今回はオリ主のキャラの名前を〇〇にして執筆しました。
理由としてはこの作品は読者の皆さんはご存知かと思われますがオリ主の設定が毎回変わります。故に分かりにくいかということ、そして毎回設定が変わるならオリ主の名前も〇〇にした方が違和感などが無く楽しめるかとと思い、今回はテストも兼ねてこの形式で行こうと思います。
最後にアンケートも用意してますのでそちらにも協力してくださると嬉しいです。
それではどうぞ。
「蘭。今日からうちでホームステイする事になった〇〇くんだ。」
ここから出会いは始まった。
彼は日本人とイギリス人のハーフで小さい頃は日本にいたのだが小学校の頃にフランスに家族で移住していた。
その為、日本語は多少は話せるがまだまだと言ったところだ。
「よ…よろ…しく?」
「・・・・・・・・」
オドオドしていてパッとしない。それが蘭から見た彼への第1印象だ。
「蘭、お前は彼に華道について色々と教えてあげなさい。」
「あ、あたしが!?」
「うむ。お前も華道を学んでる身だ。学ぶだけではなく人に教えた方が知識も身につきやすくなるというものだからな。」
なんであたしが…と心の中で父親に悪態をつくも、断る訳にもいかず蘭はその役目を引き受けた。
「よ…よろしくお願いします…」
「……よろしく。」
本当に大丈夫なんだろうか。
その時の蘭の心情はただこれだけだった。
◆ ◆ ◆ ◆
〇〇が来てから2ヶ月がたった。
日本語の学習については彼の飲み込みが早かった為か今では普通の日本人とも大差ないくらいにまで話すことが出来るようになっていた。
華道についてはだいぶ上達してきたのだがまだまだと言った感じだ。
「ラン、これでどうかな?」
「うん、悪くないね。でもこの花が少し萎れてる。」
「えっ?」
「この花は萎れやすいからもっと注意した方がいい。」
「はい。」
また失敗した…と落ち込む〇〇であったが、蘭はそのまま話を続けた。
「でも最初の頃よりはかなり上手くなってる。もっと自信を持っていいよ。」
その一言で〇〇は驚きと喜びが混ざったような表情をした。
「ホント?」
「うん。花を見てればわかる。」
「……ありがとう」
蘭の言葉を聞いて〇〇は笑顔になった。その笑顔を表すのであれば、彼の心に花が咲いたような笑顔だった。
(なんか…可愛い。)
ふと蘭はそう思ってしまった。
男の子に対して可愛いなんて表現は変かもしれない。でもなんだか本当に自分の弟子が出来たような気分になり、蘭も知らないうちに笑っていた。
「まだやっていたのか。そろそろ休憩にしなさい。お茶も淹れたぞ。」
「うん。そうするよ。」
父親に言われ、蘭は片付けを始めた。
「これは…〇〇くんが生けたのか?」
「はい。」
「ほう…中々上手くなったじゃないか。」
「ありがとうございます!ランのご指導のお陰です!」
「フッ…そうか。」
それから〇〇は「ランは凄いんデス!」と色々な事を蘭の父親に話していた。それを聞いていた父は娘の成長を感じどこか誇らしげになっていた。一方の本人は「いつまでやるの…」と言いたそうにしながら顔を赤くしていた。
◆ ◆ ◆ ◆
ある日の事だった。
蘭は〇〇を連れてショッピングモールに来ていた。華道で必要なものを買いに来たついでに〇〇にショッピングモール内や付近のお店や施設の案内をしていた。
「ランさん!お久しぶりです!」
そこにやって来たのはイヴだった。
「久しぶり。買い物?」
「ハイ!骨董品を見に来てました!」
「相変わらずだね…。」
明るく返答をするイヴに対して蘭は苦笑いしていた。
「ラン、この人は?」
「イヴだ「若宮イヴです!」ちょっと?!」
紹介しようとしたところイヴが食い気味に話に割り込んでいた。
「あなたはもしかして国外から来たのデスか?」
「はい!フィンランドからです!」
「フィンランドデスか!ボクはイギリスから来ました!」
「イギリスですか!素敵なところですね!」
と、自分を差し置いて弾む会話を見ていて蘭はなんだかモヤモヤしていた。
「〇〇、早く行かないと全部見て回れないよ。」
「うん。じゃイヴ、また今度!」
そのままイヴと別れ、〇〇は早足で進む蘭に必死でついて行った。一方の蘭は何故かモヤモヤしてしまい一刻も早くここから立ち去りたいと思っていた。
