笛吹き少年は少女と共に運命に抗う   作:ジャムカ

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よろしい、さあ36話へ出発だ


笛吹き少年は勉強を見てやった

月曜日を嫌いだという人間は大半は俺と同じ気持ちなのかもしれない。

学生なら学校へ行くのがダルくてもっと休みたいと、そして社会人なら仕事へ行きたくないと。

 

即ち、日曜日という休日が終わってしまったという事だからだ。

 

だから俺も嫌いだ。

 

 

「はぁ…」

 

「朝からため息なんてしないでよね、志吹はあたしと一緒に登校するのがそんなに嫌だった?」

 

 

俺の隣にいる赤メッシュこと美竹蘭は皮肉なのか俺に突っかかってきていた。

 

 

「いや蘭と一緒なのは嬉しいんだけどさ、ほらわかるだろ?休日が終わった次の日は憂鬱になるってもんよ」

 

 

そういや何で俺と蘭が一緒にいるのは蘭が俺の家に来たからだ。一緒に行こうってさ、確か蘭の家と俺の家はそれなりに離れていたような…?

どっちかっていうと巴の家の方が近い。

 

ま、誘ってくれたんだし断る理由もないわな。今日は蘭と一緒登校することになった。

 

 

「~~!う、嬉しいんだ……///」

 

 

蘭は顔を赤くしてて、その後は黙ってしまった。

 

 

「(あの二人って付き合ってるのかな?)」

 

「(日菜先輩とじゃなかったっけ?)」

 

「(やっぱり…?)」

 

 

 

学校近くになって同じ制服の生徒が見えるが、その度にひそひそ話が聞こえる。俺は耳がいいから余裕で聞こえるけど蘭は…?

 

 

「…………」

 

 

聞こえていないっぽいな、しゃあない。

 

 

「し、志吹!?」

 

 

蘭は凄く狼狽えている、俺がすぐ隣に来ているだけなのに。でも嫌がってはなさそうだ。

 

 

「ごめん蘭、恥ずかしいだろうけど校門までこうさせて」

 

 

あらぬ誤解を招きたくないからな、日菜とはそういう関係でもないしさ…

 

 

「だ、大丈夫!」

 

「ありがとな蘭」

 

 

俺と蘭はお互いの手が触れそうな位に近づいて歩いていた。多分端からみれば手でも繋いでいる恋人同士に見えるだろう。もっとも俺と蘭はそういう関係ではないが。

 

 

 

 

 

 

教室につくなり蘭は机にうつ伏した、まさか教師が来るまで寝てるのかな?

 

さて、俺は……おや?

 

 

『蘭ちゃんと手を繋いで登校してたって本当!?』

 

『しーくん明日はモカちゃんと繋ご~』

 

『大胆だねえ』

 

『不純異性交遊だぞ志吹!あ、明日はアタシが…』

 

ひまり達四人が俺に対してLI○Eを送られてきていた。巴のはすぐにメッセージが取り消されたがしっかりと見てしまったよ。

 

 

「適当に返すのも面倒だから直接来てくれよな…」

 

 

ってつい口に出してしまった。

 

 

そして先生が来て授業と思ってたらテストの返却だった。俺は一問だけ無回答やったから満点ではないがほぼ近い点数で返ってきていた。

 

勉強してないでドラムやってたのにな!

 

蘭のほうを見たら大丈夫だったらしく口元が緩んでいたのを俺は見逃さなかったよ。

 

 

「あ…」

 

 

俺と目が合って蘭はテスト用紙で顔を隠したけどもう遅いよ。

 

 

 

 

今日はテスト返却日らしいから半日で終わるんだったな。昼からどうすっかな?

 

赤点出した人は追試があるとは言ってたがひまりは大丈夫なんだよな?

