提督が鎮守府より“出撃”しました。これより艦隊の指揮に入りま………え?   作:夏夜月怪像

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連載から僅か8回……


なのに、まさかのUA6000超えにお気に入り登録者数51名ですって!?Σ(゚∀゚ノ)ノキャー


どうしましょう!?
よころんでいいですか!?

とゆー訳で第9回、いきます(^_^)ノシ

※驚きのあまり、誤字ってしまいました(^_^;)


8話 : Sとの邂逅/地球(ほし)()る悪魔

風都で殺人事件が起きた……

 

 

己が愛するこの街で、尊い人の命が…血が流された事に、翔太郎は胸を痛めた。

 

 

刃野刑事から特別に許可を貰い、現場へと足を運ぶと。

 

 

「…………」

 

「ご主人様……」

 

 

 

翔太郎は遺体に手を合わせる。

 

それを見て、漣も同じく手を合わせた。

 

 

「………」

 

 

遺体の状態は、実に無惨なものだった。

 

大型の動物か何かに襲われたかの様な咬み痕が無数に刻まれており、さらには火傷と思しき傷も見つかったのだが、遺体を不気味にしているのはそれが原因ではない。

 

 

 

 

これほどの重傷であるにも関わらず、遺体は笑っていたのだ。幸福(しあわせ)そうに。

 

 

「特別に被害者(ガイシャ)の遺体を見せてやったんだ。なんか情報を掴んだら、その時は頼むぜ?探偵」

 

 

ツボ押し器で背中を掻きながら、刃野刑事は翔太郎に念を押した。

 

 

「ウッス…」

 

昔馴染みの腐れ縁ということもあり、翔太郎は頭が上がらないのだなと漣は理解した。

 

 

 

「……っし。漣、一旦事務所に戻ろうか?依頼人に、中間報告をしなきゃだしな」

 

「あっ、はい!」

 

 

 

この時、事務所へ戻る二人の背中を静かに見つめる影があった。

 

 

その手には、骨の様な装飾を施した不気味な小箱が握られていた………。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

翔太郎を始めとした、多くの客に愛される喫茶店《喫茶・白銀(しろがね)》。

 

白川母娘と落ち着いて話をするべく、漣に事務所で留守番する様に言い聞かせ、依頼人たちには其処の美味いコーヒーや紅茶を御馳走すると誘ったまでは良かったのだが……

 

 

 

 

 

 

 

肝心の依頼主である小百合は来ず、来たのは娘の志穂理のみ。

 

さらに、彼女から発せられた一言が翔太郎たちを驚愕させた。

 

 

 

「お父さんが見つかった!?」

 

 

 

「ぽいっ!」

 

 

驚きのあまり、大声を出した翔太郎と亜樹子に対する、志穂理の返事はその一言のみだった。

 

 

 

「いや……あのな、志穂理ちゃん?返事に元気があるのは結構なんだが……その…もう少し、人と会話してくれないか?」

 

「ぽい?」

 

「だからね?その『ぽい』をちょっとだけ遠慮してもらえないかなあって……。いや、カワイイんだけどね?お姉さんたち、反応に困っちゃうのよ…ウン」

 

 

苦笑いしながらも、歳上らしくお姉さんぶって志穂理に説得をする亜樹子。

 

 

 

(これじゃあ、まるで子守だぜ………)

 

 

 

翔太郎は、事務所で控えている“相棒”の助けを願わずにいられなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

一方……鳴海探偵事務所にて留守番をしていた漣はと言うと。

 

 

「ヒマだ〜……ああ〜ヒマだあぁ〜あぁ〜〜」

 

艦娘としての役割から離れた時間に不満を感じ始めたのか、ソファーに寝そべったまま文句を垂れ始めた。

 

 

「いくら前職の環境が最悪だったからってね?引きニートになりたいなんて、だぁ〜れも言ってやしませんのだヨ?マヂなハナシ。あのカッコつけ半熟丼なら、前の前のご主人様ほどでわないにせよ?漣を良くしてくれるかもしれないから、ひとまずお誘いに応じたワケで………」

 

 

そうまで言いかけたところで、漣は部屋の片隅にある、翔太郎愛用の帽子が掛かっているスペースに視線を向ける。

 

 

壁に掛かっている帽子の殆どは、翔太郎が自分で選び、購入した《WIND SCALE》ブランドである。

 

 

しかし……そんな多くの帽子の中で、一つだけ上段に掛けられた、縁割れの白い帽子が存在感を放っていた。

 

 

「…………」

 

 

使い込まれたものであろう、その白い帽子に惹きつけられるように、漣は近付いた。

 

 

「コレ………あの夢に出てきた帽子(ヤツ)だ………」

 

 

 

そう……

 

その帽子は、あの日見た夢に出てきた、白いスーツを着た男性が被っていたものであり、その後男性に付き添っていた泣き虫少年が受け継いだ物と同じだったのだ。

 

 

 

「なんで…………って、おろ!?」

 

 

帽子を手に取ろうと、壁に手をかけたその時だった。

 

 

 

壁が扉の様に開き、漣は転げ落ちてしまう。

 

 

「あぃだっ!……痛っつ〜…。探偵事務所に隠し扉って……どーゆー事か説明をキボンヌ…」

 

 

普通なら、漣以外は出払っている()()なので、答えは返ってこない。

 

 

しかし

 

 

薄暗い、非常灯だけの点いたガレージの様な空間が広がっている中で、少年の声が返ってきた。

 

 

「此処が鳴海探偵事務所の地下ガレージであり、僕が身を隠すためのスペースにもなっているからさ」

 

 

「!?」

 

 

唐突な返答に、思わず身構える漣。

 

 

そこに、美しいエメラルドグリーンの髪と色白の肌をした少年が現れた。

 

 

「ぁ………」

 

 

漸く、目が慣れてきたのか。

 

漣は改めて周りを見回す。

 

 

自分と目の前の少年が居るガレージはとても大きく、少年の背後にはホワイトボードが壁や天井付近にまで設置されており、傍らにはマジックといった筆記具も大量に置かれていた。

 

 

「えっと……あなたは?」

 

 

「ああ…そうか、自己紹介がまだだったね?《艦娘》漣」

 

 

「ッ!!」

 

その言葉に、漣は驚きを隠せない。

 

故に、尋ねた。

 

 

「あなた……何者なの?」

 

 

「―――フィリップ。君を助けた、左 翔太郎の相棒だよ。そう覚えて貰えれば充分さ」

 

 

微笑みの自己紹介をされた後、漣は確信した。

 

 

 

間違い無い―――。

 

彼も、夢に出てきた人物だ………。




どーも、更新お待たせしました。

いかがでしょうか?


どんどんW節が入って参ります!
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