ポケモンの新作きましたが
Switchを持っておりませんので出来ませぬ。

廃人ロードの道が遅れてしまう……


そんな嘆きは置いといて、21話を始めます。


笛吹き少年はGWに入った

時間は少し戻って五月一日の夜。

 

 

「志吹聞いてくれる?花咲川での出来事なんだけど」

 

いきなりなんだよ舞衣のやつは。

 

「編入初日にもう問題おこしたか、流石は近畿一の問題児。その内に関東一の称号も得られるぞ?」

 

 

中学時代にも散々やらかしてるからな。そういえばりみが関東の中学に転校してから荒れ始めたんだっけ?

 

「違うわよ!!……違わないけど

 

「ほら、言ったとおりだ。大方……」

 

「う~~~!余計な詮索は結構よ!!」

 

 

このままじゃ埒が明かないから黙ってることにする。

 

 

「実はね。わたしの編入したクラスにりみがいたのはよかったけど、あの失礼なパン屋の店員もいたのよ!」

 

沙綾だな。あ、これは口喧嘩するパターンや。

 

 

「あの誓いの事を笑ったと文句いったら、寧ろ羨ましいって言ってくれたのよ。どういう訳かクラスの皆と全員友達になったわ。りみと同じ中学だったのが大きいわねきっと」

 

「へぇ、りみに感謝しなきゃな」

 

 

りみには舞衣の事ありがとうって送っておこう。

 

 

「でも随分変わった人もいたわ、戸山さんはわたしの事キラキラとか言ってくるし、花園さんは意味不明でとぼけてるし、北沢さんは元気いっばいで明るすぎて羨ましいし」

 

 

戸山さんは前にりみが言ってたな。あとは知らない人達だが。

 

「あとハーフの人がいたわね、確か若宮さんといったかしら?」

 

「ああイヴか、同じクラスだったんだ」

 

 

舞衣にはイヴはつぐみの店でバイトしてる人と説明したが、何か言いたそうな顔をしている。

 

 

「わたしのクラスの話はこれで全部かしら。志吹の予想は外れたわね!」

 

「マジか」

 

 

こいつが問題を起こさなかった、だと?でもおかしいぞ。

 

 

「一ついいか?舞衣のクラスのは問題なかったんだよな?つまり、舞衣クラスの事以外って事は、他のクラスで何かやらかしたな?」

 

 

「…………」

 

「やっぱりか」

 

 

違うクラスでやらかしたのか、だろーと思ったよ!

 

 

「それで、どうなんだ舞衣さんよ?」

 

「弦巻……」

 

「弦巻?」

 

 

んー?どこかで聞いたことあるな。

 

 

「弦巻こころは恐ろしいわ。人の話は聞かないし、思った事をすぐに行動するし、護衛の黒服がいるんだもの」

 

「…………」

 

 

おい、お前にも刺さるからな?ブーメランがな。だけど黒服?

 

「つまり、筋金入りのお嬢様か?」

 

「それだったらまだマシよ。お嬢様はお嬢様でもあの子は少し…いやかなり思考回路がぶっとんでるから!!」

 

舞衣の表情が青ざめて心なしか震えている。おいおい舞衣ってもっと、こう胆力があるんじゃなかったのか?

 

 

「何があったのか話してくれよ」

 

「嫌、よ。志吹にだけは絶対に話したくない!」

 

「そこまで言っておいてそれはないだろ!?」

 

「話したくないから話さないのよ!!志吹にだけは特に。わかってよ志吹!!」

 

 

舞衣は涙まで流して俺に訴えるように叫んだ。マジかよ。あの舞衣がこんなになるなんて…一体何をされたんだろうか?気になるな。

 

 

 

 

その後は話を強制終了させられ、舞衣は部屋に戻っていった。俺も明日の準備をして日付変わる時まで勉強してるかな。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

五月二日の放課後、一度家に帰ってから着替えて俺は駅近くのゲームセンターに一人でいた。

 

理由はただひとつ。太鼓の○人がやりたくなったからだ!