 

 

 

 

……大丈夫だよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休み時間に瀬田先輩から手帳を返してくれとメッセージが来たので生徒会室で先輩と会って返したが

 

 

「ふっ…一昨日の事を忘れていなくて助かるよ神子君、本当に中身はちょっとしか見ていないんだね?」

 

「……はい」

 

 

言えない…全部見たなんて!しかも色々と赤裸々な事を書いてたし。

 

 

「そうか、よかったよ」

 

 

安心した顔をしてるけどすいません瀬田先輩、嘘なんですよ全部見ました!もしかしてあれが素の瀬田先輩なのかな?今は芝居をしているみたいにカッコよく決めているが。

 

 

「では俺はこれで」

 

 

顔に出そうだからさっさと退散することにした。

 

 

「待ってくれ!こころがまた君に会いたがっているようだよ」

 

「へっ?」

 

「どうもこころは君の事が気に入ったのか一昨日も神子君がいなくなってから色々と話すんだよ」

 

「そうですかな?一体こころは俺のどこを気に入りましたのやら?」

 

「それは私にもわからないさ、あの子は独特の感性を持っているからね」

 

「ですね」

 

 

予鈴が鳴りそうなので俺は生徒会室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「上原被告人、何か申し上げる事はないかね?」

 

「………………ありません、全てわたしが悪いんです」

 

 

どうして俺はひまりに説教してるんだよ!

 

 

羽沢珈琲店でみんなと昼飯はよかったんだが、テスト結果発表したら案の定というかひまりは赤点出しやがった!俺の教えを忘れていたらしい。

 

 

「まあひまりもわざとじゃないから、それくらいで許してやれよな。アタシも実は一教科だけ危なかったし」

 

「ともえ~!」

 

 

ひまりは泣きながら巴に抱きつこうとしていたが

 

 

「だけどなこの点数はなんだよひまり!アタシもそこまで酷くはないぞ」

 

「う"ぇ"!」

 

 

巴はテスト用紙をひまりの顔に叩きつけた、ひでえ

 

 

「こればっかりはひまりを庇えないね」

 

「ひ、ひまりちゃん…」

 

 

蘭もつぐみもひまりを庇う気がないらしい。

 

 

「……すぅーぷぅー」

 

 

モカは俺の隣で昼寝してるし、起きろ

 

 

「うみゅ~しーくんのパンもっと食いた~いよー」

 

 

いや俺のにわか仕込みのパンよりも専門である沙綾のパン屋のほうがいいだろうよ。

 

 

「俺のよりやまぶきベーカリーのほうが旨いだろ、ほら起きろ」

 

「みゅ~.......」

 

 

背中揺すっても全然起きねえ、こうなったら

 

 

「後で俺がモカにパンを作ってやるから起きような?」

 

 

モカの耳元でそれを口にした、本当に寝てるなら起きる訳ないがな。

 

 

「は~い、モカちゃん起きましたー」

 

「…………」

 

 

はい狸寝入り確定、怒りのゲンコツ食らわせてやる!

 

 

「おりゃ」

 

 

と拳を振り下ろしたらつぐみに止められた。

 

 

「駄目だよぉ志吹くん!モカちゃんはただパンが食べたかっただけで…その、私も食べたいし」

 

「いや、な?俺の素人に毛が生えた程度のパンよりも本職のほうが美味しいだろう?」

 

 

つぐみもモカも何で俺のパンを欲しがるんだ?訳わからん

 

 

「志吹はわかってないね、志吹が作ったから二人は食べたいんだよ?…あ、あたしも欲しいけど」

 

「お前もかよ」

 

 

何でだ、俺のパンに何か魔法でもかかってるのか?そんな訳ないか。

 

 

「アタシ…もラーメンと一緒に食いたい」

 

 

ズテーーーン!!

