提督が鎮守府より“出撃”しました。これより艦隊の指揮に入りま………え? 作:夏夜月怪像
ファイズ編の主な登場人物紹介といきます。
乾 巧/仮面ライダーファイズ
流星鎮守府にて清掃員のバイトをしていた、フリーターの青年。
西暦2003年、都内のみならず世界規模に影響を及ぼした大企業・スマートブレインが開発した“3本のベルト”の一つ、ファイズギアの所有者であり、人類を滅ぼさんとするスマートブレインやその構成員と言うべき怪物《オルフェノク》を相手に、人の夢を護るために戦い続けた。
良く言えば裏表の無い、悪く言えば口の悪い性格で、無愛想な態度と相まって冷たい人間だと誤解されがちだが、その内には人の心を守ろうとする、誰よりも熱いハートを秘めている。
鎮守府を支配していた提督・春島を倒したことにより、自分の用は無くなったとして鎮守府を去ろうと考えていたが、戦いを最後まで見届けた龍田たちからの説得もあり、海軍総司令部査察局長・花田刀治郎からの流星鎮守府提督着任の命を受諾。
ここに、人類の未来や海の平和のみならず、人の夢を護るために戦う提督が誕生したのである。
龍田
天龍型軽巡洋艦2番艦娘。
各種資材の合成による《建造》から誕生する《オリジナル》と呼ばれるタイプと違い、人間から覚醒したタイプとされる《ライズアップ》で、本名を『猪宮紫苑』という。
『龍田』らしい、おっとりした雰囲気の少女であるが、その戦闘センスと成長速度は天賦の才とされており、大本営や春島から期待を向けられ、その分ハードスケジュールの下で任務をこなしていた。
7歳の頃、実父である猪宮忠夫と生き別れてしまい、艦娘となってから流星鎮守府で再会したが、お互いに変わり過ぎてしまった為、なかなか話しかけられずにいた。
春島の手から、龍田や他の艦娘たちを開放しようと戦った猪宮を喪ったが、父の遺志を継いで仇を取ってくれた巧に深い感謝の念を抱くと共に、彼とならどんな苦境でも乗り越えていけると確信。提督になってくれるよう説得した。
文月
睦月型駆逐艦7番艦娘。
流星鎮守府に在籍する艦娘の中で一番の新参者で、着任して日が浅いこともあってか、かなりの甘えん坊である。
着任して間もなく、春島から『特別なお願い』として、資材の補給を担う貨物船を強襲、乗組員を皆殺しにしてしまう。
守るべき人間を手に掛けてしまったことを悔やみ、泣いていたところで猪宮と巧に出会った。
手を差し伸べられたことから巧に懐き、彼が鎮守府を去ろうとした時には泣きつき、しがみついてまで留めようとした。
巧が提督となることが決まってからは、巧に甘える目的で任務に勤しむようになったとか。
長月
睦月型駆逐艦8番艦娘。
春島が提督になる、少し前に着任した艦娘で、艦娘寮では文月と五十鈴の2人がルームメイトである。
凛々しい雰囲気に違わず、勇敢かつ男前な性格で、春島からの暴挙にも臆することなく立ち向かっていたが、彼の言葉を信じて疑わない市民たちから反感を買う結果となり、前線から外れ、《特別任務》と称した春島にとっての反乱分子を排除する汚れ仕事や、遠征ばかりを繰り返す日々を過ごすようになった。
巧が提督となることが決まってからは、文月を見倣って「誰かに甘える」練習をしている模様。ちなみに、実は高い所が苦手。
五十鈴
長良型軽巡洋艦2番艦娘。
大きく伸びたツインテールとハキハキした性格が特徴で、改装済。
文月と長月の二人とは寮のルームメイトであり、二人に取っては面倒見の良い姉代わりでもある。
猪宮とは彼が提督だった頃からの顔見知りで、彼の復讐に対し、素直に賛同は出来なかったが、可能な限りの情報提供をするなどの協力はしていた。
巧が提督となってすぐ、猪宮の秘密と最期を聞かされた際には、独り彼の墓に花を供え、助けられなかったことへの謝罪と感謝の意を伝えた。
余談だが、個体差なのか着痩せするタイプらしく、通常の《五十鈴》よりも大きな胸がコンプレックス。
猪宮忠夫/ボアオルフェノク
流星鎮守府元提督。階級は少将。
《子煩悩提督》とあだ名されるほど、家族や艦娘を大切にしており、愛妻家としても知られていた。
艦娘の指揮についても非の打ち所が無く、艦娘たちからの信頼も厚かったのだが、当時の上層部一派はこれが気に食わなかったらしく、自分たちが犯してきた数々の悪事を、卑怯な手口で押し付け、一方的な決断で海軍から追放。さらに金で雇った暴漢たちに襲わせ、散々に痛めつけた。
自身に降り掛かった災難を恨み、絶望したとき、オルフェノクに覚醒。艦娘たちの開放や自分の復讐を果たす為に、清掃員として鎮守府へと潜入した。
変わり果てたその容姿から『豚』と陰口を叩かれようと、暴力を振るわれようと、大切な家族を取り戻し、守れるのならという一念で辛抱強く耐えていたが、標的であった春島までもがオルフェノクであった為、力の差で敗れてしまい、巧と実の娘である龍田こと紫苑が見守る中、その二度目の生涯を終えた。
春島勇矢/レオオルフェノク
流星鎮守府提督。階級は中佐。
関東海軍士官学校を次席で卒業するほどの秀才で、一軍人としての能力も高かった。
そんな彼の最大の問題点はただ一つ、『人間性』にあった。
優秀とされる人間を輩出してきた名家に生まれ、金も地位もある環境で生まれ育ったが故か、常に自分が他人の上に立っていなければ気が済まない、傲慢不遜な性格で、その対象は艦娘であろうが目上の人間であろうがお構い無しだった。
ある時、スマートブレインから送り込まれたオルフェノクの襲撃を受け、使徒再生の攻撃によってオルフェノクに覚醒した彼は、自身の力を試したいという身勝手極まりない理由で、邸宅内の人間を全て、襲撃してきたオルフェノク諸とも皆殺しにした。
スマートブレインに入社後は、あらゆる手を使ってのし上がり、最終的にはオルフェノクの王になろうとしたが、本社が倒産した為に失敗。
その後、自身に媚びる或いは従う者のコネを使って流星鎮守府の提督として着任し、艦娘を使っての人類滅亡計画を進め始めるも、これに気付いた猪宮の妨害や巧たちの反発によって阻まれ、倒されて生涯を終えるという、本人に取っては屈辱極まりない最期となった。