雨は嫌いです、ジメジメしてナメクジになった気分なので(本当は蒸し暑いのが嫌いなだけ)
さて、つまらぬ小言は置いといて
第8話スタートです!
入学式から一週間が過ぎた。
その間に起こった事をまとめてみよう。
まず、羽丘神社の神主さんに会いにいったが
奥州神職サミットとやらで今はいないらしい、と神社の関係者さんから聞いた。
次に学校生活だ、クラスの大半が女子の為に嫌でも注目の的にされてしまう、ましてや俺は表向きは特待生だからな。
前回で言わなかったが自己紹介してHRやった後に沢山の質問攻めにあったよ、どこから来たとか、本当に男とか(半ギレ)
ん、他にも男子がいたって?
それはだな、二人いた男子はなんか冴えないとかで、俺は中性的でカワイイとかでさ。
男がカワイイとか言われて嬉しい奴がいるか!
ちなみに蘭は少し膨れた顔をしてクラスを出てったが俺も質問攻めをしてくる女子達からうまく抜け出して、蘭になんとか追い付くことが出来たよ。少し拗ねてるところが可愛かったが口には出さないでおいた。
次の日からは通常授業も始まり、女子達の騒ぎもなくなった。
昼休みになり俺は蘭と昼を一緒に食べようとしたら、蘭は教室から出ていって屋上に向かっていったので、俺も一緒についていった。
蘭は少し困ったような、照れたような表情だったが拒んではなかったから一緒に屋上でお昼にした。
屋上は誰もいないし、天気もいいから絶好のお昼ご飯日和だな!
「これからは屋上で蘭と一緒に昼にするか、蘭はそれでいいか?」
「志吹はいいの?クラスの女子達がいるのに」
蘭は少しだが声を落としてそう言ってきた。
「昨日今日会ったクラスメイトより、蘭と一緒にお昼食べるほうがいいよ」
これは本音だ、まだ蘭と会ってまだ一週間位しかたってないけどな。
「ばか……でもありがとう」
「ん?何か言ったか、蘭?」
「なんでもない!」
聞こえたがな。
「どういたしまして」
「なっ!~~~~~////」
蘭の顔がみるみる赤くなってきていた。
「ど、どうしたんだよ蘭!そんなに顔赤くしてさ」
「う、うるさい!うるさい!うるさぁーーい!」
おいやめろ、その台詞はもっとこう…。
「ほらほら、落ち着けよ…それに昼休みもそんなにないしメシ食おうぜ」
「…………」
蘭はまだ顔が赤かったが、一緒にお昼を食べた。
その日の放課後、蘭との昼休みの事をモカ達に言ったらモカはニヤリと笑い、巴は呆れて、ひまりは俺に向かって目を細めて見ていて、つぐみはむくれていた。そして明日ならみんなで屋上でお昼食べようという話になった。
元々、今日蘭と俺をB組でお昼にしようと誘おうとしたらしいが、クラスに居なかったからそのまま四人で食べていたとか。連絡とかしてくれればよかったのに。
その後は大した事もなく、一週間が過ぎていったとさ。
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放課後、羽沢珈琲店にて俺はコーヒーを飲みながら考え事をしていた。
「…………むぅ」
それは向こうにいる俺の幼馴染と呼べるかどうかだが。一応小さい頃から一緒にいるしな。
全部既読スルーしたがな、だが最後に気になる一文を送ってきやがった。
『あたしもそっちの高校に転校してくるからね!今はまだ無理だけどいつか来るから、待ってなさいよ!あと既読スルーすんな!』
マジか、あの暴走機関車が来るとかやめてくれよ……
はぁぁ~~~
「志吹くん、ため息なんかしてどうしたの。まさかまた道に迷ったりしたの?」
つぐみが聞いてきた。
「違うわい、でも今は言えないよ、不確定だからさ」
嘘は言ってない、舞衣の事はいつかは言うけど今はまだ話す必要はないな。
「そう、でも無理はしないでね、志吹くんが悩みとかあると私はとっても心配だから」
「えっ……つぐみ、それって?」
「あっ、ちちちち違うの!!そういう意味とかじゃなくて」
あたふたと慌てて顔真っ赤にしているつぐみにもう一人の店員さんがこちらに近づいてきた。
「ツグミさん!ダイジョウブですか!?」
白髪のおさげをし若干カタコトな日本語?を喋っていた店員がつぐみに話しかけていた。
「う、うん大丈夫だよ!イヴちゃんごめんね」
彼女は若宮イヴさん、三日前に新しく入ったバイトだそうだ。
「アナタがシブキさんですね、ツグミさんがよく言ってオリマシタ、ボーイフレンドだそうですね!」
はい?