 

 

俺は椅子をひっくり返す程にずっこけた。

 

 

「巴よ‥実は馬鹿だったのか?」

 

 

俺の中で巴の評価が下がった。それにしても今日の巴は何か変だ、俺に対して少しよそよそしく感じるんだが俺は巴に何かしたんかな?全く記憶にない。

 

 

こうして後日にみんなにパンを作る事を約束していたけど話が逸れすぎて本題のひまりが追試対策をあとで俺が見てやる事になった、めんどくせえ。

 

 

「つまりだ追試でも赤点やると補習授業がある訳か」

 

「それだけじゃないみたいだよ?今月末の臨海学校も勉強漬けになるって聞いたよ」

 

「マジかよ」

 

 

それはツラいなこのままだとひまりだけ仲間外れになるってか。

 

 

「だからそうならない為に志吹の協力が不可欠なの、去年もひまりは…」

 

「うっ」

 

 

蘭が思い出したかのように話はじめた、何でも去年の修学旅行でひまりは補習授業を受けたとのことらしい。

 

 

「もうあんな思いは嫌でしょひまり?だからちゃんと勉強して追試を乗り越えよう?」

 

「うん…私だけ楽しめないのはもうやだよ」

 

「ひまり…」

 

 

ひまりが今にも泣きそうな顔になってる、すかさず巴がひまりの隣で慰めているよ。しかし蘭がひまりを苛めてるみたいに見えなくもないが、蘭も俺のがなかったらやばかったんじゃないのか?

 

言ったら否定されそうだから言わないでおこう。

 

 

「追試の内容って今回のテスト範囲内だよな?だったらもっと絞ってまとめておくよ、ちょっと待ってなひまり」

 

 

俺がそう言ってひまりのテスト用紙をみた。

 

 

「ふむ、ここが出来てここが間違ってて…」

 

 

ひまりの答えを見て合ってる所は省いておこう、それと何が苦手か少しはわかるだろうし。

 

 

「ちょっとごめんね、志吹くんのテスト用紙も見せて貰ってもいい?」

 

「構わんよ」

 

 

俺のテスト用紙をつぐみが手に取った。

 

 

「うわ…」

 

「ねえ志吹、この答案は何?」

 

「どういうこと~?」

 

 

つぐみと一緒に蘭やモカも見てたのか、俺の答案にいちゃもんでもつけにきたのか?

 

 

「五教科全部にひとつだけ空欄があるだけで、他は全問正解してるとか何の真似?」

 

「バレたか」

 

 

そうなんだよ、満点取りたくないからわざと一問だけ書かなかったんだがこれはかえって目立っちゃったかもな。

 

 

「バレたか、じゃないよ」

 

「モカちゃんも後半寝てるから空欄多いよ~?」

 

「でも化学のはなんか減点されてるね、落書きがあるよ」

 

「げっ…つぐみそれを返してくれ!」

 

「あっ!」

 

 

俺はつぐみが持ってた化学のテスト用紙を強引に奪いとった。これはマズイ、新曲のコードを暗号みたいに書いてたけどこいつらにはわかってしまうだろう。

 

バンドやってればな。

 

 

「ちょっと志吹!乱暴じゃない!?」

 

 

隣にいた蘭が俺の行為に抗議してきた。だってコード書いてあるんだもん、恥ずかしいじゃん。

 

 

「いや、落書き消すの忘れててさ恥ずかしいからさ。でも乱暴だったのはごめんよつぐみ、蘭」

 

「う、うん大丈夫!でも何で落書きなんてしてたの?」

 

「お茶目なしーくんだ~」

 

「いや他にも突っ込む所あるでしょ」

 

 

蘭だけは他に何か言いたそうだった。

 

 

「イヤミに聞こえるだろうけど、普通にやっても満点になるからわざと一問だけ何も書かなかったんだよ。化学のは…曲のコード書いてたら減点されてた」

 

「「………!?」」

 

 

ひまりも巴も驚いていたよ、やり過ぎたかな?

