この新しい護衛役に祝福を!   作:コードAtoZ

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ちわー♪コードAtoZです!申し訳ございませんが、タイトルを原作に似せて作るように変更したので、1話、2話のタイトルを変更させて頂きます。本当にごめんなさい。
それでは、どうぞ。


3話 この転生人に真実を!

「エクステリオン!!」

イリスがそういい放つと、目の前のカエルに斬撃が走り、真っ二つになった。

 

「つ、つえぇ...!!イリス、ホントに女の子!?」

俺が一番思ったことを言うと、

「そ、その言葉は酷いです!ちゃんと女の子ですよ!」

と、イリスが怒りながら訂正してきた。

イリスの強さは半端なかった。クリエイト・ウォーターを覚えただけの俺なんかよりも遥かに強かった。

 

「てか、その凄そうな剣はなに!?」

 

「えっと、なんとかカリバーと言って、神器というものらしいです。」

神器とか、なんか凄そうだな。良く分からんが、武器も強いのだろう。俺、武器なんもないんですけど。

 

「でも、ヒナタのクリエイト・ウォーターも、普通よりも強い気がしますよ。」

 

「そうなの?私にはよく分からないけど。」

よく分からないけど、ほめられたっぽいのでちょっと嬉しかった。人にほめられるのは何年ぶりだろうか。

 

「よーし!クリエイト・ウォーター!」

俺は少し調子に乗り、カエルに向かって魔法を放った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はぁぁ。疲れたぁぁ。」

俺達はクエストを終え、帰っているところだった。

 

「はい!私も、久しぶりにこんなに運動して疲れました!」

イリスはそう言っているが、元気そうだ。ほんとに女の子かよ!と思ったが、怒られるので言わないでおこう。

 

「...今ひどいこと思いましたね。ヒナタは顔に出やすいです。」

ばれたようだ。そんなに顔に出てるのかぁ、これからは気をつけよう。

 

 

俺達はクエストの報酬受け取りと、ジャイアント・トードの換金を終え、ギルドを出た。

 

「ちょっとカエル倒しただけでこんなにもらえるなんて、なんていい世界!!」

 

「こ、これで満足なんですか。そんなに高くない気もしますが...」

俺が感激しているところ、イリスはそんなに感激してないようだ。いやいや、こんなお金持ったことねぇだろ。...え?俺だけ?

 

「そういやイリスは家どこなの?もう結構遅いし、送ってくよ。」

周りはもう日が暮れかけていて、少し暗かった。女の子を一人で帰すのは流石に気が引けるので、そう提案した。

 

「だ、大丈夫ですよ!私、ヒナタよりは強いですから。」

「いや、それはそうなんだけど、それでもやっぱりこの時間に一人では...」

 

「アイリス様ーーー!!!やっと見つけましたよーー!!」

俺の言葉をさえぎり、遠くから誰かが叫びながら向かってきた。

 

「はぁ...はぁ...アイリス様!勝手に出歩かれては困ります!!」

「ク、クレア...すみません。でも、お城の中が暇なのが悪いと思います!」

 

「そ、そう言われましても...」

と、イリスが反論すると、女の人...クレアは、少し困っていた。

 

それよりも、気になることが。

 

「お、おいイリス、これってどーゆーこと!?この人だれ?アイリスって?しかもお城って...どーゆーことなの?」

俺は最悪の事実を恐れながらも、そう尋ねた。

 

「これは、えっとですね...その...」

 

「まだ分からないのか?この方はベルゼルグ王国第一王女、ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリス 様その人だ!」

と、イリスの言葉をさえぎり、クレアから、想定していた最悪の事実が告げられた。

 

「ね、ねぇイリス。ウソだよね...?イリスはイリスだよね...?」

泣きそうだ。この世界で初めて友達ができたと思ったのに。ウソだと言ってくれよ...

 

「...ごめんなさい。隠す気はなかったのですが、言い出せなくて...」

 

「っ...!!」

「むしろ、アイリス様を知らんとは、そんな国民がいようとは。」

否定、してくれなかった。

 

「クレア、ヒナタは最近ここにきたばかりですから。その、ヒナタ。隠していてごめんなさい。でも、私は...」

 

「...俺を、嘲笑っていたのか?イリス、いや、アイリス。仲間ごっこして、最近ここに来て弱い俺をからかってたのかよ!」

 

「っ...!!ちがいます!私は本当にヒナタを!」

 

「信じられるかよ!それもまたウソなんだろ!?」

俺は怒りで声が震えていた。偉いやつが嫌いだってのに、王族なんて...

 

「俺は本当に、お前のことを友達だと思ってたのに!お前を信じてたのに!」

俺は女言葉を使うのを忘れていた。はっと気がついて、前を見ると、アイリスが泣いていた。

 

「っ...!?」

 

「私は...!!私も、ヒナタを本当に友達と思っました...よ?信じて下さい!本当に私は...!!」

 

「...信じれるかよ。王族の...偉いやつの言うことなんて。」

俺は涙ぐんで、そう言ってからこの場を去った。

 

「ヒナタ...ぐすっ...ごめん...なさい」

後ろでアイリスが泣きじゃくっていたのを無視して...

 

 

 





最後まで読んでいただきありがとうございます!
二作平行してると、とても疲れますね。まぁでも、頑張っていきますので、これからもついてきてくれるとありがたいです!では、また次回!

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