提督が鎮守府より“出撃”しました。これより艦隊の指揮に入りま………え? 作:夏夜月怪像
だが私は謝らない。
西暦2007年……この時代を起点に、人々は「時間」を狙われるという、かつて無い災難に見舞われた。
時間とは『記憶』……すなわち『過去』から『未来』へ続く全ての事であり、時間を手に入れようとするその災厄は、『
イマジンは『過去』を持たぬが故に記憶も実体も持たず、取り憑いた人間の記憶を利用して実体を得る。
その実体を得る為に、イマジンは取り憑いた人間と“ある事”を行う必要があった………。
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「しっかしよぉ…早えもんだな。あれからもう10年だぜ?」
「先輩。正確には11年だよ、11年」
「何にせよ、モモの字が言うとるのは月日が経つのは早いなっつーことやろ?」
「ね〜、まだ着かないの〜?」
都内を走る特急電車。その一車両に、異様な風貌の四人組が一般の乗客に混じって乗車していた。
その異様さは凄まじく、一人は赤鬼の様な姿で、一人は亀甲模様のある体で青い亀のような顔をしている。
さらに、残る二人はそれぞれ、一角単眼に黒と金の体をした大男と、ロングコートを纏った紫の竜という、いずれもマトモじゃない取り合わせであった。
「おかあさん、アレ…」
「見ちゃダメっ!」
…などと言うやり取りが展開されても、見るなという方が無理な光景であった。
彼らは人であって人ではない。
この四人組もイマジンと呼ばれる、未来から来た存在である。
しかし……彼らはイマジンでありながら、一人の少年と共に、他のイマジンや数々の脅威から人々や時間を守るために戦った。
そして、現在は『一つの未来』として繋がったこの世界に居場所を見つけ、それぞれが気ままに暮らしていた。
そんな彼らだったが、ある時、突然呼び出しを受け、突然に指令が下った。
「『シンジュクにカントクとして着任しろ』……なんて、オーナーのおっさんもムチャ言うよな」
「先輩、それを言うなら『鎮守府』ね。あと監督じゃなくて『提督』だよ?聞き間違いも程々にしてよね」
赤鬼のイマジン・モモタロスが愚痴ると、青い亀のイマジン・ウラタロスが指摘する。
「やーい!モモタロスのバ〜カ」
「んだと!?ハナタレ小僧!!」
竜のイマジン・リュウタロスにからかわれ、ムキになるモモタロス。
「リュウタ。先輩が馬鹿なのは認めるけど、流石に気の毒だよ?」
「んだと!?スケベ亀ッ!!」
「コォラ!!こないな道のド真ん中で騒いで、みっともないやろ!」
金色のイマジン・キンタロスが注意する通り、道行く人々が奇異の目を向けていた。
「クッソ〜……クマ公の癖に、偉そうにしやがって」
「まぁ、キンちゃんの言うことにも一理ある…かな?確かに、こんな所で揉めててもしょうがないし」
「はーい…」
「……ん?」
と、ここでモモタロスが妙なものを感じ取る。
「先輩?」
「どしたの?」
「臭う……こりゃあ、イマジンの匂いだ…!」
この時、彼らが目指す鎮守府から《艦娘》時雨が遠征に向かい。その後を、謎の発光体が追いかけていったのである。
ハイ。やらかしました。
ここまで暴走するとは思いもしませんでした。