 

 

「よし!やるか。ってここは2曲200円かぁ…向こうじゃ100円3曲のがあったのに」

 

まあいいや、小銭を入れて曲を選んで、と。

 

「まずは()()を取り戻すにはこれだな。夏祭り!基本だよなやっぱ。難易度は難しいでいこう」

 

 

俺は画面に出た譜面をタイミングよくテンポを体に染み込ませるようにバチで太鼓を叩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ざわざわ……

 

 

 

二曲目が終わった時、回りにはギャラリーが出来ていた。目隠しで難易度オニをやるとこうなるのか?

 

 

「すごいなあの人、目隠しでフルコンかよ」

 

「プロなのかな?」

 

「きっとゲーセンの達人なんだよ。ほら、格ゲーの縄張り争いが昔東京地区でもあったでしょ?それと同じだよ」

 

 

なんだか言われもない事が聞こえてくるが無視だ無視。何にせよもう用はない、帰るか。

 

 

「あのっ!!」

 

 

店を出た時に声をかけられた。振り向いてみるとそこには羽丘の中等部の制服を着ていて紫髪のツインテールをしてる女の子がいた。

 

「ん、何か用ですかな?」

 

 

「突然ですみません!先程の太鼓の○人は凄く、凄く……こう、バビューン!!ってしてましたね!」

 

「バ、バビューン!?」

 

 

何だよこの嬢ちゃんは。まるで日菜みたいに主語がハッキリしないな。

 

 

「ごめん、よく意味がわからないんだけど?」

 

「あっ…その、あこよりも上手すぎますと言いますか、その……」

 

「ああ、つまりこう言いたいのかな。目隠しパフォーマンスでフルコンしていたからバビューンなのね?」

 

「そうですそうです!何だかお姉ちゃんみたいでカッコよかったですよ!!」

 

「ありがとう、カッコいいなんて言われたのは初めてだよ、お嬢ちゃん」

 

「お嬢ちゃんじゃないですよ、あこです!」

 

「これは失礼、あこちゃん。で、一ついいかな?」

 

「何ですか?」

 

「さっきから隠れて見ている人はどなたかな?」

 

 

俺は物陰に隠れている人影を指差した。

 

 

「ひっ!?」

 

 

悲鳴に近い声だったけど小さかったのか、そこのあこちゃんには聞こえてなかったようだ。

 

「んー?あ!りんりんだー!」

 

「あ、あこちゃん……」

 

物陰から人が出てきた。黒髪ロングで花咲川の制服を着ていた。

 

「どうしたのりんりん?」

 

「あ、あの…あこちゃんが知らない()()()と話してたから気になって思わず隠れちゃったの」

 

 

「……あの、俺は男なんですが?」

 

「「えっ!?」」

 

 

またか、私服は春物とはいえパーカーとシャツだし、ズボンもスキニーみたいだからな、しかも男女兼用のだから間違えられるのも無理はない……のか?

 

 

「あこ、てっきり女性かと思ってた。髪も長いし顔も綺麗だったから」

 

「うん…わたしも…そうだとばかり……」

 

 

はぁ~~~またこの容姿がかぁ!こっちでも間違えられるのはもうやだな。着替えたのは失敗だったかな?髪は切るわけにはいかないしなぁ。

 

 

「もしかしてギャラリーが多く出来た理由って……」

 

「きっと…女性だからだと…思います」

 

「ですよねー!」

 

 

次から制服でいこう。男物だしな、いつゲーセンにいくかわかんねーけど。

 

 

「で、話はもういいのかな?あこちゃん」

 

「はい!呼び止めてすみませんでした!」

 

「大丈夫だよ、それじゃあね。あこちゃん、りんりんさん」

 

 

俺は二人から反対を向いて歩き始めて帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼

 

 

「あ、名前聞きそびれちゃった」

 

「そう…だね。それにしても…綺麗な人だったね」

 

「男の人なのにどうして髪が長いのかなあ。結んでないとりんりんと同じくらいだよね?」

 

「うん…それと、少しだけ…ど関西弁みたいにな訛りがあった…かな?」

 

「ふーん」

 

 

あとあこちゃんには言えなかったけど。首から何か見えたのは何だろう?首飾りみたいにも見えたけど、あれって…笛、かな?