「ラン、どうしたの?体調悪いの?」
「…そんなのじゃない。」
そうは言っているがあからさまに不機嫌であるのが見て取れた。〇〇は辺りをキョロキョロと見ていた。そして…
「ラン、ちょっと待ってて貰っていい?」
「えっ?あっ…ちょっと!?」
〇〇が駆け足でどこかに行ってしまい、蘭はその場に置いてけぼりにされてしまった。近くのベンチに腰をかけながら深いため息をつく蘭は自分の気持ちについて考えていた。
「はあ…なんなんだろ…。」
自分でも分かるくらいに変な感じだった。なんだかいつもの自分が制御出来ない、そんな気分だった。いったいこの現象はなんなのだろうか。今の蘭には検討もつかず、ただため息を着くことしか出来なかった。
「ラン!お待たせ!」
〇〇が駆け足で戻ってきた。
「……どこ行ってたの?」
「これが目に入ったから…買いに行ってたんだ。」
〇〇が蘭に見せたのはブーケンビリアという南国の花のような髪飾りだった。
「ランにあげようと思って」
「あたし…に?」
「ちょっと動かないで…」
そのまま〇〇は蘭にその髪飾りをつけた。
「うん、似合ってるよ。」
「えっ…?」
「ねえラン、ブーケンビリアの花言葉って知ってる?」
「花言葉…?」
「ブーケンビリアの花言葉は『情熱』『あなたは魅力に満ちている』なんだ。なんかランみたいだよね。」
そう言われ思わず蘭はドキッとしてしまった。なんだか何時もより〇〇を意識してしまう。この気持ちはなんなんだろうか。
そう言えばひまりからそんな現象に関しての話を聞いたことがある気がする。確か…
「ラン?大丈夫?」
「だっ…大丈夫だから!ほら行くよ!」
これまで以上に顔を赤くし、蘭は先を急いだ。〇〇も再び彼女の後をついて行った。
この後日、蘭がこの感情について理解することになる。
しかし、それは決して幸せの始まりという訳では無かった…。
◆ ◆ ◆ ◆
「・・・・・・・」
蘭は物凄く不機嫌な表情をしていた。この日、〇〇は羽沢珈琲店にアルバイトに出かけていた。
どうやら若宮イヴから誘いを受けたらしい。〇〇が「バイトをしたい」と言い出した時、蘭は「華道の練習はどうするの?」と問いただしていたが、それを振り切り始めたのだという。因みに〇〇曰く、「蘭の父からは許可をとっているから問題無い」らしい。
「ただいま。」
〇〇が帰ってきた。はやる気持ちを抑えながら玄関に向かい彼を出迎えた。
「遅かったね。」
「ごめん…。」
「バイト、2時までだったよね?もう4時だけど?」
「ちょっとイヴと色々お話してたんだ。フィンランドのお話とかバンドのお話とか色々と聞いてて…。あ、今度剣道にも誘われたんだよ。」
「……またイヴ?」
イヴの名を〇〇の口から聞き、蘭はより目付きが鋭くなった。
「なんでイヴとばっかりいるの?なんで?」
「なんでって…楽しいから…」
「じゃああたしとは?華道は?」
「た…楽しいよ。」
「じゃあなんで!?」
納得がいかないと言わんがばかりに声を上げた。
「なんであたしとは一緒にいてくれないの?なんでイヴとばかりいるの?最近気がつけばイヴとばかりいるじゃん!それなのに最近はあたしとはほとんど話してくれないじゃん!あたしじゃ駄目なの!?」
「そんなことない!でもイヴとも「イヴの名前は出さないで!」」
無理やり言葉を遮り怒りを顕にした。その時の蘭は興奮した猛犬のようにフゥーフゥーと息切れしていて傍から見れば普通の状態じゃないというのは一目瞭然だった。
「大体〇〇は華道の勉強に来たんでしょ!?じゃあ華道やるべきなんじゃないの!?……あたしがちゃんと教えてあげるから…。」
先程よりも息切れは激しくなっているが少しずつ冷静になってるようにも見えた。
しかし…
「なんで?」
「えっ?」
「なんでランにそこまで決められなきゃいけないの?」
ついに〇〇が蘭に牙を向いた。
「ボクが誰と一緒にいるかなんてボクの勝手でしょ!?確かにボクは華道の勉強に日本に来た!でも華道だけやってても仕方ないよ!ボクは日本の色んな文化を知りたいんだよ!イヴはそんなボクに色々教えてくれる!ボクはそれが楽しいんだよ!」
「……で、でもあたしだって色々と…」
「じゃあランは何を教えてくれたの?
