提督が鎮守府より“出撃”しました。これより艦隊の指揮に入りま………え? 作:夏夜月怪像
鳴海探偵事務所、地下ガレージ・・・
翔太郎たちが情報収集をしている中、フィリップも『
ところが………
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「えっ?情報を絞り込めないって?」
一旦、合流した翔太郎たちであったが、フィリップからの中間報告を聞いて驚いていた。
「どういう意味だよ、そりゃ?」
『言葉通りの意味だよ、摩耶ちゃん。津島狩 幹夫と水面川ゆかりの身に起こった磁石現象……その正体に辿り着く為のキーワードが不足しているんだ』
翔太郎の持つ携帯電話型ガジェット《スタッグフォン》の受話器越しに、摩耶の問いに応えるフィリップ。
「……して。君たちの方は収穫はあったかい?」
『ああ……それなんだが』
翔太郎や漣、摩耶たちが街の
中学・高校生を含めた若年層から婚活に励んでいる熟年層といった幅広い世代の女性を中心に人気を集めている、奇妙な『占いサイト』が存在する事を突き止めた。
サイトの名称は『赤い糸の結び目〜あなたの運命の人は、すぐそこに〜』―――。
名称は勿論だが、ホームページの怪しさもコテコテな物で、真っ当な人間なら間違い無く相手にしないであろうサイトだ。
匿名による投稿も受け付けているらしく、同サイト内に掲載されているコメント欄の中には「願いが叶った」と喜ぶ相談者たちの感謝の言葉が多数綴られていた。
・・・ところが、だ。
調べを進めていく内に、俺たちはそのサイトに潜む、ドス黒い闇を見つけてしまった。
「クイーン&エリザベスの二人から仕入れた情報だがよ………別の匿名掲示板に、『赤い糸の結び目』と関係有りそうな書き込みがあったっつーんだよ」
仕入れたデータと問題のサイトの感謝メールを照らし合わせてみると、匿名掲示板に書き込まれているのは『願いが叶った』と喜んでいるユーザーの、いわゆる『運命の人』に該当する人たちの呟きであるらしく。
その内容は、驚きこそあるが喜びの声は皆無に等しく、寧ろその逆……『初めて会ったばかりなのに、一方的にプロポーズされた』とか『結婚して、子供も居るのに、夫の前で抱き着かれたせいで誤解されて、離婚しなきゃならなくなった』などといった、悲しみや絶望の声がほとんどだった。
「………っ」
「何が運命の人だよ……こんなの、仕組んだ奴の自己満足にしかならないじゃねえかッ!!」
「同感ね。取り敢えず、証拠集めとして現存してる書き込みには一通り目を通したけど……案の定と言うべきか、問題のサイトに書き込みをしていない被害者側のほとんどが泣き寝入りしちゃってる状況みたいよ」
ショックのあまり、言葉を失う亜樹子と怒りを露わにする摩耶。それに対し、瑞鶴は怒りを抑えつつ、被害者達の現状を教えてくれた。
「提督……」
「!」
すると、そこへようやく望月が目を覚ました。
「望月……悪いな、起こしちまったか?」
「ん……良いよ、気にしなくって。それよりもさ……なぁんかムカつくよね、この『結び目』って言い方」
「結び目?」
寝起きの望月が発した、何気無い一言。
翔太郎の中で、『何か』が見えた。
「―――フィリップ!『検索』を頼む!!」
嗚呼・・・これまた、かーなーり難産になるやも(;´∀`)
次回、ひょっとしたら犯人とメモリが判明するかも?