ちわー♪コードAtoZです!申し訳ございませんが、タイトルを原作に似せて作るように変更したので、1話、2話のタイトルを変更させて頂きます。本当にごめんなさい。
それでは、どうぞ。
「エクステリオン!!」
イリスがそういい放つと、目の前のカエルに斬撃が走り、真っ二つになった。
「つ、つえぇ...!!イリス、ホントに女の子!?」
俺が一番思ったことを言うと、
「そ、その言葉は酷いです!ちゃんと女の子ですよ!」
と、イリスが怒りながら訂正してきた。
イリスの強さは半端なかった。クリエイト・ウォーターを覚えただけの俺なんかよりも遥かに強かった。
「てか、その凄そうな剣はなに!?」
「えっと、なんとかカリバーと言って、神器というものらしいです。」
神器とか、なんか凄そうだな。良く分からんが、武器も強いのだろう。俺、武器なんもないんですけど。
「でも、ヒナタのクリエイト・ウォーターも、普通よりも強い気がしますよ。」
「そうなの?私にはよく分からないけど。」
よく分からないけど、ほめられたっぽいのでちょっと嬉しかった。人にほめられるのは何年ぶりだろうか。
「よーし!クリエイト・ウォーター!」
俺は少し調子に乗り、カエルに向かって魔法を放った。
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「はぁぁ。疲れたぁぁ。」
俺達はクエストを終え、帰っているところだった。
「はい!私も、久しぶりにこんなに運動して疲れました!」
イリスはそう言っているが、元気そうだ。ほんとに女の子かよ!と思ったが、怒られるので言わないでおこう。
「...今ひどいこと思いましたね。ヒナタは顔に出やすいです。」
ばれたようだ。そんなに顔に出てるのかぁ、これからは気をつけよう。
俺達はクエストの報酬受け取りと、ジャイアント・トードの換金を終え、ギルドを出た。
「ちょっとカエル倒しただけでこんなにもらえるなんて、なんていい世界!!」
「こ、これで満足なんですか。そんなに高くない気もしますが...」
俺が感激しているところ、イリスはそんなに感激してないようだ。いやいや、こんなお金持ったことねぇだろ。...え?俺だけ?
「そういやイリスは家どこなの?もう結構遅いし、送ってくよ。」
周りはもう日が暮れかけていて、少し暗かった。女の子を一人で帰すのは流石に気が引けるので、そう提案した。
「だ、大丈夫ですよ!私、ヒナタよりは強いですから。」
「いや、それはそうなんだけど、それでもやっぱりこの時間に一人では...」
「アイリス様ーーー!!!やっと見つけましたよーー!!」
俺の言葉をさえぎり、遠くから誰かが叫びながら向かってきた。
「はぁ...はぁ...アイリス様!勝手に出歩かれては困ります!!」
「ク、クレア...すみません。でも、お城の中が暇なのが悪いと思います!」
「そ、そう言われましても...」
と、イリスが反論すると、女の人...クレアは、少し困っていた。
それよりも、気になることが。
「お、おいイリス、これってどーゆーこと!?この人だれ?アイリスって?しかもお城って...どーゆーことなの?」
俺は最悪の事実を恐れながらも、そう尋ねた。
「これは、えっとですね...その...」
「まだ分からないのか?この方はベルゼルグ王国第一王女、ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリス 様その人だ!」
と、イリスの言葉をさえぎり、クレアから、想定していた最悪の事実が告げられた。
「ね、ねぇイリス。ウソだよね...?イリスはイリスだよね...?」
泣きそうだ。この世界で初めて友達ができたと思ったのに。ウソだと言ってくれよ...
「...ごめんなさい。隠す気はなかったのですが、言い出せなくて...」
「っ...!!」
「むしろ、アイリス様を知らんとは、そんな国民がいようとは。」
否定、してくれなかった。
「クレア、ヒナタは最近ここにきたばかりですから。その、ヒナタ。隠していてごめんなさい。でも、私は...」
「...俺を、嘲笑っていたのか?イリス、いや、アイリス。仲間ごっこして、最近ここに来て弱い俺をからかってたのかよ!」
「っ...!!ちがいます!私は本当にヒナタを!」
「信じられるかよ!それもまたウソなんだろ!?」
俺は怒りで声が震えていた。偉いやつが嫌いだってのに、王族なんて...
「俺は本当に、お前のことを友達だと思ってたのに!お前を信じてたのに!」
俺は女言葉を使うのを忘れていた。はっと気がついて、前を見ると、アイリスが泣いていた。
「っ...!?」
「私は...!!私も、ヒナタを本当に友達と思っました...よ?信じて下さい!本当に私は...!!」
「...信じれるかよ。王族の...偉いやつの言うことなんて。」
俺は涙ぐんで、そう言ってからこの場を去った。
「ヒナタ...ぐすっ...ごめん...なさい」
後ろでアイリスが泣きじゃくっていたのを無視して...
最後まで読んでいただきありがとうございます!
二作平行してると、とても疲れますね。まぁでも、頑張っていきますので、これからもついてきてくれるとありがたいです!では、また次回!