今回の設定
風音とりみは結婚して同棲してます。
風音はサラリーマン、りみは専業主婦となっております。
人の1日は朝起きて、飯を食って、職場や学校に行って、仕事や勉強をして、終わったら家帰って、課題があったらそれをやって、風呂入って、飯食って寝る。だいたいの人がこんなサイクルだろう。
もちろんそれは俺も例外ではない。
社会人である以上、働くことは責務となる。そしてそれを勝手に破るわけには行かない。
だが…
(眠い…。まだ起きたくない…。)
どうしても疲れと睡魔には勝てないものだ。社会人になり、親元を離れて暮らしている為、基本的に生活費等は自分の給料から払っている。そしてその給料を貰うためには働かなくてはならない。その為朝から夕方まで働きづめな訳だ。時々残業もしなければならない為溜まる疲労は計り知れない。疲れを取るには睡眠が大切だと言われる。だが、どれだけ寝ても回復量よりも疲労の方が上回ってしまう。
(もう5分だけ…目覚まし時計も繰り返しなるように設定されてるしもうちょっと寝ても大丈夫かな…。)
そう思い再び眠りにつこうとした。
その時…
「風音くん、起きて!」
「ん~。」
俺の体をゆさゆさと揺らしながら耳に可愛らしい声が聞こえてきた。
「…まだ眠い…よ…。」
「ダメ!起きないと朝ごはんなしだよ?」
「んん…。」
重い瞼を開けると眩しい光と共に最愛の人の顔が見えた。
「やっと起きた。おはよう!」
ニコッと笑いながら寝起きの俺に尊死という更なる眠りにつかせるような可愛い表情を向けてくる彼女、牛込りみ。
「りみ…おはよ…。」
「朝ごはん出来てるから一緒に食べよ?」
「うん…。その前に顔洗って来るよ…。」
「じゃあ待ってるね。」と言ってりみは部屋を出る。そのままもう一眠り行きたいところだったのだが、流石にりみに怒られると思いベッドから出て、洗面台で顔を洗い眠気を覚ます。そしてテーブルに向かうとそこには炊きたてのご飯、味噌汁、玉子焼きにウインナー、そしておひたしと朝から豪華な食事が待っていた。
「風音くん、早くしないと冷めちゃうよ?」
「うん。」
二人とも椅子に座ったところで「いただきます。」と手を合わせて食べ始める。そして手始めに味噌汁を飲む。口の中でほどよい味噌の風味が広がる。
「うん、美味しい。」
「ホントに!?良かったぁ~。」
俺の言葉を聞きほっとしたようにりみが呟いた。そのまま箸を玉子焼きに伸ばし、口に運ぶ。これもまた甘めの味つけで俺好みだった。
「りみ…また料理の腕上げた?玉子焼き前よりも美味しくなってるよ。」
「えっ!?そう…かな…?」
「うん、そうだよ。」
俺が褒めるとりみは恥ずかしそうに照れていた。その様子も可愛くてじっと見ているとさらに顔を真っ赤にした。
朝食を食べ終わると歯を磨き、家を出る準備をして玄関に向かう。すると奥から「ちょっと待って!」とりみが慌てて出てきた。
「はい、これ持っていって。」
彼女が差し出してきたのは弁当箱。恐らく早くに起きて朝食を作りながら頑張って作ってくれたのだろう。
「おお…ありがとう!これで今日も頑張れそうだよ!」
「うん!それと……いい…かな?」
顔を赤くしながら恥ずかしそうに呟いた。その瞬間、俺は彼女が何を求めているのかすぐにわかった。
「わかったよ。」
そう言ってりみの唇に自分の唇を重ねる。いわゆるキスというものだ。少したって唇を離すとまだ顔を赤くしていたが、可愛い照れ笑いを向けてきた。
「ありがとう…。頑張ってね。」
彼女の言葉に背中を押され、俺は家を出る。
今日も彼女の為に頑張りますか!
そう気合いを入れ直して、俺は会社に向かった。
◆ ◆ ◆ ◆
時刻は午後7時。
今日も少しの残業により、定時には帰れず…といった若干社蓄のような仕事を終えてようやくこの時間。因みに今は電車に揺られながら帰路についている。
『次は~○○~、○○です。お降りの際はスマホ、傘などの忘れ物の無いようにご注意ください。』
俺が降りる駅が近づいて来た。
かなり眠く、正直今すぐ寝てしまいたい位だが、ここで寝たら電車を乗り換えないといけないし、帰りを待っているあの子が心配するだろう。俺は重い瞼を頑張って開けていた。家につく前に眠気覚ましにモン○ターでも買って飲んどくかな。
そこから到着した駅に降りて、近くのコンビニで眠気覚ましのエナジードリンクを買って飲む。少し刺激が強いがお陰でしっかり目が覚めた。そのまま歩くこと数分。すると愛しの彼女が待っている一軒家が見えた。今頃りみは何をしているのかな?と思いながらドアノブに手をかける。
「ただいま。」
俺の声が聞こえたのかリビングからりみが早足でこっちにも来た。
「お帰り!遅かったから心配したよ?」
「ごめん、残業入っちゃって…。」
「そっか…。今日もお疲れ様。」
俺の持ってた鞄を手に取り、一緒にリビングに向かう。
「ご飯もお風呂もできてるけどどうするの?」
「じゃあ…お風呂入って来ようかな。」
「わかった。その間にご飯温め直しておくね。」
それからしばらくお風呂に浸かって疲れをとり、風呂から上がって服を着替えてキッチン付近に向かった。するとそこには頑張って料理を盛り付けして、テーブルに配膳している姿があった。
「……あっ、ご飯もうすぐ出来るから座って待ってて。」
俺に気付き、りみはそう言った。だけど流石にやらせっぱなしというのも良くないだろうと思い俺は食器棚から数枚お皿を取り出した。
「手伝うよ。」
「えっ?でも風音くん疲れてるんじゃ…。」
「それはりみもでしょ?2人でやった方が早く食べれるしね。」
「じゃあ、お願いしようかな。」
こうして、協力して準備を終えた俺たちは彼女が作った夕飯にありつくことになった。
「…うん、この肉じゃが…今まで食べた中でも1番美味しいよ。」
「ふふっ…ありがとう。」
嬉しそうに俺を見る彼女の笑顔を見るとこっちまで嬉しくなってきた。
どれだけ仕事が辛くても、この世間がどれだけ理不尽なものでも、彼女といるとそんなことは些細なことに思えてしまう。
俺はりみを支え、りみは俺を支えてくれる。今の俺は…世界中の誰よりも幸せだ。誰に聞かれてもそう胸を張って言えるくらいに。
「どうしたの?私の顔に何かついてる?」
「ううん、りみがかわいいなぁって思っただけ。」
「かわっ…!?可愛いって…」
「あっ、照れてる。」
「も~!意地悪しないでよぉ!」
「ごめんごめん!でも可愛いって思ってるのはホントだって!」
りみ、いつもありがとう。
そしてこれからもよろしくね。
いや~りみりん書いてて楽しかったわ。
コメントや高評価くださるととても嬉しいので是非お願いします!
@kanata_kizuna
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