 

 

「志吹はさ何でそんなに頭いいんだ?」

 

 

巴は不思議そうな表情で俺に聞いてきている。ひまりも頷いてるが

 

 

「努力したからって言っても納得は出来ないよな?」

 

「ああ」

 

 

さーてどう説明するか…いやもう隠すのはいいか。

 

 

「ざっくりと説明するけど俺のいとこにあたる女の子がいてな、その子と俺が比べられたのよ。そいつは何でも器用にこなせるだけじゃない、尋常じゃなかった。だから俺は勉強は好きだったからそれに特化しようとやっても追い付く事は出来なかったんだ。結局一度も勝てなかったな」

 

 

詩音の名前は伏せておくか。

 

 

「っ!」

 

 

あ、つぐみには話していたな。だから表情が暗いのか。

 

 

「俺は全国3位までが限界だったんだ。その年は歴代トップの成績だったらしく、そいつは1位だよ2位は帰国子女っぽい人だったな」

 

 

そういや4位は有咲だったな、どんな気持ちだったか後で聞いてみるか。あーあ嫌な事を思い出しちまったよ。

 

 

「マジかよ、どんな奴だよそいつはよ」

 

「しーくんの上をいくなんてただ者じゃないね~」

 

「私じゃどう足掻いても無理だよぉ」

 

「うんあたしも絶対無理」

 

 

みんな各々の感想を言ってくれてるが巴やモカの言う通り人間じゃないのもわかるぜ。

 

 

はぁ~……

 

 

「志吹くん」

 

 

隣にいたつぐみが俺の手を握ってくれていた。

 

 

「つぐみ…ありがとな」

 

 

俺もつぐみへの手を握った。

 

 

「「「「…………」」」」

 

 

四人の視線が痛いけど嬉しいな、俺をこんなに構ってくれてさ。

 

心がこんなにも暖かくなるのは初めてなのかもな。口に出したら恥ずかしいからやめておくけど。

 

 

 

 

その後つぐみは顔を真っ赤にしてその場を去っていってしまったし、モカも俺の手を握ってきていた。何故か蘭も巴も恥ずかしそうに俺の手を握っていた。

 

ひまりはドン引きしていたが

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

夕方になりひまりには明日追試対策のノートを貸してやる事にして解散となった。

 

 

 

 

 

「さて、帰るとする…ん?」

 

 

スマホを覗いたら一件の通知が来ていた。

 

 

「有咲からだ、一体何だろうか?」

 

 

俺はLI○Eを開いて内容を見た、そして有咲の家へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

「おう来たな志吹」

 

「来たよ有咲」

 

 

有咲に返信して数分で蔵に着いたのはいいが何だこれは?

 

 

「こっちでもテストの用紙を広げていて何やってんだか」

 

 

デジャヴ感がすごいんだが。

 

 

「うぅ…」

 

「「~♪」」

 

 

テーブルに座ってる三人はそれぞれ…

 

香澄とおたえはギターで何かを演奏している

 

りみは真面目に勉強してるけど手が止まっている

 

 

「私一人じゃ手に負えねーんだよこの三人をよ」

 

「そりゃそうだな」

 

 

つーかさっきのと比べるとなぁ、ひまりが三人に増えてる気がするんだが…

 

 

「まずはりみからいくわ、有咲は二人を頼むわ…って沙綾はいないのか?」

 

 

香澄達と一緒にいるかと思ってたらいないし。

 

 

「山吹さんは店の手伝いだってさ、ちなみにテスト結果ってどうだった?」

 

「一問空欄作った以外は全問正解」

 

「どうして空欄なんか作るんだよ…満点にする気はないのか?」

 

「ないね。目立ちたくないから」

 

「変な奴だな志吹って」

 

 

よく言われるよ。

 

 

「兎に角りみは俺が見ておくよ」

 

「助かる」

 

 

俺は階段手前にいたからか三人には気付かれてなかったのか、近づいたらりみにひどく驚かれた。

 

 

「し、志吹君!?」

 

 

りみは動揺し過ぎて後ろに飛びのいてしまった、その際にスカートの中が見えてしまったが何も見なかった事にしよう。

 

 

「どっ、どどどどどうして志吹君がここに!?」

 

「有咲に呼ばれてな、しかし驚き過ぎだろうよりみ」

 

 

何でこんなに動揺するんだよ?

