Day 12
「ここを急いで離脱して・・・」
先生たちが来るより先に、ある事をしないといけない
「私にはまだ、やる事が残っているから」
ヘリで飛び立つ彼女を見送り、私は眼下の町を眺める
「せめて、助けられる人達を・・・!!」
そして私は街へ出る、一人でも多くの人を救うために
「崩壊が起きている・・・ここはもう危険だな」
避難誘導をしながら、私は環境の変化を細かくみていた
「ここは危険よ、あっちに!!」
「は、はい!!」
私の服装をみて軍関係だと思うのか、一般市民はきちんと言うことを聞いてくれる
これで多少はマシかな・・・
「よし、次は・・・」
そう言って歩きだそうとした瞬間、視界がぐらついた
これまでの戦闘で体力はとうに使い果たしている
だがまだ、止められない・・・!!
「まだだ・・・!!」
気合いを入れ直す、まだ私は動ける!!
「はぁ・・・はぁ!!」
大勢の人間を誘導できたが、私には次の窮地が訪れる
「崩壊獣・・・!!」
対抗する力はない、助けを呼びたいが、どれほどの時間を稼げるか・・・
「やるしかないよね」
だから、人類の知恵を使うしかない
「こっちだ、ついてこい!!」
私に反応して迫ってくる、M4のグレネードランチャーで対応するが
「分かってたけど、少しくらい効いてもいいんじゃないかなぁ・・・」
1ミリも引かないどころかダメージすら入らなかった
「逃げよ」
その選択をしようとしたが、現実は非情で・・・
「嘘でしょ・・・」
四方を囲まれていたこれではどうやっても離脱不能だ
「つっ···!!」
だが、諦めはしない!!
「はぁっ!!」
四体の崩壊獣の同時攻撃を僅かに空いていた隙間をぬって回避する
同時に全力疾走で距離を開けるが、相手の方が僅かに反応が早い
「諦めなんて、するものか!!」
私は空にそう叫ぶ、どうにもならないとしても···
<ならば、私が力を貸そう>
響いた声は、自らの内側からだった
<英雄の後継たらんとするならば、使うがいい。既に有しているのだから>
手を伸ばす、そこに現れたのは銃と剣が一体化した兵器
<求めるべきは赫怒の炎>
「邪悪なるもの、一切よ。ただ安らかに息絶えろ!!」
その柄を強く握り、私は叫んだ
「
その瞬間、吹き荒れる爆熱·爆光が周囲の崩壊獣を姿形も残さず消し飛ばした
「なに···あれ?」
それを観測していた人物達···その責任者であるテレサ·アポカリプスはそう呻いた
危機的状況だった、絶体絶命だった。また仲間を、学園長を務める学園の生徒を失うのかと自らに失望しかけていた
だが、目の前のモニターに映る生徒はその状況を打破してのけた
それだけならまだ、話は分かる、死までの時間が少し延長されただけだ
しかし、そこから続く事象はそれさえも嘲笑うがごとき展開をしていく
「こんなの···有り得ないわ···」
目の前の不可能を、手にした武器一つで紙のごとく破り裂いているような···不条理としか言いようがない現象だ
それを目の当たりにして、その場にいたもう1人の人物、無量塔姫子は呆れながら呟く
「まるで火達磨ね、どれだけの熱量なのよ」
その肉体からは焔が発生している、その火焔が敵である崩壊獣の攻撃を減衰していた
完全相殺とは行かないが、それでも威力は殆ど抑えられているのだろう
その挙句、損傷した箇所から流れる血液がスラスターの機能を発現させる
理屈や道理を置き去りにしたまま、進撃は止まらない、敵を制圧前進していく
「気合と根性であんな事して・・・いずれ限界に行き当た・・・っているわね」
映像が一瞬白く焼ける、そのあとに再度表示されたモニターには・・・
「なんて威力の一撃なんだか・・・」
100m以上に及ぶ斬撃の後と、その斬撃によって切り裂かれた崩壊獣の痕跡が映されていた
そろそろ中ボス入れていいかな?