提督が鎮守府より“出撃”しました。これより艦隊の指揮に入りま………え? 作:夏夜月怪像
現在、You Tubeにて無料配信中のクウガも遂に終盤へ差し掛かりました!!
直撃世代として共に思いを深めた方々や、初見のみなさんと感動を共有出来ることを心から嬉しく思います(´∀`*)
そんなこんなで、年明け早々のハプニングです。
時雨と向かい合い、座っている鹿の怪物を目にした白露は、驚きのあまり言葉を失っていた。
「あ……白露。えっと、彼はね……」
事情を説明しようとした、その時。
鹿のイマジンはすっくと立ち上がり、部屋を出ていこうとした。
「え?あっちょ!何処に行くの!?」
「ま、待って!?」
二人が呼び止めると、イマジンはハッキリと答えた。
「決まっている。主とその姉妹、さらに同胞らを辱め、苦しめ、私腹を肥やしている不届き者めらを成敗するのでござる!」
「えぇ!?」
「そ、そんな突然過ぎるよ!?それに、僕が君に頼んだのは……!」
慌てて時雨が訂正しようとするが、鹿のイマジンは静かに首を横に振る。
「我が主。貴女が命を散らすようなことがあれば、それは某の破滅に繋がります。何より……万が一でもその様な事が起これば、貴女を想う姉上や妹君らが悲しみます」
「でも……っ」
「仮に某がくたばろうと、主が生きてくれさえすれば、幸運は必ず巡って参ります。貴女の手にしたそれが、きっと力になってくれる筈」
「………」
「では、これにて……」
一礼し、イマジンは部屋を後にしたのだった。
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「!!」
夕飯をご馳走になり、その後もらったバイト代で銭湯に行っていたモモタロスたちであったが、その帰り。モモタロスはイマジンの匂いに感付いた。
「?」
「どうしたの、先輩?」
「イマジンだ!昼間の奴とは違う、別の匂い……近えぞ!!」
そう言うと、タオルやらを入れた桶をウラタロスに預け、モモタロスは走り出した。
「えっ!?ちょっと、先輩!」
「亀!お前らは先に戻ってろ!!ゲンさんにはすぐ戻るって言っとけ!!」
「モモタロスずる〜い!!ボクも行くー!」
「リュウタ!お前は迷子になるからアカン!」
「わああ!クマちゃん離してよお!!」
「ん〜……しょうがないなあ」
正直なところ、この時のモモタロスの行動についてウラタロスは素直に賛同出来なかった。
モモタロスの持つ、イマジンを感知できる嗅覚は重宝すべき能力であり、その嗅ぎ分けに間違いがほとんど無いことは確かだ。しかし……
(『牙王』の時みたいに、嗅ぎ分けと追跡を逆手に取られるようなことになったら……マズいよね、かなり)
断片的な情報しか得られていないが、艦娘と呼ばれる女性達が戦っている深海棲艦という存在の中には、艦娘に酷似した姿と高い知性・戦闘能力を持った個体も少なからずいるとの事。
もし、それらが自分達の事をすでに把握していて、陽動する為の罠を仕掛けているのだとしたら?
そうだとすれば、深海棲艦がはぐれイマジンと結託している…なんて嫌な可能性まで出てくる。
ならば、此処は慎重になるべきでは……と思っていたのだが。
「……ま。脳ミソ干物な先輩に、そこまで悩むアタマは無い……か」
一方、鎮守府近辺。
「ぐ……ぁ…」
「も……もぉ、止めでぐれえ……っ」
昼間、モモタロス達に叩きのめされた憲兵たちが、他の整備士などに混じって、謎の巨影に痛めつけられていた。
「悪く思うな。これも『望み』を叶えるためだ」
新年早々、不完全燃焼でゴメンナサイ。
ダラダラと長ったらしくなりそうだったもので、一区切りさせていただきますm(_ _;)m