「ツグミさんがサカンに話してイマシタ。シブキくんはとってもヤサ…ムグッ!」
「イ、イヴちゃん、それ以上は駄目ぇぇええ!!」
つぐみが若宮イヴさんの口を塞いでいた。
名前呼びで構わないと言ってたのでイヴは花咲川の一年生でりみと同じクラスだった、後でりみに伝えとくか。
イヴと会った翌日の放課後、Afterglowのバンド練習があるから先に俺は帰ったが、その途中に羽丘神社に足を運んだ。
まだサミットから帰ってないと神社の巫女さんこと
「折角だから、ここで演奏でもするか…人もいないし」
そう言って俺は首に掛けていた笛を取り出し演奏をし始めた。
勿論、遥さんには許可は取らせていたから安心だ。
~~~♪
~~~~~~~♪
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~~~ライブハウスCIRCLE前~~~
「んお~何か神社の方角から音楽が聞こえないー?」
バンド練習が終わってAfterglowがライブハウスから出てきた時、モカが何か音が聞こえると言い出してきた。
「アタシは何も聞こえないけどな」
「わたしも聞こえないよ」
「私は、少しだけど聞こえるよ」
「あたしも聞こえる、これは笛?」
モカ、蘭、つぐみが聞こえるらしい。
「ちょっと行ってみるか?」
巴の提案に皆、賛同した。
~~~羽丘神社手前~~~
「やっぱりこの上から聞こえるよー」
「モカ凄いね、わたしはここまで来ないとわからなかったよ」
「でもまた階段上るの?」
「アタシは大丈夫だけど、ゆっくりみんなで一緒に上ろうよ」
「巴ちゃん、ありがとう」
「何いってんだつぐ、これがアタシたちの"いつも通り"だろ?」
「そうだよつぐ!よーし、みんなでこの階段を一緒に上がるから掛け声いくよー!えいえいおーー!」
ひまりが右手を挙げて号令を始めた。
「「「「…………」」」」
しかし、その号令も虚しく。
「誰も乗ってくれないの!!」
これが後の『不発の大号令』と呼ばれるのである。
~~~~♪
数分後に階段を登りきったみんなは、神社の境内でポツンと笛を吹いている少年の後ろ姿があった。
「なあ、あれって……」
「しーくん?」
「やっぱり志吹くんだよね」
「志吹って笛吹けたんだ」
「…………」
「ん?どうしたんだ、つぐ…!?」
つぐみは目を瞑って志吹の演奏を聞いていたようだ。
「あたし達も聞いてようか」
みんなはつぐみに倣って志吹の演奏を聞いていた。
▽▽▽▽▽▽▽
~~~~~♪
もうあれこれ二時間はぶっ通しで笛を吹いていた、疲れは見えないがもうそろそろ六時になりそうなのでここで終わりにしようと演奏をやめた。
「ふぅ」
……パチパチパチ!!
ようやく、笛の演奏を止めてその笛を再び首に掛けようとしたら後ろから拍手が聞こえたので後ろを振り向いてみると。
「!?みんな……いつからそこに?」
「ついさっきだよ、でも意外だったな…志吹が笛の演奏出来るなんてな」
「わたしも驚いたよ、しかも凄く上手いし!」
「しーくんすごーい」
「上手いじゃん、志吹」
「うんうん!志吹くん、カッコいいなぁ」
つぐみは顔を赤くしていた。
「ごめんね、隠していた訳じゃ…ないか、隠していたよ」
俺は首に掛けていた龍笛をみんなに見せた。
「なあ、志吹って中学の時に吹奏楽部入ってたのか?」
巴がそう聞いてきた。
「違うよ、俺はな……」
俺は関西で宮司をやっている事をみんなに話した。巴とひまりは凄く驚いた顔をしていた、蘭とモカはあまり驚かなかったが少し顔がヒクヒクさせていた。
つぐみはなんか目をキラキラさせていた。
「まさか志吹も音楽をやっていたとはなー」
「吹奏楽とバンドはベクトルが違うがな」
「だったらさ、わたし達の演奏も聞かせてあげようよ!」
「そうだね、あたし達のも是非聞いて感想とか貰いたいね」
「私、上手く出来るかわからないけど志吹くんに私達の演奏を聞かせたい!」
「んっふっふーモカちゃん達の演奏をしーくんに聞かせたいよー」
「そうだな、アタシ達の音を志吹に聞かせてやるさ!」
なんだこの反応は、これがバンドガールの反応とはな。
やべぇ、感動して涙出そうだぜ。
向こうとは反応が全然違うよ。
こんなにも暖かい人達ならばいつか
俺のこの体についてもな。
今日はよく眠れそうだよ。
ついに志吹君が宮司ってみんなに話ましたね。
少しづつ志吹君の秘密について語りますかもしれませんね。
笛吹きとは関西では一体!?
感想でも指摘でも何でもごされですので、どうぞ。