 

 

「あー志吹くんいつ来たの?」

 

「いらっしゃい志吹」

 

 

二人は全く慌ててる様子はない。

 

 

「うう…恥ずかしいよ」

 

 

壁際で顔を真っ赤にしているりみ。俺はテーブルにあるテスト用紙に目をやると。

 

 

「これはりみのテスト結果か…どれどれ?」

 

 

現国と歴史が赤点ギリギリか、てかこのテスト問題は羽丘と全部同じじゃねーか!?

 

姉妹校だからって普通同じにするかよ!

 

 

「えーっと牛込りみ君、ちょっと近くに来なさい?」

 

「……は、はい!」

 

 

あ、ひまりと同じ感じだこれ。

 

 

「ぶっちゃけ二教科だけ問題があるけど追試やる点数じゃないよな、何で勉強しているんだ?」

 

「だって……」

 

 

りみは隣を見た

 

 

「おい香澄、おたえ!ちゃんと真面目に勉強しろよな!」

 

 

有咲は二人の面倒を見ているがこれはひまり以上に骨が折れそうな感じだ。

 

 

「あの二人があんなだからバンド練習出来ないから自分も勉強するってか?」

 

「それもあるけど私も危なかったから有咲ちゃんに教えて貰おうと思ったの、だけど香澄ちゃんとおたえちゃんが赤点取っちゃって…」

 

「なーるほどね、だから有咲は俺を呼んだのね」

 

「そっちは任せたぞ志吹ー」

 

「りょうかーい」

 

 

有咲は二人で手一杯なのか憤怒の表情で二人の勉強を見ていた。でもすっごく手こずりそうだな。

 

 

「よし…じゃあ俺とやるかりみ」

 

「よ、よろしくお願いします…」

 

 

こうして俺はりみの勉強をみてやる事になった。

 

 

「なんだか中学の頃を思い出すな」

 

 

まだそんなに話してはない時期の頃に俺はりみの勉強を手伝っていたっけな。

 

 

「うん、あの時も今もありがとう志吹君」

 

「気にするなよ。前のはまだそんなに話していなかったけどなんで俺はりみの勉強を見てたんだっけな?」

 

 

そういえば思い出せんな?

 

 

「えっとね、私が歴史で○○点取っちゃったから隣の席にいた志吹君が話しかけてくれたのが始まりだったよ?」

 

「そだっけ?」

 

「うんそれから度々見てくれたよね。あと色々と話もして…」

 

 

うーん?あんまり記憶ねえ。

 

 

「あの頃の志吹君も優しくてお姉ちゃんみたいに頼れて私の憧れだよ今でも」

 

「…りみ」

 

 

それは買いかぶり過ぎだよ、本当の俺はちっぽけで器も小さいんだから。当時の俺はまだそんなに深刻な状況じゃなかったんだよ。中学三年の時の俺を見たら絶対に幻滅するからな…

 

 

「うっとりとした目になってる」

 

「りみりん…」

 

「こら二人ともよそ見すんな!」

 

 

有咲の怒号が蔵に響いた。

 

 

「追試も駄目だったら臨海学校がなくなるぞー?とか言って脅せばいいんじゃないか有咲」

 

「おっそれはいい手だな、って何で知ってるんだ?」

 

「いや羽丘はそうだから…月末に」

 

「私たち花咲川もそうだよ!もしかして合同かな?」

 

 

香澄が生き生きとして答えてくれた。

 

 

「やっぱりここも一緒なのかよ、テスト内容といい臨海学校といいどこまでなんだよ」

 

 

手抜き過ぎじゃねーの?

 

 

「臨海学校ってどこなんだかまだ知らないけどなー、香澄は手を止めんな!」

 

「うう…」

 

 

すぐに勉強に戻る香澄、有咲は鬼教官だな。

 

 

「でも合同かぁ一緒になれるといいね志吹君!」

 

「そうだな」

 

 

 

 

月末が楽しみになってきたな。

 

 

 

 

 

 

 

 

りみ達の勉強会はなんとかなったのか後日に香澄とおたえは追試でなんとかなったのは後でりみが教えてくれる事になったとさ…




次回は臨海学校の準備編です


感想でも指摘でもメッセージにて送ってもらっても構いませんので、なんでもごされですので、どうぞ

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