確かに華道の他に日本語や色んな場所を教えてくれたよ。でも最近は口を開けば華道華道って、それだけじゃん!」
目から涙をこぼしそうになる蘭に気付いていない〇〇はそのまま…
「ボクはイヴといる方が楽しいんだよ!!!
それにツグミだってボクを大切にしてくれる!!!
今のランといるよりもずっとマシだよ!!!」
トドメの言葉を放った。
その日、蘭は部屋に引きこもり、〇〇と会話をすることは無かった。
◆ ◆ ◆ ◆
どうして?
どうしてこうなったの?
あたしが悪かったの?
でもあそこまで否定しなくてもいいじゃん。
あたしはただ〇〇と一緒にいたかっただけなのに。
それなのに…
しばらく考えた。そしてわかった。
そうか…
〇〇は悪くない。
本当に悪いのは…
〇〇をこんなことになるまで放置してしたあたしなんだ。
◆ ◆ ◆ ◆
次の日、〇〇は蘭の部屋の前で彼女を呼んでいた。
「ラン、昨日はキツいこと言ってゴメン。もう一度話してくれないかな?」
〇〇がそう言うとゆっくりと扉が開き、部屋から蘭が出てきた。しかし、その時の蘭は髪はボサボサで目の下にクマまで出来てきた。
「ラン!?大丈夫……えっ?」
その瞬間、〇〇は蘭に部屋の中へと引きずり込まれてしまった。
蘭は部屋に〇〇を連れ込むと中から鍵をかけた。
「ラン…どういうこと?」
「ごめんね。」
「えっ?」
「あたしがちゃんと…」
「ちゃんと導いてあげることが出来なくて。」
その時の蘭の瞳には光が灯っていなかった。まるで正気を失い、悪魔にでも取り憑かれたかのようにそう呟いていた。
「でも大丈夫。もう同じ過ちは繰り返さないから…。」
「ラン?何言って…」
「生徒が間違えた事を覚えたら、正してあげるのが教育者だったよね。だから…」
「今からあたしが…ちゃんと教えてあげるから…。」
この時、〇〇は死を覚悟した。
◆ ◆ ◆ ◆
「ラン、今日はこのくらいでいいの?」
「うん。じゃあちょっと休憩に散歩しに行こうか。」
「うん!」
それから〇〇はいつもと変わらず蘭と仲良く過ごしていた。
毎日のように華道をしたり、散歩をして色んなものを見たりと楽しい日々を送っていた…
「あっ!〇〇さん!お久しぶりです!体調が悪いって聞いていたのですが大丈夫なんですか?」
そこに通りかかったイヴが近寄ってきた。しかし、蘭はいつもと変わらない余裕で構えていた。
そして〇〇は…
「〇〇さん?」
「あっ…あっ…うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」
突然断末魔のような大声を上げその場に蹲ってしまった。
「〇〇さん!?どうしたのですか!?も…もしかして病気なんですか!?」
「〇〇、しっかりして。」
「フゥー…!フゥー…!」
「〇〇さん…」
「大丈夫だよ。あたしにまかせて。」
「で…ですが!」
「いいから。ちゃんと対処法はわかってる。」
そう言って蘭は〇〇を連れてその場から立ち去った。
「大丈夫だよ。もうすぐ家に着くからね。」
そう言って蘭は〇〇を支え続けた。
(良かった。ちゃんと
以前、〇〇は蘭にブーケンビリアの花飾りをプレゼントしながらこう言った。「ブーケンビリアの花言葉は『情熱』『あなたは魅力に満ちている』なんだ。なんかランみたいだよね。」と。
実はブーケンビリアには『情熱』『あなたは魅力に満ちている』の他にもう1つ花言葉がある。
もう1つの花言葉。それは…
『貴方しか見えない』
その言葉通り、今の蘭には〇〇しか見えていなかった。
ヤンデレ難しかったです…。
マジでヤンデレ小説書きなれてる人ってマジですごいと思いました。
アンケートのご協力よろしくお願いします。
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