 

「また会えるといいな。りんりんはどう思う?」

 

「近くに住んでるなら…羽丘だと、思うよあこちゃん」

 

 

「あこちゃんの羽丘学園高等部は…今年共学になったから、もしかしたら…そこの生徒、かも?」

 

「そうかも!あとでお姉ちゃんに聞いてみよっと!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

五月三日の朝

 

 

「じゃあわたしもう行くね。GW最終日には帰ってくるから。だけど志吹も帰らなくてもいいの?」

 

 

舞衣は実家に帰るにしては殆ど手ぶらだった。それに俺はまだ帰るつもりはない。

 

「帰る家などない。あんな叔父のところになんな絶対に帰りたくないから。舞衣、()()には会いにいくのか?」

 

「……会いたくはないけど、会わなくちゃいけないから」

 

「そうか……まあ、頑張れ」

 

「志吹に心配されるまでじゃないから大丈夫よ。でもあの子はね……ううん!何でもないわ、行ってくるね」

 

 

舞衣は最後に何か言い掛けたみたいだったが、そのまま家を出ていってしまった。

 

 

「気にしても仕方ないか、んじゃ…音楽作りに精を出しますか!」

 

 

前日の夜に一通のメールが届いていた。その内容は…

『貴方様が投稿した音楽サイトにて、弊社が携わっておりますMMOゲーム「Neo Fantasy Online」の新たなる街「アマツ」にてその曲の使用許可を求めております。もしこの件を承諾してくださりますのでしたら、ご返信をお願い致します』

 

「一応構わないって返信したけど、何も連絡こないな」

 

 

別に俺の作った曲なんて好きに使っても構わないのに。

それにフィッシング詐欺かもしれないからな、一応警戒はしておくか。

 

 

「あ、メール来た!何々……マジか。本社で契約書を作るから一度会うのか!場所は、目と鼻の先じゃねーか」

 

 

悩むな…これ詐欺だったら俺、やばいぞ?メールだけのやりとりじゃ信用出来んよな。

 

 

「騙されたと思って一度行ってみるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

ー東京某区内の喫茶店ー

 

 

 

その日の昼、メールの話は本物だった。その会社との専属契約書まで作成し、これからも曲の依頼までする事にまで発展してしまった。その為、あの音楽サイトの俺のアカウントは失くなってしまうがその補償金も出してくれると。

つまり俺はこの年で作曲家としてデビューしてしまった?

 

 

「では神子様、後程音楽データを送ってください。それでは失礼いたします」

 

 

「わかりました」

 

 

なんだかなぁ……俺、色々やることあるのに安請け合いしたと今になって思ってしまった。

 

「やるしかないか!あの古○祐三さんもビックリするくらいデカイところからのデビューだからな!」

 

 

早速家に帰って曲作りに没頭した。一応言っておくが、会社側から依頼してきた曲を一度作り直してから送ると言った。何故ならあの曲とその「アマツ」にこの曲は合わないからだ、だから手直しする必要があった。これは今日一日じゃ終わらないな!

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『夜遅くにごめんね志吹。明日10時にみんな来て練習するからよろしく』

 

 

夜遅く(22時)に蘭からメッセージが来ていた。

 

「蘭、この時間にやられても明日すぐに用意できねーぞ、バッキャローー!!」

 

 

俺のこの怒号に近い叫びが家中を木霊(こだま)した。




また、暫く停滞するかもしれません。

リアル事情が忙しくなりますので……


感想でも指摘でもメッセージにて送ってもらっても構いませんので、なんでもごされですので、どうぞ
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